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5年経って
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「真、暑いからいい加減離れて。」
「嫌だよー…、夏帆にくっついてたいの…!」
あのロマンチックとは程遠い告白の日から5年の月日が流れた。
数ヶ月前から真と一緒に暮らすことになった。
お母さんたちは心底喜んで
「真ちゃんなら安心ねー!」
「夏帆ちゃんは真にはもったいないわー。」
なーんてことを話していた。
あの日の宣言通り、私は毎日抱き枕にされている。
そして真は謎に気持ち悪いくらい甘えてくるようになった。
「ねー、聞こえてる?暑いんだって。」
「夏帆は言葉が冷たいから、一気に冷えちゃうもん。」
毎晩こんな感じだ。暑いからやめてほしいと思ってるけど、いざ離されるとなんかさびしい。
「ほーら、明日もお仕事あるんでしょ?早く寝ないと遅刻するよ」
「うー…、仕事行きたくない…。」
駄々を捏ねるのは真の得意技だ。
「誰だっけ?収入が安定したら結婚しようって言ったの。そんなんじゃ私、一生お嫁さんに貰ってくれないなー。」
嫌味っぽく言ってみた。
「ちぇー…、わかったよ…。もう離れるよ。」
真が離れていったところがだんだん涼しくなってくる。
私も明日早いし、今日はここらで寝ようと思ったそのとき。
「夏帆?どーせ寂しいんでしょ?今夜は寝かせるつもりないからね。」
「望むところよ。」
私のありきたりな雨の日から始まった物語は、
ちょっと不思議なところもあるけどまだまだ始まったばかりだ。
END…
「嫌だよー…、夏帆にくっついてたいの…!」
あのロマンチックとは程遠い告白の日から5年の月日が流れた。
数ヶ月前から真と一緒に暮らすことになった。
お母さんたちは心底喜んで
「真ちゃんなら安心ねー!」
「夏帆ちゃんは真にはもったいないわー。」
なーんてことを話していた。
あの日の宣言通り、私は毎日抱き枕にされている。
そして真は謎に気持ち悪いくらい甘えてくるようになった。
「ねー、聞こえてる?暑いんだって。」
「夏帆は言葉が冷たいから、一気に冷えちゃうもん。」
毎晩こんな感じだ。暑いからやめてほしいと思ってるけど、いざ離されるとなんかさびしい。
「ほーら、明日もお仕事あるんでしょ?早く寝ないと遅刻するよ」
「うー…、仕事行きたくない…。」
駄々を捏ねるのは真の得意技だ。
「誰だっけ?収入が安定したら結婚しようって言ったの。そんなんじゃ私、一生お嫁さんに貰ってくれないなー。」
嫌味っぽく言ってみた。
「ちぇー…、わかったよ…。もう離れるよ。」
真が離れていったところがだんだん涼しくなってくる。
私も明日早いし、今日はここらで寝ようと思ったそのとき。
「夏帆?どーせ寂しいんでしょ?今夜は寝かせるつもりないからね。」
「望むところよ。」
私のありきたりな雨の日から始まった物語は、
ちょっと不思議なところもあるけどまだまだ始まったばかりだ。
END…
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