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おまけ
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それから二日後、五色叔父さんから『届いてるを荷物持ってきてほしい』って通知がきた。
確かに昨日五色叔父さん宛ての荷物が届いてた。でっかいクッション封筒に入ったやつ。
平日のお昼過ぎ。いつも通り遅めに起きた俺は凱にいちゃんの作ってくれたご飯を食べて、ソファで少しまったりしてたところだった。
今日は二人とも大学で俺一人だ。
荷物は大きな封筒が持ち運びに都合いいからそのまま持ってくことにした。
ショートコートを羽織って、大きめのマフラーを巻く。歩きやすいスニーカーを履くと家を出た。
病室に行くと五色叔父さんは相変わらずのギプス姿でレンタルの患者衣に持ってきた薄手のガウンを羽織ってる。そんで今日は車椅子に乗ってた。
「少し院内を散策したくてね。お願いして用意してもらったんだ」
見ると髪の毛が少し湿ってた。どうやらその前にお風呂も入れてもらったらしい。
「今日はここに泊まっていきなさい。持ってきてもらった荷物、京のだから着替えてゆったりするといい」
袋を開けるとモコモコ素材のルームウェアだった。白と薄いパープルの太い横ストライプのフード付きパーカーとセットのショートパンツ。内側がふわふわの毛のルームシューズもある。
‥‥それからローターが袋から出てきた。淡いピンクの可愛くて遠隔操作できるやつ。あとちっちゃいサイズのローション。
五色叔父さんを疑わしげに見れば「ちゃんとそれも挿れるんだよ」って微笑まれて顎の下をこしょこしょされた。
「見ててあげるから着替えてごらん」
五色叔父さんの艶のある声で指示されるとなんかもじもじする。
俺は五色叔父さんが言うからしょうがなくやってるんだもん。ローターなんて挿れたくない。‥ほんとだもん。
俺は五色叔父さんが見てる前でおずおずとマフラーとコートを脱ぐとソファに置いた。それからトレーナーを脱いでTシャツ姿になるとモコモコのパーカーを羽織る。
履いてたボトムスもソファの背もたれに掛けると、綺麗な水色の入ったどっかの国旗みたいな3色のボクサーパンツに手を掛けた。さっとやってさっと着替えれば恥ずかしくないと思って機敏に動こうとしたら五色叔父さんが声を掛けてきた。
「おしり、こっちに向けて。ほら、下着ずらして」
ゆっくりねちこいかんじでしゃべるからなんかやらしい雰囲気になってくんじゃん‥。
燦々と日光の入る大きな窓がある病室で暖かい日差しを浴びながらこんなことしてんの恥ずかしくなってきた。
耳の先に集まった熱を感じながら、指先にウエストのゴムを引っ掛けずり下ろすと、丸みを帯びたゆるいカーブの白い尻が叔父さんの目の前に晒される。
「片足をソファの肘掛けに乗せてごらん。ローター挿れるところちゃんとみせて?」
ちょっとうつむき加減で言われた通りにするとおしりの穴は五色叔父さんに丸見えになった。ぬめるローションを指に纏うとおしりの穴に塗りつけピンクのローターをゆっくり沈める。
「ん、ぁふ‥」
卵を少し縦に伸ばしたような形のローターはするりとローションのぬめりを借りて入っていった。
片足抜いて足元に下がっていた下着を引き上げて履き直すとそれからモコモコのショートパンツも履いた。
モコモコのウエアを着た俺が想像通りの姿なのか五色叔父さんは気分が良さげだ。
さっき叔父さんはこれから病院を散策するって言ってた。耳が熱くて心臓がとくとくいってる。この後のことを想像して熱っぽい目で五色叔父さんを見れば「京はえっちだね」って笑った。
そんなの全部五色叔父さんのせいじゃん。
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