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レプリカのキスじゃ、呪いは解けない。
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美森は訳が分からないと言いたそうに、こちらを見ている。
「いや、だから、高校から付き合っている彼女がいるんだろ?彼女が、……っ、いるくせにキスなんかすんな。呪いを解くとか、んな訳のわかんないこと言って、同情でキスされても嬉しくねぇーよ!」
あぁ、もう!グチャグチャだ。
今の状況とか意味わかんねぇ。俺は美森がずっと好きで、でも美森には彼女がいて、なのに呪いとか意味のわかんねぇこと言ってキスしてくるし。
訳わかんないのは、こっちだっつーの!
美森を好きな気持ちとか、怒りとか、悲しみとか、自分への苛立ちとか、全部、グチャグチャになって、口が止まってくんない。
「人を愛したことあるかって言ったな。
あるよ。あるに決まってんだろ!
先輩は忘れているでしょうけれど?
覚えているに決まってんだろ!
好きな奴とのキスだぞ。
忘れるわけないだろ!
優しさに付け込んで、酔った勢いでキスねだって、恋人がいるって知っても好きなまんまで、どうしようも出来なくて、フィギュアを代わりにして忘れようとするくらい、自分でも訳わかんないくらい、美森の事が好きなんだよ!」
ぜぇはぁと、切れている息を整えるうちに、だんだん頭の中が冷静になっていった。
し、しまった、なんか勢いで告白しちゃったじゃん。
無反応な美森を恐る恐る見る。
さっきまでの怖い雰囲気は消えていて、代わりに顔を真っ赤にして驚いた表情で俺を見ていた。
あぁこの顔も、初めて見るな。
「ちょ、ちょっと待ってください。えっ、先輩が俺のこと、いま、好きって言った?」
なんだか恥ずかしくなってきて、顔を逸らしながら「うん。」とだけ返事をした。
「それは、恋愛感情としてですか。」
「うん。」
「俺とキスしたくて、酒に頼ってたって事ですか。」
「……、う、うん。ごめん。」
「全部、覚えてんの?」
「は、はい。」
いつの間にか立場が逆転し、俺は正座に座り直して美森に向かい合う。
部屋に沈黙が流れた。
何も言わない美森に、不安になって「み、美森……?」と声を掛けると、震えながら涙を流していた。
「だって、先輩が俺の事を……?信じられない。あの、人気者の先輩が俺のこと?」
「人気者って……、俺たしかに色んなところに友達いるけど、こんなに、一緒にいてくれるの美森だけだし、優しいし、カッコいいし、そりゃ、す、す、好きになんだろ。」
一度伝えてしまうと吹っ切れてしまって、俺は顔を真っ赤にして想いを伝えていく。
美森は俺の言葉を聞くと、涙を手で拭って嬉しそうに笑った。
「先輩。ありがとうございます。乱暴なことしてすみませんでした。今度は、俺の番ですね。」
俺の手を取って、真っ直ぐに目を見て言う。
「まず、恋人はいません。その恋人っていうのはイトコの事だと思います。昔からよく勘違いされて面倒なので、そのままにしてました。不安にさせてしまって、すみません。」
「えっ、イトコ?」
「はい。大学でも水曜日に同じ授業を取ってるので、その時か、たまに会った時くらいしか話さないような仲です。それに俺、他の誰かと過ごす暇なんてないくらい最近は特に、ほとんどの時間を先輩と一緒にいます。あっ、イトコですけれど目尻は二人ともおじいちゃんに似ているらしいので、今度写真を……」
「い、いい!そこまで、してくれなくても大丈夫……だけど、その、イトコの事、好きとか、ないの。」
「ありえません。もし何か不安に感じる事があるなら、全部答えるので言ってください。」
こんなこと言ったら、いや、もうここまで来たなら度胸だ。
「笑ってたから!」
目をギュッとつぶって叫ぶように言う。
「はい?」
「俺は見たことがない笑顔で、笑ってたから、俺といるよりも楽しいのかなって、思ったんだけど……。」
「作り笑いです。」
「へ?」
うんざりといった顔で淡々と言う。
「あの人、うるさいんですよ。」
幼い頃から無愛想で目つきが悪く、周りから色々と言われていたという美森に対して「アンタなにそのつまらなそうな顔。私の話を聞くときは笑いなさい。」と命令してきたらしい。無視した方が面倒だからと大人しく従い続けて、今では作り笑いがかなり上手くなったと話していた。
この話をしながら見せてくれた作り笑いは、寿司屋で俺に無理矢理イカを食べさせてきた時の顔に似ていた。あの時はもっと禍々しい威圧感とか出ていたけれど。
「先輩は、この目を初めて会った時にカッコいいって言ってくれたでしょう?俺、先輩と一緒にいると作り笑いなんてしなくても楽しくて、笑ってなくても、笑っていても、どんな時も、ありのままで居られるんです。」
美森は、今までで一番の笑顔でそう言った。
「嬉しいな。こんなに嫉妬してくれるなんて、俺と同じくらい先輩も俺のこと好きって事ですよね。」
美森も正座に座り直して、姿勢も正し、俺の手をギュッと力を込めて握った。
真剣な目で、もう一度俺を見つめる。
「俺も先輩のことが大好きです。」
目をまんまると見開いて、美森を見つめると「ほ、本当か?」と聞いた。
「はい。俺も、先輩の事が好きで、好き過ぎて……。
飲み会は絶対に、誰も参加しないようにお願いしてまわったり、
先輩に好意がありそうな奴には、先輩に相応しくない事を分かってもらったり、
スマホにGPSを仕込んだりしました。」
「待って、俺はそんな事してない。」
「先輩を想う気持ちは誰にも負けません。絶対に幸せにするので、付き合ってくれませんか。」
G、GPS!?
俺の想像以上に、美森はヤバい奴だったらしい。
でも……そんなことで気持ちが変わるわけがない。
「もちろんっ!」
そう言って飛び込むように抱き着くと、そのまま頬っぺたを両手で挟んで触れるだけのキスをした。
美森が、真っ赤な顔でビックリして固まっているから、ちょっと意地悪をしてみたくなって「真実の愛のキスはどうですか。」と聞いてみる。
「先輩と一緒にいる時間は、楽しくして、嬉しくて、幸せだったのに、同時に、不安で、苛立ちや嫉妬とか、色々な気持ちがグチャグチャでした。でも今は幸せな気持ちでいっぱいです。」
「じゃあ、これから先さ、もしまた不安に思う事があったら、こうやってキスしよう。話し合って、キスして、そうやって呪いを解き合いながら、これから、ずっと一緒にいようよ。」
「はい。」
嬉しそうに笑った顔を見ると、また好きだと思う気持ちが増えていく。
「先輩」
美森は俺の唇を親指で撫でるよう触ると「普通にキスしたいときも、キスしても良い?」と聞いた。
その言葉に頷くと、美森は俺の頭に手を回して、唇を近づける。
俺は目をつぶって彼の唇を待ちながら、たまに外れる敬語も好きなんだよな、とまた好きなところを見つけた。
――でも、やっぱり変なんだよな。
俺、家の鍵は絶対に閉めたと思うんだけど。
俺たちがキスをしている向こう側で、カーテンの隙間から外を眺めているようにみえるフィギュアの目元から、雫が静かに流れた。
「いや、だから、高校から付き合っている彼女がいるんだろ?彼女が、……っ、いるくせにキスなんかすんな。呪いを解くとか、んな訳のわかんないこと言って、同情でキスされても嬉しくねぇーよ!」
あぁ、もう!グチャグチャだ。
今の状況とか意味わかんねぇ。俺は美森がずっと好きで、でも美森には彼女がいて、なのに呪いとか意味のわかんねぇこと言ってキスしてくるし。
訳わかんないのは、こっちだっつーの!
美森を好きな気持ちとか、怒りとか、悲しみとか、自分への苛立ちとか、全部、グチャグチャになって、口が止まってくんない。
「人を愛したことあるかって言ったな。
あるよ。あるに決まってんだろ!
先輩は忘れているでしょうけれど?
覚えているに決まってんだろ!
好きな奴とのキスだぞ。
忘れるわけないだろ!
優しさに付け込んで、酔った勢いでキスねだって、恋人がいるって知っても好きなまんまで、どうしようも出来なくて、フィギュアを代わりにして忘れようとするくらい、自分でも訳わかんないくらい、美森の事が好きなんだよ!」
ぜぇはぁと、切れている息を整えるうちに、だんだん頭の中が冷静になっていった。
し、しまった、なんか勢いで告白しちゃったじゃん。
無反応な美森を恐る恐る見る。
さっきまでの怖い雰囲気は消えていて、代わりに顔を真っ赤にして驚いた表情で俺を見ていた。
あぁこの顔も、初めて見るな。
「ちょ、ちょっと待ってください。えっ、先輩が俺のこと、いま、好きって言った?」
なんだか恥ずかしくなってきて、顔を逸らしながら「うん。」とだけ返事をした。
「それは、恋愛感情としてですか。」
「うん。」
「俺とキスしたくて、酒に頼ってたって事ですか。」
「……、う、うん。ごめん。」
「全部、覚えてんの?」
「は、はい。」
いつの間にか立場が逆転し、俺は正座に座り直して美森に向かい合う。
部屋に沈黙が流れた。
何も言わない美森に、不安になって「み、美森……?」と声を掛けると、震えながら涙を流していた。
「だって、先輩が俺の事を……?信じられない。あの、人気者の先輩が俺のこと?」
「人気者って……、俺たしかに色んなところに友達いるけど、こんなに、一緒にいてくれるの美森だけだし、優しいし、カッコいいし、そりゃ、す、す、好きになんだろ。」
一度伝えてしまうと吹っ切れてしまって、俺は顔を真っ赤にして想いを伝えていく。
美森は俺の言葉を聞くと、涙を手で拭って嬉しそうに笑った。
「先輩。ありがとうございます。乱暴なことしてすみませんでした。今度は、俺の番ですね。」
俺の手を取って、真っ直ぐに目を見て言う。
「まず、恋人はいません。その恋人っていうのはイトコの事だと思います。昔からよく勘違いされて面倒なので、そのままにしてました。不安にさせてしまって、すみません。」
「えっ、イトコ?」
「はい。大学でも水曜日に同じ授業を取ってるので、その時か、たまに会った時くらいしか話さないような仲です。それに俺、他の誰かと過ごす暇なんてないくらい最近は特に、ほとんどの時間を先輩と一緒にいます。あっ、イトコですけれど目尻は二人ともおじいちゃんに似ているらしいので、今度写真を……」
「い、いい!そこまで、してくれなくても大丈夫……だけど、その、イトコの事、好きとか、ないの。」
「ありえません。もし何か不安に感じる事があるなら、全部答えるので言ってください。」
こんなこと言ったら、いや、もうここまで来たなら度胸だ。
「笑ってたから!」
目をギュッとつぶって叫ぶように言う。
「はい?」
「俺は見たことがない笑顔で、笑ってたから、俺といるよりも楽しいのかなって、思ったんだけど……。」
「作り笑いです。」
「へ?」
うんざりといった顔で淡々と言う。
「あの人、うるさいんですよ。」
幼い頃から無愛想で目つきが悪く、周りから色々と言われていたという美森に対して「アンタなにそのつまらなそうな顔。私の話を聞くときは笑いなさい。」と命令してきたらしい。無視した方が面倒だからと大人しく従い続けて、今では作り笑いがかなり上手くなったと話していた。
この話をしながら見せてくれた作り笑いは、寿司屋で俺に無理矢理イカを食べさせてきた時の顔に似ていた。あの時はもっと禍々しい威圧感とか出ていたけれど。
「先輩は、この目を初めて会った時にカッコいいって言ってくれたでしょう?俺、先輩と一緒にいると作り笑いなんてしなくても楽しくて、笑ってなくても、笑っていても、どんな時も、ありのままで居られるんです。」
美森は、今までで一番の笑顔でそう言った。
「嬉しいな。こんなに嫉妬してくれるなんて、俺と同じくらい先輩も俺のこと好きって事ですよね。」
美森も正座に座り直して、姿勢も正し、俺の手をギュッと力を込めて握った。
真剣な目で、もう一度俺を見つめる。
「俺も先輩のことが大好きです。」
目をまんまると見開いて、美森を見つめると「ほ、本当か?」と聞いた。
「はい。俺も、先輩の事が好きで、好き過ぎて……。
飲み会は絶対に、誰も参加しないようにお願いしてまわったり、
先輩に好意がありそうな奴には、先輩に相応しくない事を分かってもらったり、
スマホにGPSを仕込んだりしました。」
「待って、俺はそんな事してない。」
「先輩を想う気持ちは誰にも負けません。絶対に幸せにするので、付き合ってくれませんか。」
G、GPS!?
俺の想像以上に、美森はヤバい奴だったらしい。
でも……そんなことで気持ちが変わるわけがない。
「もちろんっ!」
そう言って飛び込むように抱き着くと、そのまま頬っぺたを両手で挟んで触れるだけのキスをした。
美森が、真っ赤な顔でビックリして固まっているから、ちょっと意地悪をしてみたくなって「真実の愛のキスはどうですか。」と聞いてみる。
「先輩と一緒にいる時間は、楽しくして、嬉しくて、幸せだったのに、同時に、不安で、苛立ちや嫉妬とか、色々な気持ちがグチャグチャでした。でも今は幸せな気持ちでいっぱいです。」
「じゃあ、これから先さ、もしまた不安に思う事があったら、こうやってキスしよう。話し合って、キスして、そうやって呪いを解き合いながら、これから、ずっと一緒にいようよ。」
「はい。」
嬉しそうに笑った顔を見ると、また好きだと思う気持ちが増えていく。
「先輩」
美森は俺の唇を親指で撫でるよう触ると「普通にキスしたいときも、キスしても良い?」と聞いた。
その言葉に頷くと、美森は俺の頭に手を回して、唇を近づける。
俺は目をつぶって彼の唇を待ちながら、たまに外れる敬語も好きなんだよな、とまた好きなところを見つけた。
――でも、やっぱり変なんだよな。
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