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第1章 再会
9 リラジの家
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(護衛騎士リラジ目線のお話)
「あぁー今日は疲れた…」
俺は姫の傍から離れないピピの襟ぐりを掴み退城すると家路に急ぐ。
「どこいくんだよッ!!俺はナディアを守らないと行けないだよッ!!」
「落ち着け、落ち着け」
ピピは我が国が祀る神様の聖獣みたいだが、人間を殺傷した罪を理解せず、神から与えられた試練を乗り越えていない危険な聖獣であると判断した我らはナディア姫の傍には置けないと俺がピピの面倒を見ることになったのだ。
「安心しろ、姫の部屋があちらだ」
俺の屋敷や王族の主護衛騎士達の屋敷は城の後方にあり、王族を守れようになっている。抜群のタイミングでナディア姫も窓からピピに手を振ってくれている。
「本当だ!ナディアだ!」
嬉しいそうに手を振るピピを俺はなんだか憎めず可愛く感じている。
「リリー、帰ったぞ」
屋敷に入ると妻が俺を出迎えに現れた。
「この方は?」
「今日から俺が面倒みる……し、新人の騎士だ。こいつ、服も着れないし、全く常識がないから…すまん、かなり面倒をかける」
「あら、まぁ、大変」
リリーは嫌そうな顔をしているが世話好きなリリーは内心喜んでいるようだ。
「あなた、名前は?」
「ガルダナ様だ!」
「そう…ガルダナ、自分のことを様と呼んではいけないわ」
「そうなのか?」
ガルダナはリリーの言葉に反抗せず聞いている。こいつは人を疑わず、素直に話を聞ける点は良いことだ。
「そうよ、今の服は身体にあっていないようね、新調した方がいいわ。身体を測りましょう」
「服きつい、おまえ、よくわかったな!」
「おまえと言っては駄目よ、私はリリーという名前があるのよ」
「リリー!」
「良く出来ました。食事は何が好き?」
「肉!!肉!!久しぶりに肉食べたい!!」
「はい、はい、いっぱい作るわね」
「わーい、やったー」
「あなた、食事の前に浴場へ連れて行ってくれるかしら?」
「あぁ、匂うな…」
ピピからかなり汗臭い匂いが漂っていた。よくもこの臭い身体で姫様に抱きついたものだ。姫様もさぞやこの匂いに困っていただろう。
「リラジ、どこにいくんだ」
「ピピ、公衆浴場だ。しばらく風呂入ってないだろ」
「風呂??」
「身体を洗う処だ」
「いつも川で水浴びしてる」
「川……だからか……
おまえ、すごい汗臭い!しっかり汚れを落とさないと姫様に嫌われるぞ」
「………ナディアに嫌われるのは嫌だ」
「浴場はいいぞ、疲れもとれるからな」
「行きたい!行きたい!」
身軽な服装に着替えた俺達は汗を流す為に公衆浴場へと向かったのだ。
「あぁー今日は疲れた…」
俺は姫の傍から離れないピピの襟ぐりを掴み退城すると家路に急ぐ。
「どこいくんだよッ!!俺はナディアを守らないと行けないだよッ!!」
「落ち着け、落ち着け」
ピピは我が国が祀る神様の聖獣みたいだが、人間を殺傷した罪を理解せず、神から与えられた試練を乗り越えていない危険な聖獣であると判断した我らはナディア姫の傍には置けないと俺がピピの面倒を見ることになったのだ。
「安心しろ、姫の部屋があちらだ」
俺の屋敷や王族の主護衛騎士達の屋敷は城の後方にあり、王族を守れようになっている。抜群のタイミングでナディア姫も窓からピピに手を振ってくれている。
「本当だ!ナディアだ!」
嬉しいそうに手を振るピピを俺はなんだか憎めず可愛く感じている。
「リリー、帰ったぞ」
屋敷に入ると妻が俺を出迎えに現れた。
「この方は?」
「今日から俺が面倒みる……し、新人の騎士だ。こいつ、服も着れないし、全く常識がないから…すまん、かなり面倒をかける」
「あら、まぁ、大変」
リリーは嫌そうな顔をしているが世話好きなリリーは内心喜んでいるようだ。
「あなた、名前は?」
「ガルダナ様だ!」
「そう…ガルダナ、自分のことを様と呼んではいけないわ」
「そうなのか?」
ガルダナはリリーの言葉に反抗せず聞いている。こいつは人を疑わず、素直に話を聞ける点は良いことだ。
「そうよ、今の服は身体にあっていないようね、新調した方がいいわ。身体を測りましょう」
「服きつい、おまえ、よくわかったな!」
「おまえと言っては駄目よ、私はリリーという名前があるのよ」
「リリー!」
「良く出来ました。食事は何が好き?」
「肉!!肉!!久しぶりに肉食べたい!!」
「はい、はい、いっぱい作るわね」
「わーい、やったー」
「あなた、食事の前に浴場へ連れて行ってくれるかしら?」
「あぁ、匂うな…」
ピピからかなり汗臭い匂いが漂っていた。よくもこの臭い身体で姫様に抱きついたものだ。姫様もさぞやこの匂いに困っていただろう。
「リラジ、どこにいくんだ」
「ピピ、公衆浴場だ。しばらく風呂入ってないだろ」
「風呂??」
「身体を洗う処だ」
「いつも川で水浴びしてる」
「川……だからか……
おまえ、すごい汗臭い!しっかり汚れを落とさないと姫様に嫌われるぞ」
「………ナディアに嫌われるのは嫌だ」
「浴場はいいぞ、疲れもとれるからな」
「行きたい!行きたい!」
身軽な服装に着替えた俺達は汗を流す為に公衆浴場へと向かったのだ。
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