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第2部 森と花の国『マナストリア聖華国』 第4章 ミラーシア湖の整備
34. アウラ邸、建築開始!
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場所が決まると翌日からは木の切り出しをする。
といっても、木をヘファイストスに押さえてもらいながらあたしが剣で切るだけなんだけどね。
途中からはエリスも参加して20本くらいの木を切り倒した。
切り倒した木は水龍が木材まで加工してくれて、切り株も分解して土の養分に変えたらしい。
今後も木を切り倒したら同じように処理してくれるって。
助かるね。
次に、あたしたちはその木材を持って華都マナストリアまで戻り、王宮で建築師の人を呼んでもらう。
呼ばれてやってきた建築師もあたしたちが持ち込んだ木材の質にビックリしていたけれど、これならいい屋敷が作れそうなんだって。
ミラーシア湖って水龍の協力が得られれば資源の宝庫?
「さて、アウラ様。この木材を使って屋敷を建てるのはよろしいのですが、どちらに建設するのでしょうか?」
「あ、それを伝え忘れてました。ミラーシア湖です」
「み、ミラーシア湖?」
「はい。ミラーシア湖です。ちょっといろいろ訳ありで王家からミラーシア湖一帯の権利を譲り受けたのでそこに住もうと思って」
建設場所がミラーシア湖だって聞いて建築師の人の腰が引けちゃった。
やっぱり王家直轄領だっただけあって特別な場所なんだろうね。
「ほ、本当なのですか、エリクシール殿下?」
「本当ですよ。女王陛下がアウラ様にミラーシア湖一帯の権利を譲渡いたしました。爵位こそ辞退されましたが、実質的にアウラ様はあの一帯を治める貴族です」
「それはご無礼を。ですが、ミラーシア湖で建築となると相当時間がかかるのでは?」
「うーん、短縮できませんか? 木材の切り出しや重いものを運ぶのはあたしとヘファイストスも手伝います。あと、なんなら筋力強化のエンチャントを施した腕輪もお貸ししますので」
「筋力強化のエンチャントを施した腕輪。作業員全員となればかなりの数ですが……」
「大丈夫ですよ。作ればいいだけなので」
「アウラ様は鍛冶師か錬金術師ですか?」
「あー……鍛冶師、みたいなものです」
あたしが鍛冶師を名乗ると本物の鍛冶師に迷惑がかかっちゃう。
今度からは魔法鍛冶師とでも名乗ろうかな?
「お話しはわかりました。それでは作業員を集めます。報酬はいかほどになりますか?」
「それは……」
「報酬は王家からお支払いいたします。なので、腕利きを数多く集めてください。王家からの依頼と考え手を抜かないように」
「は、はい! かしこまりました、エリクシール殿下!」
建築師の人、一礼したら走って出ていっちゃったよ。
でも、屋敷の建築費まで王家持ちでいいのかな?
「エリス、建築費の話、本当?」
「本当ですよ。いただいた恩に考えれば屋敷の建築費など誤差だとお母様が。屋敷の収容人数なども私が把握しておりますので、建築師が集まりましたら話を進めましょう」
このようにして始まったあたしのお屋敷建築プロジェクト。
集まったのは腕利きの建築師30名弱とそれなりの建築師50名ほど。
腕利きの技をここでも学ばせたいという意向らしい。
エリスは手を一切抜かないのであれば、という条件で許可したのであたしも頷いておこう。
こう言うのは絶対にエリスの方が詳しい。
人も集まったことで実際に図面引きが始まった。
建物を建てられるスペースは事前にヘファイストスが測量してくれていたので問題なし。
収容人数もエリスが使用人の数を知っているので問題なし。
ただ、使用人の数はかなり多くて驚いちゃったけどね。
あたしひとりのために何十人も働くのか……。
本当にお貴族様だ。
あと、施工で口出しをしたのは湖方面に向かって見渡せるお風呂!
これがないと始まらない!
お湯をくむのが大変ではないかと言われたけれど、そこはヘファイストスの謎技術の出番。
室内浴場に加えてあたし専用の屋外浴場も作ってもらうことにした。
うん、贅沢!
建築案は3日で完成し、3階建ての豪華なお屋敷になることが決まった。
内部に使う照明や食堂の調理設備、階をまたいで移動するためのエレベーターなどは魔導具を使う豪華仕様!
だって、エリスがそうしろといって譲ってくれない。
建築案が完成したら実際に建築師たちを連れてミラーシア湖まで移動。
今回は魔導車を護衛しながらの移動だから結構時間がかかったよ。
……華都側の湖南側じゃなくて反対側の湖北側を選んだし。
山には魔導車ごとヘファイストスで運び上げた。
うん、道なんてまだないからね。
ヘファイストスが作れるらしいからよかったけど、道も整備しなくちゃなぁ。
「ここがお屋敷の建設予定地ですかな?」
建築師の代表者があたしに聞いてきた。
想像していたのと違うのかな?
「そうですけど、問題がありましたか?」
「いえ、滅相もない! 想像以上に見晴らしのよい土地だと感じまして」
「それならよかった。まずは地ならしからですよね? ヘファイストス」
『ああ。我がやってしまおう』
「よろしくお願いいたします。その間に我々は屋敷の設計を見直しますので」
「え? これから見直し?」
「この景観を活かせないなんてもったいない! 1日で終わらせますのでご容赦を!」
「あ、はい」
『やはり職人の熱量というものはものすごいものだな』
「あたしにはよくわからないけどね」
あたしもあれくらいのこだわりを持たないとダメかな?
もう少し武器や防具の勉強をするべきなのかも。
それ専門になるつもりもないんだけどね。
といっても、木をヘファイストスに押さえてもらいながらあたしが剣で切るだけなんだけどね。
途中からはエリスも参加して20本くらいの木を切り倒した。
切り倒した木は水龍が木材まで加工してくれて、切り株も分解して土の養分に変えたらしい。
今後も木を切り倒したら同じように処理してくれるって。
助かるね。
次に、あたしたちはその木材を持って華都マナストリアまで戻り、王宮で建築師の人を呼んでもらう。
呼ばれてやってきた建築師もあたしたちが持ち込んだ木材の質にビックリしていたけれど、これならいい屋敷が作れそうなんだって。
ミラーシア湖って水龍の協力が得られれば資源の宝庫?
「さて、アウラ様。この木材を使って屋敷を建てるのはよろしいのですが、どちらに建設するのでしょうか?」
「あ、それを伝え忘れてました。ミラーシア湖です」
「み、ミラーシア湖?」
「はい。ミラーシア湖です。ちょっといろいろ訳ありで王家からミラーシア湖一帯の権利を譲り受けたのでそこに住もうと思って」
建設場所がミラーシア湖だって聞いて建築師の人の腰が引けちゃった。
やっぱり王家直轄領だっただけあって特別な場所なんだろうね。
「ほ、本当なのですか、エリクシール殿下?」
「本当ですよ。女王陛下がアウラ様にミラーシア湖一帯の権利を譲渡いたしました。爵位こそ辞退されましたが、実質的にアウラ様はあの一帯を治める貴族です」
「それはご無礼を。ですが、ミラーシア湖で建築となると相当時間がかかるのでは?」
「うーん、短縮できませんか? 木材の切り出しや重いものを運ぶのはあたしとヘファイストスも手伝います。あと、なんなら筋力強化のエンチャントを施した腕輪もお貸ししますので」
「筋力強化のエンチャントを施した腕輪。作業員全員となればかなりの数ですが……」
「大丈夫ですよ。作ればいいだけなので」
「アウラ様は鍛冶師か錬金術師ですか?」
「あー……鍛冶師、みたいなものです」
あたしが鍛冶師を名乗ると本物の鍛冶師に迷惑がかかっちゃう。
今度からは魔法鍛冶師とでも名乗ろうかな?
「お話しはわかりました。それでは作業員を集めます。報酬はいかほどになりますか?」
「それは……」
「報酬は王家からお支払いいたします。なので、腕利きを数多く集めてください。王家からの依頼と考え手を抜かないように」
「は、はい! かしこまりました、エリクシール殿下!」
建築師の人、一礼したら走って出ていっちゃったよ。
でも、屋敷の建築費まで王家持ちでいいのかな?
「エリス、建築費の話、本当?」
「本当ですよ。いただいた恩に考えれば屋敷の建築費など誤差だとお母様が。屋敷の収容人数なども私が把握しておりますので、建築師が集まりましたら話を進めましょう」
このようにして始まったあたしのお屋敷建築プロジェクト。
集まったのは腕利きの建築師30名弱とそれなりの建築師50名ほど。
腕利きの技をここでも学ばせたいという意向らしい。
エリスは手を一切抜かないのであれば、という条件で許可したのであたしも頷いておこう。
こう言うのは絶対にエリスの方が詳しい。
人も集まったことで実際に図面引きが始まった。
建物を建てられるスペースは事前にヘファイストスが測量してくれていたので問題なし。
収容人数もエリスが使用人の数を知っているので問題なし。
ただ、使用人の数はかなり多くて驚いちゃったけどね。
あたしひとりのために何十人も働くのか……。
本当にお貴族様だ。
あと、施工で口出しをしたのは湖方面に向かって見渡せるお風呂!
これがないと始まらない!
お湯をくむのが大変ではないかと言われたけれど、そこはヘファイストスの謎技術の出番。
室内浴場に加えてあたし専用の屋外浴場も作ってもらうことにした。
うん、贅沢!
建築案は3日で完成し、3階建ての豪華なお屋敷になることが決まった。
内部に使う照明や食堂の調理設備、階をまたいで移動するためのエレベーターなどは魔導具を使う豪華仕様!
だって、エリスがそうしろといって譲ってくれない。
建築案が完成したら実際に建築師たちを連れてミラーシア湖まで移動。
今回は魔導車を護衛しながらの移動だから結構時間がかかったよ。
……華都側の湖南側じゃなくて反対側の湖北側を選んだし。
山には魔導車ごとヘファイストスで運び上げた。
うん、道なんてまだないからね。
ヘファイストスが作れるらしいからよかったけど、道も整備しなくちゃなぁ。
「ここがお屋敷の建設予定地ですかな?」
建築師の代表者があたしに聞いてきた。
想像していたのと違うのかな?
「そうですけど、問題がありましたか?」
「いえ、滅相もない! 想像以上に見晴らしのよい土地だと感じまして」
「それならよかった。まずは地ならしからですよね? ヘファイストス」
『ああ。我がやってしまおう』
「よろしくお願いいたします。その間に我々は屋敷の設計を見直しますので」
「え? これから見直し?」
「この景観を活かせないなんてもったいない! 1日で終わらせますのでご容赦を!」
「あ、はい」
『やはり職人の熱量というものはものすごいものだな』
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