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2 細目の令嬢
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3日もふさぎ込んでる間本当に放置されていたみたい。
ヘーゼルナッツ色の髪はベトついているしネグリジェもヨレヨレ。
食欲はないけど胃が痛くてお腹が空っぽなのが分かる。
頭痛も治まってきたしまずはお風呂に入ろう。
お風呂に入るには水のスキルと火のスキルを持つ人が魔法で水を溜めてからお湯にするか、水を汲んで沸かして運ぶというかなりの手間がかかるけど、仕事をしない侍女がそんなことをするわけがないから、これまでの私は自分でタオルを濡らして拭くか、調子のよい時はタライに水をためて髪を洗ったりしていた。
もちろん水で。
部屋には風呂場はついてて、そこはさすがに伯爵家なんだけどね。
さあ、お風呂を沸かそう。
「ウォーター」
発動の言葉をつぶやく。
前世でももちろん風呂が大好きだった。
温泉巡りも好きであちこち旅行もした。
その結果、飛行機事故で死んでしまったわけだけど。
たっぷりの湯ともくもくの湯煙を思い受べながら風呂に手をかざすと、湧き水のように風呂に水がたまっていく。
「ん?」
たまった水がどうやら温かそうな気がする。
湯煙もうっすら出ている。
「あったかい。」
ちょん。触れてみると適温だ。
「ウォーター」で水を溜めてから火で温めようと思っていたのだが、一発でお湯が出てきたようだ。
手間が省けたね。それにしても。
「詠唱、関係なくない?」
イメージの方が大事なのかな。
もちろん、私に水と火の両方のスキルがあったから出来たことだとは思う。
たとえば「水」のスキルがあれば水の魔法の詠唱を覚えて魔法が使える。
これまで魔法は苦手だったから、記憶が戻る前のスキルは水と風だったけどタライにたまるくらいの水と、髪がゆれる程度の風しか発動できなかった。
前は何もイメージを持たずに発動の言葉を言ってただけだからなか。
魔法書にもイメージが大事なんてそんなことは載ってない。
レベルが上がればより大規模に難しい魔法が使えるようになる。
たとえば「ウォーター」は「水」のスキルがあればレベル1でも使えるけど、「氷」はレベル20以上ないと使えない。
お湯が半分くらいたまったところで力が抜けような感じたがしたからそこでためるのをやめた。
レベル2だとこんなものなのかな。
早くたっぷりのお湯につかりたい。
前世のシャンプーやらソープやらを恋しく思いつつ、さっぱりして鏡を見るとグリーンの瞳の美少女が映っている。
以前の気の弱そうな暗い緑じゃなくて新緑のようにきらめいたグリーンの瞳だ。
ヘーゼルナッツの髪色は珍しくないけど、緑の瞳は珍しいかもしれない。
前は濁った緑で暗めの青に見えてたからね。
ほとんどの人は青から茶色の瞳で、髪は金から茶色。
緑の目は聖女だった母に似たんだと思う。
10年前に亡くなったからほとんど覚えてないけど。
そういえば、その頃から父にも会ってないね。
私の顔なんか忘れてるだろう。
もしかすると存在すら忘れてるかも。
私はクロード ニューマン伯爵の前妻の娘で、ここは領地の別邸。
王都の本邸には父と後妻とその子供達が住んでる。
父は私に全く関心がなくて、後妻は意地悪こそしないもののルチアには関わりたくないんだと思う。
この別邸に住むのは亡くなった母の妹カリーナとその娘のイライザだ。
カリーナは離縁して実家に出戻ることが出来ずに、このニューマン家の別邸でルチアの家庭教師として住み込みで暮らしている。
イライザはルチアと同じ13歳だ。
ふむふむ。鏡を見ながらテンションが上がる。
磨けばもっと光るね。
前世エステティシャンの腕が鳴るよ。
そういえば、ルチアが美少女なのも叔母やイライザには気にくわないんだと思う。
叔母は母の生前は聖女である母を僻んでいたようだし。
聖女と言っても世界に1人しかいないんじゃなくて、光のスキルがある女性は聖女と呼ばれる。
光のスキルは治療や回復ができるし凄く珍しいスキルだからやっぱり貴重で、そんな聖女になった母は周囲からちやほやされてたみたい。
姉がそんなだったら、妹のカリーナ叔母が嫉妬するのもわかるけどね。
私に八つ当たりするのはやめてほしい。
とにかく、この瞳や顔は目立たないように髪で隠しておかないとね。
ヘーゼルナッツの髪は肩の下までのゆるいウェーブで、その淡い茶色を見てるとモンブランが食べたくなってしまった。
思い出したら少し食欲が出てきたので軽く身なりを整えて厨房に食べ物を漁りに行くことにした。
何しろ放置されているから食事も自分で用意しなくてはいけないのだ。
これまでは料理なんてできないから出来てるスープとかたいパンをかじるだけだった。
おかげで私の体は貧弱でカサカサ。
とりあえず、今日のところはいつものスープにパンとミルクと卵を足して。
後はオレンジを絞るかリンゴのすりおろしでもと思って両手に取って悩む。
どちらにしようかなと目を閉じて開くと、その一瞬、リンゴの方にピンクのもやもやが見えた。
が、すぐに消えてしまった。
オレンジとリンゴを手にしたまま凝視したり、眉間にしわを寄せてみたり色々してみた。
結果、薄ーく目を開く、いわゆる細目にするともやが見えるようだ。
「もしかして…これ?…まじか。」
そう、細目はたいてい誰がやっても変顔だ。
私はこの便利スキルを使うたびに変顔をしなくてはいけないのか。
せっかく美少女なのに。
まあ、仕方がない。
気を取り直してオレンジとリンゴを見ると、リンゴだけにピンクのもやもやがかかっていてオレンジは変化なしだ。
オレンジは良くも悪くもないってことかな?
ヘーゼルナッツ色の髪はベトついているしネグリジェもヨレヨレ。
食欲はないけど胃が痛くてお腹が空っぽなのが分かる。
頭痛も治まってきたしまずはお風呂に入ろう。
お風呂に入るには水のスキルと火のスキルを持つ人が魔法で水を溜めてからお湯にするか、水を汲んで沸かして運ぶというかなりの手間がかかるけど、仕事をしない侍女がそんなことをするわけがないから、これまでの私は自分でタオルを濡らして拭くか、調子のよい時はタライに水をためて髪を洗ったりしていた。
もちろん水で。
部屋には風呂場はついてて、そこはさすがに伯爵家なんだけどね。
さあ、お風呂を沸かそう。
「ウォーター」
発動の言葉をつぶやく。
前世でももちろん風呂が大好きだった。
温泉巡りも好きであちこち旅行もした。
その結果、飛行機事故で死んでしまったわけだけど。
たっぷりの湯ともくもくの湯煙を思い受べながら風呂に手をかざすと、湧き水のように風呂に水がたまっていく。
「ん?」
たまった水がどうやら温かそうな気がする。
湯煙もうっすら出ている。
「あったかい。」
ちょん。触れてみると適温だ。
「ウォーター」で水を溜めてから火で温めようと思っていたのだが、一発でお湯が出てきたようだ。
手間が省けたね。それにしても。
「詠唱、関係なくない?」
イメージの方が大事なのかな。
もちろん、私に水と火の両方のスキルがあったから出来たことだとは思う。
たとえば「水」のスキルがあれば水の魔法の詠唱を覚えて魔法が使える。
これまで魔法は苦手だったから、記憶が戻る前のスキルは水と風だったけどタライにたまるくらいの水と、髪がゆれる程度の風しか発動できなかった。
前は何もイメージを持たずに発動の言葉を言ってただけだからなか。
魔法書にもイメージが大事なんてそんなことは載ってない。
レベルが上がればより大規模に難しい魔法が使えるようになる。
たとえば「ウォーター」は「水」のスキルがあればレベル1でも使えるけど、「氷」はレベル20以上ないと使えない。
お湯が半分くらいたまったところで力が抜けような感じたがしたからそこでためるのをやめた。
レベル2だとこんなものなのかな。
早くたっぷりのお湯につかりたい。
前世のシャンプーやらソープやらを恋しく思いつつ、さっぱりして鏡を見るとグリーンの瞳の美少女が映っている。
以前の気の弱そうな暗い緑じゃなくて新緑のようにきらめいたグリーンの瞳だ。
ヘーゼルナッツの髪色は珍しくないけど、緑の瞳は珍しいかもしれない。
前は濁った緑で暗めの青に見えてたからね。
ほとんどの人は青から茶色の瞳で、髪は金から茶色。
緑の目は聖女だった母に似たんだと思う。
10年前に亡くなったからほとんど覚えてないけど。
そういえば、その頃から父にも会ってないね。
私の顔なんか忘れてるだろう。
もしかすると存在すら忘れてるかも。
私はクロード ニューマン伯爵の前妻の娘で、ここは領地の別邸。
王都の本邸には父と後妻とその子供達が住んでる。
父は私に全く関心がなくて、後妻は意地悪こそしないもののルチアには関わりたくないんだと思う。
この別邸に住むのは亡くなった母の妹カリーナとその娘のイライザだ。
カリーナは離縁して実家に出戻ることが出来ずに、このニューマン家の別邸でルチアの家庭教師として住み込みで暮らしている。
イライザはルチアと同じ13歳だ。
ふむふむ。鏡を見ながらテンションが上がる。
磨けばもっと光るね。
前世エステティシャンの腕が鳴るよ。
そういえば、ルチアが美少女なのも叔母やイライザには気にくわないんだと思う。
叔母は母の生前は聖女である母を僻んでいたようだし。
聖女と言っても世界に1人しかいないんじゃなくて、光のスキルがある女性は聖女と呼ばれる。
光のスキルは治療や回復ができるし凄く珍しいスキルだからやっぱり貴重で、そんな聖女になった母は周囲からちやほやされてたみたい。
姉がそんなだったら、妹のカリーナ叔母が嫉妬するのもわかるけどね。
私に八つ当たりするのはやめてほしい。
とにかく、この瞳や顔は目立たないように髪で隠しておかないとね。
ヘーゼルナッツの髪は肩の下までのゆるいウェーブで、その淡い茶色を見てるとモンブランが食べたくなってしまった。
思い出したら少し食欲が出てきたので軽く身なりを整えて厨房に食べ物を漁りに行くことにした。
何しろ放置されているから食事も自分で用意しなくてはいけないのだ。
これまでは料理なんてできないから出来てるスープとかたいパンをかじるだけだった。
おかげで私の体は貧弱でカサカサ。
とりあえず、今日のところはいつものスープにパンとミルクと卵を足して。
後はオレンジを絞るかリンゴのすりおろしでもと思って両手に取って悩む。
どちらにしようかなと目を閉じて開くと、その一瞬、リンゴの方にピンクのもやもやが見えた。
が、すぐに消えてしまった。
オレンジとリンゴを手にしたまま凝視したり、眉間にしわを寄せてみたり色々してみた。
結果、薄ーく目を開く、いわゆる細目にするともやが見えるようだ。
「もしかして…これ?…まじか。」
そう、細目はたいてい誰がやっても変顔だ。
私はこの便利スキルを使うたびに変顔をしなくてはいけないのか。
せっかく美少女なのに。
まあ、仕方がない。
気を取り直してオレンジとリンゴを見ると、リンゴだけにピンクのもやもやがかかっていてオレンジは変化なしだ。
オレンジは良くも悪くもないってことかな?
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