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公爵令息の独白④
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キースに言われて、落ち着きにアネリの元に向かったフェリクスだったが、ウィリスハウスの応接間で座ったまま、ひたすらウィスキーを飲み続けていた。
無言で飲み続けるフェリクスに、アネリが笑った。
「ずいぶんと情けないご様子ですのね。シルヴェストル侯爵」
シルヴェストル侯爵は18歳の頃、父から与えられたフェリクスの今の爵位だった。が、名ばかりの爵位でその名で呼ばれるのは嫌いであった、今は知る人間も少ない。その含みのある言葉にフェリクスはピクリと反応した。
「わざと、その名で?」
フェリクスはアネリを見た。
「噂のレディを本気で好きになったのねフェリクス」
アネリはそっとフェリクスの手からグラスを取り上げると、
「何を荒れることがあるの?喜ばないの?」
「アネリ?」
フェリクスはうろんな目で見上げた。
「レディ ルナ・レイア ブロンテ伯爵の娘ですって?申し分ない相手なのに」
「父から聞いた?」
アネリはうなずいた。
「ええ、もちろん。でも私はあえて言うわ。もうここには来ないようにと」
アネリは上着をフェリクスに投げて渡して、手を引っ張り立ち上がらせると、
「貴方のお父様がどう言うか、それは別にして、私は他の娘を悶々と思ってる男と過ごすほど、我慢強い女じゃないの、さ、帰ってちょうだい。失礼なシルヴェストル侯爵様」
アネリはベルをならすと、このウィリスハウスの送迎の為だけの御者と馬車を用意させた。
「さようならフェリクス」
アネリは美しい笑みを浮かべて寒空にフェリクスを放り出したのだ。カチリと音をたてて扉が閉まりフェリクスは呆然と立ち尽くした。アネリがこのように自分の思うままに振る舞ったのは、はじめてであった。
「この国の男の役目を知っているか」
かつてフェリクスにそう言ったのはギルバートだったか。
「高貴なる責務。わかるか?」
スクールに入って、女みたいな顔だと喧嘩をふっかけられ、負けたフェリクスにギルバート、外国語の教師をしていた彼が言ったのだ。
「…わかる…」
「フェリクス、お前は公爵家の跡継ぎだ。それはここにいてもみんな知っている」
実力主義なこのスクールでは生家に関わらず、順位をつけられる。
「強くなれ、実力を示せば馬鹿な連中も黙るだろう」
「…暴力は嫌いだ」
ギルバートはくすっと笑うと
「ここでは強いものが、尊敬を集める。それもまた、間違いではない」
と言うと立ち去った。
唐突にそれを思い出した。
何が高貴なる責務だ…一人の女性に気遣わせ、そして、傷つけた…。
「つくづくカッコ悪い…情けない…!」
アネリがああ言ったのは、彼女なりの覚悟を持って言ったのだろう。この扉は2度とフェリクスに開かれないだろう。
最低な男だと自覚したフェリクスだが、アネリの為に出来るだけの事はしたい。そう思った。
「父上、お話が…」
書斎にいるライアンに話に行ったフェリクスはそう話しかけた。
「どうした?早くも求婚の許しか?」
噂を聞いているのだろう。ライアンはニヤリと笑った。
「いえ、メルヴィル夫人に、ウィリスハウスと、領地の実家の名義を受け継げるように頼みたい」
「ふぅん?」
ライアンは両手を顔の前に組み、フェリクスを見た。
「なるほど、本気か?」
「はい、メルヴィル夫人は長く仕えてくれました。充分な報酬をお願いします」
フェリクスはふかぶかと頭を下げた。
「…いいだろう。あとは任せておけ…」
父に頼らざるを得ない自分が不甲斐なく眉をしかめる。
「お前のそんな自尊心を傷つけられた顔が見られるとはな」
くくくっとライアンが笑う
「若いうちに悩め、そして苦しんでおけ」
「父上…。」
げんなりと見るフェリクスに
「私はお前が大事だ。普通の親子とは感情は違うかも知れないが、な」
フェリクスが踵をかえすと
「フェリクス、振り回されないように気をつけろ。一件そうは見えないだろうが、あの娘もブロンテ家の血をしっかり引いている」
フェリクスは憮然とうなずくと、書斎を出た。
ブロンテ家の血。
それを感じたのは、ルナに言われラファエルを追ったときだった。
若い男たちの社交クラブにつくと、ラファエルは5人の男を相手に喧嘩をしていた。
ルシアンナに振られたのはルパートとダーシ―の二人だが、その二人を加勢したのだろう。ラファエルの目はぎらりと睨み付け、拳をふるっていたが、いくら強くても、一人では無茶だ。
ラファエルの服はみだれ、顔にも傷があった。
フェリクスは取り巻きだと思われる男を一撃で倒した。キースとアルバートも他の二人を攻撃した。
「助かる!」
ラファエルはそういいながらも、休みなく攻撃をし続けた。
「ルシアンナに対する侮辱を取り消せ!」
ラファエルは衿首をギリ、とルパートを締め上げると、苦悶の声をあげていた。
一方で裏拳でダーシーを攻撃した。
そのラファエルの言葉にアルバートが反応した。
「なんだって?ルシアンナ?」
「こいつら、ルシアンナを侮辱する噂を流したんだ」
ラファエルが低い声で言った。
それでどんな噂かは想像がついた。
アルバートの目に剣呑な光が宿った。普段は穏やかだがアルバートだとしても女性の名誉を守る気概と腕はある。
ダーシーを片手で掴みあげると、
「お、おまえと、親しくしてると聞いて…!つい。ゆるせ」
ダーシーは情けなく声をあげたが
「つまり認めるんだな…ダーシー」
青ざめたダーシーだったが、アルバートの容赦ない攻撃をうけた。
ラファエルが相手をしたルパートは、すでにボロボロの状態だった。骨折もありそうだし、しばらくは顔は腫れ上がり、見られない状態だろう。
ルナに話を聞いたラファエルは真っ先にここにきて、ちょうどルシアンナの悪い噂を面白おかしく話していたルパートとダーシーを見つけたのだと言う。幸い、あまり拡がらないうちに叩きのめしたのが良かったのだろう。
その後、ルシアンナの噂を聞くことはなかった。
ラファエルの苛烈さに恐れをなしたのかもしれない。
まだ少年ともいえるラファエルだが、まさしく高貴なる責務を実現出来る人間に成長するだろう。
それだけの魂と力をフェリクスは感じとれた。
ルパートとダーシーは、その後家にやって来たレオノーラにも睨み付けられ、
「今後、ルシアンナに近づいてみろ、次は私が叩き切る」
と剣に手をかけて宣言したらしい。それはあくまで噂だったが…
フェリクス自身…
「ねぇ、フェリクス卿。ルナはわたくしの大事な妹なんです。もし、傷つけたりしたら、女には女の闘い方があるんですよ?」
と完璧なレディであるステファニーにも言われたし、
「公爵だかなんだか知らないけれど、甘く見ないでよ?」
とルシアンナにも言われた。
兄弟揃ってかなりの苛烈さを持ち合わせていそうだと思った。
「キース、お前は大丈夫なのか?レオノーラとは?」
晩餐会のあと、レオノーラに求婚したキースは、今は楽しそうだ。
「どんな事も平気だ。お前も見ただろう?あの一家を」
キースは柔らかな笑みを浮かべた。
「うまく性格を読んで、求婚したものだな」
キースはレオノーラの性格も、家族の性格も計算したに違いない。
「俺の家とはすごい違いだ。どちらも息子の嫁になんて興味もない。貴族だというだけで納得さ」
すでに取り繕う事もなく両親の仲は崩壊していると言うキース。
仲のよい、信頼しあったブロンテ一家はもはや別物だろう。
しんと静まり返ったアークウェイン邸を思う。
「レオノーラなら、変えてくれそうだと思わないか?あの家を」
「ああ、そうだな。それだけのパワーがありそうだ…」
身も心も宝石のようなレオノーラ。
彼女ならキースの奥底にある闇を照らしてくれそうだ。
あの晩餐会の騒ぎを思いだし、フェリクスは改めて笑った
つられてキースも笑った。
無言で飲み続けるフェリクスに、アネリが笑った。
「ずいぶんと情けないご様子ですのね。シルヴェストル侯爵」
シルヴェストル侯爵は18歳の頃、父から与えられたフェリクスの今の爵位だった。が、名ばかりの爵位でその名で呼ばれるのは嫌いであった、今は知る人間も少ない。その含みのある言葉にフェリクスはピクリと反応した。
「わざと、その名で?」
フェリクスはアネリを見た。
「噂のレディを本気で好きになったのねフェリクス」
アネリはそっとフェリクスの手からグラスを取り上げると、
「何を荒れることがあるの?喜ばないの?」
「アネリ?」
フェリクスはうろんな目で見上げた。
「レディ ルナ・レイア ブロンテ伯爵の娘ですって?申し分ない相手なのに」
「父から聞いた?」
アネリはうなずいた。
「ええ、もちろん。でも私はあえて言うわ。もうここには来ないようにと」
アネリは上着をフェリクスに投げて渡して、手を引っ張り立ち上がらせると、
「貴方のお父様がどう言うか、それは別にして、私は他の娘を悶々と思ってる男と過ごすほど、我慢強い女じゃないの、さ、帰ってちょうだい。失礼なシルヴェストル侯爵様」
アネリはベルをならすと、このウィリスハウスの送迎の為だけの御者と馬車を用意させた。
「さようならフェリクス」
アネリは美しい笑みを浮かべて寒空にフェリクスを放り出したのだ。カチリと音をたてて扉が閉まりフェリクスは呆然と立ち尽くした。アネリがこのように自分の思うままに振る舞ったのは、はじめてであった。
「この国の男の役目を知っているか」
かつてフェリクスにそう言ったのはギルバートだったか。
「高貴なる責務。わかるか?」
スクールに入って、女みたいな顔だと喧嘩をふっかけられ、負けたフェリクスにギルバート、外国語の教師をしていた彼が言ったのだ。
「…わかる…」
「フェリクス、お前は公爵家の跡継ぎだ。それはここにいてもみんな知っている」
実力主義なこのスクールでは生家に関わらず、順位をつけられる。
「強くなれ、実力を示せば馬鹿な連中も黙るだろう」
「…暴力は嫌いだ」
ギルバートはくすっと笑うと
「ここでは強いものが、尊敬を集める。それもまた、間違いではない」
と言うと立ち去った。
唐突にそれを思い出した。
何が高貴なる責務だ…一人の女性に気遣わせ、そして、傷つけた…。
「つくづくカッコ悪い…情けない…!」
アネリがああ言ったのは、彼女なりの覚悟を持って言ったのだろう。この扉は2度とフェリクスに開かれないだろう。
最低な男だと自覚したフェリクスだが、アネリの為に出来るだけの事はしたい。そう思った。
「父上、お話が…」
書斎にいるライアンに話に行ったフェリクスはそう話しかけた。
「どうした?早くも求婚の許しか?」
噂を聞いているのだろう。ライアンはニヤリと笑った。
「いえ、メルヴィル夫人に、ウィリスハウスと、領地の実家の名義を受け継げるように頼みたい」
「ふぅん?」
ライアンは両手を顔の前に組み、フェリクスを見た。
「なるほど、本気か?」
「はい、メルヴィル夫人は長く仕えてくれました。充分な報酬をお願いします」
フェリクスはふかぶかと頭を下げた。
「…いいだろう。あとは任せておけ…」
父に頼らざるを得ない自分が不甲斐なく眉をしかめる。
「お前のそんな自尊心を傷つけられた顔が見られるとはな」
くくくっとライアンが笑う
「若いうちに悩め、そして苦しんでおけ」
「父上…。」
げんなりと見るフェリクスに
「私はお前が大事だ。普通の親子とは感情は違うかも知れないが、な」
フェリクスが踵をかえすと
「フェリクス、振り回されないように気をつけろ。一件そうは見えないだろうが、あの娘もブロンテ家の血をしっかり引いている」
フェリクスは憮然とうなずくと、書斎を出た。
ブロンテ家の血。
それを感じたのは、ルナに言われラファエルを追ったときだった。
若い男たちの社交クラブにつくと、ラファエルは5人の男を相手に喧嘩をしていた。
ルシアンナに振られたのはルパートとダーシ―の二人だが、その二人を加勢したのだろう。ラファエルの目はぎらりと睨み付け、拳をふるっていたが、いくら強くても、一人では無茶だ。
ラファエルの服はみだれ、顔にも傷があった。
フェリクスは取り巻きだと思われる男を一撃で倒した。キースとアルバートも他の二人を攻撃した。
「助かる!」
ラファエルはそういいながらも、休みなく攻撃をし続けた。
「ルシアンナに対する侮辱を取り消せ!」
ラファエルは衿首をギリ、とルパートを締め上げると、苦悶の声をあげていた。
一方で裏拳でダーシーを攻撃した。
そのラファエルの言葉にアルバートが反応した。
「なんだって?ルシアンナ?」
「こいつら、ルシアンナを侮辱する噂を流したんだ」
ラファエルが低い声で言った。
それでどんな噂かは想像がついた。
アルバートの目に剣呑な光が宿った。普段は穏やかだがアルバートだとしても女性の名誉を守る気概と腕はある。
ダーシーを片手で掴みあげると、
「お、おまえと、親しくしてると聞いて…!つい。ゆるせ」
ダーシーは情けなく声をあげたが
「つまり認めるんだな…ダーシー」
青ざめたダーシーだったが、アルバートの容赦ない攻撃をうけた。
ラファエルが相手をしたルパートは、すでにボロボロの状態だった。骨折もありそうだし、しばらくは顔は腫れ上がり、見られない状態だろう。
ルナに話を聞いたラファエルは真っ先にここにきて、ちょうどルシアンナの悪い噂を面白おかしく話していたルパートとダーシーを見つけたのだと言う。幸い、あまり拡がらないうちに叩きのめしたのが良かったのだろう。
その後、ルシアンナの噂を聞くことはなかった。
ラファエルの苛烈さに恐れをなしたのかもしれない。
まだ少年ともいえるラファエルだが、まさしく高貴なる責務を実現出来る人間に成長するだろう。
それだけの魂と力をフェリクスは感じとれた。
ルパートとダーシーは、その後家にやって来たレオノーラにも睨み付けられ、
「今後、ルシアンナに近づいてみろ、次は私が叩き切る」
と剣に手をかけて宣言したらしい。それはあくまで噂だったが…
フェリクス自身…
「ねぇ、フェリクス卿。ルナはわたくしの大事な妹なんです。もし、傷つけたりしたら、女には女の闘い方があるんですよ?」
と完璧なレディであるステファニーにも言われたし、
「公爵だかなんだか知らないけれど、甘く見ないでよ?」
とルシアンナにも言われた。
兄弟揃ってかなりの苛烈さを持ち合わせていそうだと思った。
「キース、お前は大丈夫なのか?レオノーラとは?」
晩餐会のあと、レオノーラに求婚したキースは、今は楽しそうだ。
「どんな事も平気だ。お前も見ただろう?あの一家を」
キースは柔らかな笑みを浮かべた。
「うまく性格を読んで、求婚したものだな」
キースはレオノーラの性格も、家族の性格も計算したに違いない。
「俺の家とはすごい違いだ。どちらも息子の嫁になんて興味もない。貴族だというだけで納得さ」
すでに取り繕う事もなく両親の仲は崩壊していると言うキース。
仲のよい、信頼しあったブロンテ一家はもはや別物だろう。
しんと静まり返ったアークウェイン邸を思う。
「レオノーラなら、変えてくれそうだと思わないか?あの家を」
「ああ、そうだな。それだけのパワーがありそうだ…」
身も心も宝石のようなレオノーラ。
彼女ならキースの奥底にある闇を照らしてくれそうだ。
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