ミネ

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 四時限目の途中で胴淵は三回目の射精を終えると名残惜しそうにトイレから出て行った。
 昼休みにあの二人が俺を迎えに来るのを知ってるからだ。
 俺は快楽の余韻とまだ収まらない欲からしばらくトイレから出れずにいる。ずいぶん前に昼休みの鐘は鳴り響いていた。

 体はさらに熱くなり頬は上気している。うなじにしっとり汗をかき始め、何度か放った性器はそれでも欲望を内包している。体を起こしトイレットペーパーで濡れた下半身を拭くとそこはまだひくひくと誰かに犯されることを喜んで待っていた。
 

 誰もいない更衣室で、込み上げる熱で吹き出す汗と欲望に耐えながら着替えていると、やっと俺の居場所を探り当てた神楽と法正がやってきた。

 二人は俺の香りに怯む。
 法正は匂いに耐えながら言葉を吐き出す。
「探しましたよ。体育は三時限目でしたよね?いままで何を?」
 神楽は俺の首筋に近づき、鼻をすんすんいわせながら俺を嗅ぐ。
「誰とやった?」
 声には怒りが滲んでいるが息が荒いのは俺の匂いに興奮しているせいだろう。


「して」
「鼓太郎?」
 法正が俺に近づき覗き込む。俺は法正のネクタイを掴んで引っ張った。
「はやく、犯って」
 神楽が法正を押しやって自分のベルトを外し出す。
「神楽ここはだめです。そろそろ人が来ます」
「知るか」
「神楽」
 法正が強い口調で止めた。
「神楽、はやく」
 俺もベルトを外ずす。
 俺に覆い被さろうとする神楽のブレザーの襟を法正が持ち上げ、激しながら神楽の名前を呼ぶ。
 法正の肩も上下している。股間を見ると勃起していた。

 神楽は歯を食いしばると法正の手を払い除けた。
「‥‥法正、外がいい。部屋はだめだ」
 神楽は室内は匂いが籠り理性を保てなくなると懸念したのだろう。
 法正が俺の手を引いた。


 
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