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新妻
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紳士クラブに出掛けたキースから、赤いバラの花束と、カードが届いた。
同じ邸なのにまめだな、とレオノーラはカードをみた。
《花よりも花のような愛しき人、愛する初恋の君に Keith》
恥ずかしい一文に思わず赤面する。
こんな風に扱われる事に慣れていないからだ。
大胆な筆致のキースの文字は癖があるものの、整っていて読みやすい。
「まあ、レオノーラ様。愛されてますわねぇ」
レオノーラに昼のドレスを着せて支度をしていたヘーゼルが頬を染めて言った。
「とってもお似合いなお二人がこんな素敵なやり取りをされているなんて…うっとりしますわ」
ジーンが花束をレオノーラから受け取った。
「花束は、お部屋に飾りますね」
二人は和やかにレオノーラに話している。
騎士をやめて以来ドレスを着ることが増えた…。今ではコルセットをつけるのは毎日になっている。
レオノーラはもう子供でも少女でもなく、大人の女として成長したのだ。だから、頑なにドレスを拒否したい己はいなかった。
ドレスは好きでもないが、自分の服として今では受け止める事ができる。しかし、コルセットだけは今でも拷問器具だという感想はぬぐいされない。
昨日のはじめての行為の影響は思ったほどでもなかった。キースが優しく扱ってくれたのだろう…聞いていたよりは大丈夫なようだ。レオノーラがこれまで鍛えてきたからかもしれない。
部屋には情熱的な愛の花、薔薇、そして愛のメッセージカード。
素直に考えてみると、キースの愛は真っ直ぐにレオノーラに向けられていた。
誰かに愛されて、その愛を真っ直ぐに告げられることはくすぐったいような心地よいような、暖かい気持ちにさせられる。
とりあえず…レオノーラは女主人として、この屋敷を切り盛りしなければならない…。
騎士とはまったく違うその役割に不安もあるが…。
まずは手紙…。延々と続くその作業…毎日返事から、何からやって来るのだ…。
そして、女主人としての仕事は、邸の使用人たちの管理から舞踏会の予定とそれの開催。アークウェイン家は、キースの母がいわば隠居生活を送っているのでレオノーラがそれをしなければならない。
こういう社交を今一番上手に華やかに行っているのが、ウェルズ侯爵のマリアンナだった。
彼女のサロンはいつも大人気だ。
昼が過ぎれば訪問客もやって来るし、お茶会に招待されれば訪問する、夜になれば招待された舞踏会に行く。
レオノーラは、苦手なこの社交を頑張ってこなさなければならない。
帰宅したキースは、しかめ面のレオノーラをみて苦笑した。
「そんなに頑張らなくていいよ、レオノーラ。アークウェインはこれまで社交が盛んな家柄じゃない」
キースは、レオノーラを安心させるかのようにそう言った。
「そうか?」
「もちろん最低限は必要かも、知れないがレオノーラの無理のない範囲でいい」
最初から力を入れすぎても、あまりよい結果を生まない事もある。レオノーラはキースの言葉を受け入れて、できる範囲でを心がけた。
が、しかし、レオノーラは一応伯爵令嬢だったから、キースはレオノーラに対して……とても、甘い…と思った。
同じ邸なのにまめだな、とレオノーラはカードをみた。
《花よりも花のような愛しき人、愛する初恋の君に Keith》
恥ずかしい一文に思わず赤面する。
こんな風に扱われる事に慣れていないからだ。
大胆な筆致のキースの文字は癖があるものの、整っていて読みやすい。
「まあ、レオノーラ様。愛されてますわねぇ」
レオノーラに昼のドレスを着せて支度をしていたヘーゼルが頬を染めて言った。
「とってもお似合いなお二人がこんな素敵なやり取りをされているなんて…うっとりしますわ」
ジーンが花束をレオノーラから受け取った。
「花束は、お部屋に飾りますね」
二人は和やかにレオノーラに話している。
騎士をやめて以来ドレスを着ることが増えた…。今ではコルセットをつけるのは毎日になっている。
レオノーラはもう子供でも少女でもなく、大人の女として成長したのだ。だから、頑なにドレスを拒否したい己はいなかった。
ドレスは好きでもないが、自分の服として今では受け止める事ができる。しかし、コルセットだけは今でも拷問器具だという感想はぬぐいされない。
昨日のはじめての行為の影響は思ったほどでもなかった。キースが優しく扱ってくれたのだろう…聞いていたよりは大丈夫なようだ。レオノーラがこれまで鍛えてきたからかもしれない。
部屋には情熱的な愛の花、薔薇、そして愛のメッセージカード。
素直に考えてみると、キースの愛は真っ直ぐにレオノーラに向けられていた。
誰かに愛されて、その愛を真っ直ぐに告げられることはくすぐったいような心地よいような、暖かい気持ちにさせられる。
とりあえず…レオノーラは女主人として、この屋敷を切り盛りしなければならない…。
騎士とはまったく違うその役割に不安もあるが…。
まずは手紙…。延々と続くその作業…毎日返事から、何からやって来るのだ…。
そして、女主人としての仕事は、邸の使用人たちの管理から舞踏会の予定とそれの開催。アークウェイン家は、キースの母がいわば隠居生活を送っているのでレオノーラがそれをしなければならない。
こういう社交を今一番上手に華やかに行っているのが、ウェルズ侯爵のマリアンナだった。
彼女のサロンはいつも大人気だ。
昼が過ぎれば訪問客もやって来るし、お茶会に招待されれば訪問する、夜になれば招待された舞踏会に行く。
レオノーラは、苦手なこの社交を頑張ってこなさなければならない。
帰宅したキースは、しかめ面のレオノーラをみて苦笑した。
「そんなに頑張らなくていいよ、レオノーラ。アークウェインはこれまで社交が盛んな家柄じゃない」
キースは、レオノーラを安心させるかのようにそう言った。
「そうか?」
「もちろん最低限は必要かも、知れないがレオノーラの無理のない範囲でいい」
最初から力を入れすぎても、あまりよい結果を生まない事もある。レオノーラはキースの言葉を受け入れて、できる範囲でを心がけた。
が、しかし、レオノーラは一応伯爵令嬢だったから、キースはレオノーラに対して……とても、甘い…と思った。
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