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第5話
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時が流れるのは早いもので、ローラに拾われてから約四年・・・
俺はもう四歳になり、1人で歩けるようになった
四歳になった俺の日課は、陽射しが部屋に差し込むころに目覚め
ベッドの傍にある棚の引き出しから布ポーチから、ペンダントネックレスを取り出し身に着ける
これは、俺が3歳になったときにローラが親があなたに託したものだといわれ渡されたもの
布ポーチもローラが準備してくれた
こんなに大きいんだなあっと感慨深く眺めていていたらローラたちには寂しげに見えたのか
あなたのご両親は遠い所へ旅に出ているのよ
だからここで帰ってくるのを待ちましょうねと気を遣わせてしまった
余計な心労はかけたくないので、いい子で待ってると答えた
その日以降、寝るとき以外は肌身離さずにペンダントを身に着けている
いずれは親に合うと心に決めている
ペンダントは親を探し出すための唯一の手掛かりとなるため、一時でも肌身離したくはなかった
ペンダントを身に着けた後は、布団やシーツを整えたのち、服を着替えて外に出る
向かう先は、モリソウが植えられている花壇である
モリソウは俺が拾われてから約一年は花瓶に生けられていたが
すくすくと生長し、花瓶に収まらなくなったため
近くにいないとモリソウが荒ぶる為俺の立ち合い(ローラに抱きかかえられながら)をもとに、リイルが花壇に植えたのである
そして俺が一人で歩けるようになるまでは、ローラとリイルが水やりやお手入れをしてくれていたが
今は俺の日課と化している
本当に自由に動けるって素晴らしい・・・
気持ちの良い日差しを浴び、背伸びしながらしみじみ実感する
赤ちゃんの時の身動きが取れなかった時のことは
忘れたいぐらいだぜ
赤ちゃんの時の俺を面倒はリイルがメインに見てくれた
リイルは子育てに関する知識はなさそうに見えるが、根がまじめで本や様々な人にアドバイスをもらうなど
勉強したらしい
それに対してローラは皆無といっていいほど知識がなく、少し天然が入っている
そのため何かがある度、大げさに事を考えてしまい、暴走してしまうぐらいだ
そのたび、リイルがローラを宥めるというパターンを幾度も見てきた
一番ひどかったのは食事後、少し吐いてしまったときである
哺乳瓶でミルクを飲ませてくれていたが、少し量が多く、飲み込み切れず少しだけ吐いてしまったとき
ローラはものすごいでかい悲鳴をあげ、吐いてしまったわ!!病気にかかってしまったの!?
とパニックになり、俺を抱えてそのまま病院へ駆けつけようとしたくらいだ
しかも土砂降りの中で
その時は命に危機を感じたが
リイルがローラの暴走を抑えてくれたため、事なきを得た・・・
人は見かけによらないとはまさにこの二人のことですな
ローラはしっかりしてそうなのに、意外とズボラで暴走しがち
リイルは不真面目そうなのに、根はしっかりしており、頼りになる
何かあったときはリイルに相談しようと心に決めていることは言うまでもない
ちなみに俺たちが住んでいるところは
ルミエール教会というところで、ローラとルイラが孤児院に兼ねて経営している
ここの孤児院は現在は俺を含めて4人の子供がいる
もっと子供がいたらしいが、その人たちは立派な大人になり、旅立ったとのこと
それで残り3人は全員、俺より4つ上である
この子らはずっと3人組で行動しており、いたずらなどやらかす、手が焼ける子である
ルイラにも手に負えないほどだ
実際に、俺が赤ちゃんの時に
身動きが取れないことをいいことに、リイルとローラがいないときにベッドを揺さぶって俺を落とそうと悪ふざけするぐらいだ
でも俺が無事に済んだのは、目の前にスラッと立っているモリソウのおかげである
このまま落ちてしまったら死んでしまう!とパニックになり泣いてしまったが、3人組はゲラゲラ笑うだけだったが
ベッドの傍の棚の花瓶に生けられていたモリソウがゆらりと葉身が3人組の方に向いた
そして威嚇するかのように葉身が3人組に顔面に迫るように傾いたのである
悪ふざけをする子とはいえ、当時はまだ4歳ぐらい
植物がひとりでに動くというホラーそのものの現象にビビり
あっという間に退散したのである
それからというもの
俺に何か恨みがあるのか知らんが、たびたびちょっかいを出してくるが
そのたび、モリソウがゆらゆらと揺れたり、振り向いたり、しまいには花瓶をガタガタ言わせるほど荒ぶったこもたる
結果的にトラウマになってしまったのか、モリソウの隣にいるときは怖がって近づくことはない
このモリソウにはまるで親のように見守ってくれた
その感謝の気持ちを込めて、毎日、朝と夕方に水やりをして手入れをしている
2年以上世話しているので、飽きてしまうのではと思われるだろうが
不思議と全く飽きない
なんとなくだが、俺がモリソウを世話するとゆさゆさと葉を揺らし
まるで喜んでいるかのように見え、それが愛らしく、やりがいを感じている
2年以上も世話しているのですくすくと育ち、背丈が1mは軽く超えてしまっている
そして気づけば、種を植えたりしていないのにもかかわらず、モリソウと同じ植物がにょきにょきと生え
ものすごいスピードで生長し、小ぢんまりとした花壇を埋め尽くすかのように辺り一面生え茂ってしまった
それらの植物はモリソウの子分としてブンソウと名付ける
モリソウは、その中でも人際大きいのですぐわかる
万が一、ブンソウが大きくなってわからなくなってしまった時のために、目印としてモリソウの茎に布でリボン結びにしている
それにしても、この生え茂ってしまった光景はいつ見ても異様だなあ・・・
まあ、ファンタジーな世界だからいたって普通のことだ
ブンソウもモリソウと同じようにお手入れすると、ゆさゆさと葉っぱが揺れ喜んでいるように見える
不思議な植物たちに飽きることなく、お手入れを続ける
「ルーテ!朝餉よ~!」
「はーい」
教会の入り口からローラに呼ばれ、じょうろやスコップを片付ける
もちろん、泥を落としたり手を洗うのを忘れない
ちなみにルーテは俺の愛称である
アクルテだと呼びにくいので、ルーテという愛称が定着したのである
俺の一日の始まりはいつもこんな始まりである
俺はもう四歳になり、1人で歩けるようになった
四歳になった俺の日課は、陽射しが部屋に差し込むころに目覚め
ベッドの傍にある棚の引き出しから布ポーチから、ペンダントネックレスを取り出し身に着ける
これは、俺が3歳になったときにローラが親があなたに託したものだといわれ渡されたもの
布ポーチもローラが準備してくれた
こんなに大きいんだなあっと感慨深く眺めていていたらローラたちには寂しげに見えたのか
あなたのご両親は遠い所へ旅に出ているのよ
だからここで帰ってくるのを待ちましょうねと気を遣わせてしまった
余計な心労はかけたくないので、いい子で待ってると答えた
その日以降、寝るとき以外は肌身離さずにペンダントを身に着けている
いずれは親に合うと心に決めている
ペンダントは親を探し出すための唯一の手掛かりとなるため、一時でも肌身離したくはなかった
ペンダントを身に着けた後は、布団やシーツを整えたのち、服を着替えて外に出る
向かう先は、モリソウが植えられている花壇である
モリソウは俺が拾われてから約一年は花瓶に生けられていたが
すくすくと生長し、花瓶に収まらなくなったため
近くにいないとモリソウが荒ぶる為俺の立ち合い(ローラに抱きかかえられながら)をもとに、リイルが花壇に植えたのである
そして俺が一人で歩けるようになるまでは、ローラとリイルが水やりやお手入れをしてくれていたが
今は俺の日課と化している
本当に自由に動けるって素晴らしい・・・
気持ちの良い日差しを浴び、背伸びしながらしみじみ実感する
赤ちゃんの時の身動きが取れなかった時のことは
忘れたいぐらいだぜ
赤ちゃんの時の俺を面倒はリイルがメインに見てくれた
リイルは子育てに関する知識はなさそうに見えるが、根がまじめで本や様々な人にアドバイスをもらうなど
勉強したらしい
それに対してローラは皆無といっていいほど知識がなく、少し天然が入っている
そのため何かがある度、大げさに事を考えてしまい、暴走してしまうぐらいだ
そのたび、リイルがローラを宥めるというパターンを幾度も見てきた
一番ひどかったのは食事後、少し吐いてしまったときである
哺乳瓶でミルクを飲ませてくれていたが、少し量が多く、飲み込み切れず少しだけ吐いてしまったとき
ローラはものすごいでかい悲鳴をあげ、吐いてしまったわ!!病気にかかってしまったの!?
とパニックになり、俺を抱えてそのまま病院へ駆けつけようとしたくらいだ
しかも土砂降りの中で
その時は命に危機を感じたが
リイルがローラの暴走を抑えてくれたため、事なきを得た・・・
人は見かけによらないとはまさにこの二人のことですな
ローラはしっかりしてそうなのに、意外とズボラで暴走しがち
リイルは不真面目そうなのに、根はしっかりしており、頼りになる
何かあったときはリイルに相談しようと心に決めていることは言うまでもない
ちなみに俺たちが住んでいるところは
ルミエール教会というところで、ローラとルイラが孤児院に兼ねて経営している
ここの孤児院は現在は俺を含めて4人の子供がいる
もっと子供がいたらしいが、その人たちは立派な大人になり、旅立ったとのこと
それで残り3人は全員、俺より4つ上である
この子らはずっと3人組で行動しており、いたずらなどやらかす、手が焼ける子である
ルイラにも手に負えないほどだ
実際に、俺が赤ちゃんの時に
身動きが取れないことをいいことに、リイルとローラがいないときにベッドを揺さぶって俺を落とそうと悪ふざけするぐらいだ
でも俺が無事に済んだのは、目の前にスラッと立っているモリソウのおかげである
このまま落ちてしまったら死んでしまう!とパニックになり泣いてしまったが、3人組はゲラゲラ笑うだけだったが
ベッドの傍の棚の花瓶に生けられていたモリソウがゆらりと葉身が3人組の方に向いた
そして威嚇するかのように葉身が3人組に顔面に迫るように傾いたのである
悪ふざけをする子とはいえ、当時はまだ4歳ぐらい
植物がひとりでに動くというホラーそのものの現象にビビり
あっという間に退散したのである
それからというもの
俺に何か恨みがあるのか知らんが、たびたびちょっかいを出してくるが
そのたび、モリソウがゆらゆらと揺れたり、振り向いたり、しまいには花瓶をガタガタ言わせるほど荒ぶったこもたる
結果的にトラウマになってしまったのか、モリソウの隣にいるときは怖がって近づくことはない
このモリソウにはまるで親のように見守ってくれた
その感謝の気持ちを込めて、毎日、朝と夕方に水やりをして手入れをしている
2年以上世話しているので、飽きてしまうのではと思われるだろうが
不思議と全く飽きない
なんとなくだが、俺がモリソウを世話するとゆさゆさと葉を揺らし
まるで喜んでいるかのように見え、それが愛らしく、やりがいを感じている
2年以上も世話しているのですくすくと育ち、背丈が1mは軽く超えてしまっている
そして気づけば、種を植えたりしていないのにもかかわらず、モリソウと同じ植物がにょきにょきと生え
ものすごいスピードで生長し、小ぢんまりとした花壇を埋め尽くすかのように辺り一面生え茂ってしまった
それらの植物はモリソウの子分としてブンソウと名付ける
モリソウは、その中でも人際大きいのですぐわかる
万が一、ブンソウが大きくなってわからなくなってしまった時のために、目印としてモリソウの茎に布でリボン結びにしている
それにしても、この生え茂ってしまった光景はいつ見ても異様だなあ・・・
まあ、ファンタジーな世界だからいたって普通のことだ
ブンソウもモリソウと同じようにお手入れすると、ゆさゆさと葉っぱが揺れ喜んでいるように見える
不思議な植物たちに飽きることなく、お手入れを続ける
「ルーテ!朝餉よ~!」
「はーい」
教会の入り口からローラに呼ばれ、じょうろやスコップを片付ける
もちろん、泥を落としたり手を洗うのを忘れない
ちなみにルーテは俺の愛称である
アクルテだと呼びにくいので、ルーテという愛称が定着したのである
俺の一日の始まりはいつもこんな始まりである
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