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第二章
ハチミツの秘密
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ファーストエリアで強さを求める者なら、誰もが一度は体験する地獄。
ハチミーウーマン、ハチミツ狂いのヤベーNPCだの凄まじいヘイトを集める女性。
黒装束で腰に日本刀を携帯している。
仮面を付けた年齢不明。
彼女の名前は──ネクター。
ネクターのもとに到着したボクは、早速『賢者の間』について尋ねたのだが。
返ってきた言葉は、想像を遥かに上回るものだった。
「ふむ……賢者様の叡智が眠る地に案内して欲しければ、ハチミツを10000個集めてきてほしい」
「い、いいい10000!?」
「ウソでしょ……」
100集めるのですら大変な作業だ。
それなのに、まさかの五桁要求。
下手したら1年掛けても終わらない。
しかもハチミツは、確定ではなくランダムドロップ。
沼った場合にどうなるのか、それはゲームをする者達ならば誰もが一度は経験する地獄。
隣りにいるミカゲ先輩も、このバカげた個数に固まってしまっている。
いや、ほんと待ってくれ。
1年は365日だから、最低でも1日30個近く入手しなければいけない。
気が狂うなんてもんじゃない。
そんなのやってたら即身仏になってしまう。
冗談であって欲しいけど。
条件を出したネクターは、黙って立っているだけ。
実は今言ったのは嘘で「本当は1000個でしたー」なんて訂正はしてくれない。
でも同時に大きな疑問が生じる。
現在進行形でプレイヤー達からハチミツ集めをしている彼女が、何故こんなにも大量に求めるのか。
今回のバカげた数字で、その疑問がより大きくなったボクはネクターに尋ねてみた。
「そんなに沢山のハチミツを集めて、どうするんですか?」
「……集める理由か。それは私が〈スキル錬成者〉だからだ」
「スキル、錬成者……?」
なにそれ聞いたことない職業だ。
名前から察するにスキルを作る職業っぽいが、それとハチミツに一体どんな関連が。
ネクターは顔を伏せて、どこか申し訳なさそうに口を開いた。
「実はスキルを作るのに〈リトルホーネット〉のハチミツを使うんだ。使う量に応じてスキルのランクが高くなるんだが、最近例の汚染に家で貯蓄していたハチミツの在庫を全てヤラれてしまってな。
アレがないとハチミツの要求数を二倍にしないといけないと思っていたところに、ちょうどキミ達が来てくれたんだ」
「に、にばい……」
それはそれでプレイヤー達が、血の涙を流しそうな苦行だ。
「うぅ……でも10000は流石にボクもしんどい……」
「ハチミツを集めてきてくれたら、非売品のスキルを一つだけあげよう」
「わかりました、そのクエスト是非とも受けさせてください!」
「なんて速い手のひら回転……!?」
ボクの即答にミカゲ先輩が呟く。
いや、だって非売品スキルだよ。
そんな美味しい条件出されたら、ゲーマーとして受けない選択肢なくなっちゃう。
ネクターとの話を終えると、クエストが開始された。
タイトルは【ハチミツを求めて一万里】。
クエスト最大登録メンバー【6人】。
登録外のプレイヤーから受け取ったハチミツはノーカウント扱い。
登録者の使い魔はカウント扱いとなる。
内容はハチミツを10000集めてネクターに話し掛ける事。
パロネタなら3000にしてくれ、と大いにツッコミを入れたくなる一文だった。
取りあえず大きな楽しみと同時に大問題が発生したけど、当初の目的は達成できた。
会議をする為にボクとミカゲ先輩は、この場から離れて隅っこの方に移動する。
途中目からハイライトを失ったプレイヤー達が、森の中をゾンビの様に徘徊する光景を眺めながら。
ボクは不安そうな顔をするミカゲ先輩に告げる。
「一応言いますけど、考えなしにクエストを引き受けたわけじゃないですよ」
「ホントかな……」
「当たり前じゃないですか。多分ですが大量のハチミツを集める方法は、どこかに用意されてると思います」
「そ、そうだよね。10000なんてミカゲが協力して地道に集めても、一年以上掛かりそうだし……」
ミカゲ先輩の言う通り。
1年は365日。一人で目標数を達成するには最低でも1日辺り、30個近く集めないといけない。
これを半年でクリアするとしたら60個。
1ヶ月で達成するには330個。
ミカゲ先輩とユウ達の協力を得た場合、メタちゃんとガーディアン君やガウルフ君で七名。そこから計算して……。
「それでも1ヶ月クリアを目指したら、一人辺りのノルマは48個。メチャクチャ厳しいなんてレベルじゃないです」
「控えめに言って地獄かな……」
「仰る通り本当に地獄です。……だからこそ大量入手のチャンスがあるとは思うんですが」
一番の問題はクエストを、どこで発生させられるのか。
こればかりは一度ノースエリアに戻って、エミリーに聞いたほうが良いだろう。
もしかしたら伝手でハチミツを仕入れ、ボク達が購入するだけのお手軽パターンの可能性もあるのだから。
注意文にはプレイヤーって書いてあるから、流石にNPCから購入するのはセーフなはず。
ちょっとルールの穴をついた考えだが、これくらいしなければ集めるのは難しい。
「一度ノースエリアに戻ります、ミカゲ先輩はそれで良いですか?」
「う、うん。大丈夫だよ」
急ぎノースエリアに進路を向けるボク達。
ファーストエリアを抜ける際に、森の中でチラッと親友二人が〈リトルホーネット〉の周りで踊っているのを目撃したボクは。
沼ってるみたいだなぁ……。
何も見なかった事にして、そのまま走り去った。
道具屋に到着して、新しい仲間となったミカゲ先輩の事を三人に紹介した。
「俺はエミリー、道具屋の店員だ」
「……私は店主のリリーです」
「ヤッホー! 私はアメリアだよ、よろしくねミカゲちゃん」
「よ、よろしくお願いします……魔術師のミカゲです」
元気いっぱいアメリアさんの挨拶に、ゲームバフを受けているのにミカゲ先輩は後退りする。
そしてアメリアさんの追撃は終わらず、彼女の手を掴むと怒涛のように質問をした。
「ねぇねぇ! 魔術師なのに弓を持ってるという事は、もしかして魔術を矢に変換して戦うのかな!? それとその両腕と両足首に付けてるリング、見たことないんだけどモンスターからのドロップ品かな、多分見た感じだとMPとINTを強化あびゃ!?」
鬼質問に耐えられなくなり、ミカゲ先輩が無言でボクの背後に隠れる。
するとアメリアさんの背後にいたエミリーさんが、彼女の後頭部にするどい手刀を叩き込んだ。
「話が進まねぇから、そこまでにしておけよ。……で、ここに顔を出しに来たってことは、何か分かったみたいだなシエル」
「はい、実は賢者の間を知ってる人は見つけたんですが、ハチミツが10000必要で……」
「なにそれ、桁間違ってない!?」
「そいつはやべぇな……」
ハチミツを5桁要求は、流石に三人も異常だと思うらしい。
難しそうな顔になり、エミリーさんとリリーさんはボクにこう言った。
「残念だが仕入れることは不可能だ」
「……は、はい。アレはファーストエリアの奥深くに現れる〈リトルホーネット〉からしかドロップしません。倒したら確定で手に入るものじゃないし、とっても貴重なアイテムですから」
「そうですか……」
道具屋の二人が無理というのであれば、金を稼いで購入する手法はなくなった。
「ため込んでいる奴がいねぇか、リリーと調べてみるか」
「私もクラフター仲間に聞いてみるね」
ハチミツに関しての会議は、一旦これで終わり。
ミカゲ先輩と交友を深めるため、ボク達は近場にあるスイーツ店で歓迎会を開いた。
ハチミーウーマン、ハチミツ狂いのヤベーNPCだの凄まじいヘイトを集める女性。
黒装束で腰に日本刀を携帯している。
仮面を付けた年齢不明。
彼女の名前は──ネクター。
ネクターのもとに到着したボクは、早速『賢者の間』について尋ねたのだが。
返ってきた言葉は、想像を遥かに上回るものだった。
「ふむ……賢者様の叡智が眠る地に案内して欲しければ、ハチミツを10000個集めてきてほしい」
「い、いいい10000!?」
「ウソでしょ……」
100集めるのですら大変な作業だ。
それなのに、まさかの五桁要求。
下手したら1年掛けても終わらない。
しかもハチミツは、確定ではなくランダムドロップ。
沼った場合にどうなるのか、それはゲームをする者達ならば誰もが一度は経験する地獄。
隣りにいるミカゲ先輩も、このバカげた個数に固まってしまっている。
いや、ほんと待ってくれ。
1年は365日だから、最低でも1日30個近く入手しなければいけない。
気が狂うなんてもんじゃない。
そんなのやってたら即身仏になってしまう。
冗談であって欲しいけど。
条件を出したネクターは、黙って立っているだけ。
実は今言ったのは嘘で「本当は1000個でしたー」なんて訂正はしてくれない。
でも同時に大きな疑問が生じる。
現在進行形でプレイヤー達からハチミツ集めをしている彼女が、何故こんなにも大量に求めるのか。
今回のバカげた数字で、その疑問がより大きくなったボクはネクターに尋ねてみた。
「そんなに沢山のハチミツを集めて、どうするんですか?」
「……集める理由か。それは私が〈スキル錬成者〉だからだ」
「スキル、錬成者……?」
なにそれ聞いたことない職業だ。
名前から察するにスキルを作る職業っぽいが、それとハチミツに一体どんな関連が。
ネクターは顔を伏せて、どこか申し訳なさそうに口を開いた。
「実はスキルを作るのに〈リトルホーネット〉のハチミツを使うんだ。使う量に応じてスキルのランクが高くなるんだが、最近例の汚染に家で貯蓄していたハチミツの在庫を全てヤラれてしまってな。
アレがないとハチミツの要求数を二倍にしないといけないと思っていたところに、ちょうどキミ達が来てくれたんだ」
「に、にばい……」
それはそれでプレイヤー達が、血の涙を流しそうな苦行だ。
「うぅ……でも10000は流石にボクもしんどい……」
「ハチミツを集めてきてくれたら、非売品のスキルを一つだけあげよう」
「わかりました、そのクエスト是非とも受けさせてください!」
「なんて速い手のひら回転……!?」
ボクの即答にミカゲ先輩が呟く。
いや、だって非売品スキルだよ。
そんな美味しい条件出されたら、ゲーマーとして受けない選択肢なくなっちゃう。
ネクターとの話を終えると、クエストが開始された。
タイトルは【ハチミツを求めて一万里】。
クエスト最大登録メンバー【6人】。
登録外のプレイヤーから受け取ったハチミツはノーカウント扱い。
登録者の使い魔はカウント扱いとなる。
内容はハチミツを10000集めてネクターに話し掛ける事。
パロネタなら3000にしてくれ、と大いにツッコミを入れたくなる一文だった。
取りあえず大きな楽しみと同時に大問題が発生したけど、当初の目的は達成できた。
会議をする為にボクとミカゲ先輩は、この場から離れて隅っこの方に移動する。
途中目からハイライトを失ったプレイヤー達が、森の中をゾンビの様に徘徊する光景を眺めながら。
ボクは不安そうな顔をするミカゲ先輩に告げる。
「一応言いますけど、考えなしにクエストを引き受けたわけじゃないですよ」
「ホントかな……」
「当たり前じゃないですか。多分ですが大量のハチミツを集める方法は、どこかに用意されてると思います」
「そ、そうだよね。10000なんてミカゲが協力して地道に集めても、一年以上掛かりそうだし……」
ミカゲ先輩の言う通り。
1年は365日。一人で目標数を達成するには最低でも1日辺り、30個近く集めないといけない。
これを半年でクリアするとしたら60個。
1ヶ月で達成するには330個。
ミカゲ先輩とユウ達の協力を得た場合、メタちゃんとガーディアン君やガウルフ君で七名。そこから計算して……。
「それでも1ヶ月クリアを目指したら、一人辺りのノルマは48個。メチャクチャ厳しいなんてレベルじゃないです」
「控えめに言って地獄かな……」
「仰る通り本当に地獄です。……だからこそ大量入手のチャンスがあるとは思うんですが」
一番の問題はクエストを、どこで発生させられるのか。
こればかりは一度ノースエリアに戻って、エミリーに聞いたほうが良いだろう。
もしかしたら伝手でハチミツを仕入れ、ボク達が購入するだけのお手軽パターンの可能性もあるのだから。
注意文にはプレイヤーって書いてあるから、流石にNPCから購入するのはセーフなはず。
ちょっとルールの穴をついた考えだが、これくらいしなければ集めるのは難しい。
「一度ノースエリアに戻ります、ミカゲ先輩はそれで良いですか?」
「う、うん。大丈夫だよ」
急ぎノースエリアに進路を向けるボク達。
ファーストエリアを抜ける際に、森の中でチラッと親友二人が〈リトルホーネット〉の周りで踊っているのを目撃したボクは。
沼ってるみたいだなぁ……。
何も見なかった事にして、そのまま走り去った。
道具屋に到着して、新しい仲間となったミカゲ先輩の事を三人に紹介した。
「俺はエミリー、道具屋の店員だ」
「……私は店主のリリーです」
「ヤッホー! 私はアメリアだよ、よろしくねミカゲちゃん」
「よ、よろしくお願いします……魔術師のミカゲです」
元気いっぱいアメリアさんの挨拶に、ゲームバフを受けているのにミカゲ先輩は後退りする。
そしてアメリアさんの追撃は終わらず、彼女の手を掴むと怒涛のように質問をした。
「ねぇねぇ! 魔術師なのに弓を持ってるという事は、もしかして魔術を矢に変換して戦うのかな!? それとその両腕と両足首に付けてるリング、見たことないんだけどモンスターからのドロップ品かな、多分見た感じだとMPとINTを強化あびゃ!?」
鬼質問に耐えられなくなり、ミカゲ先輩が無言でボクの背後に隠れる。
するとアメリアさんの背後にいたエミリーさんが、彼女の後頭部にするどい手刀を叩き込んだ。
「話が進まねぇから、そこまでにしておけよ。……で、ここに顔を出しに来たってことは、何か分かったみたいだなシエル」
「はい、実は賢者の間を知ってる人は見つけたんですが、ハチミツが10000必要で……」
「なにそれ、桁間違ってない!?」
「そいつはやべぇな……」
ハチミツを5桁要求は、流石に三人も異常だと思うらしい。
難しそうな顔になり、エミリーさんとリリーさんはボクにこう言った。
「残念だが仕入れることは不可能だ」
「……は、はい。アレはファーストエリアの奥深くに現れる〈リトルホーネット〉からしかドロップしません。倒したら確定で手に入るものじゃないし、とっても貴重なアイテムですから」
「そうですか……」
道具屋の二人が無理というのであれば、金を稼いで購入する手法はなくなった。
「ため込んでいる奴がいねぇか、リリーと調べてみるか」
「私もクラフター仲間に聞いてみるね」
ハチミツに関しての会議は、一旦これで終わり。
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