11 / 13
疑問
しおりを挟む
帰りの車の中で俺は洋介君に聞いた。
「子供達が不幸って?」
「いえ、別に何とも無いです」
洋介君は何かを隠す様に食い気味に言う。
俺は気になった。
「角山貴理子の呪いとか何とか言ってたけどそれは何?」
「迷信ですよ。そんなものある訳無い」
確かに。そんなものある訳が無い。
しかし、俺は気になった。
「実咲が新来光明に行ったのは角山貴理子からの呪いを解くため」
すると運転中の洋介君は急に怒鳴った。
「だから!そんなものある訳無いじゃないですか!」
車が揺れた。
俺は慌てて謝った。
「ごっごめん!つ……つい」
「すっすみません。俺の方こそ」
お互い謝る。
その後は気まずくなり、2人共に黙っていた。
ーーー
実家に到着した。
すると呑気なものでパチンコから帰ってきた父が出てきた。
「あれ?実咲は?」
項垂れるようにして洋介君は言う。
「ダメでした」
「ふーん。でも、居る場所が分かって良かったじゃない」
どこまでも呑気な父だ。
洋介君は慣れているようで黙っていた。
すると母がやって来た。
「実咲は?!」
「ダメでした」
「そうなの……じゃあやっぱり警察に」
「いやっ警察は」
「でも……」
「警察はまだにしましょう。居る場所は分かってるんですから」
洋介君は大事にしたくないようだった。
「子供達が不幸って?」
「いえ、別に何とも無いです」
洋介君は何かを隠す様に食い気味に言う。
俺は気になった。
「角山貴理子の呪いとか何とか言ってたけどそれは何?」
「迷信ですよ。そんなものある訳無い」
確かに。そんなものある訳が無い。
しかし、俺は気になった。
「実咲が新来光明に行ったのは角山貴理子からの呪いを解くため」
すると運転中の洋介君は急に怒鳴った。
「だから!そんなものある訳無いじゃないですか!」
車が揺れた。
俺は慌てて謝った。
「ごっごめん!つ……つい」
「すっすみません。俺の方こそ」
お互い謝る。
その後は気まずくなり、2人共に黙っていた。
ーーー
実家に到着した。
すると呑気なものでパチンコから帰ってきた父が出てきた。
「あれ?実咲は?」
項垂れるようにして洋介君は言う。
「ダメでした」
「ふーん。でも、居る場所が分かって良かったじゃない」
どこまでも呑気な父だ。
洋介君は慣れているようで黙っていた。
すると母がやって来た。
「実咲は?!」
「ダメでした」
「そうなの……じゃあやっぱり警察に」
「いやっ警察は」
「でも……」
「警察はまだにしましょう。居る場所は分かってるんですから」
洋介君は大事にしたくないようだった。
12
あなたにおすすめの小説
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
元夫をはじめ私から色々なものを奪う妹が牢獄に行ってから一年が経ちましたので、私が今幸せになっている手紙でも送ろうかしら
つちのこうや
恋愛
牢獄の妹に向けた手紙を書いてみる話です。
すきま時間でお読みいただける長さです!
婚約者と家族に裏切られたので小さな反撃をしたら、大変なことになったみたいです
柚木ゆず
恋愛
コストール子爵令嬢マドゥレーヌ。彼女はある日、実父、継母、腹違いの妹、そして婚約者に裏切られ、コストール家を追放されることとなってしまいました。
ですがその際にマドゥレーヌが咄嗟に口にした『ある言葉』によって、マドゥレーヌが去ったあとのコストール家では大変なことが起きるのでした――。
行き倒れていた人達を助けたら、8年前にわたしを追い出した元家族でした
柚木ゆず
恋愛
行き倒れていた3人の男女を介抱したら、その人達は8年前にわたしをお屋敷から追い出した実父と継母と腹違いの妹でした。
お父様達は貴族なのに3人だけで行動していて、しかも当時の面影がなくなるほどに全員が老けてやつれていたんです。わたしが追い出されてから今日までの間に、なにがあったのでしょうか……?
※体調の影響で一時的に感想欄を閉じております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる