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第7章 姉妹の和解 リッチモンド・ハイベルク領編
第10話 晩餐会に潜む危機ー1ー
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無事結ばれた両国の国交締結を祝し、さらなる互いの国との友好を深め為にリッチモンド侯爵邸主催の晩餐会が開かれていた。
ダリルとジョンも隊長として晩餐会に招かれ、二人はユーリアム公爵を見かけ声をかける。
「このたびはお疲れ様です」
「これは、これは隊長方。息子がお世話になっています。我が息子は任務を果たせてますか?」
「しっかり頑張っていますよ」
「先程屋敷で会った際、お2人に海に遊びに連れて行ってもらえたと大層大喜びでした。まったくまだまだ子供ですなぁ」
「私も家を空けることが多く、子供達と一緒に遊びに行ったことがなかったので新鮮でした。そう言えば、この度の会談はスムーズに交渉が捗ったと聞きます」
「私が強気にでれば容易いものです」
「さすがですなぁ、大臣。では、祝して」
チャリーンと三人はグラスを交わす。
ビルも弟のニコラスと共に会場で貴族達と歓談していた。会場で皇帝とエメラルド王女が踊っている姿をニコラスが見ていると、
「兄さん、陛下とベルク王女がなかなかお似合いですね」
「いや、まったく似合ってないよ」
「えっ?そうかな??」
側近であるビルはクリストファーの無愛想な表情から王女の相手をさせられ不機嫌になっていることを察していた。
♪~♪
広間に目をやるとノーザンランド皇帝とベルク国王女の踊りをみな、うっとりとした表情で眺めていた。エメラルド王女はクリストファーを甘えるように見つめ、
「あのぅ、陛下。ノーザンランドの滞在をお許し頂きありがとうございます」
「あぁ」
「わたくし、帝都の学校で学べるなんて楽しみにしております!」
「王族の貴女が学ぶ必要があるか疑問だが」
「そんなことはありません!我が国はご存知の通り小国で発展せねばならない国なのです。やはり、実際に帝国の姿を見て学び、自国に生かしてたいのです。どうかお力添えを」
「国が違えば学ぶ内容も異なるかもしれないな。では、失礼」
♪~♪
曲が終わり礼をするとクリストファーは水色の髪の妖艶の女性を手に取り踊り始めた。クリストファーは女性に微笑みかけながら二人は楽しそうに踊る。
♪~♪
「おまえが傍にいてくれて助かったよ」
「ふふふ。あらっよろしくて?ベルクの王女様が物足りなそう顔をされていらっしゃいますわ、そろそろお妃様も決めなければならないのに、なかなか陛下の御眼鏡に適う才色兼美なお嬢様は現れないのですね。うふふ」
「おまえにまで心配されるとはな」
「あの王女様も陛下の魅力に滅入ってしまわれたようですわね。陛下、ご報告どうされます?また、変な噂が立ちますがこのまま部屋にまいりましょうか?」
「問題ない」
「うふふ」
♪~♪
「やはり、陛下はレニー子爵にお会いになる為にリッチモンドにいらっしゃったのね」
「まさか、彼女が皇后??無理だろ、35じゃなかったか?」
「あの美貌だ。虜になるな」
と貴族達が口々に好き勝手に噂する。
レニー子爵は昔、ウィンターニアの戦いで夫を失い、領地を自身で有利に治めれるように持ち前の美しさで若いクリストファーを虜にし、取り入ったとされ皇帝の年上の愛人と噂されている女性だ。
♪~♪
一人取り残されたエメラルド王女はトボトボと兄の元へ戻る。
「お兄様、申し訳ございません、全くもって振り向いて頂けませんでしたわ」
「仕方ないよ、庭に出て涼もう」
二人は廊下で涼んでいると騎士達の噂話が聞こえてきた。
リーラ、ルディ、ダン、トニーは警備の為に廊下で待機していたが、広間の扉は開いたままとなっており、偶然にクリストファーが妖艶の女性と踊っている姿が見えたのだ。
ダンは、
「おっ、レニー子爵じゃないか」
と懐かしそうに声を出す。
「陛下、キラキラした女性と踊ってますね」
ルディが言うとみんなで広間を見る。
「あのお方は陛下の夜伽指導されていたんだ」
「夜枷って何?」
リーラが尋ねるとトニーがあーっと止める前にダンが話し出す。
「夜枷と言うのは夜に男と女が裸で愛しあうんだよ、王族は後継問題があるから遊べないだろう。だからどうやって愛しあうのかをレニー子爵が陛下に手取り足取り教えて差し上げながら陛下のお相手をするんだ。陛下はレニー子爵をいたく気にいられて愛人として傍に置いているらしいぞ。」
とダンがベラベラと喋ってしまい、トニーは頭を抱える。
ルディもさすがに男なのでわかっていたが気不味くなりリーラから目線を逸らす。
リーラはダンの話を聞くと思い切り顔を顰めると一言発する。
「えーっ、幻滅!!」
あっと声を荒げたことにリーラは近くにいた来賓客に陳謝して場を離れる。
「最低!!」
プンプンと怒って走り去るリーラだった。
「ダンさん、ダメだよ。乙女にリアルな話しちゃ」
「まずった~!!同僚感覚で話しちゃたよ。
はぁーー。娘みたいに接しないとダメだな」
「副隊長、結構尾を引くタイプですからね、あの年頃は難しいですよ~、多分、陛下のことを汚い者を見る目で見ますよ」
「ないだろう!皇帝だぞ!」
「リーラならありえるかもしれない…、リーラ待ってよ!!花火見るんだろうー」
「「副隊長!!」」
と三人はリーラの後を追いかけた。
リーラ達の話を聞いていたケンドリックとエメラルドは驚きながら顔を見合わせた。
「まさか、愛人がいるとは…」
「大丈夫ですわ、所詮身分が低く、年上ですわ」
「エメラルド、無理はするなよ。お前には幸せになってほしい。国のために無理な婚儀は結ぶ必要ない」
「ご安心を、負ける気がしませんもの…」
エメラルドはクリストファーと踊るレニー子爵をじっと強い視線で睨み続けた。
ダリルとジョンも隊長として晩餐会に招かれ、二人はユーリアム公爵を見かけ声をかける。
「このたびはお疲れ様です」
「これは、これは隊長方。息子がお世話になっています。我が息子は任務を果たせてますか?」
「しっかり頑張っていますよ」
「先程屋敷で会った際、お2人に海に遊びに連れて行ってもらえたと大層大喜びでした。まったくまだまだ子供ですなぁ」
「私も家を空けることが多く、子供達と一緒に遊びに行ったことがなかったので新鮮でした。そう言えば、この度の会談はスムーズに交渉が捗ったと聞きます」
「私が強気にでれば容易いものです」
「さすがですなぁ、大臣。では、祝して」
チャリーンと三人はグラスを交わす。
ビルも弟のニコラスと共に会場で貴族達と歓談していた。会場で皇帝とエメラルド王女が踊っている姿をニコラスが見ていると、
「兄さん、陛下とベルク王女がなかなかお似合いですね」
「いや、まったく似合ってないよ」
「えっ?そうかな??」
側近であるビルはクリストファーの無愛想な表情から王女の相手をさせられ不機嫌になっていることを察していた。
♪~♪
広間に目をやるとノーザンランド皇帝とベルク国王女の踊りをみな、うっとりとした表情で眺めていた。エメラルド王女はクリストファーを甘えるように見つめ、
「あのぅ、陛下。ノーザンランドの滞在をお許し頂きありがとうございます」
「あぁ」
「わたくし、帝都の学校で学べるなんて楽しみにしております!」
「王族の貴女が学ぶ必要があるか疑問だが」
「そんなことはありません!我が国はご存知の通り小国で発展せねばならない国なのです。やはり、実際に帝国の姿を見て学び、自国に生かしてたいのです。どうかお力添えを」
「国が違えば学ぶ内容も異なるかもしれないな。では、失礼」
♪~♪
曲が終わり礼をするとクリストファーは水色の髪の妖艶の女性を手に取り踊り始めた。クリストファーは女性に微笑みかけながら二人は楽しそうに踊る。
♪~♪
「おまえが傍にいてくれて助かったよ」
「ふふふ。あらっよろしくて?ベルクの王女様が物足りなそう顔をされていらっしゃいますわ、そろそろお妃様も決めなければならないのに、なかなか陛下の御眼鏡に適う才色兼美なお嬢様は現れないのですね。うふふ」
「おまえにまで心配されるとはな」
「あの王女様も陛下の魅力に滅入ってしまわれたようですわね。陛下、ご報告どうされます?また、変な噂が立ちますがこのまま部屋にまいりましょうか?」
「問題ない」
「うふふ」
♪~♪
「やはり、陛下はレニー子爵にお会いになる為にリッチモンドにいらっしゃったのね」
「まさか、彼女が皇后??無理だろ、35じゃなかったか?」
「あの美貌だ。虜になるな」
と貴族達が口々に好き勝手に噂する。
レニー子爵は昔、ウィンターニアの戦いで夫を失い、領地を自身で有利に治めれるように持ち前の美しさで若いクリストファーを虜にし、取り入ったとされ皇帝の年上の愛人と噂されている女性だ。
♪~♪
一人取り残されたエメラルド王女はトボトボと兄の元へ戻る。
「お兄様、申し訳ございません、全くもって振り向いて頂けませんでしたわ」
「仕方ないよ、庭に出て涼もう」
二人は廊下で涼んでいると騎士達の噂話が聞こえてきた。
リーラ、ルディ、ダン、トニーは警備の為に廊下で待機していたが、広間の扉は開いたままとなっており、偶然にクリストファーが妖艶の女性と踊っている姿が見えたのだ。
ダンは、
「おっ、レニー子爵じゃないか」
と懐かしそうに声を出す。
「陛下、キラキラした女性と踊ってますね」
ルディが言うとみんなで広間を見る。
「あのお方は陛下の夜伽指導されていたんだ」
「夜枷って何?」
リーラが尋ねるとトニーがあーっと止める前にダンが話し出す。
「夜枷と言うのは夜に男と女が裸で愛しあうんだよ、王族は後継問題があるから遊べないだろう。だからどうやって愛しあうのかをレニー子爵が陛下に手取り足取り教えて差し上げながら陛下のお相手をするんだ。陛下はレニー子爵をいたく気にいられて愛人として傍に置いているらしいぞ。」
とダンがベラベラと喋ってしまい、トニーは頭を抱える。
ルディもさすがに男なのでわかっていたが気不味くなりリーラから目線を逸らす。
リーラはダンの話を聞くと思い切り顔を顰めると一言発する。
「えーっ、幻滅!!」
あっと声を荒げたことにリーラは近くにいた来賓客に陳謝して場を離れる。
「最低!!」
プンプンと怒って走り去るリーラだった。
「ダンさん、ダメだよ。乙女にリアルな話しちゃ」
「まずった~!!同僚感覚で話しちゃたよ。
はぁーー。娘みたいに接しないとダメだな」
「副隊長、結構尾を引くタイプですからね、あの年頃は難しいですよ~、多分、陛下のことを汚い者を見る目で見ますよ」
「ないだろう!皇帝だぞ!」
「リーラならありえるかもしれない…、リーラ待ってよ!!花火見るんだろうー」
「「副隊長!!」」
と三人はリーラの後を追いかけた。
リーラ達の話を聞いていたケンドリックとエメラルドは驚きながら顔を見合わせた。
「まさか、愛人がいるとは…」
「大丈夫ですわ、所詮身分が低く、年上ですわ」
「エメラルド、無理はするなよ。お前には幸せになってほしい。国のために無理な婚儀は結ぶ必要ない」
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