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第一章
15 ☆
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今夜だけでも、すべてを忘れて…ライアンはそう言っていた。
その青い瞳は今、アネリへ向けられている。
「貴方の気持ちは私には、わからない…だけど、自分の気持ちなら…」
アネリはライアンをまっすぐに見返して続けた。
「貴方を見つけたとき、見るだけで体が震えるほど。どうしようもなく目が離せなくて」
アネリの言葉はうまく紡げない。
ライアンは先を促すように、アネリの輪郭を指でなぞるように滑らせた。
「この気持ちは…恋そのもの…」
アネリはそっと告げた
ウィリスハウスでは、告げられない想い。
雇い主と雇われ人。
けれど今は…ここは違う…。
そして、いつもと違う出会い方をしてこの部屋にきた。
「これは夢の中なのね?」
「そうだ、夢の中だ…」
ライアンはそっと頬を両手で包むと
「夢の中ならすべて赦されるはずだ」
アネリはそっと瞼を閉じた。
「ライアン…赦されるなら、今夜だけでも…」
囁くようにアネリはライアンに言った。
「私を愛してると言って…」
懇願するような言葉に、熱のこもった吐息を出すと
「君を愛してる…心から…」
その言葉に偽りの響きはないと、そう感じた。
「嬉しい…ライアン」
笑みを浮かべて、アネリはライアンの首に腕を回して彼の頬に口づけをした。
「愛してる。この気持ちは君だけの物だ…」
ライアンはもう一度アネリの瞳に視線を合わせてそう告げた。
そっと触れあう唇と唇から、互いの熱が伝わりあって言い表せない想いを伝え合う。
キスだけで歓喜にうち震える心を、どうすれば伝えられるだろう。心を見せることが出来るなら、この一夜限りのこの瞬間にライアンにすべてをさらしたい。
首飾りが外されて、テーブルに置かれライアンの唇が首飾りがあったあとをなぞるように、口づけられた。
ドレスのボタンが一つずつ外されていく度に、二人の箍がはずれていくようだった。
ドレスが腰で留まるように音をたてて滑り落ちると、アネリは立ち上がって、ドレスの輪から抜けてライアンの腰に手をおいて囁いた。
「私を奪って…貴方を刻みつけて…」
ライアンはテールコートを乱暴に脱ぐと、ボタンが弾け飛んで床にコロコロと転がった。
アネリは腕に抱かれて、ベットに運ばれた。
呆れるほど豪奢なベットに押さえ込まれると、獰猛な獣のように目を光らせる彼に見下ろされた。
それでいいと艶然と微笑んでみせた。
くぐもったうめきのような声を聞きながら、乱暴とも言えるほどの唇の愛撫を受けるとアネリもまた、綺麗に撫で付けられた髪に指を入れて、乱しつつ、もっとだと自分に引き付けた。
コルセットの紐は、ちぎられるほどの勢いでほどかれ、痛みを感じるほどだった。露にされた乳房に噛みつくように吸い付かれるとアネリは、押し殺すことなく喘ぎをもらした。
「もっと………ライアン…っ!」
消えないほどの跡をつけてほしい。
その声に答えるかのように、ライアンはコルセットとペチコートと下着を一気に引き抜いた。
アネリは、ライアンのシャツに手をかけて躊躇いなく剥ぎ取ると、ズボンの前を開けて
「このまま来て…」
アネリはいいながらズボンも取り払う。
「躊躇わないで、貴方が欲しいの今すぐに」
ライアンは野性的な笑みを浮かべると、アネリの膝を割って一気に挿入ってきた。
「…ぁあっ…!」
いきなりで、痛みはあったけれどアネリは歓喜をもって迎え入れた。本能のままアネリの体に打ち付けるライアンに、
「…っはぁ…もっと…きて……私を壊して…!」
腰に足を回して絡め、喘ぎながら叫んだ。
残っていた最後の肌着が、取り払われライアンがうつ伏せにしたアネリに激しく打ち付けた。アネリの想いを表すかのように、蜜で充分に潤ったそこはライアンを捉えて離さないとばかりに、蠢いていた。
ぴくぴくと体を震わせるアネリを、腰の上に座らせて、熱くキスをしながら再び下から突き上げた。
アネリもまた、本能の赴くままに腰を動かし、身をくねらせて情熱の焔を見せつけた
身も心も一つになったかのような心地に、クライマックスを迎えたアネリは真っ白な世界に導かれた。
このまま、死んでしまいたい…
刹那にそう、願った…。
汗ばんだ肌を重ねたまま、気がついたアネリはライアンと目があった。
「この夜の事を忘れないわ…貴方も忘れないでいて…」
ピクリとライアンの肩が震えた。
「もう、私に逢いに来ないで…」
紫の瞳から涙が一粒、零れて頬を伝った。
「私を愛してると言うのなら、私のものにならない貴方を思うと辛い気持ちも、貴方を愛してるから、貴方の家族を傷つけたくない気持ちも…わかって…」
ライアンは苦しげな息を吐くと
「覚えておいてくれ、私は本当に君を愛してる…こんな想いを抱いたのははじめてだ…」
息が止まりそうなほどの互いの想いが、再び情欲に火をつけた。
夜が明けなければ良いのに…。
アネリはそう願いつつも、それは叶えられる事なく…
夜明け前に、一人身支度を整えて、夢の終わりを我が身に告げた。
その青い瞳は今、アネリへ向けられている。
「貴方の気持ちは私には、わからない…だけど、自分の気持ちなら…」
アネリはライアンをまっすぐに見返して続けた。
「貴方を見つけたとき、見るだけで体が震えるほど。どうしようもなく目が離せなくて」
アネリの言葉はうまく紡げない。
ライアンは先を促すように、アネリの輪郭を指でなぞるように滑らせた。
「この気持ちは…恋そのもの…」
アネリはそっと告げた
ウィリスハウスでは、告げられない想い。
雇い主と雇われ人。
けれど今は…ここは違う…。
そして、いつもと違う出会い方をしてこの部屋にきた。
「これは夢の中なのね?」
「そうだ、夢の中だ…」
ライアンはそっと頬を両手で包むと
「夢の中ならすべて赦されるはずだ」
アネリはそっと瞼を閉じた。
「ライアン…赦されるなら、今夜だけでも…」
囁くようにアネリはライアンに言った。
「私を愛してると言って…」
懇願するような言葉に、熱のこもった吐息を出すと
「君を愛してる…心から…」
その言葉に偽りの響きはないと、そう感じた。
「嬉しい…ライアン」
笑みを浮かべて、アネリはライアンの首に腕を回して彼の頬に口づけをした。
「愛してる。この気持ちは君だけの物だ…」
ライアンはもう一度アネリの瞳に視線を合わせてそう告げた。
そっと触れあう唇と唇から、互いの熱が伝わりあって言い表せない想いを伝え合う。
キスだけで歓喜にうち震える心を、どうすれば伝えられるだろう。心を見せることが出来るなら、この一夜限りのこの瞬間にライアンにすべてをさらしたい。
首飾りが外されて、テーブルに置かれライアンの唇が首飾りがあったあとをなぞるように、口づけられた。
ドレスのボタンが一つずつ外されていく度に、二人の箍がはずれていくようだった。
ドレスが腰で留まるように音をたてて滑り落ちると、アネリは立ち上がって、ドレスの輪から抜けてライアンの腰に手をおいて囁いた。
「私を奪って…貴方を刻みつけて…」
ライアンはテールコートを乱暴に脱ぐと、ボタンが弾け飛んで床にコロコロと転がった。
アネリは腕に抱かれて、ベットに運ばれた。
呆れるほど豪奢なベットに押さえ込まれると、獰猛な獣のように目を光らせる彼に見下ろされた。
それでいいと艶然と微笑んでみせた。
くぐもったうめきのような声を聞きながら、乱暴とも言えるほどの唇の愛撫を受けるとアネリもまた、綺麗に撫で付けられた髪に指を入れて、乱しつつ、もっとだと自分に引き付けた。
コルセットの紐は、ちぎられるほどの勢いでほどかれ、痛みを感じるほどだった。露にされた乳房に噛みつくように吸い付かれるとアネリは、押し殺すことなく喘ぎをもらした。
「もっと………ライアン…っ!」
消えないほどの跡をつけてほしい。
その声に答えるかのように、ライアンはコルセットとペチコートと下着を一気に引き抜いた。
アネリは、ライアンのシャツに手をかけて躊躇いなく剥ぎ取ると、ズボンの前を開けて
「このまま来て…」
アネリはいいながらズボンも取り払う。
「躊躇わないで、貴方が欲しいの今すぐに」
ライアンは野性的な笑みを浮かべると、アネリの膝を割って一気に挿入ってきた。
「…ぁあっ…!」
いきなりで、痛みはあったけれどアネリは歓喜をもって迎え入れた。本能のままアネリの体に打ち付けるライアンに、
「…っはぁ…もっと…きて……私を壊して…!」
腰に足を回して絡め、喘ぎながら叫んだ。
残っていた最後の肌着が、取り払われライアンがうつ伏せにしたアネリに激しく打ち付けた。アネリの想いを表すかのように、蜜で充分に潤ったそこはライアンを捉えて離さないとばかりに、蠢いていた。
ぴくぴくと体を震わせるアネリを、腰の上に座らせて、熱くキスをしながら再び下から突き上げた。
アネリもまた、本能の赴くままに腰を動かし、身をくねらせて情熱の焔を見せつけた
身も心も一つになったかのような心地に、クライマックスを迎えたアネリは真っ白な世界に導かれた。
このまま、死んでしまいたい…
刹那にそう、願った…。
汗ばんだ肌を重ねたまま、気がついたアネリはライアンと目があった。
「この夜の事を忘れないわ…貴方も忘れないでいて…」
ピクリとライアンの肩が震えた。
「もう、私に逢いに来ないで…」
紫の瞳から涙が一粒、零れて頬を伝った。
「私を愛してると言うのなら、私のものにならない貴方を思うと辛い気持ちも、貴方を愛してるから、貴方の家族を傷つけたくない気持ちも…わかって…」
ライアンは苦しげな息を吐くと
「覚えておいてくれ、私は本当に君を愛してる…こんな想いを抱いたのははじめてだ…」
息が止まりそうなほどの互いの想いが、再び情欲に火をつけた。
夜が明けなければ良いのに…。
アネリはそう願いつつも、それは叶えられる事なく…
夜明け前に、一人身支度を整えて、夢の終わりを我が身に告げた。
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