12 / 14
やっぱり
しおりを挟む
「夏帆、大丈夫か?」
真が優しく聞いてくれる。
「ありがとう、別に変なことされてないから大丈夫。」
いい終わると同時に真が上着をふんわりかけてくれた。
その上着には見覚えがあった。
「お前、その上着抱いて寝ただろ。」
「そ…そんなことするわけないでしょ…!」
なんでそんなこと言うのか私には理解できなかった。
「嘘つけ、おばさんが言ってたぞ。ご飯の時下から呼んでもこないから見に行ったらその上着に抱きついて寝てたって。」
あのババめ…。
もう、こうなったら白状するしかない。
「ごめん…。別に抱いて寝ようとしたわけじゃないの。起きたら抱いてたから…、その…。」
言い訳を必死に考えてみた。
いつもなら思いつくはずなのに今日に限って全然出てこない。
「その上着の代わりに俺じゃダメなのか?」
「は?何言ってんの?」
「だから…、その…。えっちぃ意味じゃなくな…。普通に夏帆を抱き枕にして寝たいというか…。」
真の頭がおかしくなったらしい。
いくら幼馴染でも、こんな真の姿は見たことがなかった。
モゴモゴ何か言ったあと真は改まって
「夏帆、君と毎日を過ごしたい。今じゃなくていいから、高校卒業して俺がしっかり収入を得られるようになったら一緒に暮らそう。そして俺は毎晩夏帆を抱き枕にして寝たい。」
「はぁ?意味わかんない」
私はそう言って歩き出した。
「なぁー!返事はどうなんだよ!」
「まぁ、別にいいよ?あ、ロマンチックを目指したんだろうけど程遠いからね。」
後ろで真がうな垂れながらガッツポーズをしたのが見えた。
ちょっと素直じゃない真の告白の仕方はありきたりじゃなかったらしい。
真が優しく聞いてくれる。
「ありがとう、別に変なことされてないから大丈夫。」
いい終わると同時に真が上着をふんわりかけてくれた。
その上着には見覚えがあった。
「お前、その上着抱いて寝ただろ。」
「そ…そんなことするわけないでしょ…!」
なんでそんなこと言うのか私には理解できなかった。
「嘘つけ、おばさんが言ってたぞ。ご飯の時下から呼んでもこないから見に行ったらその上着に抱きついて寝てたって。」
あのババめ…。
もう、こうなったら白状するしかない。
「ごめん…。別に抱いて寝ようとしたわけじゃないの。起きたら抱いてたから…、その…。」
言い訳を必死に考えてみた。
いつもなら思いつくはずなのに今日に限って全然出てこない。
「その上着の代わりに俺じゃダメなのか?」
「は?何言ってんの?」
「だから…、その…。えっちぃ意味じゃなくな…。普通に夏帆を抱き枕にして寝たいというか…。」
真の頭がおかしくなったらしい。
いくら幼馴染でも、こんな真の姿は見たことがなかった。
モゴモゴ何か言ったあと真は改まって
「夏帆、君と毎日を過ごしたい。今じゃなくていいから、高校卒業して俺がしっかり収入を得られるようになったら一緒に暮らそう。そして俺は毎晩夏帆を抱き枕にして寝たい。」
「はぁ?意味わかんない」
私はそう言って歩き出した。
「なぁー!返事はどうなんだよ!」
「まぁ、別にいいよ?あ、ロマンチックを目指したんだろうけど程遠いからね。」
後ろで真がうな垂れながらガッツポーズをしたのが見えた。
ちょっと素直じゃない真の告白の仕方はありきたりじゃなかったらしい。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる