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やっすー

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1人目:冴えないサラリーマン

結界のこと

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「そうだな…。何とも言えないが最近この森の大気の様子がちょっとおかしい…。」
「おかしいとは?」

「なんとゆうか…、言い表しにくいんだ…。
サラさんが居なくなってから少しずつこんなことがあったんだが…。今回は規模がデカすぎる…。」

そのあとにゆっくりと言った。

「マスター…、ひと戦いあるかもしれねえから
そろそろ準備しとけよ。」
ソラの眼差しは真剣そのものだった。
「あぁ、わかったよ。少しずつ準備しとく。」
「それから…。」
ソラはゆっくり言った。
「サラさんの墓参りちゃんと行っとけよ。」


ソラにああ言われたんだから行かなきゃいけない。
サラさんのお墓。
「サーラさん。来たよ。最近そっちはどんな感じ?元気にやってるかい?」
花瓶に差したのは白ユリ。
キリスト教では聖母マリアの象徴とされている。
「最近なんかこっちの様子が変なんだ。サラさんが居てくれたらこんなこと無かったかもしれないのにね。ごめんね…、サラさん…。」
不意に溢れてくる涙。
僕は何もサラさんにしてあげられなかった。
その罪悪感と自己嫌悪。ぐちゃぐちゃな感情はいつになっても消えるものではなかった。

強い風がビューっとふいて、どこかへ消えていった。

少しずつだけど、戦いの準備をしなきゃいけない。
「さぁ、今回のはどんなお方がお出ましになってくれるのかな…。」
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