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⑴
私は秘書?
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私は、大学卒業後、ある企業に就職した。支社に配属され、事務の仕事をしている。
今、10年目の32歳だ。
ずっと、異動もなく過ごしてきたのだけど、10年目にして初めて異動の辞令が出た。
課長の見浪さんに呼ばれ、課長室に行くと、
「今度の異動で、支社長として、上篠が来る」
「上篠さん?」
上篠さんは、入社当時、同じ課だった。私より3年先輩で、隣のデスクで、色々教えてもらっていた。最初は。そのうち、いっぱい仕事を押し付けられるようになって、一緒に仕事をしている内に、帰り送ってもらったり、食事するようになり、家にも行くようになった。
上篠さんには、遠距離の彼女がいて、それを知ってて、そうゆう関係になった。
5年前、本社に異動になった。
彼女の家は本社の近くで、それを機に結婚したと聞いた。
見浪さんは私たちの関係は知らない。仲は良い、そうは思っていただろう。
「丹代には、上篠の秘書をして欲しい」
「秘書?え、私、秘書なんてしたことないですけど」
「大丈夫だ、丹代なら。社内の事もよくわかってるし、上篠のサポートをしたらいいだけだ」
「そんなこと言われても・・・」
「それに、上篠のことはよく知ってるから、やりやすいんじゃないか?」
「そう、ですかねぇ・・・」
複雑な思いだった。
上篠さんとはあれ以来会っていない。
普通に接しられるかも自信ない。
それに、秘書なんて。
まぁ、よくわからない人とよりかはやりやすいのかもしれない。
辞令は断れない。
そうして、また、上篠さんとの生活が始まる。
今、10年目の32歳だ。
ずっと、異動もなく過ごしてきたのだけど、10年目にして初めて異動の辞令が出た。
課長の見浪さんに呼ばれ、課長室に行くと、
「今度の異動で、支社長として、上篠が来る」
「上篠さん?」
上篠さんは、入社当時、同じ課だった。私より3年先輩で、隣のデスクで、色々教えてもらっていた。最初は。そのうち、いっぱい仕事を押し付けられるようになって、一緒に仕事をしている内に、帰り送ってもらったり、食事するようになり、家にも行くようになった。
上篠さんには、遠距離の彼女がいて、それを知ってて、そうゆう関係になった。
5年前、本社に異動になった。
彼女の家は本社の近くで、それを機に結婚したと聞いた。
見浪さんは私たちの関係は知らない。仲は良い、そうは思っていただろう。
「丹代には、上篠の秘書をして欲しい」
「秘書?え、私、秘書なんてしたことないですけど」
「大丈夫だ、丹代なら。社内の事もよくわかってるし、上篠のサポートをしたらいいだけだ」
「そんなこと言われても・・・」
「それに、上篠のことはよく知ってるから、やりやすいんじゃないか?」
「そう、ですかねぇ・・・」
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普通に接しられるかも自信ない。
それに、秘書なんて。
まぁ、よくわからない人とよりかはやりやすいのかもしれない。
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そうして、また、上篠さんとの生活が始まる。
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