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第八章 戦争 編
戦争介入 26
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アシュリーちゃんを救出した翌日、今僕はジャンヌさんとの話し合いの席にいる。みんなも話し合いの席に同席したいと主張していたが、昨日のシャーロットの事もあるので、相手に不審や疑念を抱かせないように、一人で行くと僕が譲らなかった。
みんなには、ちゃんとジャンヌさんへお断りの対応をしたと伝えたのだが、その矛先はジャンヌさんへと向けられ、こんな状態で落ち着いて話し合いが出来るのだろうかと心配になったのも、みんなを連れてこなかった理由の一つだった。そんな彼女達は、今日の出発前に心配そうな顔をしながら見送ってくれた。
「気を付けてくださいねダリア!」
「本当に気を付けてください!」
「何があっても、私達の事を思い出してくださいね!」
目の前に座るジャンヌさんの顔を見て、鬼気迫るような迫力で見送られたことを思い出しながら意識を話し合いへと集中させる。
「そちらの問題は片付いたのか?」
話し合いの前にジャンヌさんが、昨日のシャーロットが起こした騒動について聞いてきた。ただ、その顔に心配と言う感情は微塵も感じられなかった。
「ええ、問題無く」
「ふっ、そうか」
僕の答えを当然とばかりに受け取ったジャンヌさんは、ニヤリと妖しげに笑みを浮かべた。その様子を見るに、僕を裏切ったシャーロットが無事に生きていて、彼女の問題も僕が解決したことを見透かしているようだった。
「そ、それでは、話し合いを始めましょう!私は帝国軍第一軍団所属の副長、ニコライ・メルトと申します。どうぞお見知りおきを」
この話し合いには、帝国側からジャンヌさんと今自己紹介をしたニコライさん、そして書記を勤めると言うもう一人の軍人さんがいる。ちなみに帝国では、王国で言う騎士団は軍、騎士は軍人と言うそうだ。
こちらは僕一人で応対することになるので、相手が理解しやすく説明をしなければならないと言うことで、少し緊張している。話し合いの場は、帝国が準備した天幕の中で行われている。わざわざここまで重いテーブルや椅子まで用意してくれているので、僕の提案がこの戦争の根本を解消出来るように頑張らないと、と、無意識にも気合いが入る。
「よろしくお願いします。今回は私の要請に応じて話し合いの場を持っていただいたことに感謝申し上げます。私が持つ、帝国の問題点の具体的解消方法についてお伝えしますので、その内容をそちらでも吟味頂けますよう、お願いします」
「畏まりました!その提案の実現可能性いかんによっては、帝国に持ち帰って検討させて頂きます」
「しかし、問題もある!」
ニコライさんとの会話にジャンヌさんが割って入ってくる。
「どのような問題でしょう?」
「仮に提案が検討に値する内容だとしても、王国が帝国に戦争を仕掛ける可能性は残ったままだ。状況によっては、一方的に攻撃を受けるような状況になってしまうことも考えられる」
既に両国は宣戦布告を終え、開戦している状態だ。この状況で帝国が戦争を止める、もしくは中断すると言っても、王国がそれを了承するか確証が無いと言うことだろう。
「ご心配には及びません。王国に対する解決策も用意していますし、もし先走って攻撃を仕掛けようと・・・いえ、そもそも物理的に帝国に攻撃を仕掛けられないようにしておきましょう」
「ほう、どのような方法でだ?」
「簡単です。第五位階土魔法で、帝国と王国の国境沿いに壁を作ります。王国との和平交渉が纏まるまで僕が管理しましょう」
「しかし、いくら第五位階と言っても、王国が見せた大規模な合体魔法によって破壊されてしまうのではないか?」
彼女の頭の中には、昨日見た王国の兵器を使った魔法攻撃の光景が過っているのだろう。しかし・・・
「ご心配無く。ジャンヌさんも見たように、僕が魔法の影響を受けないように防御膜も張りますので、破壊されるようなことはあり得ません」
僕の言葉に、彼女はほっとしたように肩の力を抜いた。
「なるほど。なら、残る問題はただ一つだ!」
「僕が本当に帝国の問題を解決出来るか、ですね?」
「そうだ!本当にそんなことが出来るのか?」
懐疑的な表情で僕を覗き込んでくるジャンヌさんに、資料の束を渡して説明をする。
「技術的な実現可能性はその資料に記載していますが、論より証拠で見た方が早いでしょう?」
「ここでやって見せるつもりか?」
「しかし、この広野であれば、農業に適した土地にするのはそう難しくはないし、この程度の面積では帝国の問題は解決しませんぞ?」
驚きの表情を見せる2人だが、ニコライさんの言う通り、今戦場となっている荒野の広さは精々5㎞四方だ。ここを全て農地に変えたとしても帝国の全人口を賄うには難しいだろう。しかも、ここは王国との国境沿いだけあって、帝国の首都からはかなり離れているため、収穫物の物流と言う面でも難点が多い。
「まさか!それで解決しないことは分かっています。ここから帝国の砂漠地帯の一つに移動して、実践して見せると言うことです」
2人は僕の言葉に、何を言っているんだと言う懐疑的な視線を向けてくる。そんな想いをジャンヌさんが少し声を荒げながら言葉にしてくる。
「まて、『神人』よ。ここから一番近い砂漠地帯までどんなに早く移動しても5日は掛かる!王国とは今は休戦のような状態だが、協定を実際に結んでいるわけではない。我らがここを離れているうちに戦いが再開してしまうかもしれんぞ!」
「そんなに時間は掛けませんよ。3時間でその目に奇跡を見せてみせますよ!」
2人はもはや、僕の正気を疑うような表情で見つめてきているが、僕の能力を知っているわけではないので無理はないだろう。
「それでは、今からここから一番近くの砂漠へ移動します」
そういうと同時に、僕は演出のために自分の指を『パチン!』と鳴らした。瞬間、強い日差しが照りつける砂漠へと天幕内の全員が僕の〈空間転移〉で移動した。
「・・・は?」
「・・・え?」
「・・・・・・」
ジャンヌさんとニコライさんは、口をポカンと開けながら周りの景色を見渡している。書記の人は持っていた筆記用具を落として、目を点にしたまま動こうとしなかった。
「着きました!ここは帝国の砂漠地帯の一つで間違いないですか?ジャンヌさん?ニコライさん?」
「・・・ど、どうなのだ、ニコライ?」
「・・・あ、あの岩山や遠くに微かに見える山脈は、確かに帝国のロクスウェル山脈・・・では本当にここは帝国のルイン砂漠だと言うのか・・・」
「間違いないか?」
「え、えぇ、おそらく・・・」
2人共自分の目が信じられないと言った様子で、現実を受け入れられないでいるようだった。
「ここは、大きさで言えば帝国の街一つ分程度の広さの砂漠です。それほど広大と言うわけではありませんが、試す分には良いでしょう?ここを農地に変えてしまっても大丈夫ですか?」
未だ視線を泳がせている2人に、確認をする。するとジャンヌさんが少し間を置いて返答してくれた。現実を理解するのに時間が掛かったのかもしれない。
「ここまでどうやって移動したのか聞きたいところだが、それは後にしよう。この何も産み出すことの無い砂漠を農地に変えられると言うなら、是非やってくれ!いいな、ニコライ?」
「え、ええ、私も依存ありません」
「では始めます!〈不朽の壁〉!」
先ずはこの砂漠をスッポリと囲う塀を作り出す。僕たちの立っている足元から、高さ5mの壁を作り出した。
「きゃっ!」
「うおっ!」
ジャンヌさんは意外にも女の子らしい驚き方で、少し口許が綻ぶが、仮面をしているので相手には分からないだろう。とはいえ、彼女達に注意するのを忘れていたので、素直に謝っておく。
「すみません。上から見下ろした方が分かりやすいと思って足元から作っちゃいました」
「いや、少し驚いただけだ。気にするな」
ジャンヌさんが、若干苦笑いしながら何でも無いと言ってくるが、少し様子がおかしいようにも感じた。もしかしたら高い所が苦手なのかもしれない。しかし、この場所でないと見えないのも事実なので、彼女には頑張ってもらいたい。
「では続けますね。今度はこちらに影響はありませんので、安心してください」
そして僕は、砂漠の農地化を始めた。数々の書物を調べた結果は、簡単に言えば砂漠を緑化するためには大規模な灌漑が必要だ。ただ、文字通り大量の水を湯水のように使用し、その大半は無駄になってしまうやり方の上、場所によっては排水が不十分な場所だと、塩類を含んだ地下水が逆に汲み上げられてしまい、食物が育たない不毛の大地になってしまうこともあると言う。
この問題を根本的に解決するには、別の場所から粒子の粗い土を持ってくることになるのだが、人の手でそんなことをしようものなら、一体何百年掛かるのだろうと言う問題と、そもそも土を持ってきたところで、水はどうするのだと言うことが問題になる。水の無いこの場所の農業の水を全て魔法師で賄うには、第五位階の水魔法が扱える魔法師を100人規模で常時待機させておく必要があると言う結論だったが、そんなことは現実には不可能だ。
なにせ、帝国としても第五位階の魔法師はせいぜい王国と同程度の100人かそこらだろう。しかも、その全員が水魔法の【才能】かと言えば、答えは『違う』だろう。
そこで、僕達が考えた解決案は、まず砂漠を農地化する。これ自体は僕の魔法で何とでもなる。そして、農地の隣に貯水池を作るということだ。川の無いこの場所の水を賄うには、数十個作らなければならないが、ある程度緑化が進めば地面からの水蒸気が雲を作り出し、雨が降るようになると言うことなので、その雨を貯水することも出来るだろうと考えている。はいえこれは理論上の事なので、やってみないと分からないのが心配事だ。
(まぁ、失敗しても僕がちょこちょこ手入れすれば何とかなるんだけど・・・)
そして次の段階の、砂漠の砂の上に粒子の粗い土で覆っていく行程へと移ったのだった。
みんなには、ちゃんとジャンヌさんへお断りの対応をしたと伝えたのだが、その矛先はジャンヌさんへと向けられ、こんな状態で落ち着いて話し合いが出来るのだろうかと心配になったのも、みんなを連れてこなかった理由の一つだった。そんな彼女達は、今日の出発前に心配そうな顔をしながら見送ってくれた。
「気を付けてくださいねダリア!」
「本当に気を付けてください!」
「何があっても、私達の事を思い出してくださいね!」
目の前に座るジャンヌさんの顔を見て、鬼気迫るような迫力で見送られたことを思い出しながら意識を話し合いへと集中させる。
「そちらの問題は片付いたのか?」
話し合いの前にジャンヌさんが、昨日のシャーロットが起こした騒動について聞いてきた。ただ、その顔に心配と言う感情は微塵も感じられなかった。
「ええ、問題無く」
「ふっ、そうか」
僕の答えを当然とばかりに受け取ったジャンヌさんは、ニヤリと妖しげに笑みを浮かべた。その様子を見るに、僕を裏切ったシャーロットが無事に生きていて、彼女の問題も僕が解決したことを見透かしているようだった。
「そ、それでは、話し合いを始めましょう!私は帝国軍第一軍団所属の副長、ニコライ・メルトと申します。どうぞお見知りおきを」
この話し合いには、帝国側からジャンヌさんと今自己紹介をしたニコライさん、そして書記を勤めると言うもう一人の軍人さんがいる。ちなみに帝国では、王国で言う騎士団は軍、騎士は軍人と言うそうだ。
こちらは僕一人で応対することになるので、相手が理解しやすく説明をしなければならないと言うことで、少し緊張している。話し合いの場は、帝国が準備した天幕の中で行われている。わざわざここまで重いテーブルや椅子まで用意してくれているので、僕の提案がこの戦争の根本を解消出来るように頑張らないと、と、無意識にも気合いが入る。
「よろしくお願いします。今回は私の要請に応じて話し合いの場を持っていただいたことに感謝申し上げます。私が持つ、帝国の問題点の具体的解消方法についてお伝えしますので、その内容をそちらでも吟味頂けますよう、お願いします」
「畏まりました!その提案の実現可能性いかんによっては、帝国に持ち帰って検討させて頂きます」
「しかし、問題もある!」
ニコライさんとの会話にジャンヌさんが割って入ってくる。
「どのような問題でしょう?」
「仮に提案が検討に値する内容だとしても、王国が帝国に戦争を仕掛ける可能性は残ったままだ。状況によっては、一方的に攻撃を受けるような状況になってしまうことも考えられる」
既に両国は宣戦布告を終え、開戦している状態だ。この状況で帝国が戦争を止める、もしくは中断すると言っても、王国がそれを了承するか確証が無いと言うことだろう。
「ご心配には及びません。王国に対する解決策も用意していますし、もし先走って攻撃を仕掛けようと・・・いえ、そもそも物理的に帝国に攻撃を仕掛けられないようにしておきましょう」
「ほう、どのような方法でだ?」
「簡単です。第五位階土魔法で、帝国と王国の国境沿いに壁を作ります。王国との和平交渉が纏まるまで僕が管理しましょう」
「しかし、いくら第五位階と言っても、王国が見せた大規模な合体魔法によって破壊されてしまうのではないか?」
彼女の頭の中には、昨日見た王国の兵器を使った魔法攻撃の光景が過っているのだろう。しかし・・・
「ご心配無く。ジャンヌさんも見たように、僕が魔法の影響を受けないように防御膜も張りますので、破壊されるようなことはあり得ません」
僕の言葉に、彼女はほっとしたように肩の力を抜いた。
「なるほど。なら、残る問題はただ一つだ!」
「僕が本当に帝国の問題を解決出来るか、ですね?」
「そうだ!本当にそんなことが出来るのか?」
懐疑的な表情で僕を覗き込んでくるジャンヌさんに、資料の束を渡して説明をする。
「技術的な実現可能性はその資料に記載していますが、論より証拠で見た方が早いでしょう?」
「ここでやって見せるつもりか?」
「しかし、この広野であれば、農業に適した土地にするのはそう難しくはないし、この程度の面積では帝国の問題は解決しませんぞ?」
驚きの表情を見せる2人だが、ニコライさんの言う通り、今戦場となっている荒野の広さは精々5㎞四方だ。ここを全て農地に変えたとしても帝国の全人口を賄うには難しいだろう。しかも、ここは王国との国境沿いだけあって、帝国の首都からはかなり離れているため、収穫物の物流と言う面でも難点が多い。
「まさか!それで解決しないことは分かっています。ここから帝国の砂漠地帯の一つに移動して、実践して見せると言うことです」
2人は僕の言葉に、何を言っているんだと言う懐疑的な視線を向けてくる。そんな想いをジャンヌさんが少し声を荒げながら言葉にしてくる。
「まて、『神人』よ。ここから一番近い砂漠地帯までどんなに早く移動しても5日は掛かる!王国とは今は休戦のような状態だが、協定を実際に結んでいるわけではない。我らがここを離れているうちに戦いが再開してしまうかもしれんぞ!」
「そんなに時間は掛けませんよ。3時間でその目に奇跡を見せてみせますよ!」
2人はもはや、僕の正気を疑うような表情で見つめてきているが、僕の能力を知っているわけではないので無理はないだろう。
「それでは、今からここから一番近くの砂漠へ移動します」
そういうと同時に、僕は演出のために自分の指を『パチン!』と鳴らした。瞬間、強い日差しが照りつける砂漠へと天幕内の全員が僕の〈空間転移〉で移動した。
「・・・は?」
「・・・え?」
「・・・・・・」
ジャンヌさんとニコライさんは、口をポカンと開けながら周りの景色を見渡している。書記の人は持っていた筆記用具を落として、目を点にしたまま動こうとしなかった。
「着きました!ここは帝国の砂漠地帯の一つで間違いないですか?ジャンヌさん?ニコライさん?」
「・・・ど、どうなのだ、ニコライ?」
「・・・あ、あの岩山や遠くに微かに見える山脈は、確かに帝国のロクスウェル山脈・・・では本当にここは帝国のルイン砂漠だと言うのか・・・」
「間違いないか?」
「え、えぇ、おそらく・・・」
2人共自分の目が信じられないと言った様子で、現実を受け入れられないでいるようだった。
「ここは、大きさで言えば帝国の街一つ分程度の広さの砂漠です。それほど広大と言うわけではありませんが、試す分には良いでしょう?ここを農地に変えてしまっても大丈夫ですか?」
未だ視線を泳がせている2人に、確認をする。するとジャンヌさんが少し間を置いて返答してくれた。現実を理解するのに時間が掛かったのかもしれない。
「ここまでどうやって移動したのか聞きたいところだが、それは後にしよう。この何も産み出すことの無い砂漠を農地に変えられると言うなら、是非やってくれ!いいな、ニコライ?」
「え、ええ、私も依存ありません」
「では始めます!〈不朽の壁〉!」
先ずはこの砂漠をスッポリと囲う塀を作り出す。僕たちの立っている足元から、高さ5mの壁を作り出した。
「きゃっ!」
「うおっ!」
ジャンヌさんは意外にも女の子らしい驚き方で、少し口許が綻ぶが、仮面をしているので相手には分からないだろう。とはいえ、彼女達に注意するのを忘れていたので、素直に謝っておく。
「すみません。上から見下ろした方が分かりやすいと思って足元から作っちゃいました」
「いや、少し驚いただけだ。気にするな」
ジャンヌさんが、若干苦笑いしながら何でも無いと言ってくるが、少し様子がおかしいようにも感じた。もしかしたら高い所が苦手なのかもしれない。しかし、この場所でないと見えないのも事実なので、彼女には頑張ってもらいたい。
「では続けますね。今度はこちらに影響はありませんので、安心してください」
そして僕は、砂漠の農地化を始めた。数々の書物を調べた結果は、簡単に言えば砂漠を緑化するためには大規模な灌漑が必要だ。ただ、文字通り大量の水を湯水のように使用し、その大半は無駄になってしまうやり方の上、場所によっては排水が不十分な場所だと、塩類を含んだ地下水が逆に汲み上げられてしまい、食物が育たない不毛の大地になってしまうこともあると言う。
この問題を根本的に解決するには、別の場所から粒子の粗い土を持ってくることになるのだが、人の手でそんなことをしようものなら、一体何百年掛かるのだろうと言う問題と、そもそも土を持ってきたところで、水はどうするのだと言うことが問題になる。水の無いこの場所の農業の水を全て魔法師で賄うには、第五位階の水魔法が扱える魔法師を100人規模で常時待機させておく必要があると言う結論だったが、そんなことは現実には不可能だ。
なにせ、帝国としても第五位階の魔法師はせいぜい王国と同程度の100人かそこらだろう。しかも、その全員が水魔法の【才能】かと言えば、答えは『違う』だろう。
そこで、僕達が考えた解決案は、まず砂漠を農地化する。これ自体は僕の魔法で何とでもなる。そして、農地の隣に貯水池を作るということだ。川の無いこの場所の水を賄うには、数十個作らなければならないが、ある程度緑化が進めば地面からの水蒸気が雲を作り出し、雨が降るようになると言うことなので、その雨を貯水することも出来るだろうと考えている。はいえこれは理論上の事なので、やってみないと分からないのが心配事だ。
(まぁ、失敗しても僕がちょこちょこ手入れすれば何とかなるんだけど・・・)
そして次の段階の、砂漠の砂の上に粒子の粗い土で覆っていく行程へと移ったのだった。
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