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公務員ボクサー
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一ノ瀬はパトカーを降りた。すると、日吉も何故かパトカーを降りて一ノ瀬に話す。
「では、また、何かありましたら御協力お願いします。それと、もし興味があったら……」
日吉は一ノ瀬にチケットを見せた。ボクシングのチケットだ。
「私、趣味でボクシングをやっていまして……明日試合があるので、良かったら応援に来て下さい」
「えっ?! 警察官なのにプロボクサーなんですか?」
一ノ瀬はチケットを見ながら確認する。
「ええ、趣味が高じてプロになりました」
「凄いですね……」
公務員って副業良いのかと思いながら再度チケットを見る。
「チケット代は要りませんので、どうですか?」
「明日は空いてます。タダなら是非行きたいです」
「是非来て下さい、ちょっと会場が遠いですけど……」
「もし良かったら2枚貰って良いですか? 誰か誘って行きます」
「大丈夫ですよ。チケット結構余ってるんで」
一ノ瀬はチケットを2枚貰った。
「それでは失礼します」
日吉は敬礼した後、パトカーへ向かった。一ノ瀬は日吉の去り際に「頑張ってください!」と伝えると、日吉は再び振り向いて敬礼した。
日吉、小牧、野々村は三橋の家へ向かう。その道中……。
「どうですか? 何か分かりました?」
日吉は小牧と野々村に問いかけると、小牧が話し出した。
「最後に一ノ瀬が聞いた、二岡に殴られた痕があったのかどうかが知りたかったのは、二岡が主犯かどうかの確認ですよね?」
「もちろんそうだ。一ノ瀬を含め、同級生全員は二岡か六角との外部からの人物との共犯を主張していたのだからな」
「それで、十文字が生きているって知って嬉しそうだったのは、どういう事ですか?」
「それは、ただ単に自殺したと思ってた同級生が生きていて良かったという事なんだろう」
「ですよね? 私もそんな感じに見えました」
「二岡が主犯という事が分かったので、十文字と六角共犯説が消えた訳だが、十文字が生きていて喜ぶ理由はそれしかないだろう」
「他に質問をして来なかったのは何故ですか?」
「結局のところ、一ノ瀬は内部犯だと分かっていたんじゃないか?」
「えっ!」
「二岡主犯で外部犯の可能性が高いなら、もっと質問してくる筈だ。外部犯となると無限に人物がいる訳だからな。それをしなかったという事は、二岡と六角との共犯で、もう1人犯行を行った同級生がいるという事が分かっているって事じゃないか? ある程度目星がついているのか、それとも……」
「一ノ瀬が犯人か……って事ですか?」
「ああ、だが、まだ分からない。他の人達にも聞き込みを続けよう」
3人は三橋にも同じ質問をする。
「多分、1番は九十九さんだと思います。仲が良いってのもあるけど、おっとりした性格なんで、そういう犯罪に向かないかなと。2番目は一ノ瀬君かな。最近、仲も良いし信頼してます。今回の事件でも、ほとんど彼の推理で皆を導いていました。3番目は八重樫君かな。深く考えるタイプの人じゃないんで、直ぐに『鍵渡された!』って言うと思います。今回は、六角君が殺されたんでタイミングを逸したみたいですけどね」
日吉は三橋にもボクシングの話をする。
「是非行きたいです!因みに2枚貰えたりします?」
「大丈夫ですよ。チケット結構余ってるんで」
「ありがとうございます。全力で応援します! 絶対勝ってくださいね!」
「ありがとう、頑張るよ。では、また、明日宜しく~」
「は~い。お疲れ様でした」
この後、日吉は全員にボクシングの話をするのだが、一ノ瀬と三橋以外は予定があって行けないとの事だった。
「では、また、何かありましたら御協力お願いします。それと、もし興味があったら……」
日吉は一ノ瀬にチケットを見せた。ボクシングのチケットだ。
「私、趣味でボクシングをやっていまして……明日試合があるので、良かったら応援に来て下さい」
「えっ?! 警察官なのにプロボクサーなんですか?」
一ノ瀬はチケットを見ながら確認する。
「ええ、趣味が高じてプロになりました」
「凄いですね……」
公務員って副業良いのかと思いながら再度チケットを見る。
「チケット代は要りませんので、どうですか?」
「明日は空いてます。タダなら是非行きたいです」
「是非来て下さい、ちょっと会場が遠いですけど……」
「もし良かったら2枚貰って良いですか? 誰か誘って行きます」
「大丈夫ですよ。チケット結構余ってるんで」
一ノ瀬はチケットを2枚貰った。
「それでは失礼します」
日吉は敬礼した後、パトカーへ向かった。一ノ瀬は日吉の去り際に「頑張ってください!」と伝えると、日吉は再び振り向いて敬礼した。
日吉、小牧、野々村は三橋の家へ向かう。その道中……。
「どうですか? 何か分かりました?」
日吉は小牧と野々村に問いかけると、小牧が話し出した。
「最後に一ノ瀬が聞いた、二岡に殴られた痕があったのかどうかが知りたかったのは、二岡が主犯かどうかの確認ですよね?」
「もちろんそうだ。一ノ瀬を含め、同級生全員は二岡か六角との外部からの人物との共犯を主張していたのだからな」
「それで、十文字が生きているって知って嬉しそうだったのは、どういう事ですか?」
「それは、ただ単に自殺したと思ってた同級生が生きていて良かったという事なんだろう」
「ですよね? 私もそんな感じに見えました」
「二岡が主犯という事が分かったので、十文字と六角共犯説が消えた訳だが、十文字が生きていて喜ぶ理由はそれしかないだろう」
「他に質問をして来なかったのは何故ですか?」
「結局のところ、一ノ瀬は内部犯だと分かっていたんじゃないか?」
「えっ!」
「二岡主犯で外部犯の可能性が高いなら、もっと質問してくる筈だ。外部犯となると無限に人物がいる訳だからな。それをしなかったという事は、二岡と六角との共犯で、もう1人犯行を行った同級生がいるという事が分かっているって事じゃないか? ある程度目星がついているのか、それとも……」
「一ノ瀬が犯人か……って事ですか?」
「ああ、だが、まだ分からない。他の人達にも聞き込みを続けよう」
3人は三橋にも同じ質問をする。
「多分、1番は九十九さんだと思います。仲が良いってのもあるけど、おっとりした性格なんで、そういう犯罪に向かないかなと。2番目は一ノ瀬君かな。最近、仲も良いし信頼してます。今回の事件でも、ほとんど彼の推理で皆を導いていました。3番目は八重樫君かな。深く考えるタイプの人じゃないんで、直ぐに『鍵渡された!』って言うと思います。今回は、六角君が殺されたんでタイミングを逸したみたいですけどね」
日吉は三橋にもボクシングの話をする。
「是非行きたいです!因みに2枚貰えたりします?」
「大丈夫ですよ。チケット結構余ってるんで」
「ありがとうございます。全力で応援します! 絶対勝ってくださいね!」
「ありがとう、頑張るよ。では、また、明日宜しく~」
「は~い。お疲れ様でした」
この後、日吉は全員にボクシングの話をするのだが、一ノ瀬と三橋以外は予定があって行けないとの事だった。
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