4 / 102
第1章:精霊眼の少女
4.究極の選択
しおりを挟む
ヴォルフガング・フォン・ファルケンシュタイン。
現在の爵位はグランツ領伯爵。
だが元々はファルケンシュタイン公爵という、レブナント王国屈指の貴族だった。
家格は国内で一、二を争い、他家の追随を許さない。
魔導に長け、『周辺諸国でも並ぶ者は居ない』とまで言われた大魔導士。
筆頭宮廷魔導士を長年勤めあげ、国王の懐刀として国家を支えてきた男だ。
人柄は高潔にして誠実。
『高い能力を持つ者は、国家に貢献する義務を持つ』が持論の男だった。
その持論通りの人生を歩んできた自負を、彼は持っていた。
高い能力で国家を支え続けてきた男は、老境を機に現役を退いた。
現在は小さな領地を経営しながら、後進の育成に励んでいる。
――そして今、新たな人材を見つけたのだ。
言葉を失って呆然とするヒルデガルトに、ヴォルフガングは丁寧に説明していった。
私は領主様の言葉を、呆気に取られて聞いていた。
自分で『充分な地位と力を持つ』というだけあって、立派な経歴だ。
しかも『誠実に生きてきた』と胸を張って臆面もなく言えるなんて、普通の神経じゃできない。
だけどそこまで高貴な貴族が、孤児である私に誠実な態度を貫き通している。
その言葉と態度に嘘はないのだろう。
領主様が『私を引き取りたい』と言った真意も理解できた。
私を『次世代を支える有望な人材』として定めたんだ。
それなら領主様の目的を満たせるから、引き取るメリットはある。
領主様は私欲より公益を尊ぶ人。
その言葉は、するりと心に飲み込まれて行った。
領主様が穏やかに告げる。
「どうだろう。養女になることを検討してみてはもらえないかな」
ほら、ここでも無理強いをして来ない。
あくまでも私の選択を尊重してくれる。
この人が私を保護してくれると言うなら、それは選択肢として考えてもいいだろう。
だけど――。
「私に貴族が務まると思いますか?」
領主様が楽しそうに微笑んだ。
「君は務まらないと思うのかね?」
だって、貴族の養子になるってことは、たくさんの勉強が必要だ。
ほとんどの貴族は領地を持って、領民の生活や人生を背負うことになる。
女性だからって責任から逃れられる訳じゃない。
特権階級には、相応の義務と責務がセットで付いてくる。
それを背負う覚悟や自信なんて、私にはない。
努力して必死に勉強すれば、もしかしたら届くかもしれない。
……当てのない逃亡生活と、どっちがマシだろうか。
ベッドの上で悩んでいる私に、領主様が告げる。
「私は院長と話をしてくる。
君は自分がどうしたいのか、戻ってくるまでに決めておいてほしい」
領主様は椅子から立ち上がると、部屋から出て行った。
……自分がどうしたいのか、か。
私はベッドに倒れ込み、どちらがマシな人生か、検討を始めた。
****
孤児院の応接間に、院長とヴォルフガングの姿があった。
ヴォルフガングが紅茶に口を付けてから告げる。
「聡明な子だね」
院長は膝の上でティーカップを包み込み、赤い水面に目を落としていた。
水面に昔日が映っているかのような遠い目をして、院長が応える。
「昔から利発な子でした。とても頑張り屋なんです。
夜遅くまで一人で勉強するような、そんな子でした」
よく笑い、周囲から愛されるべくして愛される少女は、努力家でもあった。
自分を高めるためなら、努力を惜しまない少女だ。
院長にもっと力があれば、高等教育を受けさせてあげたかった。
院長の目がヴォルフガングを見つめる。
「あの子をどうするおつもりですか」
「私が養女として引き取り、育てていこうと思っている。
彼女には提案し、考えてもらっているところだ」
領主の言葉だ。院長に拒絶する力などない。
だがそれでも、我が子のように慈しんできた少女。
あの子が不幸になるのであれば、阻止してみせる――そんな決意を込めた眼差しで院長はヴォルフガングを睨み付けた。
「何をお考えか、お伺いしてもよろしいですか」
ヴォルフガングは紅茶をテーブルに戻し、楽し気に微笑んだ。
「彼女の夢を応援したいと、そう思ってね」
院長がきょとんとした顔で応える。
「ヒルダの夢を?
あの子の夢は、ありふれたお嫁さんになることですよ?」
「今のあの子の境遇で、『ありふれた』は無理だ。
『穏やかで慎ましい生活』も、許されないだろう。
だが『温かい家庭』なら、まだ望みはある」
呆然とする院長に、ヴォルフガングは微笑みかけた。
「私はね、あの子に望まぬ婚姻をさせたくないと、そう思ってしまったんだよ。
だから私が引き取り、守って行きたい。
――まぁ、年寄りの酔狂だと思ってくれればいい」
院長は困惑しながら考えた。
領主の人柄は、制度を通して知っている。
この孤児院の子供たちが健やかに成長し、立派に社会に出て行けるのも、ヴォルフガングが整備した支援制度の恩恵が大きい。
院長の実家の出資や善意の寄付だけでは、孤児院を経営できない。
それを支えてくれているのが、ヴォルフガングという男だった。
この男がここまで言うのであれば、信じてみてもいいのかもしれない。
孤児でも領民の一人として、大切に扱う男だ。
この孤児院で、今のヒルデガルトを支えることはできない。
そんな彼女のことも、大切にしてくれるだろう。
院長の目から、迷いと険が薄れていった。
「お任せしても、よろしいでしょうか」
ヴォルフガングが頼もしい微笑みを浮かべてうなずいた。
「引き受けよう」
****
私が部屋で人生プランを検討していると、部屋の中に院長先生が入ってきた。
「ヒルダ、ちょっといいかしら」
私は起き上がって応える。
「なんですか? 院長先生」
院長先生はベッドサイドの椅子に腰かけ、私に告げる。
「話はぜんぶ伺ったわ。
あなたは領主様の元へ行くべきだと、私は思うの。
大変だと思うけど、たぶん一番良い結果が待っているはずよ」
そっか、院長先生はそう判断したのか。
大人の院長先生もそう考えたなら、この選択肢が一番『マシ』なのだろう。
私は黙って院長先生にうなずいた。
そして、視界の隅――部屋の入り口に立っている領主様を見る。
領主様は、変わらず穏やかに微笑んでいた。
「決心がついたかね?
では明日の朝、改めて迎えに来よう。
今日中に養子縁組の手続きを済ませてくるよ」
随分と気が早いな。
さてはせっかちだな?
院長先生は領主様とうなずきあい、部屋から出て行った。
部屋には入れ替わりに孤児仲間たちが入ってきて、私に告げる。
「ヒルダ! もらわれて行っちゃうのかよ!」
「行かないで! ……なんて、私たちには言えないけど」
黙って泣き出す子もいた。
私はみんなに笑顔を向けて告げる。
「もう会えなくなっちゃうかもだけど、私は大丈夫!
だからみんなも一緒に頑張ろう!
私たちは仲間だよ! 離れていてもね!」
抱き着いてくる仲間たちを受け止めて、彼らを慰めた。
その日の晩は、私を送り出す夕食が開かれ、涙と笑いが混じり合う夜を過ごした。
****
翌日、朝早くから支度をして孤児院の外で迎えを待った。
支度と言っても、孤児院から持って行く物なんてない。
いま着ているコットンのワンピースと、この体が荷物の全てだ。
院長先生や仲間たちも、見送りに出て来てくれた。
みんなで朝の寒さに凍えながら、ただ迎えを待つ。
やがて孤児院の敷地に馬車が入ってきて、私たちの前で止まった。
馬車から一人の女性が降りてきて、私にお辞儀した。
「ウルリケと申します。
本日付でヒルデガルトお嬢様の専属侍女を拝命しました。
以後、お見知りおきください」
マロンブラウンの詰めた髪の毛と、線の細い体付き。
だけど瞳には意志の強さが宿っていて、『できる女』のオーラが漂っていた。
私もお辞儀をして応える。
「よろしくお願いします、ウルリケさん」
私は院長先生たちに振り返って告げる。
「それじゃあ、みんな! 元気でね!」
泣き出す仲間たちに笑顔を向けながら、私は馬車に乗りこんだ。
現在の爵位はグランツ領伯爵。
だが元々はファルケンシュタイン公爵という、レブナント王国屈指の貴族だった。
家格は国内で一、二を争い、他家の追随を許さない。
魔導に長け、『周辺諸国でも並ぶ者は居ない』とまで言われた大魔導士。
筆頭宮廷魔導士を長年勤めあげ、国王の懐刀として国家を支えてきた男だ。
人柄は高潔にして誠実。
『高い能力を持つ者は、国家に貢献する義務を持つ』が持論の男だった。
その持論通りの人生を歩んできた自負を、彼は持っていた。
高い能力で国家を支え続けてきた男は、老境を機に現役を退いた。
現在は小さな領地を経営しながら、後進の育成に励んでいる。
――そして今、新たな人材を見つけたのだ。
言葉を失って呆然とするヒルデガルトに、ヴォルフガングは丁寧に説明していった。
私は領主様の言葉を、呆気に取られて聞いていた。
自分で『充分な地位と力を持つ』というだけあって、立派な経歴だ。
しかも『誠実に生きてきた』と胸を張って臆面もなく言えるなんて、普通の神経じゃできない。
だけどそこまで高貴な貴族が、孤児である私に誠実な態度を貫き通している。
その言葉と態度に嘘はないのだろう。
領主様が『私を引き取りたい』と言った真意も理解できた。
私を『次世代を支える有望な人材』として定めたんだ。
それなら領主様の目的を満たせるから、引き取るメリットはある。
領主様は私欲より公益を尊ぶ人。
その言葉は、するりと心に飲み込まれて行った。
領主様が穏やかに告げる。
「どうだろう。養女になることを検討してみてはもらえないかな」
ほら、ここでも無理強いをして来ない。
あくまでも私の選択を尊重してくれる。
この人が私を保護してくれると言うなら、それは選択肢として考えてもいいだろう。
だけど――。
「私に貴族が務まると思いますか?」
領主様が楽しそうに微笑んだ。
「君は務まらないと思うのかね?」
だって、貴族の養子になるってことは、たくさんの勉強が必要だ。
ほとんどの貴族は領地を持って、領民の生活や人生を背負うことになる。
女性だからって責任から逃れられる訳じゃない。
特権階級には、相応の義務と責務がセットで付いてくる。
それを背負う覚悟や自信なんて、私にはない。
努力して必死に勉強すれば、もしかしたら届くかもしれない。
……当てのない逃亡生活と、どっちがマシだろうか。
ベッドの上で悩んでいる私に、領主様が告げる。
「私は院長と話をしてくる。
君は自分がどうしたいのか、戻ってくるまでに決めておいてほしい」
領主様は椅子から立ち上がると、部屋から出て行った。
……自分がどうしたいのか、か。
私はベッドに倒れ込み、どちらがマシな人生か、検討を始めた。
****
孤児院の応接間に、院長とヴォルフガングの姿があった。
ヴォルフガングが紅茶に口を付けてから告げる。
「聡明な子だね」
院長は膝の上でティーカップを包み込み、赤い水面に目を落としていた。
水面に昔日が映っているかのような遠い目をして、院長が応える。
「昔から利発な子でした。とても頑張り屋なんです。
夜遅くまで一人で勉強するような、そんな子でした」
よく笑い、周囲から愛されるべくして愛される少女は、努力家でもあった。
自分を高めるためなら、努力を惜しまない少女だ。
院長にもっと力があれば、高等教育を受けさせてあげたかった。
院長の目がヴォルフガングを見つめる。
「あの子をどうするおつもりですか」
「私が養女として引き取り、育てていこうと思っている。
彼女には提案し、考えてもらっているところだ」
領主の言葉だ。院長に拒絶する力などない。
だがそれでも、我が子のように慈しんできた少女。
あの子が不幸になるのであれば、阻止してみせる――そんな決意を込めた眼差しで院長はヴォルフガングを睨み付けた。
「何をお考えか、お伺いしてもよろしいですか」
ヴォルフガングは紅茶をテーブルに戻し、楽し気に微笑んだ。
「彼女の夢を応援したいと、そう思ってね」
院長がきょとんとした顔で応える。
「ヒルダの夢を?
あの子の夢は、ありふれたお嫁さんになることですよ?」
「今のあの子の境遇で、『ありふれた』は無理だ。
『穏やかで慎ましい生活』も、許されないだろう。
だが『温かい家庭』なら、まだ望みはある」
呆然とする院長に、ヴォルフガングは微笑みかけた。
「私はね、あの子に望まぬ婚姻をさせたくないと、そう思ってしまったんだよ。
だから私が引き取り、守って行きたい。
――まぁ、年寄りの酔狂だと思ってくれればいい」
院長は困惑しながら考えた。
領主の人柄は、制度を通して知っている。
この孤児院の子供たちが健やかに成長し、立派に社会に出て行けるのも、ヴォルフガングが整備した支援制度の恩恵が大きい。
院長の実家の出資や善意の寄付だけでは、孤児院を経営できない。
それを支えてくれているのが、ヴォルフガングという男だった。
この男がここまで言うのであれば、信じてみてもいいのかもしれない。
孤児でも領民の一人として、大切に扱う男だ。
この孤児院で、今のヒルデガルトを支えることはできない。
そんな彼女のことも、大切にしてくれるだろう。
院長の目から、迷いと険が薄れていった。
「お任せしても、よろしいでしょうか」
ヴォルフガングが頼もしい微笑みを浮かべてうなずいた。
「引き受けよう」
****
私が部屋で人生プランを検討していると、部屋の中に院長先生が入ってきた。
「ヒルダ、ちょっといいかしら」
私は起き上がって応える。
「なんですか? 院長先生」
院長先生はベッドサイドの椅子に腰かけ、私に告げる。
「話はぜんぶ伺ったわ。
あなたは領主様の元へ行くべきだと、私は思うの。
大変だと思うけど、たぶん一番良い結果が待っているはずよ」
そっか、院長先生はそう判断したのか。
大人の院長先生もそう考えたなら、この選択肢が一番『マシ』なのだろう。
私は黙って院長先生にうなずいた。
そして、視界の隅――部屋の入り口に立っている領主様を見る。
領主様は、変わらず穏やかに微笑んでいた。
「決心がついたかね?
では明日の朝、改めて迎えに来よう。
今日中に養子縁組の手続きを済ませてくるよ」
随分と気が早いな。
さてはせっかちだな?
院長先生は領主様とうなずきあい、部屋から出て行った。
部屋には入れ替わりに孤児仲間たちが入ってきて、私に告げる。
「ヒルダ! もらわれて行っちゃうのかよ!」
「行かないで! ……なんて、私たちには言えないけど」
黙って泣き出す子もいた。
私はみんなに笑顔を向けて告げる。
「もう会えなくなっちゃうかもだけど、私は大丈夫!
だからみんなも一緒に頑張ろう!
私たちは仲間だよ! 離れていてもね!」
抱き着いてくる仲間たちを受け止めて、彼らを慰めた。
その日の晩は、私を送り出す夕食が開かれ、涙と笑いが混じり合う夜を過ごした。
****
翌日、朝早くから支度をして孤児院の外で迎えを待った。
支度と言っても、孤児院から持って行く物なんてない。
いま着ているコットンのワンピースと、この体が荷物の全てだ。
院長先生や仲間たちも、見送りに出て来てくれた。
みんなで朝の寒さに凍えながら、ただ迎えを待つ。
やがて孤児院の敷地に馬車が入ってきて、私たちの前で止まった。
馬車から一人の女性が降りてきて、私にお辞儀した。
「ウルリケと申します。
本日付でヒルデガルトお嬢様の専属侍女を拝命しました。
以後、お見知りおきください」
マロンブラウンの詰めた髪の毛と、線の細い体付き。
だけど瞳には意志の強さが宿っていて、『できる女』のオーラが漂っていた。
私もお辞儀をして応える。
「よろしくお願いします、ウルリケさん」
私は院長先生たちに振り返って告げる。
「それじゃあ、みんな! 元気でね!」
泣き出す仲間たちに笑顔を向けながら、私は馬車に乗りこんだ。
22
あなたにおすすめの小説
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる