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第五章 暗黒大陸 古代の遺産編
四百四十一日目~五百日目 / 一日目~三十日目 【暗黒大陸】時間軸変更のサイドストーリー
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【捕食されるミルガルオルム視点:七十八日目】
余は強大だ。相対する者はただ身震いするだけで死んでいく。
戦えば、その結果は殆ど決まっているものだ。
となれば、わざわざ自身から動く事はしない。
変わらない結果など意味はないのだから。
しかし、先日余の縄張りに入り込んだ毒虫達が再びやって来た。
毒虫は余を殺せるだけの毒を持つ。
しかも今回は余に痛撃を与える事のできる数少ない例外である巨人達を引き連れて。
美味なる巨人の味を思い、戦意と共に食欲もわき出るようだ。
今回は迷うことなく、余を殺せる毒を持つ毒虫と、巨人が攻めて来る。
殺そうと激しい感情を滾らせ迫ってくる。
おお、おお。
毒虫の毒が余に痛みを撃ち込んでくる。
巨人の拳が鱗を砕き、肉まで響く。
時が流れるばかりの日々から、刺激に満ちた一時の宴であった。
余は全力で蹴散らすべく動いた。
過去、これほどまで激しく動いた事はないほどに動いた。
長大な身体を伸ばし、隕石のように地面に突き刺さる。
周囲を汚染する猛毒を吐き、無数の魔法を放った。
巨人は倒れ、毒虫にもまた痛打を与える。
おお、おお。
血沸き肉躍る一時よ。かつて弱小だった子蛇の時を思いだす。
間違いなく激戦だった。
間違いなく死闘だった。
しかし、だからこそ、余を食む毒虫の異常さよ。
毒虫は余の尻尾に喰いついた。そして通常であればあり得ない事に、その口は大きく広がって余を包む。その悍ましい感覚に、余は心底恐怖した。
徐々に徐々に、余が喰われていく。
徐々に徐々に、余が消えていく。
おお、おお。
これが、喰われる感覚、だというのか。
余は古代絶界蛇龍覇王“ミルガルオルム”
世界を喰らう者とすら言われたが、その最後が喰われて終わるとは。
抵抗すれども、結果は変わらない。
毒虫は全く剥がれず、刻一刻と余は弱り、そしてその時が来た。
まっこと、この毒虫は恐ろしいものよなぁ。
余の友にもこの毒虫が襲い掛かっていくのかと思うと、何とも言えぬ思いが浮かぶが。
余の意識は、頭を喰われた時点で消失している。
・理不尽な鬼の被害者。
・尻尾から丸ごと喰われるのはどう考えても異常。
・ただ超美味しく、肉片一つ喰うだけでレベルアップする超絶食材でもある。
【旅人を喰らう宿の店主視点:八十九日目】
最初は仕方なくだった。
裏賭博で負けが続き、莫大な借金を背負う事になった。
普通に働いては到底返せない金額だ。
財産を全部売ったところでどうしようもない。
借金を返せないと、死ぬよりも恐ろしい目にあっていたかもしれない。
しかし宿屋をやっていた事で、俺は生かされた。
定期的にやってくる地上からの旅人。そこに組織が目を付けたからだ。
旅人が消えたところで、誰も気にしない。
そして旅人は旅に必要な道具や金銭を持ち歩いている事が多く、狙えば利益になる。
だから俺は借金返済の代わりに旅人の情報を組織に伝える。組織から構成員が来て、仕事をして帰る。
組織が得た利益の一部から俺の借金は減っていくので、そうするしか選択肢はなかった。
最初は恐ろしかった。
男は殺され、女は拉致される。
死体処理には死骸を喰う菌類使用して証拠隠滅の方法を教えられるなどで、精神はすり減っていく。
しかしある程度すると、慣れてしまった。
壊れた、とも表現できるだろう。
旅人は俺にとっての生きた宝箱も同然、そう感じるようになったのだ。
次第に自発的に協力するようになり、宿の仕事が一つ増えた。
既に借金はなくなり、配当を得て以前よりも裕福な暮らしが出来ている。
もう以前のような生活には戻れないほど、俺はどっぷり裏社会に浸っていた。
今後も続けていく予定だったが、流石に何度も何度も旅人が居なくなるのは不味い。
だから普段は普通に働いた。
獲物はできるだけ金持ちそうなのを狙った。これまでは上手くやれていた。
そして今回の獲物達が来た。
見るからに、これまでで一番の大物だろう。
見るからに金持ちで、装備品は高値で売れそうだった。
それに連れている女達も上等な部類で、売ればとんでもない額になる。
実行部隊の兄貴も乗り気で、今回使用した魔法薬は飛び切り強力なモノを使用した。
これでまた良い暮らしが出来る。
なんて、思っていた。
しかしこれまでと違って獲物は俺達の罠を破り、そして俺の前に居た。
黒い鬼人だ。見た事も無い重圧感を纏い、俺の頬をビンタし続ける。
顔が変形しそうなほどの痛みに耐えかね、懇願した。
しかし洗いざらい吐く事を強制され、逆らう事もできなかった。
その後は、俺は守衛に差し出された。
苛烈な拷問によって知っている事は全て吐き出し、最後には処刑される。
首を切り落とされる間際、なんでこうなったんだろう、と思った。
・裏社会の借金恐い。
・悪人斬首、慈悲はない。
・環境の変化はヒトの心を簡単に悪に染める。
【エンシェント・ジェムノーム祖父視点:百■三■目/十三日目】
偉大なる【神の宝石】を掘り出した男を前に、地の民である儂等が平伏するのはある意味当然の事じゃった。
古の時、儂が生まれたばかりの頃、世界は厄災に覆われておった。
地は朽ち、空は燃え、水は煮えた。
多くの生命が果て、止まらぬ厄災で行く場を見失っておった我らを【神々】は救って下さった。
その【神々】の力が宿る宝石――【神の宝石】は、迂闊に触れれば弾け飛ぶ。
秘められた【神力】は儂等程度など、触れるだけで耐えきれない程の力を与えてくれるからじゃ。
掘り起こす事すら選ばれた者にしかできぬ。
そんな【神の宝石】を掘り出した男――カナタは、つまり【神力】に耐えられるだけの器を持つ者という事じゃ。
残念ながら言葉は通じぬらしい。
しかし何となく意思疎通は可能じゃった。
そして言葉は通じずとも、カナタの善性は感じられる。
恐らく、敵意や殺意を向けぬ相手には相応の対応をするのじゃろう。
時折襲い掛かって来るダンジョンモンスターに対する行動からして、まず間違いあるまい。
まあ、儂等が【神の宝石】の持ち主であるカナタを害する事などないんじゃがな。
ともあれ、カナタはどうやら地上に行きたいらしい。
儂等は地下から出る事は出来ぬが、それまでは手助けをする事に決まった。
息子も義娘も、孫達も賛成じゃったからのう。
それぞれ出来る事でカナタを手助けする事にしたが、やはりカナタは尋常ではない者のようじゃな。
魔法宝石をバリバリと喰う者は、儂等のような存在でもない限り、そうは居らんからのぉ。
・種族名:古代宝石地精。
・実は超長生き。
・地下に居る限り地中から魔力が供給され続けるので、ある意味不滅の存在である。
【帰ったら捕縛されたタヌキ親父視点:百二■六■目/二十六日目】
ふぅいー、疲れたわい。
夜遅くに帰宅し、誰も起きていない我が家に帰ってきてため息が漏れた。
今日の仕事はまた一段と派手で、その後処理で残業だったのだ。
私は治安維持部隊の中隊長を務めておる。
担当区画はアルーク区画であり、区画内で最も大きい裏組織≪イア・デパルドス≫とそれなりに関係を持っておる。
これは仕事柄仕方のない事だ。
無数の裏組織が入り乱れるよりも、そこそこ力を持つ組織が一つある方が安定しやすい。後は緩く手綱を握る事で、それなりに治安を維持していくのも仕事の一環だった。
しかし今回はその≪イア・デパルドス≫の酒場が襲撃された。
犯人は大柄の甲蟲人を連れた男だろう。賄賂を渡してきて、襲撃するから黙っていてくれと言うほどだ。
どこかの組織の構成員か何か知らぬが、全く面倒な事をしてくれたものだ。
どこの馬の骨とも分からん輩に、それなりに平穏な現状を壊されては叶わぬからな。
そこまで考え、私は油断していた。
我が家だと気を抜いた。その瞬間、私は拘束され、地下室に連れ込まれた。
そして拘束され、臍に何かを埋め込まれた。
その後は何かを研ぐ音や、長時間意味不明な呪文を大音量で聞かされた。
理解不能な何かに心が重い。不用意に叫ぶと、内臓の中で何かが動き回る気持ちの悪さで吐き気がした。
そして憔悴した私を、男に屈した。
体内に埋め込まれた何かのせいで、反抗する事など出来る筈もない。
想像も出来ぬ事を平然と成す男を、私は心底恐れている。
反抗する気持ちなどへし折られ、言う事を聞くなら家族には手を出さないし、手柄を上げさせると言われている。
ああ、胃が痛い。
仕事で色々大変だというのに、私は何とも厄介な存在に捕まってしまったようだ。
・治安維持も綺麗ごとだけじゃない。
・家族を守る為にも、ある程度は汚い事をしてた苦労人。
・他の隊長とか中隊長とかも似たような事しているので、運が悪かったタヌキ親父である。
余は強大だ。相対する者はただ身震いするだけで死んでいく。
戦えば、その結果は殆ど決まっているものだ。
となれば、わざわざ自身から動く事はしない。
変わらない結果など意味はないのだから。
しかし、先日余の縄張りに入り込んだ毒虫達が再びやって来た。
毒虫は余を殺せるだけの毒を持つ。
しかも今回は余に痛撃を与える事のできる数少ない例外である巨人達を引き連れて。
美味なる巨人の味を思い、戦意と共に食欲もわき出るようだ。
今回は迷うことなく、余を殺せる毒を持つ毒虫と、巨人が攻めて来る。
殺そうと激しい感情を滾らせ迫ってくる。
おお、おお。
毒虫の毒が余に痛みを撃ち込んでくる。
巨人の拳が鱗を砕き、肉まで響く。
時が流れるばかりの日々から、刺激に満ちた一時の宴であった。
余は全力で蹴散らすべく動いた。
過去、これほどまで激しく動いた事はないほどに動いた。
長大な身体を伸ばし、隕石のように地面に突き刺さる。
周囲を汚染する猛毒を吐き、無数の魔法を放った。
巨人は倒れ、毒虫にもまた痛打を与える。
おお、おお。
血沸き肉躍る一時よ。かつて弱小だった子蛇の時を思いだす。
間違いなく激戦だった。
間違いなく死闘だった。
しかし、だからこそ、余を食む毒虫の異常さよ。
毒虫は余の尻尾に喰いついた。そして通常であればあり得ない事に、その口は大きく広がって余を包む。その悍ましい感覚に、余は心底恐怖した。
徐々に徐々に、余が喰われていく。
徐々に徐々に、余が消えていく。
おお、おお。
これが、喰われる感覚、だというのか。
余は古代絶界蛇龍覇王“ミルガルオルム”
世界を喰らう者とすら言われたが、その最後が喰われて終わるとは。
抵抗すれども、結果は変わらない。
毒虫は全く剥がれず、刻一刻と余は弱り、そしてその時が来た。
まっこと、この毒虫は恐ろしいものよなぁ。
余の友にもこの毒虫が襲い掛かっていくのかと思うと、何とも言えぬ思いが浮かぶが。
余の意識は、頭を喰われた時点で消失している。
・理不尽な鬼の被害者。
・尻尾から丸ごと喰われるのはどう考えても異常。
・ただ超美味しく、肉片一つ喰うだけでレベルアップする超絶食材でもある。
【旅人を喰らう宿の店主視点:八十九日目】
最初は仕方なくだった。
裏賭博で負けが続き、莫大な借金を背負う事になった。
普通に働いては到底返せない金額だ。
財産を全部売ったところでどうしようもない。
借金を返せないと、死ぬよりも恐ろしい目にあっていたかもしれない。
しかし宿屋をやっていた事で、俺は生かされた。
定期的にやってくる地上からの旅人。そこに組織が目を付けたからだ。
旅人が消えたところで、誰も気にしない。
そして旅人は旅に必要な道具や金銭を持ち歩いている事が多く、狙えば利益になる。
だから俺は借金返済の代わりに旅人の情報を組織に伝える。組織から構成員が来て、仕事をして帰る。
組織が得た利益の一部から俺の借金は減っていくので、そうするしか選択肢はなかった。
最初は恐ろしかった。
男は殺され、女は拉致される。
死体処理には死骸を喰う菌類使用して証拠隠滅の方法を教えられるなどで、精神はすり減っていく。
しかしある程度すると、慣れてしまった。
壊れた、とも表現できるだろう。
旅人は俺にとっての生きた宝箱も同然、そう感じるようになったのだ。
次第に自発的に協力するようになり、宿の仕事が一つ増えた。
既に借金はなくなり、配当を得て以前よりも裕福な暮らしが出来ている。
もう以前のような生活には戻れないほど、俺はどっぷり裏社会に浸っていた。
今後も続けていく予定だったが、流石に何度も何度も旅人が居なくなるのは不味い。
だから普段は普通に働いた。
獲物はできるだけ金持ちそうなのを狙った。これまでは上手くやれていた。
そして今回の獲物達が来た。
見るからに、これまでで一番の大物だろう。
見るからに金持ちで、装備品は高値で売れそうだった。
それに連れている女達も上等な部類で、売ればとんでもない額になる。
実行部隊の兄貴も乗り気で、今回使用した魔法薬は飛び切り強力なモノを使用した。
これでまた良い暮らしが出来る。
なんて、思っていた。
しかしこれまでと違って獲物は俺達の罠を破り、そして俺の前に居た。
黒い鬼人だ。見た事も無い重圧感を纏い、俺の頬をビンタし続ける。
顔が変形しそうなほどの痛みに耐えかね、懇願した。
しかし洗いざらい吐く事を強制され、逆らう事もできなかった。
その後は、俺は守衛に差し出された。
苛烈な拷問によって知っている事は全て吐き出し、最後には処刑される。
首を切り落とされる間際、なんでこうなったんだろう、と思った。
・裏社会の借金恐い。
・悪人斬首、慈悲はない。
・環境の変化はヒトの心を簡単に悪に染める。
【エンシェント・ジェムノーム祖父視点:百■三■目/十三日目】
偉大なる【神の宝石】を掘り出した男を前に、地の民である儂等が平伏するのはある意味当然の事じゃった。
古の時、儂が生まれたばかりの頃、世界は厄災に覆われておった。
地は朽ち、空は燃え、水は煮えた。
多くの生命が果て、止まらぬ厄災で行く場を見失っておった我らを【神々】は救って下さった。
その【神々】の力が宿る宝石――【神の宝石】は、迂闊に触れれば弾け飛ぶ。
秘められた【神力】は儂等程度など、触れるだけで耐えきれない程の力を与えてくれるからじゃ。
掘り起こす事すら選ばれた者にしかできぬ。
そんな【神の宝石】を掘り出した男――カナタは、つまり【神力】に耐えられるだけの器を持つ者という事じゃ。
残念ながら言葉は通じぬらしい。
しかし何となく意思疎通は可能じゃった。
そして言葉は通じずとも、カナタの善性は感じられる。
恐らく、敵意や殺意を向けぬ相手には相応の対応をするのじゃろう。
時折襲い掛かって来るダンジョンモンスターに対する行動からして、まず間違いあるまい。
まあ、儂等が【神の宝石】の持ち主であるカナタを害する事などないんじゃがな。
ともあれ、カナタはどうやら地上に行きたいらしい。
儂等は地下から出る事は出来ぬが、それまでは手助けをする事に決まった。
息子も義娘も、孫達も賛成じゃったからのう。
それぞれ出来る事でカナタを手助けする事にしたが、やはりカナタは尋常ではない者のようじゃな。
魔法宝石をバリバリと喰う者は、儂等のような存在でもない限り、そうは居らんからのぉ。
・種族名:古代宝石地精。
・実は超長生き。
・地下に居る限り地中から魔力が供給され続けるので、ある意味不滅の存在である。
【帰ったら捕縛されたタヌキ親父視点:百二■六■目/二十六日目】
ふぅいー、疲れたわい。
夜遅くに帰宅し、誰も起きていない我が家に帰ってきてため息が漏れた。
今日の仕事はまた一段と派手で、その後処理で残業だったのだ。
私は治安維持部隊の中隊長を務めておる。
担当区画はアルーク区画であり、区画内で最も大きい裏組織≪イア・デパルドス≫とそれなりに関係を持っておる。
これは仕事柄仕方のない事だ。
無数の裏組織が入り乱れるよりも、そこそこ力を持つ組織が一つある方が安定しやすい。後は緩く手綱を握る事で、それなりに治安を維持していくのも仕事の一環だった。
しかし今回はその≪イア・デパルドス≫の酒場が襲撃された。
犯人は大柄の甲蟲人を連れた男だろう。賄賂を渡してきて、襲撃するから黙っていてくれと言うほどだ。
どこかの組織の構成員か何か知らぬが、全く面倒な事をしてくれたものだ。
どこの馬の骨とも分からん輩に、それなりに平穏な現状を壊されては叶わぬからな。
そこまで考え、私は油断していた。
我が家だと気を抜いた。その瞬間、私は拘束され、地下室に連れ込まれた。
そして拘束され、臍に何かを埋め込まれた。
その後は何かを研ぐ音や、長時間意味不明な呪文を大音量で聞かされた。
理解不能な何かに心が重い。不用意に叫ぶと、内臓の中で何かが動き回る気持ちの悪さで吐き気がした。
そして憔悴した私を、男に屈した。
体内に埋め込まれた何かのせいで、反抗する事など出来る筈もない。
想像も出来ぬ事を平然と成す男を、私は心底恐れている。
反抗する気持ちなどへし折られ、言う事を聞くなら家族には手を出さないし、手柄を上げさせると言われている。
ああ、胃が痛い。
仕事で色々大変だというのに、私は何とも厄介な存在に捕まってしまったようだ。
・治安維持も綺麗ごとだけじゃない。
・家族を守る為にも、ある程度は汚い事をしてた苦労人。
・他の隊長とか中隊長とかも似たような事しているので、運が悪かったタヌキ親父である。
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