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過去のこと
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私の実の父は、私が幼い頃にいなくなった。
詳しい理由を母は教えてくれなかった。
それからしばらく経って、私が小5の頃
新しいお父さんができた。
優しくて背の高い
絵に描いたようなthe理想のお父さんって感じだった。
「夏帆ちゃんはなに食べたい?」
「えーと…、ハンバーグ!!」
「そうか!じゃあ今晩はみんなでハンバーグを食べに行こう!」
こんな会話、お母さんと二人で暮らしてた時は
あり得なかった。
お母さんはシングルマザーだからという理由で
私に不自由をさせたくなかったようだ。
私もそれを薄々感づいていた。
だから、あまり迷惑をかけないように過ごしてきた。
新しいお父さんができてからは、気を使う必要が
無くなったからそれなりに楽しく過ごせていた。
でも、楽しい時間はそう長くは続かなかった。
お父さんは少しずつ少しずつ変わってきた。
「夏帆、勉強は?」
「えー、もうちょっとしたらやるからー」
「夏帆!」
パシッ!
「痛っ……!」
「夏帆が悪い子だからこんなことになるんだ!
さあ、早くやりなさい!」
最初の方はこんな感じの暴力から始まった。
お母さんにバレないようにお母さんのいない場所で
殴ってくる。
次第にそれもエスカレートしてきた。
暴力だけでは収まらなくなってきたのだ。
お風呂に入っている時に勝手に入ってきて胸を触られる。
それだけでは済まない日もあった。
「どこの家でもやってることだからね。」
本当のお父さんとの関わり方を知らない私は
その言葉を鵜呑みにした。
それがおかしいんだと気づいた時にはもう遅かった。
「お母さん…。これっておかしいことなの…?」
全てを打ち明けた時母は泣いていた。
「ごめんね…、夏帆のこと何もしらなかった…。
ごめんね…、ごめんね…、苦しい思いさせてごめんね…。」
しばらくしてお父さんと母は離婚した。
母はもう私に苦しい思いを思い出させたくないと
少し離れたところに引っ越した。
あれから四年近くが経ち、その苦しい忌まわしい
記憶も薄れかけていた。
詳しい理由を母は教えてくれなかった。
それからしばらく経って、私が小5の頃
新しいお父さんができた。
優しくて背の高い
絵に描いたようなthe理想のお父さんって感じだった。
「夏帆ちゃんはなに食べたい?」
「えーと…、ハンバーグ!!」
「そうか!じゃあ今晩はみんなでハンバーグを食べに行こう!」
こんな会話、お母さんと二人で暮らしてた時は
あり得なかった。
お母さんはシングルマザーだからという理由で
私に不自由をさせたくなかったようだ。
私もそれを薄々感づいていた。
だから、あまり迷惑をかけないように過ごしてきた。
新しいお父さんができてからは、気を使う必要が
無くなったからそれなりに楽しく過ごせていた。
でも、楽しい時間はそう長くは続かなかった。
お父さんは少しずつ少しずつ変わってきた。
「夏帆、勉強は?」
「えー、もうちょっとしたらやるからー」
「夏帆!」
パシッ!
「痛っ……!」
「夏帆が悪い子だからこんなことになるんだ!
さあ、早くやりなさい!」
最初の方はこんな感じの暴力から始まった。
お母さんにバレないようにお母さんのいない場所で
殴ってくる。
次第にそれもエスカレートしてきた。
暴力だけでは収まらなくなってきたのだ。
お風呂に入っている時に勝手に入ってきて胸を触られる。
それだけでは済まない日もあった。
「どこの家でもやってることだからね。」
本当のお父さんとの関わり方を知らない私は
その言葉を鵜呑みにした。
それがおかしいんだと気づいた時にはもう遅かった。
「お母さん…。これっておかしいことなの…?」
全てを打ち明けた時母は泣いていた。
「ごめんね…、夏帆のこと何もしらなかった…。
ごめんね…、ごめんね…、苦しい思いさせてごめんね…。」
しばらくしてお父さんと母は離婚した。
母はもう私に苦しい思いを思い出させたくないと
少し離れたところに引っ越した。
あれから四年近くが経ち、その苦しい忌まわしい
記憶も薄れかけていた。
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