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第3章:春の予感
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三本目の缶ビールを開けた瞳が真理に告げる。
「そう、大変だったのね」
真理の失業話を聞いた瞳は、とろんとした目で真理を見つめた。
どうやら瞳も、酒に強いとは言えないようだ。
綾女が瞳から缶ビールを取り上げて告げる。
「今日はそれぐらいにしておきなさい?
まだ原稿が残ってるんでしょう?」
「だーいじょうぶだって!
私の手にかかれば、原稿の十ページやニ十ページ!」
「それで締め切り間際に『手伝ってくれ』って泣きついても、今度は知らないからね」
構わず缶ビールを手に取りかえした瞳が、一気に飲み干していく。
綾女はため息をつきながら、総菜をつまみつつビールを口にしていた。
真理が綾女に尋ねる。
「佐藤さんは、締め切りは大丈夫なの?」
綾女がニコリと微笑んで応える。
「私はいつも締め切り厳守よ。
遅れたことは一度もないわ」
――担当編集者が羨ましい!
締め切りを守れないライターも珍しくはない。
入校ラインをギリギリオーバーしてデータを受け取る事など、ざらにあったのだ。
前職の嫌な思い出をビールで喉に流し込んでいく真理に、拓海が心配そうに告げる。
「村上さん、ちょっとペースが速くない?
お水持ってこようか?」
「大丈夫よ、これぐらい!
それよりおつまみが少ないわね。
ちょっと買ってきましょうか?」
立ち上がりかけた真理を、拓海が座らせた。
「そんなに酔ってたら危ないから。
僕が買ってくるよ」
直也が立ち上がって拓海に告げる。
「気にするな拓海! 俺が買ってくる!
お前は村上さんを介抱しておけ!」
綾女も立ち上がって「私も行くわ」と直也の後を追った。
厚樹はもう酔いつぶれ、床で涙を流しながら寝ている。
瞳はマイペースでビールを飲みながら、楽しげに微笑みを浮かべていた。
拓海が小さくため息をつく。
「これ、僕が酔っぱらったらダメなパターンじゃない?」
つぶやきつつも拓海は、真理が飲み過ぎないように気を配り続けた。
****
真理がふと気が付くと、周囲が静かになっていた。
見回すと綾女や瞳、厚木や直也の姿が無い。
――マスターは?
そう思った時、自分が誰かに寄りかかっているのに気が付いた。
厚い胸板から、静かな呼吸の気配がする。
真理がおそるおそる上を見上げると、うとうとと眠っている拓海の顔があった。
声にならない声を上げながら、拓海からあわてて離れようとする――が、拓海の腕が真理を抱き寄せ、離れられなかった。
何が起こってるのかわからない真理の目が、テーブルの上のメモを見つけた。
『あとは頑張れ』と、豪快な字で書き記されている。
――この字、戸田さんだな?!
酔いで身体に力が入らず、拓海の腕を振り切れそうにない。
真理はため息をつき、手を伸ばして卓上のエビチリを口に運んだ。
どうしたらいいのか、真理には思いつけない。
このまま身を寄せるのは心地よかった。
だけど拓海が目を覚ました時が怖いのだ。
気まずい関係になりたくはないが、無理に手を振り払うのも気が引けた。
――どうしよう。
悩みながらエビチリを食べ切り、真理は開き直った。
その手が未開封の缶ビールに伸び、勢いよく栓を開ける。
追い酒を喉に流し込んでいく真理は、すぐに眠くなり拓海の胸に頭を預けた。
拓海の匂いに包まれたまま、真理は意識を手放していった。
****
夜が明け、空が白み始めた頃、拓海の目がゆっくりと開いた。
自分の腕の中で眠る真理に気付き、頭の中が真っ白になっていた。
周囲を見回し、仲間が全員帰宅済みなのを確認する。
そしてテーブルに残された直也のメモを見て、拓海はため息をつく。
「頑張れって言われても、どうしろってのさ」
つぶやいた後、真理が自分に身を預けているのに気が付いた。
拓海が抱き寄せただけじゃなく、真理から身を寄せて来ている。
――もしかして。
そんな淡い期待が胸を焦がす。
悩んだ拓海は、真理を正面から抱きかかえるように抱き締め、真理に頭を預けて目を閉じた。
互いに体を預け合う二人。
拓海は鳥のさえずりを聞きながら、再び眠りに落ちていった。
****
真理がアラームの音で目を覚ます。
「……誰のアラーム?」
音の発生源は、テーブルの上。拓海のスマホだ。
――そういえば、寄りかかって寝たんだ……っけ?
違和感に気が付き、真理は愕然とした。
真正面からしっかりと拓海に抱き寄せられ、頭を預けられていた。
年甲斐もなく胸が苦しくなり、鼓動が胸から飛び出そうだった。
深呼吸を何度かして、拓海の顔を見る。
気持ちよさそうに寝ている拓海に、小声で告げる。
「マスター、アラームなってるわよ」
拓海はわずかに反応したが、起きる様子が無い。
学生時代を思い出しながら、真理が思い切って告げる。
「……拓海さん、朝だよ」
「ん……真理、あと五分待って」
興奮で口を押さえ、拓海の胸に顔をうずめた。
――真理って! マスター、もしかして私のこと?!
次第にスヌーズでアラームの音が大きくなる。
ゆっくりと目を開けた拓海が、寝ぼけた目で真理を捉えた。
「……おはよう、真理」
「……おはよう、拓海さん」
一瞬の静寂――次の瞬間、あわてた拓海が真理から体を離した。
「うわぁ?! ごめん、村上さん!」
真っ赤になった真理が首を横に振った。
「ううん、平気。
それより、時間じゃないの?」
「――あ! ごめん、店に行かないと!」
拓海がその場でシャツを脱ぎ捨てた。
真理の鼓動が跳ねあがる。
拓海はクローゼットから新しいシャツを取り出し、手早く着ていく。
「カードキー、置いて行くから!
部屋を出る時、店まで持ってきて!」
テーブルの上にカードキーを置いた拓海が、スマホを手に取りあわてて駆け出した。
乱雑な足音と玄関ドアが閉まる音で、部屋に静寂が訪れる。
真理はずるずるとソファからずりおち、深いため息をついた。
「……襲われるかと思った」
頭を振ったあと、真理は拓海の部屋のカードキーを手にして、部屋をあとにした。
****
シャワーを浴びて着替えた真理が、『カフェ・ド・アルエット』の前にいた。
深呼吸をしてからドアノブに手をかけ、思い切ってドアを開ける。
「――おはよう、マスター!」
厨房の奥から「おはよう!」という拓海の声が返ってくる。
真理が開店前の準備を進めていると、厨房から拓海が顔を出した。
気まずそうに拓海が告げる。
「ごめん、村上さん。
酔った勢いであんなことして」
真理はあわてて首を横に振った。
「大丈夫、お互い様でしょ?
――もう、戸田さんたち、起こしてくれてもいいのに」
直也の残した『あとは頑張れ』というメモがまぶたの裏によぎる。
拓海は苦笑を浮かべながら応える。
「あいつ、へんなところで気を回すから。
それより、急いでシャワーを浴びてくるよ。
その間、ここを任せて大丈夫?」
真理ははにかみながら頷いた。
「ええ、平気よ。
それより急いで。あと三十分切ってるわ」
真理がカードキーを拓海に返す。
拓海は時計を見ると、あわてて店の外へ駆け出していった。
開店準備を終えた真理が、カウンター席に座る。
そのままカウンターに腕枕をして、朝の感触を思い出していた。
――『真理』って、呼んでた。
寝ぼけた拓海が漏らした言葉。
その意味を、拓海の体温の記憶と共にゆっくりと噛み締めた。
「そう、大変だったのね」
真理の失業話を聞いた瞳は、とろんとした目で真理を見つめた。
どうやら瞳も、酒に強いとは言えないようだ。
綾女が瞳から缶ビールを取り上げて告げる。
「今日はそれぐらいにしておきなさい?
まだ原稿が残ってるんでしょう?」
「だーいじょうぶだって!
私の手にかかれば、原稿の十ページやニ十ページ!」
「それで締め切り間際に『手伝ってくれ』って泣きついても、今度は知らないからね」
構わず缶ビールを手に取りかえした瞳が、一気に飲み干していく。
綾女はため息をつきながら、総菜をつまみつつビールを口にしていた。
真理が綾女に尋ねる。
「佐藤さんは、締め切りは大丈夫なの?」
綾女がニコリと微笑んで応える。
「私はいつも締め切り厳守よ。
遅れたことは一度もないわ」
――担当編集者が羨ましい!
締め切りを守れないライターも珍しくはない。
入校ラインをギリギリオーバーしてデータを受け取る事など、ざらにあったのだ。
前職の嫌な思い出をビールで喉に流し込んでいく真理に、拓海が心配そうに告げる。
「村上さん、ちょっとペースが速くない?
お水持ってこようか?」
「大丈夫よ、これぐらい!
それよりおつまみが少ないわね。
ちょっと買ってきましょうか?」
立ち上がりかけた真理を、拓海が座らせた。
「そんなに酔ってたら危ないから。
僕が買ってくるよ」
直也が立ち上がって拓海に告げる。
「気にするな拓海! 俺が買ってくる!
お前は村上さんを介抱しておけ!」
綾女も立ち上がって「私も行くわ」と直也の後を追った。
厚樹はもう酔いつぶれ、床で涙を流しながら寝ている。
瞳はマイペースでビールを飲みながら、楽しげに微笑みを浮かべていた。
拓海が小さくため息をつく。
「これ、僕が酔っぱらったらダメなパターンじゃない?」
つぶやきつつも拓海は、真理が飲み過ぎないように気を配り続けた。
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真理がふと気が付くと、周囲が静かになっていた。
見回すと綾女や瞳、厚木や直也の姿が無い。
――マスターは?
そう思った時、自分が誰かに寄りかかっているのに気が付いた。
厚い胸板から、静かな呼吸の気配がする。
真理がおそるおそる上を見上げると、うとうとと眠っている拓海の顔があった。
声にならない声を上げながら、拓海からあわてて離れようとする――が、拓海の腕が真理を抱き寄せ、離れられなかった。
何が起こってるのかわからない真理の目が、テーブルの上のメモを見つけた。
『あとは頑張れ』と、豪快な字で書き記されている。
――この字、戸田さんだな?!
酔いで身体に力が入らず、拓海の腕を振り切れそうにない。
真理はため息をつき、手を伸ばして卓上のエビチリを口に運んだ。
どうしたらいいのか、真理には思いつけない。
このまま身を寄せるのは心地よかった。
だけど拓海が目を覚ました時が怖いのだ。
気まずい関係になりたくはないが、無理に手を振り払うのも気が引けた。
――どうしよう。
悩みながらエビチリを食べ切り、真理は開き直った。
その手が未開封の缶ビールに伸び、勢いよく栓を開ける。
追い酒を喉に流し込んでいく真理は、すぐに眠くなり拓海の胸に頭を預けた。
拓海の匂いに包まれたまま、真理は意識を手放していった。
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夜が明け、空が白み始めた頃、拓海の目がゆっくりと開いた。
自分の腕の中で眠る真理に気付き、頭の中が真っ白になっていた。
周囲を見回し、仲間が全員帰宅済みなのを確認する。
そしてテーブルに残された直也のメモを見て、拓海はため息をつく。
「頑張れって言われても、どうしろってのさ」
つぶやいた後、真理が自分に身を預けているのに気が付いた。
拓海が抱き寄せただけじゃなく、真理から身を寄せて来ている。
――もしかして。
そんな淡い期待が胸を焦がす。
悩んだ拓海は、真理を正面から抱きかかえるように抱き締め、真理に頭を預けて目を閉じた。
互いに体を預け合う二人。
拓海は鳥のさえずりを聞きながら、再び眠りに落ちていった。
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真理がアラームの音で目を覚ます。
「……誰のアラーム?」
音の発生源は、テーブルの上。拓海のスマホだ。
――そういえば、寄りかかって寝たんだ……っけ?
違和感に気が付き、真理は愕然とした。
真正面からしっかりと拓海に抱き寄せられ、頭を預けられていた。
年甲斐もなく胸が苦しくなり、鼓動が胸から飛び出そうだった。
深呼吸を何度かして、拓海の顔を見る。
気持ちよさそうに寝ている拓海に、小声で告げる。
「マスター、アラームなってるわよ」
拓海はわずかに反応したが、起きる様子が無い。
学生時代を思い出しながら、真理が思い切って告げる。
「……拓海さん、朝だよ」
「ん……真理、あと五分待って」
興奮で口を押さえ、拓海の胸に顔をうずめた。
――真理って! マスター、もしかして私のこと?!
次第にスヌーズでアラームの音が大きくなる。
ゆっくりと目を開けた拓海が、寝ぼけた目で真理を捉えた。
「……おはよう、真理」
「……おはよう、拓海さん」
一瞬の静寂――次の瞬間、あわてた拓海が真理から体を離した。
「うわぁ?! ごめん、村上さん!」
真っ赤になった真理が首を横に振った。
「ううん、平気。
それより、時間じゃないの?」
「――あ! ごめん、店に行かないと!」
拓海がその場でシャツを脱ぎ捨てた。
真理の鼓動が跳ねあがる。
拓海はクローゼットから新しいシャツを取り出し、手早く着ていく。
「カードキー、置いて行くから!
部屋を出る時、店まで持ってきて!」
テーブルの上にカードキーを置いた拓海が、スマホを手に取りあわてて駆け出した。
乱雑な足音と玄関ドアが閉まる音で、部屋に静寂が訪れる。
真理はずるずるとソファからずりおち、深いため息をついた。
「……襲われるかと思った」
頭を振ったあと、真理は拓海の部屋のカードキーを手にして、部屋をあとにした。
****
シャワーを浴びて着替えた真理が、『カフェ・ド・アルエット』の前にいた。
深呼吸をしてからドアノブに手をかけ、思い切ってドアを開ける。
「――おはよう、マスター!」
厨房の奥から「おはよう!」という拓海の声が返ってくる。
真理が開店前の準備を進めていると、厨房から拓海が顔を出した。
気まずそうに拓海が告げる。
「ごめん、村上さん。
酔った勢いであんなことして」
真理はあわてて首を横に振った。
「大丈夫、お互い様でしょ?
――もう、戸田さんたち、起こしてくれてもいいのに」
直也の残した『あとは頑張れ』というメモがまぶたの裏によぎる。
拓海は苦笑を浮かべながら応える。
「あいつ、へんなところで気を回すから。
それより、急いでシャワーを浴びてくるよ。
その間、ここを任せて大丈夫?」
真理ははにかみながら頷いた。
「ええ、平気よ。
それより急いで。あと三十分切ってるわ」
真理がカードキーを拓海に返す。
拓海は時計を見ると、あわてて店の外へ駆け出していった。
開店準備を終えた真理が、カウンター席に座る。
そのままカウンターに腕枕をして、朝の感触を思い出していた。
――『真理』って、呼んでた。
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