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1人目:冴えないサラリーマン
準備中のため
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「スラート!そっちの準備はどうだい?」
「あとちょっとといったところかな…。」
サラさんのお墓参りに行ったあの日から急ピッチで作業を進めていた。
なぜなら、あの後ソラがやってきて
「おい!マスター!やべぇ事になっちまったぞ!
あの男が奥さんと子どもの所にむかってる!」
と言い出したからだ。
数時間で準備作業は終わった。
「さてと、スラート準備はいいかい?」
「もちろん。いつでもOKだよ。」
2人はカフェの床に書かれた魔法陣の上に乗った。
そして契約書に火をつけて
「森の精霊たちよ、今この身に力をさずけよ。」
簡単な呪文だったが効果は抜群だ。
一瞬のうちにして依頼者の前に現れた。
「斎藤和也さん。お久しぶりです。失礼なことに名前を名乗るのを忘れておりました。改めまして、
よもぎ喫茶でマスターをしておりますクリス・ベンジャミンと申します。こちらは相棒のスラートです。」
依頼者は右手にギラギラ光る包丁を持っていた。
「なんで俺の名前しってんだ。どうしてここが分かったんだ。」
依頼者の目は殺意に満ちていた。
「その包丁どうするつもりなの。」
「妻と子どもを殺して俺も死ぬんだよ。あいつらが悪いんだ、あいつらが俺から逃げるから…。アイツらのせいで俺は…、俺は…!」
そう言って刃先をこちらにむけ、突進してきた。
「おっと、危ないですよ。そんなことしちゃ。」
マスターはひらりと攻撃をかわす。
「そんなの知ったこっちゃねぇ!お前には分からないだろうな!俺がどんだけアイツらを探し続けて、この時を待っていたか…!今思い知らせてやるんだ…!」
依頼者は刃物を何度も振り下ろしてマスターを殺めようとしてくる。
「君、後ろも気をつけた方がいいよ。」
スラートが後ろから依頼者を押し倒す。
「くそっ…!どけ!このクソ野郎!」
「斎藤さん、契約書はよく読まれましたか。
一番下にしっかりと書いてありましたよね。
"虚偽の申告をした場合にはそれ相応の対価をいただきます"ってね。」
そう言ってマスターは呪文を唱え始めた。
「あなたにはこれくらいの対価がお似合いでしょう。」
最後に一言言うと、地面がぱっくり割れて依頼者は地のそこに沈んでいった。
「マスター、ほんとにこれでよかったのか。」
スラートがゆっくり聞いた。
「ああ、これくらいの対価は頂かないとね。」
そういうマスターからは
クリスマスローズと福寿草の香りがするのだった。
次の日の新聞には大きな見出しでこんな記事が載った。
「妻子にDVをはたらいていた男性が道端で死亡
原因は圧死と見られているが、詳細は不明。」
「あとちょっとといったところかな…。」
サラさんのお墓参りに行ったあの日から急ピッチで作業を進めていた。
なぜなら、あの後ソラがやってきて
「おい!マスター!やべぇ事になっちまったぞ!
あの男が奥さんと子どもの所にむかってる!」
と言い出したからだ。
数時間で準備作業は終わった。
「さてと、スラート準備はいいかい?」
「もちろん。いつでもOKだよ。」
2人はカフェの床に書かれた魔法陣の上に乗った。
そして契約書に火をつけて
「森の精霊たちよ、今この身に力をさずけよ。」
簡単な呪文だったが効果は抜群だ。
一瞬のうちにして依頼者の前に現れた。
「斎藤和也さん。お久しぶりです。失礼なことに名前を名乗るのを忘れておりました。改めまして、
よもぎ喫茶でマスターをしておりますクリス・ベンジャミンと申します。こちらは相棒のスラートです。」
依頼者は右手にギラギラ光る包丁を持っていた。
「なんで俺の名前しってんだ。どうしてここが分かったんだ。」
依頼者の目は殺意に満ちていた。
「その包丁どうするつもりなの。」
「妻と子どもを殺して俺も死ぬんだよ。あいつらが悪いんだ、あいつらが俺から逃げるから…。アイツらのせいで俺は…、俺は…!」
そう言って刃先をこちらにむけ、突進してきた。
「おっと、危ないですよ。そんなことしちゃ。」
マスターはひらりと攻撃をかわす。
「そんなの知ったこっちゃねぇ!お前には分からないだろうな!俺がどんだけアイツらを探し続けて、この時を待っていたか…!今思い知らせてやるんだ…!」
依頼者は刃物を何度も振り下ろしてマスターを殺めようとしてくる。
「君、後ろも気をつけた方がいいよ。」
スラートが後ろから依頼者を押し倒す。
「くそっ…!どけ!このクソ野郎!」
「斎藤さん、契約書はよく読まれましたか。
一番下にしっかりと書いてありましたよね。
"虚偽の申告をした場合にはそれ相応の対価をいただきます"ってね。」
そう言ってマスターは呪文を唱え始めた。
「あなたにはこれくらいの対価がお似合いでしょう。」
最後に一言言うと、地面がぱっくり割れて依頼者は地のそこに沈んでいった。
「マスター、ほんとにこれでよかったのか。」
スラートがゆっくり聞いた。
「ああ、これくらいの対価は頂かないとね。」
そういうマスターからは
クリスマスローズと福寿草の香りがするのだった。
次の日の新聞には大きな見出しでこんな記事が載った。
「妻子にDVをはたらいていた男性が道端で死亡
原因は圧死と見られているが、詳細は不明。」
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