変幻自在のアルマ遣い

黒蓮

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出会い編

パピル・リーグラント 6

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 リーグラント王国のクルセイダーから救援要請を受けた僕達は、すぐさま行動を開始することになった。最初に報告を受けたうちの部隊は、隊長であるシュラムさんが外交的な事も勘案して、部隊の2人に他部隊への伝令に走らせ、シュラムさんと僕を含む残りの3人で先んじて救援へ向かうことになった。
要請に来たリーグラントの人に案内されるような格好で先導してもらい、途中の害獣とは鉢合わせないようにルートを選びつつ急行した。
すると、数分もしないうちに『ズシン!ズシン!』とお腹に響くような轟音がしてきたかと思うと、まるで小山が動いているとでも表現できそうなカウディザスターの老成体の姿を捉えた。その大きさといい、足音といい、振動といい、こんな巨大な生物をどうこうできるのかという疑問が浮かんでくるが、そんな考えを吹き飛ばすような声が聞こえてきた。

「だ、誰か助けて!!」

絹を裂くような悲鳴が聞こえ、そちらの方へ視線を動かすと、何とリーグラント王国の王女殿下が害獣に追われている姿を見つけた。

「パ、パピル殿下!?」

先導してくれた人が驚愕の声を漏らした。それもそのはず、追われているのは自国の王女で、しかも老成体は殿下を踏み潰そうと迫っており、絶体絶命の状況なのだろうということが察せられる。
その瞬間、誰も動けなかった。あの老成体の攻撃を掻い潜って殿下を救出するのには数瞬遅く、防ぐにしても、あの巨体から振り下ろされた前足を完全に止める手段を持ち合わせていないからだろう。

僕以外はーーー

「くっ!間に合えっ!!」

具現化したアルマエナジーを纏い、渾身の力で踏み込み加速した。相手の攻撃を止められるかなんて頭になく、とにかく目の前で危機に陥っている殿下を助けなければという一心だった。

「伏せて下さい!」

攻撃を止めたとしても、余波はどうにもならないと考え、左手を迫りくる老成体の前足に向かって差し出しながら、振り向くことなく殿下に声をかけた。直後、僕の左手の前に分厚い盾が出現して、振り下ろされた老成体の前足と接触した。

『ガキィィィィン!!』
「きゃあ!」
「っ!」

轟音が周囲に響くが、攻撃自体は何とか止めることが出来たようだ。しかし、その衝撃波まではどうすることも出来なかったようで、僕の背後に庇ったはずの殿下は吹き飛ばされてしまったようだ。ただ、殿下の状況を確認するような余裕はないので、無事を祈りつつ、これからの行動について逡巡する。

(とにかく、最悪の事態は回避できた。とはいえ、殿下をもってしても逃げ切れない相手にどうすれば・・・)

王女殿下の序列は9位と聞いている。つまり、この老成体はそれほどの実力者をもって逃げに徹しても逃げ切れないということだ。となれば、取れる手段は討伐か撃退しかないが、目の前のこの巨体に攻撃が通じるイメージが全く持てなかった。

「ジール!無事か!?」

次の行動を悩んでいると、シュラムさんから安否を確認する声が聞こえた。

「大丈夫です!シュラム隊長、この後どうすれば!?」
「この人数では討伐も撃退も不可能だ!防御に徹して、救援部隊が集まってくるのを待つぞ!!」
「分かりましーーー」

シュラムさんの指示に頷こうとした時だった。老生体の周囲に、漆黒の角のようなものが大量に出現したのだ。

「くっ!マズイ!奴め、具現化してこちらを一気に殲滅するつもりだ!逃げろジール!さすがのお前でもあれは防げん!!」

悲壮な表情を浮かべながら、シュラムさんが警告してきた。しかし逃げろと言われても、現状相手の射程圏内からの退避は絶望的だ。となれば、自分のアルマエナジーで防ぎきるしかない。
以前、ピッグディザスターの老成体からエレメント王国のルピス殿下を守るために、具現化した刀を使用して相手の攻撃を防いだ実績もあるので、不可能ではないだろうと考えてる。ただ、目の前のこの老成体の実力が、あのピッグディザスターの老成体と同等以下であればという前提ではある。
意を決して、老成体からリーグラント殿下を守るように立ち塞がると、次の瞬間には、こちらを取り囲んでいた具現化した角が襲いかかってきた。

『ガギギギギギ!!!』
「くぅぅぅぅぅ・・・」

歯を食いしばりながら、飛来する角を堰き止める。一撃一撃を受ける度に、自分の身体の中からごっそりとアルマエナジーを消費している感覚があった。枯渇するような感覚はないが、その急激な消費に身体が拒絶反応を示しているようで、不意に力が抜けてしまった。

「ジルジル!!」

立っていられずに片膝をついてしまうと、リーグラント殿下が悲壮な声を上げながら僕の身体を支えてくれた。掛けられた言葉の意味は分からないが、僕の事を心配しているんだろうということは、殿下の言動から伝わってきた。


「はぁはぁはぁ・・・」

 攻撃の嵐が去ると、僕は息を整えるように深呼吸を繰り返した。一撃でももらってしまえば死を免れない攻撃は、僕の精神的な体力をごっそりと削っていた。それに加えて、背後に庇っている王女殿下を死なせるわけにはいかないという状況も相まって、疲労感は更に増している。

「だ、大丈夫?ジルジル?」
「ジルジル?あ、いや、そんなことより殿下、相手の攻撃が止んでいる今の内に逃げて下さい!」

もしかして、ジルジルというのは僕の名前を呼んでいるのかと首を傾げたが、今はそんな事を確認している場合ではなかった。心配そうに僕を抱きしめながら顔を覗き込んでくる殿下に、早く退避するように促した。

「なら、ジルジルも一緒に」
「いいえ、殿下。単に逃げるだけではすぐに追いつかれてしまいます。ここは僕が足止めしますので、殿下はシュラム隊長達と合流して下さい」
「で、でも・・・」
「僕なら大丈夫です。それよりも、ここで足止めしている内に救援をお願いします」
「そ、そんなにパピルのことを・・・」

僕の言葉に、何故か殿下は感動したような表情を浮かべていた。状況が状況なので、殿下には早く行動を開始して欲しいのだが、残念ながらそれよりも前に老成体の体勢が整ってしまったようだ。

「ジール!次が来るぞ!!」

殿下と押し問答していると、シュラムさんが悲痛な叫びで注意を促してきた。その声に反応して老成体の方を確認すると、先程の倍する量の具現化した角がこちらを狙っていた。

『ブルゥゥゥゥ!!!』
「っ!セアァァーーー!!」

自分の攻撃を防がれたことで怒りを抱いたのか、身体の芯から恐怖心を呼び覚ませるような咆哮に、一瞬固まってしまったが、僕を抱きしめていた殿下が弾かれたように動き出し、老成体に向かって攻撃を仕掛けた。

(あれはレイピア?でも、こんな位置から攻撃を仕掛けても・・・えっ!!?)

殿下は飛びかかるでもなく、その場で腕を引き絞って斜め上空に向かって渾身の突きを放とうとしていたが、誰の目に見ても到底相手に届くような距離ではなかった。しかし、あろうことか新緑色に輝く細身の刀身が、殿下の突き込みと同時に伸びたのだ。
具現化した武器が形を変えるなど、聞いたことがなかった。具現化とは”魂の力”、アルマエナジーを精密に制御して固定することで発現するものだと聞いていた。固定するからこそ、強靭な力を宿すものだと。にもかかわらず、目の前で殿下が見せる具現化した武器の形状変化は、僕に衝撃を与えた。

ただーーー

『ギィィン!』
「くっ!」

突き込んだ殿下のレイピアは、老成体が表面に纏っているアルマエナジーによって、簡単に弾かれてしまっていた。そして次の瞬間には、再び老生体が具現化した角による波状攻撃の嵐に晒されてしまう。

「ぐぅぅぅぅ!!」

僕は殿下を抱き寄せて背に庇うと、左手を殺到してくる角に掲げて歯を食いしばりながら、その攻撃を弾く。硬質な音が連続して辺りに響いていると、背後の殿下が僕に話し掛けてきた。

「ゴメンねジルジル!パピルじゃ、やっぱり手も足も出ないみたい。でも、ジルジルになら可能性があるかも!」
「で、殿下?何を?」

衝突音に掻き消されないように耳打ちしてきた殿下は、謝罪の言葉と共に意味深な発言をしてきた。僕に何をさせたいのか、その真意を確認した。

「いい?良く聞いて?ジルジルの具現化している武器は純白をしているけど、これは固定が完全じゃない時に見られる現象って聞いたことがある!」
「固定が完全じゃない・・・」
「憶測だけどその力、無理やり開花させたんじゃない?例えば危機的な状況下で無意識に発現したとか?」
「っ!仰る通りです!」

的確な殿下の指摘に、僕は目を見開いた。失礼な話だが、今までの殿下の素行から優秀という言葉が似合わないと思っていたのだ。僕の事情を、僅かな情報から瞬時に分析出来てしまう殿下は、もしかして天才なのではと考えた。

「なら話は簡単、無意識に使っているその力を、意識的に使えるようになればいいだけ!それに皆誤解しているようだけど、アルマエナジーは魂の力、形に決まりなんて無いのよ!」
「そ、それはそうなのですが・・・」

後半の話は理解できる。元々僕はアルマエナジーを、形の存在しない水の様なイメージで使っているのだ。具現化しても、自由に形を変化できると言うのは納得だ。
しかし、無意識に出来ていることを意識して使うというのが、いまいち理解できない。

「いい?人は歩く時に左右の足を交互に動かしつつ、姿勢を崩さないようにバランスを保つなんてこと意識してないでしょ?今のジルジルは、無意識に出来ているから意識していないのよ!だったらとことん意識して!細かいところまで神経を行き渡らせるの!自分の細胞の一つ一つからアルマエナジーを抽出し、集め、必要な量だけ掬い上げて形を作って具現化させる!ジルジルなら出来るはずだよ!!」

僕が何を理解していないのかを反応だけで察したようで、殿下はわかり易く噛み砕いた説明をしてくれた。そのお陰で、今まで何となく感覚でやっていた事が、より明確になった気がする。

「わ、分かりました!やってみます!」

殿下とのやり取りが終わる頃、ちょうど老成体の攻撃も終わりを見せた。先程と同様に少しふらついてしまうが、殿下が僕を抱きとめてくれた。やはり短時間でのアルマエナジーの大量消費は、身体に負担が掛かるのだろう。
殿下に一言謝りを入れ、大きく息を吐き出して集中する。殿下に言われた事を意識して、イメージをより明確化していく。

(僕が最初に見た具現化は、母さんの刀だった。だから僕が具現化した時も、無意識にそのイメージに引っ張られたんだ。でも、目の前のこの老成体は、今の刀の長さでは表面の皮しか斬れない。だから、別の形の武器が必要だ)

そう考えた僕は、老成体を倒すことの出来る武器をイメージしていく。

(物凄い長い刀は・・・駄目だ!扱いづらいし、間合いに殿下を巻き込む危険性がある!となれば遠距離武器だけど・・・弓か!でも、アルマエナジーって飛ばせるのか?)

今まで見てきた具現化武器は、全て近接戦闘武器しかなかった。矢のようにアルマエナジーを飛ばす事ができるのかは、見当もつかない。

しかしーーー

(やるしかない!そもそも殿下の側を離れたら、老成体の攻撃で殺されてしまうかもしれない。この場所を離れず、且つ、有効な攻撃を与えるのは、弓が最適だ!)

不安な考えをかなぐり捨てて、僕は意識を更に集中させた。思い描くのは強力な矢を放てる弓、どんな硬いものも貫く矢の姿だ。
頭の中のイメージが、次第に鮮明な姿となっていく。形を自在に変えられるのなら、弓自体でも攻撃を受けても耐えられる様な頑丈性を持たせようと考えた。

そしてーーー

換装かんそう!」

刀から弓という全く異なる武器に作り変える為、イメージを切り替え易くする言葉を発した。
次の瞬間、僕の左手には自分と同じ大きさ程の弓が現れていた。その姿はイメージ通りに、本体部分が相手の攻撃を安心して受けられるほどの大きさがあり、全体的に薄い水色をしていた。

「えっ?」

僕の形状変化した弓を見た殿下は、驚いたような声を上げていた。殿下に教わって形を変えたのに、何故驚いているのか分からないが、先ずは目の前の危機を脱しなければならない。
僕は弓を構え、右手で弦を掴むと、そこに矢が浮かび上がってきた。やじりは拳程の大きさで、どんなものでも貫きそうなほど鋭く、安心感があった。そのまま思いっ切り引き絞り、カウディザスターの心臓へと狙いを定める。

『モ゛ッ!?』

すると老成体は何かを感じ取ったようで、驚いたような声を上げながら僕を睨みつけてきた。

「喰らえ!!」

それに構わず僕は引き絞った矢を解放すると、物凄い勢いで矢が放たれていった。

『ブルゥゥゥゥ!!!』

瞬間、老成体が咆哮と共に、放たれた矢の軌道上に具現化された角を何重にも重ねて防御に徹してきた。

がーーー

『パキィィン!』
『モ゛ッ!?』

小気味よい音と共に、少しの抵抗を残して老成体の角は砕け散っていった。しかし、軌道上の全ての角を破壊することは出来ず、あと数個というところで勢いが失われてしまった。

「くっ!もう一度!今度はもっと強力な矢を!!」

再度弦に指をあてがうと、今度は鏃が単に鋭いだけでなく、中心の鋭い突起を起点に、その周りを棘が囲むような凶悪な見た目の矢が現れた。その矢を目一杯引き絞ると、しっかりと狙いをつける。

「いっけー!!!」
『モ゛ーウ!!』

辺りに軽い衝撃波を残して放たれた矢に、老成体は憤怒の表情で、先程に倍する量の具現化した角を展開させてきた。

『パァン!!』
『モッ?』

何重にも展開されていた角の防御を破るのに、一つだけの衝撃音が響く。それだけ矢が、尋常ならざる速度だったのだろう。正直僕も目で追えていなかったが、老成体の左前足が吹き飛んでいるのを見て、直撃したのだということは分かった。
どうやら防御していた角に衝突した勢いで、狙った方向がズレてしまったようだ。ただ、当の老成体は、自分の身に何が起こったのかを理解できていないようで、困惑したような声を漏らしていたのだった。
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