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3章
twelve
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「お、おはよ。」
少し入りにくさも感じながら一歩教室へ入る。
すると、皆の目線が俺に集まる。
休んでいる間に色んなことがあり過ぎて正直学校へは来たくなかった。
だが、やはり友達には会いたいものだ。
少し戸惑いを感じながら歩くと、
「朔!!おはよ!」
「朔君のバカぁ!なんで休んだのさ!」
「怪我は、体調は大丈夫!?」
なんて、優しい言葉をかけてくれた。
それが俺にとっては今1番嬉しくて、賑やかになった教室でバレない程度に鼻を啜った。
*****
久しぶりの学校。
教卓にはいつも見ているが、何故か見慣れない珀兄の姿。
「あー、皆も分かってると思うが、もう少しで·····あれ、が始まる。まぁ、費用とかはこっちが負担するが、あとやるのはお前らだ。やるからには、最優秀賞貰うぞ。」
珀兄のその言葉に、クラスメイトはやる気が出たそうで、女子も男子も共に燃えていた。
HRでの話が終わり、今日は朝の3時限を使ってイベントについて話し合いとなっている。
俺は、自分がやる事を知っていながらも少しやる気が出ていた。
そして、1時限目が始まった。
「さて!水澄君!お主はどんな服が着たいの!?」
委員長が、鼻息を荒くして聞いてきた。
「何でもいいけど。」
「ほんと!?マジで!?」
正直、俺はどんな格好でも大丈夫だと、思う。どうせ、パンツにTシャツ的な感じでしょ?
「じゃあ、クラスの皆!水澄君の為に一肌脱ぎますよ!!」
「「「「「おー!!」」」」」
この時の俺は、自分の失態に即座に気付くべきだった。
少し入りにくさも感じながら一歩教室へ入る。
すると、皆の目線が俺に集まる。
休んでいる間に色んなことがあり過ぎて正直学校へは来たくなかった。
だが、やはり友達には会いたいものだ。
少し戸惑いを感じながら歩くと、
「朔!!おはよ!」
「朔君のバカぁ!なんで休んだのさ!」
「怪我は、体調は大丈夫!?」
なんて、優しい言葉をかけてくれた。
それが俺にとっては今1番嬉しくて、賑やかになった教室でバレない程度に鼻を啜った。
*****
久しぶりの学校。
教卓にはいつも見ているが、何故か見慣れない珀兄の姿。
「あー、皆も分かってると思うが、もう少しで·····あれ、が始まる。まぁ、費用とかはこっちが負担するが、あとやるのはお前らだ。やるからには、最優秀賞貰うぞ。」
珀兄のその言葉に、クラスメイトはやる気が出たそうで、女子も男子も共に燃えていた。
HRでの話が終わり、今日は朝の3時限を使ってイベントについて話し合いとなっている。
俺は、自分がやる事を知っていながらも少しやる気が出ていた。
そして、1時限目が始まった。
「さて!水澄君!お主はどんな服が着たいの!?」
委員長が、鼻息を荒くして聞いてきた。
「何でもいいけど。」
「ほんと!?マジで!?」
正直、俺はどんな格好でも大丈夫だと、思う。どうせ、パンツにTシャツ的な感じでしょ?
「じゃあ、クラスの皆!水澄君の為に一肌脱ぎますよ!!」
「「「「「おー!!」」」」」
この時の俺は、自分の失態に即座に気付くべきだった。
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2022.05.28
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次作も頑張って書きます。
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