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紅丸はハイ・シティの一軒家に呼び出された。
玄関ホールが広くリビングまで続いており二階も吹き抜けになっている開放的な作りで、モデルハウスのように人の住んでいる気配がない家だった。
「ここ、熀雅さん家じゃないよね?」
「ああ」
「なんで‥今日はここ?ホテルじゃないの」
「寝室に行けばわかるよ」
「二階?行ってもいい?」
「いいよ。でも待って」
熀雅はポケットから小さなケースを取り出し、錠剤を紅丸の口に入れた。
「興奮剤?」
「そう」
興奮剤はすぐ口の中で溶けた。
口の中にほのかなミントの香りが広がる。
紅丸はドキドキした。興奮剤をもらうのは初めてだ。そして行き先は寝室だ。
ネバーランドでの言葉は伝わっていたのだろうか。
階段を上がり寝室に入る。10畳ほどの空間には三、四人は寝れそうな大きなベッドと、そして見知らぬ男が四人いた。
男たちは部屋にある小さなテーブルと二脚の背もたれのついた椅子に座り、一人はベッドに腰掛け、もう一人は荷物の置かれた床で胡座をかいている。
紅丸の緊張は甘い気持ちから息を飲むようなものに変化した。
僅かな時間、動けず固まっているとベッドに座っていた男がやってきて、紅丸の手を取ると再び一階に戻る。
紅丸の胸は混乱と恐怖で早鐘を打つ。
手を握る男の腕は太く振り解くことすら思い至らせない。
熀雅は階段から降りてきた泣きそうな表情の紅丸に自然な笑みを送ると口を開いた。
「後ろでしたことある?」
紅丸は必死に首を振った。
「イノ、綺麗にしてあげて。優しくね」
手を掴んでいる男に声をかける。
「はい」
「なんで‥」
紅丸はカラカラの喉から声を振り絞った。
「僕のこと好き?」
紅丸はゆっくりうなずく。
「僕は、僕のことを好きな子が、泣きながら僕の目の前で犯されるのが好き」
「なん、で‥」
「でも、安心して、痛くしたりしたいから」
淡い恋心が崩れ、心とは裏腹に快感によがる涙が好きなのだ。
「や‥やめてください‥」
声は次第に自然と小さくなりそのあとは言葉にならず、紅丸の意向は受け入れてもらえないまま、男に服を脱がされトイレと浴室で綺麗に洗浄された。
洗浄が終わる頃には興奮剤が効いてきたのか強い体の火照りを感じた。
今までに味わったことのない高揚感で、足から手の指先まで力が抜けて体がいつもより軽くなったように感じ、下半身に滾るような熱さが集まった。
市販では売っていないのか、こんな強い昂りは初めてだった。
寝室まで上がると二人の男はTシャツとボクサーパンツの姿でベッドに腰掛け、一人の男は相変わらず服装も変わらず床に座ったままだ。
熀雅が椅子に座り脚を組んでいる。
「おかえり」
興奮剤で体に力の入らない紅丸は簡単にベッドに四つん這いにされ、温かいジェルを尻に流された。
男の指がゆっくりと蕾に這入り、ぬめりを奥の方まで擦り付ける。なかの襞の隙間も丹念にジェルで埋めてゆく。
指で何度もジェルをしつこく塗り込むと、やがて男は蕾から指を抜き、今度は胸の先端にジェルを垂らし指の腹でくるくると乳首を刺激した。
ジェルを塗り終わると残りの男たちも服を脱いだ。床に座っていた男がバッグからカメラを取り出して近づいてきた。
「や、やだ‥」
しかし、紅丸の声はもう拒否できないものに変わっていた。
ジェルには催淫剤が配合されており、丁寧に塗り込められた後孔のなかは熱く疼きだし、さらに興奮剤の効果で身体中が熟れているためだ。
仰向けにされた紅丸の乳首を二人の男は片方ずつ指でこねたり、弾いたりして弄ぶ。
ジェルは紅丸のすでに勃ち上がる性器にもたっぷり垂らされ両手で陰嚢から陰茎までゆっくり包み込まれた。亀頭や裏筋、尿道口にもジェルは染み込み、最中に一度達してしまった。
綺麗に精液を拭われるともう一度ジェルを塗られた。
乳首と性器はじんじんと痺れ、身体の奥底はむず痒く力強い刺激を欲しがっている。
紅丸は涙を浮かべながら荒く息を吐き、脚は快感を求めてもじもじと行き場なく動く。
熀雅が席を立ちこちらにやってくる。
「紅丸、気持ちよくなりたい?」
紅丸は助けを求めるかのように熀雅を見つめうなずく。
熀雅が耳元まで近づき囁く。
「じゃあ、ここにいる男たちに、僕のお尻の穴に大人のおちんぽたくさん入れてくださいってお願いしてごらん?」
紅丸は泣いた。その言葉に屈辱と恋心が胸に押し寄せた。
カメラが静かに紅丸を撮り続けている。
そっと顔を背けると涙も一緒にこぼれた。
「あとできっと言えるようになるよ」
熀雅は紅丸の正面で奉仕していた男の肩にそっと触れる。
男は紅丸の蕾に性器をゆっくり挿れた。
玄関ホールが広くリビングまで続いており二階も吹き抜けになっている開放的な作りで、モデルハウスのように人の住んでいる気配がない家だった。
「ここ、熀雅さん家じゃないよね?」
「ああ」
「なんで‥今日はここ?ホテルじゃないの」
「寝室に行けばわかるよ」
「二階?行ってもいい?」
「いいよ。でも待って」
熀雅はポケットから小さなケースを取り出し、錠剤を紅丸の口に入れた。
「興奮剤?」
「そう」
興奮剤はすぐ口の中で溶けた。
口の中にほのかなミントの香りが広がる。
紅丸はドキドキした。興奮剤をもらうのは初めてだ。そして行き先は寝室だ。
ネバーランドでの言葉は伝わっていたのだろうか。
階段を上がり寝室に入る。10畳ほどの空間には三、四人は寝れそうな大きなベッドと、そして見知らぬ男が四人いた。
男たちは部屋にある小さなテーブルと二脚の背もたれのついた椅子に座り、一人はベッドに腰掛け、もう一人は荷物の置かれた床で胡座をかいている。
紅丸の緊張は甘い気持ちから息を飲むようなものに変化した。
僅かな時間、動けず固まっているとベッドに座っていた男がやってきて、紅丸の手を取ると再び一階に戻る。
紅丸の胸は混乱と恐怖で早鐘を打つ。
手を握る男の腕は太く振り解くことすら思い至らせない。
熀雅は階段から降りてきた泣きそうな表情の紅丸に自然な笑みを送ると口を開いた。
「後ろでしたことある?」
紅丸は必死に首を振った。
「イノ、綺麗にしてあげて。優しくね」
手を掴んでいる男に声をかける。
「はい」
「なんで‥」
紅丸はカラカラの喉から声を振り絞った。
「僕のこと好き?」
紅丸はゆっくりうなずく。
「僕は、僕のことを好きな子が、泣きながら僕の目の前で犯されるのが好き」
「なん、で‥」
「でも、安心して、痛くしたりしたいから」
淡い恋心が崩れ、心とは裏腹に快感によがる涙が好きなのだ。
「や‥やめてください‥」
声は次第に自然と小さくなりそのあとは言葉にならず、紅丸の意向は受け入れてもらえないまま、男に服を脱がされトイレと浴室で綺麗に洗浄された。
洗浄が終わる頃には興奮剤が効いてきたのか強い体の火照りを感じた。
今までに味わったことのない高揚感で、足から手の指先まで力が抜けて体がいつもより軽くなったように感じ、下半身に滾るような熱さが集まった。
市販では売っていないのか、こんな強い昂りは初めてだった。
寝室まで上がると二人の男はTシャツとボクサーパンツの姿でベッドに腰掛け、一人の男は相変わらず服装も変わらず床に座ったままだ。
熀雅が椅子に座り脚を組んでいる。
「おかえり」
興奮剤で体に力の入らない紅丸は簡単にベッドに四つん這いにされ、温かいジェルを尻に流された。
男の指がゆっくりと蕾に這入り、ぬめりを奥の方まで擦り付ける。なかの襞の隙間も丹念にジェルで埋めてゆく。
指で何度もジェルをしつこく塗り込むと、やがて男は蕾から指を抜き、今度は胸の先端にジェルを垂らし指の腹でくるくると乳首を刺激した。
ジェルを塗り終わると残りの男たちも服を脱いだ。床に座っていた男がバッグからカメラを取り出して近づいてきた。
「や、やだ‥」
しかし、紅丸の声はもう拒否できないものに変わっていた。
ジェルには催淫剤が配合されており、丁寧に塗り込められた後孔のなかは熱く疼きだし、さらに興奮剤の効果で身体中が熟れているためだ。
仰向けにされた紅丸の乳首を二人の男は片方ずつ指でこねたり、弾いたりして弄ぶ。
ジェルは紅丸のすでに勃ち上がる性器にもたっぷり垂らされ両手で陰嚢から陰茎までゆっくり包み込まれた。亀頭や裏筋、尿道口にもジェルは染み込み、最中に一度達してしまった。
綺麗に精液を拭われるともう一度ジェルを塗られた。
乳首と性器はじんじんと痺れ、身体の奥底はむず痒く力強い刺激を欲しがっている。
紅丸は涙を浮かべながら荒く息を吐き、脚は快感を求めてもじもじと行き場なく動く。
熀雅が席を立ちこちらにやってくる。
「紅丸、気持ちよくなりたい?」
紅丸は助けを求めるかのように熀雅を見つめうなずく。
熀雅が耳元まで近づき囁く。
「じゃあ、ここにいる男たちに、僕のお尻の穴に大人のおちんぽたくさん入れてくださいってお願いしてごらん?」
紅丸は泣いた。その言葉に屈辱と恋心が胸に押し寄せた。
カメラが静かに紅丸を撮り続けている。
そっと顔を背けると涙も一緒にこぼれた。
「あとできっと言えるようになるよ」
熀雅は紅丸の正面で奉仕していた男の肩にそっと触れる。
男は紅丸の蕾に性器をゆっくり挿れた。
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