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優しい噓
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しばらくして、福崎さんが来て、
「大丈夫?」
「え?」
「昨日の様子も変だったし、今だって、何か目が赤いような、疲れてる感じがするから」
「そうですか?昨日、あまり眠れなくて」
「何か、心配事?」
「いえ」
「俺でよかったら、何でも聞くよ」
少し、迷ったけど、話してみることにした。
「私、3年付き合ってる彼がいるんだけど、最初は優しかったのに、最近は何てゆうか、頻繁に会うわけでもなくて、昨日、3か月ぶりに家に来て・・・」
「あの着信も?」
「うん。何かね、横柄な態度で。例えば、お腹空いたってゆうから、用意するから待っててって言っても、その少しも待てなくて、もういいから寝るって、私のベッドに寝ちゃうの」
「それで、碓井さんは別のとこに?」
「うん、ソファーに寝たから、寝心地悪くって」
「一緒に寝るとかじゃないんだ?」
「あぁ、そう言われると、もう1年以上ないかも」
「もしかして、身体の関係も?」
「あ、うん」
「あ、ごめん、こんなこと聞いて」
「ううん。今朝もね、私、仕事に行かなきゃいけないのに、起きてくれなくて、お客さんとの約束キャンセルすることになって」
「マジか」
「どうしようもないやつでしょ?」
「う~ん・・・。でも、好きなんだろ?」
「今はどうかな?」
「好きだった、か?」
「そうね、過去形ではある」
「彼の歳は?」
「私より3歳しただから、24かな」
「年下なんだ?」
「うん」
「だから、母性本能くすぐるみたいな?」
「どうなんだろう?福崎さんは?」
「俺?」
「彼女」
「あぁ、一応、いる」
「一応?」
「ま、いいじゃん、俺の事は。あ、ごめん、俺、もう行かなきゃ」
「私の方こそ、ごめんなさい」
「ううん。明日の夜、時間ない?休みだから、食事でもどう?」
「はい」
「じゃ、また連絡するね」
優しい。心配してくれたんだ?
ダメだなぁ。
晋也といる時より楽しい。
「大丈夫?」
「え?」
「昨日の様子も変だったし、今だって、何か目が赤いような、疲れてる感じがするから」
「そうですか?昨日、あまり眠れなくて」
「何か、心配事?」
「いえ」
「俺でよかったら、何でも聞くよ」
少し、迷ったけど、話してみることにした。
「私、3年付き合ってる彼がいるんだけど、最初は優しかったのに、最近は何てゆうか、頻繁に会うわけでもなくて、昨日、3か月ぶりに家に来て・・・」
「あの着信も?」
「うん。何かね、横柄な態度で。例えば、お腹空いたってゆうから、用意するから待っててって言っても、その少しも待てなくて、もういいから寝るって、私のベッドに寝ちゃうの」
「それで、碓井さんは別のとこに?」
「うん、ソファーに寝たから、寝心地悪くって」
「一緒に寝るとかじゃないんだ?」
「あぁ、そう言われると、もう1年以上ないかも」
「もしかして、身体の関係も?」
「あ、うん」
「あ、ごめん、こんなこと聞いて」
「ううん。今朝もね、私、仕事に行かなきゃいけないのに、起きてくれなくて、お客さんとの約束キャンセルすることになって」
「マジか」
「どうしようもないやつでしょ?」
「う~ん・・・。でも、好きなんだろ?」
「今はどうかな?」
「好きだった、か?」
「そうね、過去形ではある」
「彼の歳は?」
「私より3歳しただから、24かな」
「年下なんだ?」
「うん」
「だから、母性本能くすぐるみたいな?」
「どうなんだろう?福崎さんは?」
「俺?」
「彼女」
「あぁ、一応、いる」
「一応?」
「ま、いいじゃん、俺の事は。あ、ごめん、俺、もう行かなきゃ」
「私の方こそ、ごめんなさい」
「ううん。明日の夜、時間ない?休みだから、食事でもどう?」
「はい」
「じゃ、また連絡するね」
優しい。心配してくれたんだ?
ダメだなぁ。
晋也といる時より楽しい。
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