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第5章:羽化
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私は困惑で想いが言葉にならず、なんども何かを言おうとしたけど、何も言えずに居た。
静まり返った部屋の中で、突然アルフレッド殿下が楽しそうに笑い声をあげる。
「ハハハ! そう深刻に受け止めるな!
この話を進めるには、まずお前の祖父を口説き落とさねばならん。
これはあくまでも私の願望、決定事項でも命令でもない。
お前はエテルナの王女。もう私が命令できる身分ではないのだ」
「お爺ちゃんを口説き落とす? そんなの無理だよ。
お爺ちゃんは一度決めたら、梃子でも動かないもん」
「そうだろうな。下手にお前に干渉しようとすれば、あの男はお前を連れて姿を消す。
あれほどの魔導を駆使する人間を捕まえる力は、我が国にはあるまい」
エミリアさんが私に告げる。
「だから、あなたからラーズさん――いえ、ラーズ王を説得して欲しいの。
ヴィルヘルミーナ王女が直接説得すれば、ラーズ王も意見を翻すかもしれない」
「――エミリアさんは、それで納得できるんですか?!
私が正妃って、エミリアさんが側妃になっちゃうんですよ?!」
エミリアさんが悲しそうな目で微笑んだ。
「我が国の為、王家の為。ひいては国民の為になるなら、そのくらいは飲み込みましょう」
「――そんな、そんなのってないですよ。エミリアさんが奥さんじゃ、いけないんですか」
アルフレッド殿下が、小さく息をついて告げる。
「エミリアは私の愛しい女だ。我が愛を捧げることで、私は贖っていこうと思う」
「そこまでして、エテルナ王家の力が欲しいんですか……」
殿下の目が鋭く私を睨み付けた。
「――欲しい! 是非とも! その強大な力は、放置するには大きすぎるのだ!」
殿下の力強い言葉が、私の体を震わせた。
国家を背負う覚悟をした男性の、魂の咆哮だ。
「……私の力だけが目当て、なんですね」
「それは違う。ヴィルマは面白い女だ。妻とするに不服はない。
だが国を背負うものとして、お前の力も見逃せぬ。
――話はこれくらいで良かろう。家に持ち帰り、よく考えてみよ」
殿下が護衛に指示を出すと、外から料理が運ばれて来た。
私は食べ物が喉を通る気がしなくて、紅茶だけを口にしていた。
****
食事を終えたアルフレッド殿下は、私たちを残して先に退出した。
フランツさんの侍女が部屋の中に入ってきて、私の傍に控えた。
「……行きましょう、フランツさん」
「……ああ」
私たちも席を立ち、暗い気持ちで馬車に向かった。
馬車に乗るとフランツさんは、御者に宿舎に戻るよう指示を出した。
フランツさんの侍女が驚いたように告げる。
「よろしいのですか? このあと、町を散策する予定だったのでは?」
「いいんだ、今日はもう、そんな気分じゃない」
フランツさんは落ち込んだ様子で、声にも力がない。
「……なんだか、散々な一日になっちゃいましたね。初デートの思い出がこれって、ちょっと酷くないですか?」
「すまない。私が観劇なんかに誘ったばかりに――」
私は大きな声で鋭く告げる。
「あーもう! 暗い! 何を落ち込んでるんですか! フランツさんのせいじゃないでしょう?!
私の思い出のためにも、挽回しようとか思わないんですか?! 本当にこのまま帰っていいんですか?!」
フランツさんが顔を上げ、私の目を見て戸惑ってるようだった。
「だが、これからどんな顔で君を――いや、あなたをエスコートしていいのかわからない」
私はびしっとフランツさんの鼻先に指を突き付けて告げる。
「いいですか! 私は王女じゃなく、司書のヴィルマです!
そしてあなたは同僚のフランツさん!
あなたが何を考えてるのか知りませんが、私にデートのなんたるかをちゃんと教えてくださいよ!」
フランツさんは私の目を見て、しばらく迷っているようだった。
だけど――
「そうだな。お前はヴィルマ、同僚だ。
せっかく私とのデートに応じてくれたお前に、着て行く服を悩んでくれたその気持ちに応えよう」
吹っ切れたような、爽やかな笑顔を浮かべたフランツさんは御者に指示をしなおし、馬車は中央通りの第一図書館へと向かっていった。
****
王都第一図書館は、聞いていた通りの大図書館だった。
……だけど、勤務先が魔導学院付属図書館だからなぁ。比較すると見劣りしちゃう。
それでも本が多いのはテンションが上がる。
私は適当に目についた魔導書を手に取り、ぱらぱらと中身に目を通していった。
「ここは付属図書館とラインナップの毛色が違いますねー」
「うちは魔導図書館だからな。王都市民を相手にしているここと目的が異なる。
ここは教養本や娯楽本も豊富に取り揃えている」
私はパタン、と魔導書を閉じて棚に戻した。
「それじゃ、そっちの方を見てみましょうか!」
私はフランツさんに案内されるままに、一般本のコーナーを見て回った。
そこには叙事詩や叙情詩、恋愛譚も豊富に揃っていて、王都市民のニーズがなんとなく伝わってくる。
いくつかには目を通してみたけど、感情に訴える物語が多いようだった。こういうのが好まれるのか。
「そろそろ馬車に戻ろうか」
フランツさんの声で我に返り、私は読んでいた恋愛譚を棚に戻した。
差し出された肘に手を置き、ゆっくりとエスコートされながら歩いて行く。
「この後はどうするんです?」
「宿舎に戻るつもりだったんだが……なんだか腹が減ったな。
あの店の料理、少しは口にしておくんだった」
私は笑って応える。
「同感です。ちょっとお腹が空きました。何か軽く食べて帰りましょうか」
街角の酒場に入り、適当に料理とお酒をオーダーする。
ローストされた鶏肉の切り身をつまみながらシードルで飲み下す――美味い!
「ぷはぁ! ――男爵令息も、こういう店に来るんですか?」
フランツさんがフッと微笑んで応える。
「貴族といっても下位貴族。王都の店なら、普通に利用するさ。
家格も並で、ちょっと裕福なだけの家だ」
フランツさんの侍女も、さすがにお酒は飲まなかったけど、一緒に料理を食べながら話に付き合ってくれた。
明るい気分で交わす言葉に、私は笑顔で応えながら時間が過ぎるのを楽しんだ。
****
うつらうつらと船を漕いでいるヴィルヘルミーナを抱えたフランツが馬車に戻った。
そっと座席に横たえらせ、上着を脱いで彼女に被せる。
やがて馬車が走り出し、宿舎へ向かいはじめた。
侍女が口を開く。
「どうでしたか、フランツ様。手応えはありましたか?」
フランツは優しい眼差しで、眠っているヴィルヘルミーナの顔を見つめながら応える。
「どうだろうな。楽しんでもらえたとは思うが、良い思い出に出来たかは自信がない」
侍女が小さく息をついて告げる。
「もう少し踏み込まれればよろしいんですよ。フランツ様は遠慮をし過ぎなんです。
年下の少女ですから、ためらう気持ちも分からなくはありませんけど」
「そうじゃない、そうじゃないんだ――だが、そうだな。もう少し踏み込んでも、良かったのかもな」
フランツの腰が引けてる理由――それは血統。
自分はしがない男爵家の次男で、彼女は亡国とは言え王家直系の王女だ。
本来なら、言葉を交わす資格すらない。
そんなヴィルヘルミーナに出会えた幸運を喜ぶべきなのか、不運を嘆くべきなのか。
この恋を胸に抱き続けて良いものなのか。
フランツは悩みながら、幸せそうなヴィルヘルミーナの寝顔を見つめ続けた。
静まり返った部屋の中で、突然アルフレッド殿下が楽しそうに笑い声をあげる。
「ハハハ! そう深刻に受け止めるな!
この話を進めるには、まずお前の祖父を口説き落とさねばならん。
これはあくまでも私の願望、決定事項でも命令でもない。
お前はエテルナの王女。もう私が命令できる身分ではないのだ」
「お爺ちゃんを口説き落とす? そんなの無理だよ。
お爺ちゃんは一度決めたら、梃子でも動かないもん」
「そうだろうな。下手にお前に干渉しようとすれば、あの男はお前を連れて姿を消す。
あれほどの魔導を駆使する人間を捕まえる力は、我が国にはあるまい」
エミリアさんが私に告げる。
「だから、あなたからラーズさん――いえ、ラーズ王を説得して欲しいの。
ヴィルヘルミーナ王女が直接説得すれば、ラーズ王も意見を翻すかもしれない」
「――エミリアさんは、それで納得できるんですか?!
私が正妃って、エミリアさんが側妃になっちゃうんですよ?!」
エミリアさんが悲しそうな目で微笑んだ。
「我が国の為、王家の為。ひいては国民の為になるなら、そのくらいは飲み込みましょう」
「――そんな、そんなのってないですよ。エミリアさんが奥さんじゃ、いけないんですか」
アルフレッド殿下が、小さく息をついて告げる。
「エミリアは私の愛しい女だ。我が愛を捧げることで、私は贖っていこうと思う」
「そこまでして、エテルナ王家の力が欲しいんですか……」
殿下の目が鋭く私を睨み付けた。
「――欲しい! 是非とも! その強大な力は、放置するには大きすぎるのだ!」
殿下の力強い言葉が、私の体を震わせた。
国家を背負う覚悟をした男性の、魂の咆哮だ。
「……私の力だけが目当て、なんですね」
「それは違う。ヴィルマは面白い女だ。妻とするに不服はない。
だが国を背負うものとして、お前の力も見逃せぬ。
――話はこれくらいで良かろう。家に持ち帰り、よく考えてみよ」
殿下が護衛に指示を出すと、外から料理が運ばれて来た。
私は食べ物が喉を通る気がしなくて、紅茶だけを口にしていた。
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食事を終えたアルフレッド殿下は、私たちを残して先に退出した。
フランツさんの侍女が部屋の中に入ってきて、私の傍に控えた。
「……行きましょう、フランツさん」
「……ああ」
私たちも席を立ち、暗い気持ちで馬車に向かった。
馬車に乗るとフランツさんは、御者に宿舎に戻るよう指示を出した。
フランツさんの侍女が驚いたように告げる。
「よろしいのですか? このあと、町を散策する予定だったのでは?」
「いいんだ、今日はもう、そんな気分じゃない」
フランツさんは落ち込んだ様子で、声にも力がない。
「……なんだか、散々な一日になっちゃいましたね。初デートの思い出がこれって、ちょっと酷くないですか?」
「すまない。私が観劇なんかに誘ったばかりに――」
私は大きな声で鋭く告げる。
「あーもう! 暗い! 何を落ち込んでるんですか! フランツさんのせいじゃないでしょう?!
私の思い出のためにも、挽回しようとか思わないんですか?! 本当にこのまま帰っていいんですか?!」
フランツさんが顔を上げ、私の目を見て戸惑ってるようだった。
「だが、これからどんな顔で君を――いや、あなたをエスコートしていいのかわからない」
私はびしっとフランツさんの鼻先に指を突き付けて告げる。
「いいですか! 私は王女じゃなく、司書のヴィルマです!
そしてあなたは同僚のフランツさん!
あなたが何を考えてるのか知りませんが、私にデートのなんたるかをちゃんと教えてくださいよ!」
フランツさんは私の目を見て、しばらく迷っているようだった。
だけど――
「そうだな。お前はヴィルマ、同僚だ。
せっかく私とのデートに応じてくれたお前に、着て行く服を悩んでくれたその気持ちに応えよう」
吹っ切れたような、爽やかな笑顔を浮かべたフランツさんは御者に指示をしなおし、馬車は中央通りの第一図書館へと向かっていった。
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王都第一図書館は、聞いていた通りの大図書館だった。
……だけど、勤務先が魔導学院付属図書館だからなぁ。比較すると見劣りしちゃう。
それでも本が多いのはテンションが上がる。
私は適当に目についた魔導書を手に取り、ぱらぱらと中身に目を通していった。
「ここは付属図書館とラインナップの毛色が違いますねー」
「うちは魔導図書館だからな。王都市民を相手にしているここと目的が異なる。
ここは教養本や娯楽本も豊富に取り揃えている」
私はパタン、と魔導書を閉じて棚に戻した。
「それじゃ、そっちの方を見てみましょうか!」
私はフランツさんに案内されるままに、一般本のコーナーを見て回った。
そこには叙事詩や叙情詩、恋愛譚も豊富に揃っていて、王都市民のニーズがなんとなく伝わってくる。
いくつかには目を通してみたけど、感情に訴える物語が多いようだった。こういうのが好まれるのか。
「そろそろ馬車に戻ろうか」
フランツさんの声で我に返り、私は読んでいた恋愛譚を棚に戻した。
差し出された肘に手を置き、ゆっくりとエスコートされながら歩いて行く。
「この後はどうするんです?」
「宿舎に戻るつもりだったんだが……なんだか腹が減ったな。
あの店の料理、少しは口にしておくんだった」
私は笑って応える。
「同感です。ちょっとお腹が空きました。何か軽く食べて帰りましょうか」
街角の酒場に入り、適当に料理とお酒をオーダーする。
ローストされた鶏肉の切り身をつまみながらシードルで飲み下す――美味い!
「ぷはぁ! ――男爵令息も、こういう店に来るんですか?」
フランツさんがフッと微笑んで応える。
「貴族といっても下位貴族。王都の店なら、普通に利用するさ。
家格も並で、ちょっと裕福なだけの家だ」
フランツさんの侍女も、さすがにお酒は飲まなかったけど、一緒に料理を食べながら話に付き合ってくれた。
明るい気分で交わす言葉に、私は笑顔で応えながら時間が過ぎるのを楽しんだ。
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うつらうつらと船を漕いでいるヴィルヘルミーナを抱えたフランツが馬車に戻った。
そっと座席に横たえらせ、上着を脱いで彼女に被せる。
やがて馬車が走り出し、宿舎へ向かいはじめた。
侍女が口を開く。
「どうでしたか、フランツ様。手応えはありましたか?」
フランツは優しい眼差しで、眠っているヴィルヘルミーナの顔を見つめながら応える。
「どうだろうな。楽しんでもらえたとは思うが、良い思い出に出来たかは自信がない」
侍女が小さく息をついて告げる。
「もう少し踏み込まれればよろしいんですよ。フランツ様は遠慮をし過ぎなんです。
年下の少女ですから、ためらう気持ちも分からなくはありませんけど」
「そうじゃない、そうじゃないんだ――だが、そうだな。もう少し踏み込んでも、良かったのかもな」
フランツの腰が引けてる理由――それは血統。
自分はしがない男爵家の次男で、彼女は亡国とは言え王家直系の王女だ。
本来なら、言葉を交わす資格すらない。
そんなヴィルヘルミーナに出会えた幸運を喜ぶべきなのか、不運を嘆くべきなのか。
この恋を胸に抱き続けて良いものなのか。
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