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①
お返しはいらない‼
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その日の夕飯は、パンが用意されていた。
「私も手伝ったんだよ」
と、奏良ちゃんが言った。
焼きたてのパンは特に美味しい。
パンにあうスープも美味しかった。
礼美さんが、
「コイちゃん、明日帰るの?」
「うん、蒼生さんが退院した後に」
この家では、苗字で呼ぶのは紛らわしいので、名前で呼ぶようにした。
本人の前ではまだ呼んだことがない。
「実家まではどれくらいかかるんだっけ?」
「えっと、電車で3時間くらいかな」
花世さんが、
「実家までは無理だけど、特急停まる駅までだったら、送るわよ」
「いいんですか?」
特急停まる駅までだと、車で30分くらいの距離だ。
「私も一緒に行く」
と、奏良ちゃん。
「あ、ばぁばにおねだりしたらダメよ」
「え~!」
「いいよね、奏良も一緒に行こ」
翌日、占詠さんの退院は10時頃だった。
私は、花世さんの車で向かい、8時半頃に着いた。
会計は花世さんが行った。
「なんか、家族みたいだな」
「え?」
「母さんとかとも仲いいし」
「みんなよくしてくれるから」
「パンちゃんもいい子だからだよ」
「え?」
「一層・・・」
と言いかけたところで、看護師さんが入ってきたので、中断した。
予定通り退院し、荷物を持つのを手伝って、占詠さんの部屋に入った。
「なんか、いつもと違う匂いがする?」
「それって、私の匂い?」
「かもな」
着替えると言ったので、私は部屋を出た。
治さんがお昼の用意をしていたので、私も手伝った。
食べた後、占詠さんの部屋で、少し話した。
「実家にはいつまで居るの?」
「多分、3日頃かな」
「そっか。色々とさ、世話かけたし、疲れただろ?」
「別に。ここでは結構、ゆっくり出来たよ。美味しいものいっぱい食べたし」
「そっか。でもさ、」
「うん、ありがと。占詠さんもさ、身体、大事にね」
「あぁ」
2時頃、花世さんに送ってもらって、3時前の特急列車に乗って、実家に帰った。
最寄りの駅に着いたのは、5時頃だった。
駅から歩いていたら、占詠さんから電話がかかってきた。
「着く頃だと思ってさ」
「うん、今、駅降りて歩いてる」
「色々、ありがとな」
「こっちこそ」
「俺は何もしてない」
「家族のみんなに、お礼言っといて」
「あぁ」
「もう着くから」
「おぉ、じゃあな」
実家に帰ってから、家の手伝いもそれなりにする。
お母さんは、お節の用意をしていたので、私も手伝った。
年越し、初詣、変わりないお正月を過ごした。
「私も手伝ったんだよ」
と、奏良ちゃんが言った。
焼きたてのパンは特に美味しい。
パンにあうスープも美味しかった。
礼美さんが、
「コイちゃん、明日帰るの?」
「うん、蒼生さんが退院した後に」
この家では、苗字で呼ぶのは紛らわしいので、名前で呼ぶようにした。
本人の前ではまだ呼んだことがない。
「実家まではどれくらいかかるんだっけ?」
「えっと、電車で3時間くらいかな」
花世さんが、
「実家までは無理だけど、特急停まる駅までだったら、送るわよ」
「いいんですか?」
特急停まる駅までだと、車で30分くらいの距離だ。
「私も一緒に行く」
と、奏良ちゃん。
「あ、ばぁばにおねだりしたらダメよ」
「え~!」
「いいよね、奏良も一緒に行こ」
翌日、占詠さんの退院は10時頃だった。
私は、花世さんの車で向かい、8時半頃に着いた。
会計は花世さんが行った。
「なんか、家族みたいだな」
「え?」
「母さんとかとも仲いいし」
「みんなよくしてくれるから」
「パンちゃんもいい子だからだよ」
「え?」
「一層・・・」
と言いかけたところで、看護師さんが入ってきたので、中断した。
予定通り退院し、荷物を持つのを手伝って、占詠さんの部屋に入った。
「なんか、いつもと違う匂いがする?」
「それって、私の匂い?」
「かもな」
着替えると言ったので、私は部屋を出た。
治さんがお昼の用意をしていたので、私も手伝った。
食べた後、占詠さんの部屋で、少し話した。
「実家にはいつまで居るの?」
「多分、3日頃かな」
「そっか。色々とさ、世話かけたし、疲れただろ?」
「別に。ここでは結構、ゆっくり出来たよ。美味しいものいっぱい食べたし」
「そっか。でもさ、」
「うん、ありがと。占詠さんもさ、身体、大事にね」
「あぁ」
2時頃、花世さんに送ってもらって、3時前の特急列車に乗って、実家に帰った。
最寄りの駅に着いたのは、5時頃だった。
駅から歩いていたら、占詠さんから電話がかかってきた。
「着く頃だと思ってさ」
「うん、今、駅降りて歩いてる」
「色々、ありがとな」
「こっちこそ」
「俺は何もしてない」
「家族のみんなに、お礼言っといて」
「あぁ」
「もう着くから」
「おぉ、じゃあな」
実家に帰ってから、家の手伝いもそれなりにする。
お母さんは、お節の用意をしていたので、私も手伝った。
年越し、初詣、変わりないお正月を過ごした。
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