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第2部 森と花の国『マナストリア聖華国』 第4章 ミラーシア湖の整備
37. アウラ邸、最後の人材
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物集めに出ていたはずが人材の説得に駆り出された。
ともかく、フェデラーとクスイから話を聞こう。
「実はアウラ様が肉をあまりお好みでないと聞き、ちょうどいいシェフを探し見つけてはいるのですが、そのものがなかなか首を縦に振ってはくれず……」
「私どもの説得では限界がありまして。申し訳ありませんが、アウラ様にもご尽力願えればと」
「構わないわ。どこのどんな人?」
「この先にある家に住む妖精族の女性、シーナという者です。過去にトラブルがあったらしく、料理人はもうやらないと断られておりまして」
過去にトラブルがあった料理人ねぇ。
本当に問題がある人だったらこのふたりが勧めてくるはずもないし、話を聞いてみましょうか。
「わかった。話をするだけしてみましょう」
「よろしくお願いいたします。……見えてきました、あの家です」
見えてきたのは庭付きの一軒家。
見た限りなんの変哲もない一軒家なんだけど、庭にはたくさんの野菜が植えられている。
それらが道からでもわかるくらい甘い香りを出しているんだ。
なにこれ、すっごくおいしそう!
「シーナ、よろしいですか?」
「あんだ? また来たのかよ。何度来たってあたいは二度とシェフなんてやんないぞ」
フェデラーさんがドアに向かって話しかけるとしばらくして女性の声が聞こえてきた。
彼女がシーナさんだろうか。
「そこをなんとか。今回は私どもの主人も連れてきております」
「主人? ……その少女が?」
「はい。とりあえず扉を開けてはもらえませんか?」
「わかった。わかったが、ちょっと待て。とてもじゃないが下着姿で人前には出られない。服を着てくる」
……シーナさん、下着姿で過ごしていたんだ。
ちょっと不安になってきたけど、着替えてくるのを待とう。
「待たせたね。いま開けるよ」
出て来たのはちょっと日焼けした感じがする妖精族のお姉さん。
見た目は20代前半くらいかな?
「しかし、白天使族が主っていうのも変わっているね。いや、妖精族とエルフ族以外でマナストリアに住むっていうほうが珍しいんだが」
「あれ、そうなんですか?」
「ん? あんた、そんなことも知らないのか。マナストリアは畜産分野が遅れているんだよ。だから、肉といえば魔物肉がほとんど。ほかの国より勝るだけの調理技術はあるが、魔物を食ってるってだけで劣るっていう連中も多いからね」
そんな、貴族の世界ってつまらないことで見栄をはるのね!
おいしければなんだっていいじゃない!
あたしなんて自分で釣った川魚を食べて生活していたんだよ!
「それで、白天使族のお嬢ちゃんはあたいになにを望むんだい?」
「まずは畑の野菜を食べさせて」
「は?」
「畑のお野菜を食べさせて。あれから甘そうないい香りがただよってきているの。我慢できそうにない」
「……く、くはは! そんなに気に入ったかい! あたいの野菜は!」
「気に入った。だから、まずは野菜を食べさせて。そこから次の話をしましょう」
「よしきた! そう言う話なら請け負うよ! いま野菜を収穫してくるからちょっと待ってな!」
シーナさんは庭へと飛んでいき、いろいろな野菜を収穫して戻ってきた。
さて、あれでなにを食べさせてくれるんだろう。
ちょっとワクワクしちゃう。
「さて、前菜のサラダ代わりだ。野菜スティックをどうぞ」
「野菜スティック? 生野菜を切っただけ?」
「そうだよ。あたいの野菜はそれだけでも十分にうまい。お気に召さなかったら帰ってくれても結構」
「ずいぶんな自信ね。それじゃあ、1本いただくわ」
あたしは野菜スティックの中からニンジンと思われるオレンジ色のスティックをつまみ上げる。
でも、つまみ上げた瞬間、ニンジンとは思えないほど柔らかくてみずみずしい感覚が指先に伝わった。
これがニンジンなの?
「それじゃあ、いただきます……ッ!」
「どうだい、おいしいだろう?」
あたしの口の中に広がるのは間違いなくニンジンの甘さ。
パリポリした食感は間違いなくニンジンなのに、みずみずしい果汁と甘さだけが口の中を支配している。
なんなの、これ!?
「あたいが丹念込めて作りあげた品種だ。生でも十分においしい。だろう?」
「うん、とってもおいしいわ」
「本当ですな。果物を食べたような感触です」
「ええ、ええ。野菜だなんて言われなければ誰も気付きませんよ」
シーナさんの確認にあたしたち3人は三者三様に返事をする。
どれも褒め言葉だけどね。
「そこまでべた褒めされるのも怖いね。ともかく、もうしばらくそれを食べて待っていておくれ」
シーナさんがキッチンでなにかを作っているところを見ながら、あたしは野菜スティックを頬張る。
これ、止まらないかも。
「できたよ……って、野菜スティックが空じゃないか」
「いや、つい食べ切っちゃって」
「あたしの野菜が受けるのは嬉しいんだけどね。ほら、まずは一品目。野菜のアヒージョだ」
シーナさんが食卓の上に置いたのは、小さな鍋。
その中にはごろごろとした大きさの野菜がぐつぐつ煮込まれている。
「ああ、その料理だが煮込んでいるのは油だ。間違って食べるんじゃないよ。あと、赤いのは風味付けの香辛料。食べられるがとてもからいからやめておきな」
それだけ言い残してシーナさんはキッチンへと戻っていった。
アヒージョはクスイの手によって器に盛られ、あたしの前に来る。
んー、油と野菜の香りがたまらない!
実際に口をつけてみても味は期待を裏切らないうまさだった。
ほくほくのお野菜が口の中でとろけて甘みを残して消えていく。
気を付けないとやけどしちゃうけど、それでも手が止まらないおいしさだよ、これ!
「メインできたよ……って。アヒージョも完食かい。ちゃんとこっちの料理も食べられるんだろうね?」
「大丈夫! おいしいものはいくらでも食べてみせる!」
「腹がはち切れないようにね。最後、野菜のパエリアだ」
パエリア?
聞いたことのない料理だけど……。
「ああ、あんたは聞いたことがないか。マナストリアの西部地方で作られているライスっていう穀物を使った食べ物さ。パンの代わりにもなるし、腹にもたまる。とにかくおいしいから食べてみな」
「ええ、食べさせてもらうわね」
パエリアという料理はスプーンですくって食べるものらしい。
試しにすくってみると、なにかのスープで味付けされたかのようないい香りが鼻の中を通り抜けていった。
そして一口頬張ると……うまい!
野菜の甘みとライスに染みこんだスープのうまさがマッチしていてとにかくうまい!
なんだろう、このおいしさ、癖になる!
あたしははしたないことはわかっていてもがっついて食べてしまい、食後の満腹感を思いっきり得ることとなった。
「はあ、幸せ」
「そうかい。こっちも作った側としてそんなに喜んでもらえるなら、嬉しいことこの上ないよ」
「うーん。シーナさん、やっぱりあたしの屋敷でシェフになってもらえませんか?」
「あん? その話は断ったっていっているだろう?」
「ええと、条件面でなにか不服がありますか?」
「不服か……まず、せっかく育てた野菜を手放すのはなぁ」
「あ、それは大丈夫です。いま育てている野菜はどうにもなりませんが、種さえあれば新しいお屋敷に専用のスペースを作ります。なんだったら、シーナさんのお野菜を育てるためだけの人も雇います」
「お、おう。あとは……あたいは肉料理が嫌いだしやりたくない。そこはどうなんだ?」
「あたしも肉料理は嫌いです。肉料理がどうしても必要なときは別のコックに任せましょう」
「そんなんでいいのかい?」
「構いません。私のお屋敷です。私が好きにやります」
「……はっ、気に入ったよ。お嬢ちゃん、名前は?」
「アウラです。気軽にアウラと呼んでください」
「そっか。じゃあ、アウラ。あたいはあんたの世話になる。準備はいつまでに済ませればいい?」
やった、シーナさんゲット!
でも、いつまでに支度を終えてもらえればいいんだろう?
「ええと、フェデラー?」
「そうですね、できれば1週間後までには」
「十分だ。1週間後、悪いがまた迎えに来ておくれ。どこに向かえばいいかよくわからないからな」
「はい。わかりました。フェデラーもクスイも問題ありませんね?」
「アウラ様がよろしいのでしたら」
「本来でしたら気軽な呼び方は許したくないのですが」
「その文句はアウラに言ってくれや。じゃあ、また1週間後な」
「はい、また1週間後!」
こうして有能なシェフも見つけたあたしたち。
あとは調度品を決めて引っ越すだけだね。
頑張ろう!
ともかく、フェデラーとクスイから話を聞こう。
「実はアウラ様が肉をあまりお好みでないと聞き、ちょうどいいシェフを探し見つけてはいるのですが、そのものがなかなか首を縦に振ってはくれず……」
「私どもの説得では限界がありまして。申し訳ありませんが、アウラ様にもご尽力願えればと」
「構わないわ。どこのどんな人?」
「この先にある家に住む妖精族の女性、シーナという者です。過去にトラブルがあったらしく、料理人はもうやらないと断られておりまして」
過去にトラブルがあった料理人ねぇ。
本当に問題がある人だったらこのふたりが勧めてくるはずもないし、話を聞いてみましょうか。
「わかった。話をするだけしてみましょう」
「よろしくお願いいたします。……見えてきました、あの家です」
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見た限りなんの変哲もない一軒家なんだけど、庭にはたくさんの野菜が植えられている。
それらが道からでもわかるくらい甘い香りを出しているんだ。
なにこれ、すっごくおいしそう!
「シーナ、よろしいですか?」
「あんだ? また来たのかよ。何度来たってあたいは二度とシェフなんてやんないぞ」
フェデラーさんがドアに向かって話しかけるとしばらくして女性の声が聞こえてきた。
彼女がシーナさんだろうか。
「そこをなんとか。今回は私どもの主人も連れてきております」
「主人? ……その少女が?」
「はい。とりあえず扉を開けてはもらえませんか?」
「わかった。わかったが、ちょっと待て。とてもじゃないが下着姿で人前には出られない。服を着てくる」
……シーナさん、下着姿で過ごしていたんだ。
ちょっと不安になってきたけど、着替えてくるのを待とう。
「待たせたね。いま開けるよ」
出て来たのはちょっと日焼けした感じがする妖精族のお姉さん。
見た目は20代前半くらいかな?
「しかし、白天使族が主っていうのも変わっているね。いや、妖精族とエルフ族以外でマナストリアに住むっていうほうが珍しいんだが」
「あれ、そうなんですか?」
「ん? あんた、そんなことも知らないのか。マナストリアは畜産分野が遅れているんだよ。だから、肉といえば魔物肉がほとんど。ほかの国より勝るだけの調理技術はあるが、魔物を食ってるってだけで劣るっていう連中も多いからね」
そんな、貴族の世界ってつまらないことで見栄をはるのね!
おいしければなんだっていいじゃない!
あたしなんて自分で釣った川魚を食べて生活していたんだよ!
「それで、白天使族のお嬢ちゃんはあたいになにを望むんだい?」
「まずは畑の野菜を食べさせて」
「は?」
「畑のお野菜を食べさせて。あれから甘そうないい香りがただよってきているの。我慢できそうにない」
「……く、くはは! そんなに気に入ったかい! あたいの野菜は!」
「気に入った。だから、まずは野菜を食べさせて。そこから次の話をしましょう」
「よしきた! そう言う話なら請け負うよ! いま野菜を収穫してくるからちょっと待ってな!」
シーナさんは庭へと飛んでいき、いろいろな野菜を収穫して戻ってきた。
さて、あれでなにを食べさせてくれるんだろう。
ちょっとワクワクしちゃう。
「さて、前菜のサラダ代わりだ。野菜スティックをどうぞ」
「野菜スティック? 生野菜を切っただけ?」
「そうだよ。あたいの野菜はそれだけでも十分にうまい。お気に召さなかったら帰ってくれても結構」
「ずいぶんな自信ね。それじゃあ、1本いただくわ」
あたしは野菜スティックの中からニンジンと思われるオレンジ色のスティックをつまみ上げる。
でも、つまみ上げた瞬間、ニンジンとは思えないほど柔らかくてみずみずしい感覚が指先に伝わった。
これがニンジンなの?
「それじゃあ、いただきます……ッ!」
「どうだい、おいしいだろう?」
あたしの口の中に広がるのは間違いなくニンジンの甘さ。
パリポリした食感は間違いなくニンジンなのに、みずみずしい果汁と甘さだけが口の中を支配している。
なんなの、これ!?
「あたいが丹念込めて作りあげた品種だ。生でも十分においしい。だろう?」
「うん、とってもおいしいわ」
「本当ですな。果物を食べたような感触です」
「ええ、ええ。野菜だなんて言われなければ誰も気付きませんよ」
シーナさんの確認にあたしたち3人は三者三様に返事をする。
どれも褒め言葉だけどね。
「そこまでべた褒めされるのも怖いね。ともかく、もうしばらくそれを食べて待っていておくれ」
シーナさんがキッチンでなにかを作っているところを見ながら、あたしは野菜スティックを頬張る。
これ、止まらないかも。
「できたよ……って、野菜スティックが空じゃないか」
「いや、つい食べ切っちゃって」
「あたしの野菜が受けるのは嬉しいんだけどね。ほら、まずは一品目。野菜のアヒージョだ」
シーナさんが食卓の上に置いたのは、小さな鍋。
その中にはごろごろとした大きさの野菜がぐつぐつ煮込まれている。
「ああ、その料理だが煮込んでいるのは油だ。間違って食べるんじゃないよ。あと、赤いのは風味付けの香辛料。食べられるがとてもからいからやめておきな」
それだけ言い残してシーナさんはキッチンへと戻っていった。
アヒージョはクスイの手によって器に盛られ、あたしの前に来る。
んー、油と野菜の香りがたまらない!
実際に口をつけてみても味は期待を裏切らないうまさだった。
ほくほくのお野菜が口の中でとろけて甘みを残して消えていく。
気を付けないとやけどしちゃうけど、それでも手が止まらないおいしさだよ、これ!
「メインできたよ……って。アヒージョも完食かい。ちゃんとこっちの料理も食べられるんだろうね?」
「大丈夫! おいしいものはいくらでも食べてみせる!」
「腹がはち切れないようにね。最後、野菜のパエリアだ」
パエリア?
聞いたことのない料理だけど……。
「ああ、あんたは聞いたことがないか。マナストリアの西部地方で作られているライスっていう穀物を使った食べ物さ。パンの代わりにもなるし、腹にもたまる。とにかくおいしいから食べてみな」
「ええ、食べさせてもらうわね」
パエリアという料理はスプーンですくって食べるものらしい。
試しにすくってみると、なにかのスープで味付けされたかのようないい香りが鼻の中を通り抜けていった。
そして一口頬張ると……うまい!
野菜の甘みとライスに染みこんだスープのうまさがマッチしていてとにかくうまい!
なんだろう、このおいしさ、癖になる!
あたしははしたないことはわかっていてもがっついて食べてしまい、食後の満腹感を思いっきり得ることとなった。
「はあ、幸せ」
「そうかい。こっちも作った側としてそんなに喜んでもらえるなら、嬉しいことこの上ないよ」
「うーん。シーナさん、やっぱりあたしの屋敷でシェフになってもらえませんか?」
「あん? その話は断ったっていっているだろう?」
「ええと、条件面でなにか不服がありますか?」
「不服か……まず、せっかく育てた野菜を手放すのはなぁ」
「あ、それは大丈夫です。いま育てている野菜はどうにもなりませんが、種さえあれば新しいお屋敷に専用のスペースを作ります。なんだったら、シーナさんのお野菜を育てるためだけの人も雇います」
「お、おう。あとは……あたいは肉料理が嫌いだしやりたくない。そこはどうなんだ?」
「あたしも肉料理は嫌いです。肉料理がどうしても必要なときは別のコックに任せましょう」
「そんなんでいいのかい?」
「構いません。私のお屋敷です。私が好きにやります」
「……はっ、気に入ったよ。お嬢ちゃん、名前は?」
「アウラです。気軽にアウラと呼んでください」
「そっか。じゃあ、アウラ。あたいはあんたの世話になる。準備はいつまでに済ませればいい?」
やった、シーナさんゲット!
でも、いつまでに支度を終えてもらえればいいんだろう?
「ええと、フェデラー?」
「そうですね、できれば1週間後までには」
「十分だ。1週間後、悪いがまた迎えに来ておくれ。どこに向かえばいいかよくわからないからな」
「はい。わかりました。フェデラーもクスイも問題ありませんね?」
「アウラ様がよろしいのでしたら」
「本来でしたら気軽な呼び方は許したくないのですが」
「その文句はアウラに言ってくれや。じゃあ、また1週間後な」
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