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フェラーリ神に言われた通り、いつものようにレインに声をかけた
「レインは可愛いね」
「レインは心がとても優しいね」
「お腹の中でちゃんとおねんねするんだよ?」
「レインごはんは残しちゃだめだよ」
「レインの好きな絵本は毎晩寝る前に読もうな」
本当にいつもレインとする会話をオルガと共に話していく
繭はどんどん小さくなっていく
きっともう種になってしまう
オルガもそう思ったのか、僕の手に手を重ねた
「「愛してる」」
レインが寝る時、必ずこの言葉を僕達は伝えていた
レインの20年間は嘘にまみれた愛しかなかった
いや…あれを愛と呼ぶべきではないな……
だから、僕達が愛とは何か教えたかった
愛される喜びを知って欲しかった
20歳のレインを最後に見た日、彼は虚ろな目でただただ早く処刑を望んでいた
尋問していた騎士に聞いた話だが、レインは幼少期オルガに憧れて勉強や剣術を頑張っていたことがあったらしい
オルガに遊んでもらえる時が唯一の楽しみだったのだと…
しかしオルガの魔力暴走が酷くなり会う事ができなくなった
そんな時に、家庭教師や王の側近からオルガと比べられ、何度もそんなことしなくていいと頑張ることを否定され続けた
魔力暴走を起こす兄は危険な存在で、兄はお前を嫌い、恨んでいると周りから言われ続け、父から褒めてもらえるのは周りに我儘を言ったり、着飾ったり、父の言う事を聞いている時だけだった
兄も母も敵だと教え込まれ過ごした少年期
父に捨てられないように必死になっていた
自分にとって何が正解かではなく、父にとって何が正解なのかが主軸であってそこに自分の意見や意思は必要とされなかったのだと
ただ父の為に存在した自分は、父が死んだ今生きている意味も理由もないから早く処刑して欲しいと……
ショックだった
たくさんの感情が渦巻いた
その感情をうまく言葉にできなかった
ただ言えたのは「本来の姿はこっちなのかな……環境が違えば、あんな風にならなかったのか……?」だった
自問自答
もし僕がレインの立場ならどうなっていた?
大好きな兄と会えなくなって、その理由が自分を嫌い恨んでいるからだと聞かされたら…
頼れるのは父しかおらず、自分の周りにはやる気を削ぐことしか言わない奴らばかりで、何が間違いで正しい事なのか判断なんてできないだろう
神のおかげで死刑になることはなくなり、レインは記憶を失い3歳の子供になった
僕と同じ気持ちだったのか、すぐにオルガと僕はレインの面倒を見るようになった
僕とオルガにはすぐに心を開いてくれて、本当のパパとママだと思ってくれるレインが可愛くて仕方なかった
本来のレインはとても素直で可愛い子だった
オルガと2人この子を大切に、沢山の愛で育てようと話した
だから寝る前は必ずキスを贈り愛してると言葉をかけた
たった少しの時間だった
それでも僕達は確かに家族だったんだ
「ユーリ、レインの種をこちらに。」
フェラーリ神に促されレインを渡す
箱を開封し、その中に金色の種と真っ赤な種が並ぶ
「こちらの金色の種がレイン、赤色の種は愛音。必ず2人を幸せにしてあげなさい。」
ふたを閉じリボンを掛け直した箱をフェラーリは僕の手の中に置いた
思ったより重いその箱の重さにこれが命なのだと…
僕とオルガの大切な子供の命なのだと実感した
「この場に居る者に言っておこう。
私達神は常にお前達を見ている。
レインがそこの者達に暴言を吐かれ、暴行を受けていた時も。
種族が違うだけで虐めをしている者も私達は知っている。
でも天罰を与えていない。
それは天罰を与えれないからではないし、見捨てているわけでもない。
私達はお前達が必ず自分の行いに気づくと思っているからだ。
私の言葉を理解し、愛が溢れる世界に変えていけると信じている。
このように、根性の腐っている者も中には居るだろう。
だが次代の白の王が次代の王妃と共にこの世界を変えていく道筋を創ると確信している。
このような者達が現れても、諌める者がきっと現れるだろう。
私達創造主である神々はオルガ=モア=サリカギラとユーリ=カイン=メトラスの結婚を祝福しておる
オルガ、ユーリ。
どんな時でも手を取り合い、この世界を導いて行ってくれ。
お前達には手を差し伸べてくれる者がいる。
期待しておるぞ。」
フェラーリ神は好き勝手話すと、用は済んだとばかりに忽然と姿を消した
神殿に集まった者達はそれでも神の御言葉に感動したのか、泣き出したり歓声を上げたりと、一気に騒がしくなった
こうして僕達の異例尽くしの結婚式は終わった
「レインは可愛いね」
「レインは心がとても優しいね」
「お腹の中でちゃんとおねんねするんだよ?」
「レインごはんは残しちゃだめだよ」
「レインの好きな絵本は毎晩寝る前に読もうな」
本当にいつもレインとする会話をオルガと共に話していく
繭はどんどん小さくなっていく
きっともう種になってしまう
オルガもそう思ったのか、僕の手に手を重ねた
「「愛してる」」
レインが寝る時、必ずこの言葉を僕達は伝えていた
レインの20年間は嘘にまみれた愛しかなかった
いや…あれを愛と呼ぶべきではないな……
だから、僕達が愛とは何か教えたかった
愛される喜びを知って欲しかった
20歳のレインを最後に見た日、彼は虚ろな目でただただ早く処刑を望んでいた
尋問していた騎士に聞いた話だが、レインは幼少期オルガに憧れて勉強や剣術を頑張っていたことがあったらしい
オルガに遊んでもらえる時が唯一の楽しみだったのだと…
しかしオルガの魔力暴走が酷くなり会う事ができなくなった
そんな時に、家庭教師や王の側近からオルガと比べられ、何度もそんなことしなくていいと頑張ることを否定され続けた
魔力暴走を起こす兄は危険な存在で、兄はお前を嫌い、恨んでいると周りから言われ続け、父から褒めてもらえるのは周りに我儘を言ったり、着飾ったり、父の言う事を聞いている時だけだった
兄も母も敵だと教え込まれ過ごした少年期
父に捨てられないように必死になっていた
自分にとって何が正解かではなく、父にとって何が正解なのかが主軸であってそこに自分の意見や意思は必要とされなかったのだと
ただ父の為に存在した自分は、父が死んだ今生きている意味も理由もないから早く処刑して欲しいと……
ショックだった
たくさんの感情が渦巻いた
その感情をうまく言葉にできなかった
ただ言えたのは「本来の姿はこっちなのかな……環境が違えば、あんな風にならなかったのか……?」だった
自問自答
もし僕がレインの立場ならどうなっていた?
大好きな兄と会えなくなって、その理由が自分を嫌い恨んでいるからだと聞かされたら…
頼れるのは父しかおらず、自分の周りにはやる気を削ぐことしか言わない奴らばかりで、何が間違いで正しい事なのか判断なんてできないだろう
神のおかげで死刑になることはなくなり、レインは記憶を失い3歳の子供になった
僕と同じ気持ちだったのか、すぐにオルガと僕はレインの面倒を見るようになった
僕とオルガにはすぐに心を開いてくれて、本当のパパとママだと思ってくれるレインが可愛くて仕方なかった
本来のレインはとても素直で可愛い子だった
オルガと2人この子を大切に、沢山の愛で育てようと話した
だから寝る前は必ずキスを贈り愛してると言葉をかけた
たった少しの時間だった
それでも僕達は確かに家族だったんだ
「ユーリ、レインの種をこちらに。」
フェラーリ神に促されレインを渡す
箱を開封し、その中に金色の種と真っ赤な種が並ぶ
「こちらの金色の種がレイン、赤色の種は愛音。必ず2人を幸せにしてあげなさい。」
ふたを閉じリボンを掛け直した箱をフェラーリは僕の手の中に置いた
思ったより重いその箱の重さにこれが命なのだと…
僕とオルガの大切な子供の命なのだと実感した
「この場に居る者に言っておこう。
私達神は常にお前達を見ている。
レインがそこの者達に暴言を吐かれ、暴行を受けていた時も。
種族が違うだけで虐めをしている者も私達は知っている。
でも天罰を与えていない。
それは天罰を与えれないからではないし、見捨てているわけでもない。
私達はお前達が必ず自分の行いに気づくと思っているからだ。
私の言葉を理解し、愛が溢れる世界に変えていけると信じている。
このように、根性の腐っている者も中には居るだろう。
だが次代の白の王が次代の王妃と共にこの世界を変えていく道筋を創ると確信している。
このような者達が現れても、諌める者がきっと現れるだろう。
私達創造主である神々はオルガ=モア=サリカギラとユーリ=カイン=メトラスの結婚を祝福しておる
オルガ、ユーリ。
どんな時でも手を取り合い、この世界を導いて行ってくれ。
お前達には手を差し伸べてくれる者がいる。
期待しておるぞ。」
フェラーリ神は好き勝手話すと、用は済んだとばかりに忽然と姿を消した
神殿に集まった者達はそれでも神の御言葉に感動したのか、泣き出したり歓声を上げたりと、一気に騒がしくなった
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