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小牧と日吉
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「小牧さん!」
聞き馴染みのある声が右斜め後ろから聞こえた。俺は、また誰かが死んだか、と理解し、気が重くなった。
刑事課に配属されて、もう10年以上経つが、こればっかりは慣れない。いや、むしろ、誰かが死んで何も感じなくなったら、人としてダメになると心の中で意識しているから慣れないのだろう。
俺は振り向き、やっぱりなと思った。部下の日吉だ。175センチぐらいの身長で、やや細めだが筋肉質で姿勢も良い。刈り上げられた短髪の黒髪で、少しだけ顎髭《あごひげ》が伸びている。眉毛はつり上がるように整えられているがタレ目だ。色黒で、ややすきっ歯の為か、賢そうには見えない。だが、時折見せる野生の勘には驚かされる事が多い。
「小牧さん、事件です」
「分かった、行こうか」
俺は重い腰を上げ、日吉について行く。
聞き馴染みのある声が右斜め後ろから聞こえた。俺は、また誰かが死んだか、と理解し、気が重くなった。
刑事課に配属されて、もう10年以上経つが、こればっかりは慣れない。いや、むしろ、誰かが死んで何も感じなくなったら、人としてダメになると心の中で意識しているから慣れないのだろう。
俺は振り向き、やっぱりなと思った。部下の日吉だ。175センチぐらいの身長で、やや細めだが筋肉質で姿勢も良い。刈り上げられた短髪の黒髪で、少しだけ顎髭《あごひげ》が伸びている。眉毛はつり上がるように整えられているがタレ目だ。色黒で、ややすきっ歯の為か、賢そうには見えない。だが、時折見せる野生の勘には驚かされる事が多い。
「小牧さん、事件です」
「分かった、行こうか」
俺は重い腰を上げ、日吉について行く。
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