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レプリカのキスじゃ、呪いは解けない。
エピローグ
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――数週間後。
「あー!こんなところにいたっ!」
校内をのんびり歩いていると、創人が珍しく自分から話しかけてきた。
「どうした?」
「どうしたも、こうしたもありませんよっ!なんて物を作らせたんですか!?」
唾を飛ばしながら勢いよく言われる。
多分、あのフィギュアのことを言っているのだろう。
創人に作ってもらったフィギュアは美森からの猛抗議で、返すことになった。
「さて」とか言いながら、美森がトンカチを持ってきて、粉々にしようとしていた事は創人には内緒にしておこうと思っている。
必死に止めた結果、返すならという事で納得してもらった。
お詫びの品を持って謝りに行ったが、創人はあっけらかんとしていて「あぁー平気ですよ。別の方に売ろうと思います。ボクのフィギュアは人気ですからね。あっという間に売れると思いますよ。」と、なんとも思っていないように言っていた。
キス目的でフィギュアを作ってもらったと説明した俺には、鼻で笑いながら「あぁ、だから頭部だけと、キスだけですか、ヘタレめ。」と小馬鹿にしたように言い、美森がフィギュアを蹴り飛ばして床に落としてしまった事を説明したら「うわっ、こわっ、それくらいで壊れるわけないですし、もし壊れても、いくらでも作り直せるから全然良いですけれど、蹴り飛ばす……?いや、本当あの人こわいな。」とドン引きしていた。
それよりも、創人が俺を好きなんじゃないかと美森が疑っていたことについて、プンプンと「こんな造形が美しくない男を、ボクが好きになるわけないじゃないですか。」と怒っていた。俺に失礼だろうが。
とにかく問題ないと言っていたはずだけれど、もしかして……
「売れなかったのか。」
そう聞くと、更に怒って「ボクのフィギュアが売れないわけないでしょう!」と創人は言った。
「二回売れました。」
「二回も……?」
「なのに何故か、二回とも返ってきたんですよ。」
聞くと、二回とも恋人が悲しむからという理由で返品されたとの事だった。
「そうか、それは不思議だな。」
「そんなことは、どうでも良いんです。」
えっ、どうでも良いの。
「あぁ!あの吸い込まれるような瞳!
麗しい小さな唇!
離れているのに、ずっと彼のことを考えてしまう……!
呪いだ、あれは呪いのフィギュアだ。今も会いたくてたまらない!!」
空へ両手を伸ばし、校内に響き渡るように思いっきり叫んでいた。
なにやら、自分の作ったフィギュアに魅入られてしまっているらしい。
「だったら、持ち歩けば良いんじゃないですか?
そうすれば、そのフィギュアと、いつまでも一緒にいられますよ。」
美森が急に後ろから現れて、俺を抱きしめながら言った。
「君じゃないんだから、そんな事できるわけないでしょっ!
ボクはまっとうに生きるんだ!」
「ははっ、本当、先輩の他に愛おしい人が出来て良かったですね。」
目は笑わずに乾いた笑みを見せていた。
まさか……誤解だって言ったのに信じてなかったのか!?
「なぁ、まさかとは思うが、本当にあの人形を通して呪いを掛けたんじゃないだろうな。」
非現実的であり得ない空想だけれど、美森になら、なんだか出来そうだと思ってしまう。
すると美森はフッと笑って言った。
「俺、黒魔術研究会に友達がいるんですよ。先輩、どっちだと思います?」
「えっ、てか、友達いたの!?」
「いるに決まってるでしょ。本当に先輩のこと呪いますよ。」
冗談なんだろうけれど、冗談に聞こえない。
まぁ、なんであれ本当に呪いだとしたら……
「おーい、創人~っ!」
「なんですか。」
「もし呪いだとしたら、真実の愛で解けるから安心しろよ。」
そんなものあるかーーーーっ!!
と叫ぶ創人の声を聞きながら、知った顔の俺たちは顔を見合わせて笑い合った。
「あー!こんなところにいたっ!」
校内をのんびり歩いていると、創人が珍しく自分から話しかけてきた。
「どうした?」
「どうしたも、こうしたもありませんよっ!なんて物を作らせたんですか!?」
唾を飛ばしながら勢いよく言われる。
多分、あのフィギュアのことを言っているのだろう。
創人に作ってもらったフィギュアは美森からの猛抗議で、返すことになった。
「さて」とか言いながら、美森がトンカチを持ってきて、粉々にしようとしていた事は創人には内緒にしておこうと思っている。
必死に止めた結果、返すならという事で納得してもらった。
お詫びの品を持って謝りに行ったが、創人はあっけらかんとしていて「あぁー平気ですよ。別の方に売ろうと思います。ボクのフィギュアは人気ですからね。あっという間に売れると思いますよ。」と、なんとも思っていないように言っていた。
キス目的でフィギュアを作ってもらったと説明した俺には、鼻で笑いながら「あぁ、だから頭部だけと、キスだけですか、ヘタレめ。」と小馬鹿にしたように言い、美森がフィギュアを蹴り飛ばして床に落としてしまった事を説明したら「うわっ、こわっ、それくらいで壊れるわけないですし、もし壊れても、いくらでも作り直せるから全然良いですけれど、蹴り飛ばす……?いや、本当あの人こわいな。」とドン引きしていた。
それよりも、創人が俺を好きなんじゃないかと美森が疑っていたことについて、プンプンと「こんな造形が美しくない男を、ボクが好きになるわけないじゃないですか。」と怒っていた。俺に失礼だろうが。
とにかく問題ないと言っていたはずだけれど、もしかして……
「売れなかったのか。」
そう聞くと、更に怒って「ボクのフィギュアが売れないわけないでしょう!」と創人は言った。
「二回売れました。」
「二回も……?」
「なのに何故か、二回とも返ってきたんですよ。」
聞くと、二回とも恋人が悲しむからという理由で返品されたとの事だった。
「そうか、それは不思議だな。」
「そんなことは、どうでも良いんです。」
えっ、どうでも良いの。
「あぁ!あの吸い込まれるような瞳!
麗しい小さな唇!
離れているのに、ずっと彼のことを考えてしまう……!
呪いだ、あれは呪いのフィギュアだ。今も会いたくてたまらない!!」
空へ両手を伸ばし、校内に響き渡るように思いっきり叫んでいた。
なにやら、自分の作ったフィギュアに魅入られてしまっているらしい。
「だったら、持ち歩けば良いんじゃないですか?
そうすれば、そのフィギュアと、いつまでも一緒にいられますよ。」
美森が急に後ろから現れて、俺を抱きしめながら言った。
「君じゃないんだから、そんな事できるわけないでしょっ!
ボクはまっとうに生きるんだ!」
「ははっ、本当、先輩の他に愛おしい人が出来て良かったですね。」
目は笑わずに乾いた笑みを見せていた。
まさか……誤解だって言ったのに信じてなかったのか!?
「なぁ、まさかとは思うが、本当にあの人形を通して呪いを掛けたんじゃないだろうな。」
非現実的であり得ない空想だけれど、美森になら、なんだか出来そうだと思ってしまう。
すると美森はフッと笑って言った。
「俺、黒魔術研究会に友達がいるんですよ。先輩、どっちだと思います?」
「えっ、てか、友達いたの!?」
「いるに決まってるでしょ。本当に先輩のこと呪いますよ。」
冗談なんだろうけれど、冗談に聞こえない。
まぁ、なんであれ本当に呪いだとしたら……
「おーい、創人~っ!」
「なんですか。」
「もし呪いだとしたら、真実の愛で解けるから安心しろよ。」
そんなものあるかーーーーっ!!
と叫ぶ創人の声を聞きながら、知った顔の俺たちは顔を見合わせて笑い合った。
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