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32,眠らせたい想い
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あれは、現実だった?
ジョエルと交わした会話。
それは、忘れなくてはいけないのに、忘れたくなくて。
だけど、何よりも忘れられそうにない。
まさか、
まさかの求婚だった。彼は簡単には口にしそうにない言葉、フィリスはそれがわかっていた。だからこそ、本音ではその気持ちは嬉しかった。
そして、同時に喜んで受けられない事が恨めしくてならない。
でも振り替えると、あの時の全てはあれはすべて夢だったのじゃないかとそう思った。自分が潜在的に願う事が、夢に出てしまったのじゃないかと思えた。
フィリスは最近では彼の腕の中でだけ泣いている。
あの夜も、自然と涙は溢れて頬を濡らした。
彼に支配されることは……。
娘であることも妻であることも、そんな立場を失ったフィリスにとって心地好い瞬間だった。
物心ついた頃から、親の庇護をうけ、そしてそのまま婚家の庇護を受けたフィリスにとって、突然もたらされた自由こそ戸惑いだった。
食べることも、泣くことも、彼がさせてくれた。
なんて、狡い自分なのだろう。
そのくせ、責任ある立場を求められたら途端に身を翻して楽な方を選んでる。
ずっと、フィリスを抱き締めてくれるとも限らないのに。
我が儘で貪欲で子供じみたていて、愚かな女。
離れるべき、そうするべきなのに、分かっていても、狡くて卑怯だとわかっていながら、彼の側に居たい。これが依存でなくてなんだろう。
あの時間が現実だったとフィリスに知らせるのは、ジョエルの様子に変化があったからだった。
あの日以来、日中に会うジョエルの口数は減り憂い顔が増えた。ふとした瞬間のその表情にドキリとする。彼の纏う翳りが増して、それなのにそれが色っぽさを増している。
いつものように夜はフィリスの部屋に来るけれど、軽い会話だけで、どちらも言ってはいけないことを言わずにいるためにか、言葉少なになってしまう。
ただ、情熱的に名前を呼び、そして肌を感じ合う、なのにそれだけでもフィリスの本当の気持ちも、彼の気持ちもそこを通じて届いてしまうみたいな気分だった。
まもなく春を迎え、王都の社交シーズンも盛り。
そして今シーズンは、ギルセルド王子の結婚式が間近に控えていて、浮き立つ空気が王都中に広がっていた。
そして、毎夜どこかで開かれる夜会も今が盛り。
この夜は、アークウェイン邸での伯爵の子息夫婦のお披露目。ヴィクターとレナの結婚を祝うパーティーだった。
そこへと向かう馬車の中で、
「ねぇ、ジョエル。なんだか疲れてるの?」
トリクシーが聞いている。
「最近ジムに通いだしたんだ。少し鈍ってる気がして鍛えに」
「ボクシング?」
「そうだよ」
「殴り合いするんでしょ?危なくないの?」
「大丈夫だ、スポーツとしてするだけだから」
受け答えする声は、いつもの彼。
それでも、あんなに常に平静だった彼がどこか変化している。
トリクシーが気づいてしまうほどに。
「怪我は?」
「基本、顔は避けるんだ。大丈夫、トリクシーのエスコートに問題はない」
ふっと微笑みを浮かべる彼は、色艶が増して大人びたとフィリスに思わせた。薄暗い馬車の中ではそれはさらに……。
「ふぅん?そういうものなのね」
トリクシーはにこっと笑った。
フィリスはトリクシーとジョエルの会話をただ顔を伏せて聞いていた。
怪我はない、と聞いているように彼の体のどこにも、確かに大きな怪我はない。けれど、夜はフィリスの元へ、そしてその後はジムに行く彼は少し体がより鍛えられ、頬が痩せそして精悍さを増した気がした。
――――つまり外見的な変化が見える位に、彼は変わった。
トリクシーの求愛者は、エイプリルの求愛者と相まって今は混沌としてきていた。
その中には、ヒューゴもいるのだがそうして増える事で、アイザックとの距離が開いた事にフィリスはホッとしていた。
ソールズベリは、フェリクスから話が伝わったのか、誘われる事は無くなった。その事にフィリスは胸を撫で下ろした。
馬車は目的地へと着き、先に降りたジョエルがトリクシーとフィリスに手を貸す。
フィリスは玄関ホールで客人を出迎えていた伯爵夫妻とヴィクターとレナの二人と挨拶を交わしたジョエルを後ろから見ていた。彼に変わった所はなく至って儀礼的で貴族的だった。
彼にとってはそう振る舞うことは、息をするように自然と身に付いているのだろう。
トリクシーはエイプリルと合流し、取り巻きたちに囲まれて、ジョエルはそれを少し遠巻きにしているのを見ていた。
大広間には喪中を示す黒のドレス姿のコーデリアが、同じく喪章を着けたマリウスと共に来ていた。
あの後、二人がどうなったのか、フィリスとしては他人事ながらも、間近に居て聞いてしまったからには気になってしまう。コーデリアとマリウスはまるで姉と弟のように談笑している。
当たり前だが、カークの姿はなかった。
いつものように付き添い夫人たちの中に座り、フィリスはそんな様子を眺めていた。
人のたくさんひしめく中、つい見てしまうのはトリクシーよりもジョエルの方だった。改装したてだという大広間は、落ち着いた室内で花を飾ることで華やかにされてあった。そんな中に、テールコートを着た姿はしっくりとしていた。彼のこういう場での一つ一つの仕草についつい見惚れてしまうのだ。
ジョエルのすぐ側にいなければ、彼がレナを想っていた……それが最早、過去なのかどうかは分からないけれど、そんな事に気がつく人はまずいないであろう。
主役の二人は、とにかく幸せなムードたっぷりで、フィリスはそれを見ている彼が気になって仕方がなかった。
ジョエルはと言えば、若い男性たちと楽しそうに談笑していてこんなにも離れた場所から見ていると、内心は推し測る事さえ出来なかった。
その時、ざわざわとしてジョエルは入り口の方に目を向けて、その視線の先にフィリスはプリシラとアンジェリン、それにエスコートをしているショーンを見つけた。そして彼はそこへと歩み寄りプリシラの手を腕にかけた。
「あら、まあ。煌びやかな方のご登場ね」
ミセス ロシェットがフィリスに耳打ちした。
「ええ、そうですね」
「貴女も本当ならあの場所に居られるはずなのに」
「わたしにはこちらの方が気楽でいいです」
「あら、なんてもったいない」
そんな、声が聞こえてフィリスは苦笑した。
反対の立場ならもしかしたらフィリスもそう、言っているかも知れない。
つい先日、まもなく結婚すると告知のあった王女 プリシラは人々からどうやら祝福の声を浴びているらしくて明るい笑顔で応対している。そんな、プリシラをさりげなくサポートしているジョエルは、やはり違和感なく馴染んでいてフィリスが押し込めたい気持ちを疼かせた。
フィリスに、とっては今夜は長い長い夜になりそうだった。
ため息を聞いたミセス リグネットは、
「あらあら、大きなため息。貴女はここで気楽でなんて言っているけれど、本当の気持ちも同じなのかしら?」
「ミセス リグネット」
まるでお見通しよ、と言われている気がしてフィリスは微笑んだ。
「もちろん。ここがいいのです」
それはフィリスの本心であり、そうでもない部分ももちろんあったのだ。
ジョエルと交わした会話。
それは、忘れなくてはいけないのに、忘れたくなくて。
だけど、何よりも忘れられそうにない。
まさか、
まさかの求婚だった。彼は簡単には口にしそうにない言葉、フィリスはそれがわかっていた。だからこそ、本音ではその気持ちは嬉しかった。
そして、同時に喜んで受けられない事が恨めしくてならない。
でも振り替えると、あの時の全てはあれはすべて夢だったのじゃないかとそう思った。自分が潜在的に願う事が、夢に出てしまったのじゃないかと思えた。
フィリスは最近では彼の腕の中でだけ泣いている。
あの夜も、自然と涙は溢れて頬を濡らした。
彼に支配されることは……。
娘であることも妻であることも、そんな立場を失ったフィリスにとって心地好い瞬間だった。
物心ついた頃から、親の庇護をうけ、そしてそのまま婚家の庇護を受けたフィリスにとって、突然もたらされた自由こそ戸惑いだった。
食べることも、泣くことも、彼がさせてくれた。
なんて、狡い自分なのだろう。
そのくせ、責任ある立場を求められたら途端に身を翻して楽な方を選んでる。
ずっと、フィリスを抱き締めてくれるとも限らないのに。
我が儘で貪欲で子供じみたていて、愚かな女。
離れるべき、そうするべきなのに、分かっていても、狡くて卑怯だとわかっていながら、彼の側に居たい。これが依存でなくてなんだろう。
あの時間が現実だったとフィリスに知らせるのは、ジョエルの様子に変化があったからだった。
あの日以来、日中に会うジョエルの口数は減り憂い顔が増えた。ふとした瞬間のその表情にドキリとする。彼の纏う翳りが増して、それなのにそれが色っぽさを増している。
いつものように夜はフィリスの部屋に来るけれど、軽い会話だけで、どちらも言ってはいけないことを言わずにいるためにか、言葉少なになってしまう。
ただ、情熱的に名前を呼び、そして肌を感じ合う、なのにそれだけでもフィリスの本当の気持ちも、彼の気持ちもそこを通じて届いてしまうみたいな気分だった。
まもなく春を迎え、王都の社交シーズンも盛り。
そして今シーズンは、ギルセルド王子の結婚式が間近に控えていて、浮き立つ空気が王都中に広がっていた。
そして、毎夜どこかで開かれる夜会も今が盛り。
この夜は、アークウェイン邸での伯爵の子息夫婦のお披露目。ヴィクターとレナの結婚を祝うパーティーだった。
そこへと向かう馬車の中で、
「ねぇ、ジョエル。なんだか疲れてるの?」
トリクシーが聞いている。
「最近ジムに通いだしたんだ。少し鈍ってる気がして鍛えに」
「ボクシング?」
「そうだよ」
「殴り合いするんでしょ?危なくないの?」
「大丈夫だ、スポーツとしてするだけだから」
受け答えする声は、いつもの彼。
それでも、あんなに常に平静だった彼がどこか変化している。
トリクシーが気づいてしまうほどに。
「怪我は?」
「基本、顔は避けるんだ。大丈夫、トリクシーのエスコートに問題はない」
ふっと微笑みを浮かべる彼は、色艶が増して大人びたとフィリスに思わせた。薄暗い馬車の中ではそれはさらに……。
「ふぅん?そういうものなのね」
トリクシーはにこっと笑った。
フィリスはトリクシーとジョエルの会話をただ顔を伏せて聞いていた。
怪我はない、と聞いているように彼の体のどこにも、確かに大きな怪我はない。けれど、夜はフィリスの元へ、そしてその後はジムに行く彼は少し体がより鍛えられ、頬が痩せそして精悍さを増した気がした。
――――つまり外見的な変化が見える位に、彼は変わった。
トリクシーの求愛者は、エイプリルの求愛者と相まって今は混沌としてきていた。
その中には、ヒューゴもいるのだがそうして増える事で、アイザックとの距離が開いた事にフィリスはホッとしていた。
ソールズベリは、フェリクスから話が伝わったのか、誘われる事は無くなった。その事にフィリスは胸を撫で下ろした。
馬車は目的地へと着き、先に降りたジョエルがトリクシーとフィリスに手を貸す。
フィリスは玄関ホールで客人を出迎えていた伯爵夫妻とヴィクターとレナの二人と挨拶を交わしたジョエルを後ろから見ていた。彼に変わった所はなく至って儀礼的で貴族的だった。
彼にとってはそう振る舞うことは、息をするように自然と身に付いているのだろう。
トリクシーはエイプリルと合流し、取り巻きたちに囲まれて、ジョエルはそれを少し遠巻きにしているのを見ていた。
大広間には喪中を示す黒のドレス姿のコーデリアが、同じく喪章を着けたマリウスと共に来ていた。
あの後、二人がどうなったのか、フィリスとしては他人事ながらも、間近に居て聞いてしまったからには気になってしまう。コーデリアとマリウスはまるで姉と弟のように談笑している。
当たり前だが、カークの姿はなかった。
いつものように付き添い夫人たちの中に座り、フィリスはそんな様子を眺めていた。
人のたくさんひしめく中、つい見てしまうのはトリクシーよりもジョエルの方だった。改装したてだという大広間は、落ち着いた室内で花を飾ることで華やかにされてあった。そんな中に、テールコートを着た姿はしっくりとしていた。彼のこういう場での一つ一つの仕草についつい見惚れてしまうのだ。
ジョエルのすぐ側にいなければ、彼がレナを想っていた……それが最早、過去なのかどうかは分からないけれど、そんな事に気がつく人はまずいないであろう。
主役の二人は、とにかく幸せなムードたっぷりで、フィリスはそれを見ている彼が気になって仕方がなかった。
ジョエルはと言えば、若い男性たちと楽しそうに談笑していてこんなにも離れた場所から見ていると、内心は推し測る事さえ出来なかった。
その時、ざわざわとしてジョエルは入り口の方に目を向けて、その視線の先にフィリスはプリシラとアンジェリン、それにエスコートをしているショーンを見つけた。そして彼はそこへと歩み寄りプリシラの手を腕にかけた。
「あら、まあ。煌びやかな方のご登場ね」
ミセス ロシェットがフィリスに耳打ちした。
「ええ、そうですね」
「貴女も本当ならあの場所に居られるはずなのに」
「わたしにはこちらの方が気楽でいいです」
「あら、なんてもったいない」
そんな、声が聞こえてフィリスは苦笑した。
反対の立場ならもしかしたらフィリスもそう、言っているかも知れない。
つい先日、まもなく結婚すると告知のあった王女 プリシラは人々からどうやら祝福の声を浴びているらしくて明るい笑顔で応対している。そんな、プリシラをさりげなくサポートしているジョエルは、やはり違和感なく馴染んでいてフィリスが押し込めたい気持ちを疼かせた。
フィリスに、とっては今夜は長い長い夜になりそうだった。
ため息を聞いたミセス リグネットは、
「あらあら、大きなため息。貴女はここで気楽でなんて言っているけれど、本当の気持ちも同じなのかしら?」
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