人気者達に何故か俺が構われすぎてます。

どらやき

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最近の夜は王子と電話をする事になっている。


俺もよく分からん!


でも別に夜は暇だから俺には都合が良いのだ!


この日もいつも通り電話をしていた。


「それでさ俊介がさ~」


こんな風にたわいもないことを話していると星吾が黙り込んだ。


「?星吾?」


疑問に思い星吾の名前を呼ぶ。


「あのさ春馬、俺と2人で電話してる時に他のやつの名前出して欲しくない···。」


「·······へ?」


そんな事を言われたのは初めてで動揺してしまう。


「せ、星吾?」


「ご、ごめ。何でもない。」


星吾の謎のカミングアウトで俺は地味に恥ずかしくなった。


(な、な、何だよ!?)


この日は星吾の可愛い1面を見ることが出来てある意味得した気分になった。


*****

「おはよー」


「はよ~。って寝癖凄いぞ春馬。」


快は今日もキラキラしてた。


そして事件は起きた。


いつも通りHRが始まり、そして終わった。


4時間授業を受けて昼休憩になる。


お弁当を机の上に広げて俊介達と食べ始めようとした、その時だった。


ザワザワと廊下が一気にうるさくなった。


「何かあった?」


星吾がクラスメイトに声をかける。


その生徒は顔を真っ赤にして倒れた。


(······ご愁傷様です。)


ザワザワが俺らのクラスに向かって大きくなっていった。


「春馬、気にしないでご飯食べよ?」


「おう。」


(ん"っ!かっわぇぇぇぇえ!)


最近の俺の悩みは愛希がものすごく、ものすごく可愛く見えることだ。


机に座って箸を取る。


「いただきま~·······え?」


教室に3年生が入ってきた。


しかも悟先輩と連先輩だった。


「あ、はるちゃんだ~!悟っちはるちゃん居たよー?」


連先輩は俺を見つけるなり悟先輩を呼んできた。


「おい、連。勝手に1年の教室入ってんな。」


2人は誰が見ても色気のある人だ。


その2人に今この教室にいる生徒は恐らく魅了されている。


「春馬、知り合い?」


星吾が聞いてきた。


「えっと·····」


どう答えようか悩んでいると悟先輩がよってきた。


「あ、悟先輩。」


「春馬·····」


その声に俺の体が震える。


悟先輩は俺を抱き上げると、


「すまん。貰うぞ。」


星吾達にそう言って教室を出た。


いや、


「ちょっと待って下さい先輩方。春馬は俺たちのです。」


「は?」


(何言ってんのこいつ!?)


「すみません。春馬は俺らのなんで。」


「春馬を渡すことは出来ません。」


「ちょ····え?」


(俊介も愛希も何言ってんだよ!)


「そうか。····だがそれは合意の上でか?」


「「「はい?」」」


3人の声が重なる。


おいおい。先輩にそういう態度とって良いのか?


悟先輩も何かと星吾達を睨んでいる。


「で?春馬はどっちに付くの?」


「春馬。」


耳元で悟先輩に囁かれた。


ゾクッ


「ん、····!」


(そ、それは反則だって!)


「もっとして欲しいなら付いてこい。((ボソッ…」


「んんっ···」


ペロと耳を舐められる。


その様子は恐らく星吾達からも丸見えだ。


もちろん、連先輩やクラスメイトにも。


羞恥心でどうにかなりそうだ。


俺はキャパオーバーとなり軽く気を失った。
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