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第8章 孤立した皇太后の故郷 ウィターニア編
幕間 フレンチェスカ・レニーの回想ー2ー
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イーサンはウィターニア領の中央にあった旧ウィターニア王国を陥し、ウィターニア王女と王子を捕虜として帝国に連れ去っだそうだ。レニーの女狐が王国を陥れたと非難されたものだ。西側の領を治めていた第1王子はその領を新たな新ウィターニア王国と定め、長きに渡り戦いが繰り広げられたのだ。
イーサンは皇子から皇帝へと即位し、驚いたことにウィターニアの王女を娶ったそうだ。王女は知っているのだろうか、国を裏切った女が夫の愛人でこのウィターニアの地で我が物の様に振る舞っていることを…
そして、あのお方はまた傍に女を置くのだ、イーサンは美しい女騎士を傍に置く様になるとレニーの地に訪れても私は寝所へと呼ばれなくなった。
「ギルバート様、あの女性騎士は?」
「あぁ、兄上のお気に入りなんだ。フレンチェスカでもヤキモチを焼くのかい」
「もちろんですわ」
橙色の髪を靡かせた美しい女性騎士。常にイーサン皇帝の傍に控え、私が近寄ることさえ出来なかった。間も無くしてイーサン皇帝は呪いからこのウィターニアで息を引き取る。ウィターニアを陥とすために新たに後継者であるクリストファー皇子が騎士隊を率いて我がレニー領へやって来た。今までは陛下の寵愛があったからこそ我が領は生き残ることが出来た。私はこの若き皇子の前でどのように動けば良いのだろう。
「ようこそ、我が領へ。フレンチェスカ・レニーと申します、殿下」
優雅にスカートを摘み挨拶をすると、
「おまえが父上を誑かした愛人だな」
とイーサン皇帝と同様の鋭い目つきで睨みつけてきた。悲鳴をあげるのを必死に抑え、笑顔を作る。
バキッ
と誰かを殴る音が聞こえた。
「痛いだろ!キャサリン!」
「何度も申し上げているでしょう!女性に失礼な口を叩くなとーー!」
バキッ
ともう1発殴られていた。
「わ、わかったよ~、クソッ。すまなかったな、レニー夫人」
「いえ」
「レニー夫人は我ら騎士隊の駐屯地を守ってくれているお方なのです。この方がいらっしゃるからこそ、我々安心してウィターニアを討てるのです」
とあの女性騎士から放たれた言葉に思わず涙が出そうになった。
「では、殿下をよろしく頼む」
「かしこまりました、では、殿下お部屋に案内致しますわ」
腫れた頬を冷やして差し上げ、身体を丁寧に拭いて差し上げて退室を申し出ると
「えっ?もう行くのか?」
びっくりしたように声を出した。
「ふふふ、何か期待されていらっしゃいましたか?」
「別に…」
殿下は顔を赤らめると俯かれた。
「まぁ、すぐに部屋を出ると殿下の威信にも関わりますわね、そうだわ、お父上様にも致しました、子守唄でも歌っ差し上げましょう」
「子守唄??」
「私の唄を聞くと呪いの力が弱まるそうですわ、出兵が決まった青年が別れの意を込めて恋人に様々な花を贈る唄ですのよ」
「そうなのか?!頼む…すまなかったな、レニー夫人を愛人呼ばわりして」
本当のことだが純粋な皇子には嘘をついた方が良いかと思い男女の関係はなかったことにした。そして、この空間でしか寛げない皇子が頼み事を零した。
「できたら、何か温かい甘い飲み物が飲みたい…」
ワインを温めて甘くしたホットワインをお持ちすると、嬉しいそうに飲み干した。
「美味い!気に入った!」
「この空間だけはどうか御寛ぎくださいませ」
「あ、ありがとう」
とあの子守唄を歌うと皇子はスウ、スウと眠りについた。
「私の唄は本当に呪いを弱めるのね」
クスッと笑い、皇子の髪を整えると退室すると、扉にはあの女性騎士キャサリン・ロゼッタが立っていた。
「殿下はお休みなられましたわ。先程はありがとうございます」
「いや、殿下が失礼なだけだ」
ではと頭を下げて立ち去ろうとするとキャサリン様が
「すまなかった」
と声をかけた。
「えっ?」
「貴女はイーサン様の寵愛を受けていたのに横取りするような…」
「あらっ?気にされていたのですか?」
「あの時イーサン様は呪いが酷く、貴女を抱くと壊れそうでと仰るから…」
「で、貴女様は頑丈だから抱かせろと言われたのですか?」
「……」
「ふふふ、あははは」
「なぜ、笑う!!」
「いえ、いえ、まさかイーサン様に心配されていたとは思わず…。憎いお方だわ…」
嘘ばかり、私を優しく抱いた事など一度もなかった。手元に置いたこの美しい女性騎士を抱きたくて仕方なかったのだろう。妻もいるくせに、数多くの女性を抱き尽くした男…本当に悪い男だわ…
「イーサン様が貴女は呪いを癒せる歌声を持つと聞いた。殿下をよろしく頼む」
「もちろんでございますわ」
一人の男に抱かれた女同士、キャサリン様を同志の様に感じずにはいられなかった。
ようやくウィターニアの争いは終わりを告げ、レニー子爵として爵位を頂き、ウィターニアを見張る番人として今も帝国に仕えている。
「フィールド公子様を見てご覧なさい。どの女性を見つめているのかしら?」
「本当ですね、若いですな…」
長くレニー家に仕えてくれている騎士のロバンがおやっと笑いかけた。
「羨ましいわ。エルザと貴方の息子が婚姻を結ぶ期にあの子達にレニーを託そうと考えているのよ」
「当主様…」
亡き夫と私の間には一人娘エルザがいる。娘だけはなんとか救いたいと侍女とその夫のロバンにエルザを託したのだ。彼女は母が私だと言うことは未だに知らされていない。
「私ももう暫く頑張りますので貴女様にはもう暫く頑張って頂きたいのですが…」
「まだ働らかせるつもり?」
「エルザ様の教育は当主様がすべきです。エルザ様は当主様を母と呼ぶ日をお待ちです」
「ロバン?」
「エルザ様には全てお話しました」
「ロバン…そう…ありがとう。エルザは私のことを恥ていないかしら…」
「まさか?!貴女様のおかげでレニー領、そして我々は生き延びることが出来ました。エルザ様もご理解されています」
「そう…わかったわ。エルザに会うわ。そして…抱き締めたいわ…、その前にこの騒動を何とかしないと。我が領内に疫病が入らぬよう食い止めるわよ、さぁ、屋敷に戻るわ」
「はい、かしこまりました」
その後、ウィターニアの病は6番隊の女性騎士とイーサン様の御息女のエリザベス殿下のご活躍の下、終息を迎えた。この若き次世代の子達の時代が始まっているのだ。
イーサンは皇子から皇帝へと即位し、驚いたことにウィターニアの王女を娶ったそうだ。王女は知っているのだろうか、国を裏切った女が夫の愛人でこのウィターニアの地で我が物の様に振る舞っていることを…
そして、あのお方はまた傍に女を置くのだ、イーサンは美しい女騎士を傍に置く様になるとレニーの地に訪れても私は寝所へと呼ばれなくなった。
「ギルバート様、あの女性騎士は?」
「あぁ、兄上のお気に入りなんだ。フレンチェスカでもヤキモチを焼くのかい」
「もちろんですわ」
橙色の髪を靡かせた美しい女性騎士。常にイーサン皇帝の傍に控え、私が近寄ることさえ出来なかった。間も無くしてイーサン皇帝は呪いからこのウィターニアで息を引き取る。ウィターニアを陥とすために新たに後継者であるクリストファー皇子が騎士隊を率いて我がレニー領へやって来た。今までは陛下の寵愛があったからこそ我が領は生き残ることが出来た。私はこの若き皇子の前でどのように動けば良いのだろう。
「ようこそ、我が領へ。フレンチェスカ・レニーと申します、殿下」
優雅にスカートを摘み挨拶をすると、
「おまえが父上を誑かした愛人だな」
とイーサン皇帝と同様の鋭い目つきで睨みつけてきた。悲鳴をあげるのを必死に抑え、笑顔を作る。
バキッ
と誰かを殴る音が聞こえた。
「痛いだろ!キャサリン!」
「何度も申し上げているでしょう!女性に失礼な口を叩くなとーー!」
バキッ
ともう1発殴られていた。
「わ、わかったよ~、クソッ。すまなかったな、レニー夫人」
「いえ」
「レニー夫人は我ら騎士隊の駐屯地を守ってくれているお方なのです。この方がいらっしゃるからこそ、我々安心してウィターニアを討てるのです」
とあの女性騎士から放たれた言葉に思わず涙が出そうになった。
「では、殿下をよろしく頼む」
「かしこまりました、では、殿下お部屋に案内致しますわ」
腫れた頬を冷やして差し上げ、身体を丁寧に拭いて差し上げて退室を申し出ると
「えっ?もう行くのか?」
びっくりしたように声を出した。
「ふふふ、何か期待されていらっしゃいましたか?」
「別に…」
殿下は顔を赤らめると俯かれた。
「まぁ、すぐに部屋を出ると殿下の威信にも関わりますわね、そうだわ、お父上様にも致しました、子守唄でも歌っ差し上げましょう」
「子守唄??」
「私の唄を聞くと呪いの力が弱まるそうですわ、出兵が決まった青年が別れの意を込めて恋人に様々な花を贈る唄ですのよ」
「そうなのか?!頼む…すまなかったな、レニー夫人を愛人呼ばわりして」
本当のことだが純粋な皇子には嘘をついた方が良いかと思い男女の関係はなかったことにした。そして、この空間でしか寛げない皇子が頼み事を零した。
「できたら、何か温かい甘い飲み物が飲みたい…」
ワインを温めて甘くしたホットワインをお持ちすると、嬉しいそうに飲み干した。
「美味い!気に入った!」
「この空間だけはどうか御寛ぎくださいませ」
「あ、ありがとう」
とあの子守唄を歌うと皇子はスウ、スウと眠りについた。
「私の唄は本当に呪いを弱めるのね」
クスッと笑い、皇子の髪を整えると退室すると、扉にはあの女性騎士キャサリン・ロゼッタが立っていた。
「殿下はお休みなられましたわ。先程はありがとうございます」
「いや、殿下が失礼なだけだ」
ではと頭を下げて立ち去ろうとするとキャサリン様が
「すまなかった」
と声をかけた。
「えっ?」
「貴女はイーサン様の寵愛を受けていたのに横取りするような…」
「あらっ?気にされていたのですか?」
「あの時イーサン様は呪いが酷く、貴女を抱くと壊れそうでと仰るから…」
「で、貴女様は頑丈だから抱かせろと言われたのですか?」
「……」
「ふふふ、あははは」
「なぜ、笑う!!」
「いえ、いえ、まさかイーサン様に心配されていたとは思わず…。憎いお方だわ…」
嘘ばかり、私を優しく抱いた事など一度もなかった。手元に置いたこの美しい女性騎士を抱きたくて仕方なかったのだろう。妻もいるくせに、数多くの女性を抱き尽くした男…本当に悪い男だわ…
「イーサン様が貴女は呪いを癒せる歌声を持つと聞いた。殿下をよろしく頼む」
「もちろんでございますわ」
一人の男に抱かれた女同士、キャサリン様を同志の様に感じずにはいられなかった。
ようやくウィターニアの争いは終わりを告げ、レニー子爵として爵位を頂き、ウィターニアを見張る番人として今も帝国に仕えている。
「フィールド公子様を見てご覧なさい。どの女性を見つめているのかしら?」
「本当ですね、若いですな…」
長くレニー家に仕えてくれている騎士のロバンがおやっと笑いかけた。
「羨ましいわ。エルザと貴方の息子が婚姻を結ぶ期にあの子達にレニーを託そうと考えているのよ」
「当主様…」
亡き夫と私の間には一人娘エルザがいる。娘だけはなんとか救いたいと侍女とその夫のロバンにエルザを託したのだ。彼女は母が私だと言うことは未だに知らされていない。
「私ももう暫く頑張りますので貴女様にはもう暫く頑張って頂きたいのですが…」
「まだ働らかせるつもり?」
「エルザ様の教育は当主様がすべきです。エルザ様は当主様を母と呼ぶ日をお待ちです」
「ロバン?」
「エルザ様には全てお話しました」
「ロバン…そう…ありがとう。エルザは私のことを恥ていないかしら…」
「まさか?!貴女様のおかげでレニー領、そして我々は生き延びることが出来ました。エルザ様もご理解されています」
「そう…わかったわ。エルザに会うわ。そして…抱き締めたいわ…、その前にこの騒動を何とかしないと。我が領内に疫病が入らぬよう食い止めるわよ、さぁ、屋敷に戻るわ」
「はい、かしこまりました」
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