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第1部 『神樹の里』 第2章 集まる幻獣や妖精、精霊たち
10.ツリーハウス
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テイラーメイドも増えて更に賑やかさを増した神樹の里。
新しい服も渡され、カラフルな色合いになったことでリンも喜んでいます。
『私の服でそんなに喜んでいただけるなんて……光栄です!』
「そんなことないよ、テイラーメイド! ありがとう!」
『はい! これからもどんどん新作を作ります!』
『よかったじゃない、テイラーメイド。あなたの服が喜んでもらえて』
『ああ、メイヤ様。本当に嬉しいです!』
『そんなあなたに朗報よ。草木染めをするために必要な子がもうちょっとでやってくるそうよ』
『本当ですか!?』
『本当よ。それでシントには悪いけど、リンとどちらかが契約してあげてほしいの。少し弱っている精霊だから』
「精霊ですか」
「精霊様なんですね。どのようなお方でしょうか?」
『森の精霊ドライアドよ。草木を司る精霊で自由に木を生やしたり草を生やしたりすることができるわ。ただ……ここに来る途中で人間に遭遇してしまったみたいで傷を負ってしまったの。その治療をお願いできる?』
「わかりました。植物用の栄養剤の方がいいですか?」
『そうね。精霊といっても草木に近い存在だからそっちの方がいいかも。契約はどちらが?』
「私がいたします。シントにはもっと強い精霊様を担当していただきたいので」
『ドライアドも決して弱い精霊ではないのだけど……とりあえず、着いたようね』
神樹の里の周囲にある森の中から姿を見せたのは、緑色のドレスを身にまとった女性。
ただ、ドレスもボロボロで傷も負っています。
ここまでくるだけでも大分辛そうですね。
『聖霊様。ただいま到着いたしました……』
『ありがとうドライアド。無理をさせてしまったみたいね』
『いえ。私の森が燃やされていましたので〝精霊狩り〟の一派だったのでしょう。そうでもなければ私に深手を負わせることなど……』
『それもそうね。それで、契約をお願いしたいのはそちらの少女リン。大丈夫?』
『聖霊様のご推薦です。心配はしておりません。名前は……〝ツリーハウス〟を希望いたします』
「わかった。治療もしてあげなくちゃいけないけれど、まずは契約からね」
ドライアドはリンとの契約を受け入れ〝ツリーハウス〟となりました。
そしてそのあと、すぐに僕の作った植物用の栄養剤を飲み干します。
『……生き返りました。ありがとうございます、契約者様、守護者』
「ううん、気にしないで。それで、〝精霊狩り〟って〝妖精狩り〟みたいなものなの?」
『〝妖精狩り〟もご存じでしたか。似たようなものです。人間どもは私たち妖精や精霊、時には幻獣などを連れ去っている模様です』
「連れ去っているってどこに?」
『噂に聞くと、〝王都〟と呼ばれる場所のようです。そこのどこに連れ去られているのかまでは……』
「わかった。ありがとう、ツリーハウス」
『いえ、お役に立てず申し訳ありません』
狩られた妖精や精霊は〝王都〟に連れ去られていますか……。
ここからではあまりにも遠いし、手の出しようがないです。
「ねえ、シント」
「だめですよ、リン。〝王都〟には行かせられません」
「なんで!?」
「僕たちは〝王都〟の状況を詳しく知りません。〝精霊狩り〟や〝妖精狩り〟の目的もわからないのに乗り込んでもどうしようもないじゃないですか。それに、リンが危ない目にあうのは嫌なんです」
「シント……ごめんなさい。わがまま言った。勝手に飛び出して行ったりしないから許して」
「本当に飛び出して行かないでくださいよ。何とかしたい気持ちは僕にもあります。でも、僕たちだけではどうにもなりません」
「そうだよね。私もシントには危ない目にあってほしくない。お互い様だよね。本当にごめんなさい」
リンもわかってくれたようですし、気を取り直しましょう。
まずは傷の回復したツリーハウスをどうするかですね。
「ツリーハウス。あなたはこれからどうするのですか?」
『私? 私はこの近くに森を作ってそこですごさせてもらいたいですね』
「森を?」
『ドライアドって草木の精霊だからやっぱり森の中ですごしたいのです。魔力も回復したし、ある程度の森を作るなら一瞬ですよ?』
「それは構いませんが……メイヤ?」
『私も構わないわよ。ああ、でも。私が作らないような果物とかも作ってもらえるかしら。シントとリンに食べさせたいの。あと、そこにいるシルクアラクネのテイラーメイドが草木染めの素材を欲しがっているわ。その素材もお願い』
『その程度ならお安いご用です。場所は……そこにある木の家の側がいいのでしょうか?』
『ええと、私は助かりますが、シントさんとリンさんの家からでは遠いのでは?』
『では、こちらの森には草木染めの素材だけ作ります。契約者様と守護者の家の側には果物が採れる森を』
「それは助かるよ、ツリーハウス! それで、ツリーハウスはどこで暮らすの?」
『それとは別に私が暮らすための森も用意させていただきます。普段はそこにいますので必要なときは声をかけてください』
「わかった! ツリーハウスもこれからよろしくね!」
『はい、よろしくお願いいたします』
ツリーハウスが暮らす場所も決まったようです。
これでまた、新しい住人が増えてくれました。
『何とか丸く収まってくれたみたいね。それにしても〝妖精狩り〟や〝精霊狩り〟が頻発しているだなんて。あまりいい兆候じゃないわね』
「……やはり、あまり好ましくないのですね」
『好ましくないわね。この神樹の里は強固な結界と迷いの森で守られているから近づけないし察知もできない。ツリーハウスが追われていたとしても見失っているはずよ。ただ、各地で〝狩り〟が頻発していることが気がかりだわ手を打ちたいところだけれど、手を出す方法もないし……歯がゆいわね』
「各地の精霊や妖精を神樹の里に集めるのは?」
『妖精や精霊って基本的にあまり動きたがらないのよ。アルラウネのローズマリーだって瀕死の重傷を負って逃げ出してきたほどでしょう? ツリーハウスは元々こっちに来てくれるつもりがあったから別だけど、そうでもなければ難しいわ。私が聖霊だとしてもね』
「早々都合よくはいきませんか」
『まあ、そんなものよ。今後も困っている幻獣や精霊、妖精を見つけたら声をかけるわ。人間どもの動きが活発化しているのが気になるのは仕方がないけれど、いまはどうしようもない。後手後手に回るけれどそうやって対処していくしかないの』
「わかりました。対応をよろしくお願いします」
『任せなさい。あなたはリンの前で落ち込んだ表情や考え込まないようにね。あの子、本当に飛び出して行っちゃうかもしれないから』
「それは困ります。気をつけますね」
『そうして。それじゃあ、リンのところへお行きなさい』
「はい。なにかあったときはよろしく」
僕も人間ですが、横暴なものです。
何とかして止めたいですが……いまの僕にはどうしようもない。
せめてリンが無茶をしないようにだけ気をつけないと。
********************
『さて、ああ言ったもののリンは大丈夫かしら? シントに迷惑と心配をかけるのはわかっているはずだから飛び出さないだろうけど。……勝手に飛び出して行かないように見張っておく必要があるわね』
新しい服も渡され、カラフルな色合いになったことでリンも喜んでいます。
『私の服でそんなに喜んでいただけるなんて……光栄です!』
「そんなことないよ、テイラーメイド! ありがとう!」
『はい! これからもどんどん新作を作ります!』
『よかったじゃない、テイラーメイド。あなたの服が喜んでもらえて』
『ああ、メイヤ様。本当に嬉しいです!』
『そんなあなたに朗報よ。草木染めをするために必要な子がもうちょっとでやってくるそうよ』
『本当ですか!?』
『本当よ。それでシントには悪いけど、リンとどちらかが契約してあげてほしいの。少し弱っている精霊だから』
「精霊ですか」
「精霊様なんですね。どのようなお方でしょうか?」
『森の精霊ドライアドよ。草木を司る精霊で自由に木を生やしたり草を生やしたりすることができるわ。ただ……ここに来る途中で人間に遭遇してしまったみたいで傷を負ってしまったの。その治療をお願いできる?』
「わかりました。植物用の栄養剤の方がいいですか?」
『そうね。精霊といっても草木に近い存在だからそっちの方がいいかも。契約はどちらが?』
「私がいたします。シントにはもっと強い精霊様を担当していただきたいので」
『ドライアドも決して弱い精霊ではないのだけど……とりあえず、着いたようね』
神樹の里の周囲にある森の中から姿を見せたのは、緑色のドレスを身にまとった女性。
ただ、ドレスもボロボロで傷も負っています。
ここまでくるだけでも大分辛そうですね。
『聖霊様。ただいま到着いたしました……』
『ありがとうドライアド。無理をさせてしまったみたいね』
『いえ。私の森が燃やされていましたので〝精霊狩り〟の一派だったのでしょう。そうでもなければ私に深手を負わせることなど……』
『それもそうね。それで、契約をお願いしたいのはそちらの少女リン。大丈夫?』
『聖霊様のご推薦です。心配はしておりません。名前は……〝ツリーハウス〟を希望いたします』
「わかった。治療もしてあげなくちゃいけないけれど、まずは契約からね」
ドライアドはリンとの契約を受け入れ〝ツリーハウス〟となりました。
そしてそのあと、すぐに僕の作った植物用の栄養剤を飲み干します。
『……生き返りました。ありがとうございます、契約者様、守護者』
「ううん、気にしないで。それで、〝精霊狩り〟って〝妖精狩り〟みたいなものなの?」
『〝妖精狩り〟もご存じでしたか。似たようなものです。人間どもは私たち妖精や精霊、時には幻獣などを連れ去っている模様です』
「連れ去っているってどこに?」
『噂に聞くと、〝王都〟と呼ばれる場所のようです。そこのどこに連れ去られているのかまでは……』
「わかった。ありがとう、ツリーハウス」
『いえ、お役に立てず申し訳ありません』
狩られた妖精や精霊は〝王都〟に連れ去られていますか……。
ここからではあまりにも遠いし、手の出しようがないです。
「ねえ、シント」
「だめですよ、リン。〝王都〟には行かせられません」
「なんで!?」
「僕たちは〝王都〟の状況を詳しく知りません。〝精霊狩り〟や〝妖精狩り〟の目的もわからないのに乗り込んでもどうしようもないじゃないですか。それに、リンが危ない目にあうのは嫌なんです」
「シント……ごめんなさい。わがまま言った。勝手に飛び出して行ったりしないから許して」
「本当に飛び出して行かないでくださいよ。何とかしたい気持ちは僕にもあります。でも、僕たちだけではどうにもなりません」
「そうだよね。私もシントには危ない目にあってほしくない。お互い様だよね。本当にごめんなさい」
リンもわかってくれたようですし、気を取り直しましょう。
まずは傷の回復したツリーハウスをどうするかですね。
「ツリーハウス。あなたはこれからどうするのですか?」
『私? 私はこの近くに森を作ってそこですごさせてもらいたいですね』
「森を?」
『ドライアドって草木の精霊だからやっぱり森の中ですごしたいのです。魔力も回復したし、ある程度の森を作るなら一瞬ですよ?』
「それは構いませんが……メイヤ?」
『私も構わないわよ。ああ、でも。私が作らないような果物とかも作ってもらえるかしら。シントとリンに食べさせたいの。あと、そこにいるシルクアラクネのテイラーメイドが草木染めの素材を欲しがっているわ。その素材もお願い』
『その程度ならお安いご用です。場所は……そこにある木の家の側がいいのでしょうか?』
『ええと、私は助かりますが、シントさんとリンさんの家からでは遠いのでは?』
『では、こちらの森には草木染めの素材だけ作ります。契約者様と守護者の家の側には果物が採れる森を』
「それは助かるよ、ツリーハウス! それで、ツリーハウスはどこで暮らすの?」
『それとは別に私が暮らすための森も用意させていただきます。普段はそこにいますので必要なときは声をかけてください』
「わかった! ツリーハウスもこれからよろしくね!」
『はい、よろしくお願いいたします』
ツリーハウスが暮らす場所も決まったようです。
これでまた、新しい住人が増えてくれました。
『何とか丸く収まってくれたみたいね。それにしても〝妖精狩り〟や〝精霊狩り〟が頻発しているだなんて。あまりいい兆候じゃないわね』
「……やはり、あまり好ましくないのですね」
『好ましくないわね。この神樹の里は強固な結界と迷いの森で守られているから近づけないし察知もできない。ツリーハウスが追われていたとしても見失っているはずよ。ただ、各地で〝狩り〟が頻発していることが気がかりだわ手を打ちたいところだけれど、手を出す方法もないし……歯がゆいわね』
「各地の精霊や妖精を神樹の里に集めるのは?」
『妖精や精霊って基本的にあまり動きたがらないのよ。アルラウネのローズマリーだって瀕死の重傷を負って逃げ出してきたほどでしょう? ツリーハウスは元々こっちに来てくれるつもりがあったから別だけど、そうでもなければ難しいわ。私が聖霊だとしてもね』
「早々都合よくはいきませんか」
『まあ、そんなものよ。今後も困っている幻獣や精霊、妖精を見つけたら声をかけるわ。人間どもの動きが活発化しているのが気になるのは仕方がないけれど、いまはどうしようもない。後手後手に回るけれどそうやって対処していくしかないの』
「わかりました。対応をよろしくお願いします」
『任せなさい。あなたはリンの前で落ち込んだ表情や考え込まないようにね。あの子、本当に飛び出して行っちゃうかもしれないから』
「それは困ります。気をつけますね」
『そうして。それじゃあ、リンのところへお行きなさい』
「はい。なにかあったときはよろしく」
僕も人間ですが、横暴なものです。
何とかして止めたいですが……いまの僕にはどうしようもない。
せめてリンが無茶をしないようにだけ気をつけないと。
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