32 / 49
第2章:星の少年と炎の少女
第32話 国王説得会議
しおりを挟む
午後になり、歴史の授業が始まる。
ウェルバット王国建国以来の歴史を覚える科目だ。
今日の範囲は百年前の王朝らしい。いわゆる近代史だ。
この授業は退屈なりに眠気を耐えきり、アイリーンは初めて座学を最後まで聞いていた。
ノヴァがアイリーンに告げる。
『凄いじゃないか、居眠りせずに済んだな』
『でも、暗記物なんて本を一度読めば覚えてしまうわ。
歴史の小話があるから、なんとか耐えられたけど。
そういう意味では、ムシュメルトさんは良い教師ね』
『頭が良すぎるのも考えものだな。人として生きるのが辛そうだ』
アイリーンが小さく息をついて答える。
『子供の生活はそんなものだって、お父様は言ってたわ。
大人になってやっと自由に振る舞えたって。
お父様はこんな学校生活を経験してたから、私に“行かなくていい”と言ったのね』
ムシュメルトが教本を閉じ、大きく手を叩いた。
「では、本日の授業はこれまでです。
皆さん、気を付けて帰るように」
その声を皮切りに、生徒たちが続々と教室を後にしていった。
ノヴァとアイリーンも荷物をまとめ、自分たちの馬車が待つ場所へと向かった。
****
送迎馬車の前には、侍女の代わりにニアが立っていた。
アイリーンが驚いて尋ねる。
「あら、ニアさんじゃない。侍女たちはどうしたの?」
ニアが苦笑を浮かべながら答える。
「ちょっと邪魔だから、彼女たちには遠慮してもらったわ。
中で話したいことがあるの」
アイリーンは小首を傾げながら、ニアの手を借りて馬車に乗り込む。
ノヴァも続いて馬車に乗り込み、ドアが閉まって馬車が離宮を目指した。
****
ノヴァがニアを見て告げる。
「それで、話とは何ですか?」
ニアが頷いて答える。
「学校の様子はどうだった? 何か、変わったことはあった?」
ノヴァがフッと笑みを浮かべて答える。
「朝から急に皇族として扱われ、学園中に知られていましたね」
ニアがため息をついた。
「やっぱりそうなのね。
王宮でも同じように、『貴方たちがアルトゲイルの皇族だ』と陛下から布告があったわ」
ノヴァが肩眉を上げて尋ねる。
「国王は何を要求して、テスティアは何を跳ね除けたんですか? 知っていますか?」
ニアがきょとんとした顔で答える。
「あら、鋭いわね。
陛下は経済援助と軍事支援を求めたらしいの。
テスティアさんも経済援助には頷いたわ。
でも軍事支援には頷かなかった。それで陛下が実力行使に出たみたいね」
ノヴァが嘲笑するように笑った。
「ハハハ! この国からしたら軍事支援が本命でしょうに!
大方、軍事技術の供与でも求めたのではないですか?
テスティアは技術流出を嫌がります。決して頷かないでしょう。
――テスティアの様子はどうでしたか?」
「様子を見に行った時は、かなり機嫌が悪そうだったわ。
殿下が『貴方たちが戻り次第、すぐに執務室に顔を出してほしい』と言ってるの。
このことを相談したいみたい」
ノヴァが頷いて答える。
「では、テスティアもその場に呼びましょう。その方が話が早いでしょう?」
ニアは黙って頷いた。
****
馬車が離宮に着いてすぐ、ニアはテスティアを呼びに馬を走らせた。
ノヴァとアイリーンはニアと分かれ、リストリットが待つ執務室へと向かう。
執務室では、ぐったりとしたリストリットが椅子で頭を抱えていた。
ノヴァがリストリットに告げる。
「かなり疲れてますね。国王の説得に失敗しましたか」
リストリットは顔を上げ、力なく頷いた。
「ああ。『こんなことをすれば、逆に支援を得られなくなる』と、何度も伝えたんだがな。
頑なで結局、ご理解いただけなかった」
「では、この続きはテスティアが来てからにしましょう。すぐに来るでしょう」
間もなく、ニアとテスティアが執務室に姿を現した。
テスティアの顔は不機嫌を隠そうともしていない。
ノヴァが微笑みながら尋ねる。
「どうしました? テスティア。いつも冷静な貴女らしくないですね」
「やはり、人間というものは信用がなりません」
「まぁそう怒らないでください。
それで、何を要求されたんですか?」
テスティアが小さく息をついて答える。
「経済援助と軍事支援です。
経済援助は『無期限無利子で』という話でしたが、こちらは飲みました」
「それで、軍事支援は?」
「一個師団の駐屯と、軍事技術の供与を要求されました。
これを飲むわけにはまいりません。
――ノヴァ様、この国を見捨て、我が国に来てください」
ノヴァが不敵に微笑んだ。
「予想通りですね。確かに軍の駐屯ならまだしも、技術供与は飲めないでしょう。
大方、アルトゲイル皇国は先史文明に近い技術水準を維持させているのでしょう?」
テスティアが頷いて答える。
「仰る通りです。
古代遺物を確保して暴走した国家が現れた場合、力でねじ伏せる必要があります。
ある程度の軍事力が必要だと判断しました」
「そんな国家が現れたら、貴女自ら手を下せば良いじゃないですか。
そうは思わなかったんですか?」
「その手も考えましたが、選択肢の一つ、最後の手段としております。
『人間たちに分かりやすい抑止力は必要だ』と判断しました」
ノヴァが小さく息をついて答える。
「なるほど、抑止力ですか。では仕方ありませんね」
リストリットがノヴァに尋ねる。
「それで、この問題をどうしたらいい?
お前らも突然皇族扱いされて、困惑しただろう?」
ノヴァがリストリットに振り向いて尋ねる。
「リストリット、貴方はどうするべきだと思いますか?
貴方の中にある選択肢を言ってみてください」
リストリットが俯いて答える。
「……ひとつはテスティア女皇の言う通り、お前らがアルトゲイル皇国に行くことだ。
それが一番確実だ。だが嬢ちゃんの新生活が始まったばかりで、俺には決断が難しい」
「もう一つは? 本当はそれで悩んでいるのでしょう?」
リストリットが深いため息をついた。
「……陛下に退位して頂く。ああも目が曇り、なりふり構わなくなった陛下は見てられん。
だがこれは俺に王位を譲ってもらわねばならない。陛下がそれに頷くかはわからん。
それに、ニアが王妃になる。ニアにかかる負担が王子妃の比較にならない」
ノヴァが顎に手を当てて告げる。
「国王とは一度会いましたが、ここまで強引な手を打つ人間には見えませんでした。
何か新しい情報があったのではないですか? 急を要する事情が」
「……おそらく、ミドロアル王国が動いている。
陛下の元に、ミドロアル王国の軍部が動いている情報が入ったんだと思う。
ならば近いうちに国境沿いに部隊を配置されることになる」
ノヴァが頷いて告げる。
「では取り急ぎ、一個師団とはいかなくても、アルトゲイルから軍を派遣させてください。
それで少しは時間が稼げるでしょう。
技術供与だけは、飲ませるわけにはいきませんね。
今のこの国にアルトゲイルの技術を扱うだけの素養はありません。暴走して終わるだけです」
テスティアが目を見張って告げる。
「そのご意志でよろしいのですか?!
ノヴァ様は『たとえ人間がどのような結末を選択しようと、それを見守る』と仰ったではありませんか!」
ノヴァが苦笑を浮かべながら答える。
「それではテスティア、貴女が納得しないでしょう。
それにアルトゲイルの人間も納得しません。
貴方の意思に従わず、アルトゲイルの人間がこの国に攻め込むでしょう。
そうなれば泥沼です。仕方ありませんね。
しばらくは貴女の言う通り、『神の管理社会』を続けるしかないでしょう。
変化する時間が必要です」
リストリットが唖然としてノヴァに尋ねる。
「いいのか? あれほど怒りをあらわにするほど、管理社会を嫌っていたお前がそれで」
「僕も納得したわけではないですが、今だアイリーンの体は再調整が住んでいません。
戦火に巻き込まれれば命を落としかねない。
今、この国を戦乱の泥沼に巻き込むわけにはいきません。
――魔導工房の手配はどうなっていますか?」
リストリットが頷いて答える。
「あ、ああ。用地の選定は終わった。離宮の傍にある林を崩して、そこに建てる。
魔導工房でやることも、持ち込む技術も、この国の人間に知られるわけにはいかない。
王宮の敷地内の方が都合がいいだろう」
ノヴァが頷いて答える。
「わかりました。それで良いでしょう――テスティア、魔導工房の工期はどれくらいですか?」
テスティアがノヴァに答える。
「はい、既に技師と資材の準備は進めております。
間もなくこの国に到着しますので、それから一か月あれば構築して御覧に入れます」
ニアが目を見張って声を上げる。
「高度な魔導工房を、一か月で構築するの?! 嘘でしょう?!
普通、魔導工房なんて最低でも半年はかかるわよ?!」
テスティアは自信のある笑みでニアを見つめ返した。
ウェルバット王国建国以来の歴史を覚える科目だ。
今日の範囲は百年前の王朝らしい。いわゆる近代史だ。
この授業は退屈なりに眠気を耐えきり、アイリーンは初めて座学を最後まで聞いていた。
ノヴァがアイリーンに告げる。
『凄いじゃないか、居眠りせずに済んだな』
『でも、暗記物なんて本を一度読めば覚えてしまうわ。
歴史の小話があるから、なんとか耐えられたけど。
そういう意味では、ムシュメルトさんは良い教師ね』
『頭が良すぎるのも考えものだな。人として生きるのが辛そうだ』
アイリーンが小さく息をついて答える。
『子供の生活はそんなものだって、お父様は言ってたわ。
大人になってやっと自由に振る舞えたって。
お父様はこんな学校生活を経験してたから、私に“行かなくていい”と言ったのね』
ムシュメルトが教本を閉じ、大きく手を叩いた。
「では、本日の授業はこれまでです。
皆さん、気を付けて帰るように」
その声を皮切りに、生徒たちが続々と教室を後にしていった。
ノヴァとアイリーンも荷物をまとめ、自分たちの馬車が待つ場所へと向かった。
****
送迎馬車の前には、侍女の代わりにニアが立っていた。
アイリーンが驚いて尋ねる。
「あら、ニアさんじゃない。侍女たちはどうしたの?」
ニアが苦笑を浮かべながら答える。
「ちょっと邪魔だから、彼女たちには遠慮してもらったわ。
中で話したいことがあるの」
アイリーンは小首を傾げながら、ニアの手を借りて馬車に乗り込む。
ノヴァも続いて馬車に乗り込み、ドアが閉まって馬車が離宮を目指した。
****
ノヴァがニアを見て告げる。
「それで、話とは何ですか?」
ニアが頷いて答える。
「学校の様子はどうだった? 何か、変わったことはあった?」
ノヴァがフッと笑みを浮かべて答える。
「朝から急に皇族として扱われ、学園中に知られていましたね」
ニアがため息をついた。
「やっぱりそうなのね。
王宮でも同じように、『貴方たちがアルトゲイルの皇族だ』と陛下から布告があったわ」
ノヴァが肩眉を上げて尋ねる。
「国王は何を要求して、テスティアは何を跳ね除けたんですか? 知っていますか?」
ニアがきょとんとした顔で答える。
「あら、鋭いわね。
陛下は経済援助と軍事支援を求めたらしいの。
テスティアさんも経済援助には頷いたわ。
でも軍事支援には頷かなかった。それで陛下が実力行使に出たみたいね」
ノヴァが嘲笑するように笑った。
「ハハハ! この国からしたら軍事支援が本命でしょうに!
大方、軍事技術の供与でも求めたのではないですか?
テスティアは技術流出を嫌がります。決して頷かないでしょう。
――テスティアの様子はどうでしたか?」
「様子を見に行った時は、かなり機嫌が悪そうだったわ。
殿下が『貴方たちが戻り次第、すぐに執務室に顔を出してほしい』と言ってるの。
このことを相談したいみたい」
ノヴァが頷いて答える。
「では、テスティアもその場に呼びましょう。その方が話が早いでしょう?」
ニアは黙って頷いた。
****
馬車が離宮に着いてすぐ、ニアはテスティアを呼びに馬を走らせた。
ノヴァとアイリーンはニアと分かれ、リストリットが待つ執務室へと向かう。
執務室では、ぐったりとしたリストリットが椅子で頭を抱えていた。
ノヴァがリストリットに告げる。
「かなり疲れてますね。国王の説得に失敗しましたか」
リストリットは顔を上げ、力なく頷いた。
「ああ。『こんなことをすれば、逆に支援を得られなくなる』と、何度も伝えたんだがな。
頑なで結局、ご理解いただけなかった」
「では、この続きはテスティアが来てからにしましょう。すぐに来るでしょう」
間もなく、ニアとテスティアが執務室に姿を現した。
テスティアの顔は不機嫌を隠そうともしていない。
ノヴァが微笑みながら尋ねる。
「どうしました? テスティア。いつも冷静な貴女らしくないですね」
「やはり、人間というものは信用がなりません」
「まぁそう怒らないでください。
それで、何を要求されたんですか?」
テスティアが小さく息をついて答える。
「経済援助と軍事支援です。
経済援助は『無期限無利子で』という話でしたが、こちらは飲みました」
「それで、軍事支援は?」
「一個師団の駐屯と、軍事技術の供与を要求されました。
これを飲むわけにはまいりません。
――ノヴァ様、この国を見捨て、我が国に来てください」
ノヴァが不敵に微笑んだ。
「予想通りですね。確かに軍の駐屯ならまだしも、技術供与は飲めないでしょう。
大方、アルトゲイル皇国は先史文明に近い技術水準を維持させているのでしょう?」
テスティアが頷いて答える。
「仰る通りです。
古代遺物を確保して暴走した国家が現れた場合、力でねじ伏せる必要があります。
ある程度の軍事力が必要だと判断しました」
「そんな国家が現れたら、貴女自ら手を下せば良いじゃないですか。
そうは思わなかったんですか?」
「その手も考えましたが、選択肢の一つ、最後の手段としております。
『人間たちに分かりやすい抑止力は必要だ』と判断しました」
ノヴァが小さく息をついて答える。
「なるほど、抑止力ですか。では仕方ありませんね」
リストリットがノヴァに尋ねる。
「それで、この問題をどうしたらいい?
お前らも突然皇族扱いされて、困惑しただろう?」
ノヴァがリストリットに振り向いて尋ねる。
「リストリット、貴方はどうするべきだと思いますか?
貴方の中にある選択肢を言ってみてください」
リストリットが俯いて答える。
「……ひとつはテスティア女皇の言う通り、お前らがアルトゲイル皇国に行くことだ。
それが一番確実だ。だが嬢ちゃんの新生活が始まったばかりで、俺には決断が難しい」
「もう一つは? 本当はそれで悩んでいるのでしょう?」
リストリットが深いため息をついた。
「……陛下に退位して頂く。ああも目が曇り、なりふり構わなくなった陛下は見てられん。
だがこれは俺に王位を譲ってもらわねばならない。陛下がそれに頷くかはわからん。
それに、ニアが王妃になる。ニアにかかる負担が王子妃の比較にならない」
ノヴァが顎に手を当てて告げる。
「国王とは一度会いましたが、ここまで強引な手を打つ人間には見えませんでした。
何か新しい情報があったのではないですか? 急を要する事情が」
「……おそらく、ミドロアル王国が動いている。
陛下の元に、ミドロアル王国の軍部が動いている情報が入ったんだと思う。
ならば近いうちに国境沿いに部隊を配置されることになる」
ノヴァが頷いて告げる。
「では取り急ぎ、一個師団とはいかなくても、アルトゲイルから軍を派遣させてください。
それで少しは時間が稼げるでしょう。
技術供与だけは、飲ませるわけにはいきませんね。
今のこの国にアルトゲイルの技術を扱うだけの素養はありません。暴走して終わるだけです」
テスティアが目を見張って告げる。
「そのご意志でよろしいのですか?!
ノヴァ様は『たとえ人間がどのような結末を選択しようと、それを見守る』と仰ったではありませんか!」
ノヴァが苦笑を浮かべながら答える。
「それではテスティア、貴女が納得しないでしょう。
それにアルトゲイルの人間も納得しません。
貴方の意思に従わず、アルトゲイルの人間がこの国に攻め込むでしょう。
そうなれば泥沼です。仕方ありませんね。
しばらくは貴女の言う通り、『神の管理社会』を続けるしかないでしょう。
変化する時間が必要です」
リストリットが唖然としてノヴァに尋ねる。
「いいのか? あれほど怒りをあらわにするほど、管理社会を嫌っていたお前がそれで」
「僕も納得したわけではないですが、今だアイリーンの体は再調整が住んでいません。
戦火に巻き込まれれば命を落としかねない。
今、この国を戦乱の泥沼に巻き込むわけにはいきません。
――魔導工房の手配はどうなっていますか?」
リストリットが頷いて答える。
「あ、ああ。用地の選定は終わった。離宮の傍にある林を崩して、そこに建てる。
魔導工房でやることも、持ち込む技術も、この国の人間に知られるわけにはいかない。
王宮の敷地内の方が都合がいいだろう」
ノヴァが頷いて答える。
「わかりました。それで良いでしょう――テスティア、魔導工房の工期はどれくらいですか?」
テスティアがノヴァに答える。
「はい、既に技師と資材の準備は進めております。
間もなくこの国に到着しますので、それから一か月あれば構築して御覧に入れます」
ニアが目を見張って声を上げる。
「高度な魔導工房を、一か月で構築するの?! 嘘でしょう?!
普通、魔導工房なんて最低でも半年はかかるわよ?!」
テスティアは自信のある笑みでニアを見つめ返した。
0
あなたにおすすめの小説
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる