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4‑2 王子・エラのざまぁ(断罪編)
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4‑2 王子・エラのざまぁ(断罪編)
暫定摂政セシリアが「真実の記録庁」を開いてから二十日。
王都は情報の奔流に慣れはじめ、街角の会話は新政の議題から日々の利便へと移りつつあった。
そんな折――鐘楼が低い警告の音を三つ打ち、王城の掲示板に《特別審理判決》が貼り出される。
> 〈被告アルベルト・ディアス、レオノーラ・ブランシェ、エラ・ブランシェに対する大逆・詐欺・贈賄・公印偽造の事実認定〉
〈判決〉
一、王太子アルベルト・ディアス
・王位継承権永久剥奪
・全個人資産を王家基金へ移譲
・辺境聖騎士団への十年間従軍奉仕
二、レオノーラ・ブランシェ
・貴族籍剥奪および国外追放
・生涯にわたる魔術行使禁止
三、エラ・ブランシェ
・終身年期刑(二十年間公共労役)
・本人名義の慈善基金二十万金貨を貧民救済へ全額寄付
――瞬く間に号外が刷られ、酒場も市場も噂の炎で沸騰した。
「王子が辺境送りだって!?」「あの美貌のエラが石畳掃除? 見に行きたい!」
人々の好奇心と溜飲は、高価な酒より甘い酔いを与えた。
◆
数日後。
北門外の練兵地には、薄鎧に袖を通したアルベルトが立っていた。
濃紺の軍外套は彼の背丈に合わず、折り返した袖口から白手袋が不格好に覗く。
「前へ進め!」
叱咤する教官の声に、王子は慣れぬ長槍を構えたが瞬く間に体勢を崩し、泥水へ転倒した。
笑いを堪える若い騎士見習いの列。その中に、かつて宮廷で肩書だけを誇っていた下級貴族の二男も混じっている。
「殿下、じゃなかったな。――“隊員アル”さん、鎧の泥は自分で洗うんだぞ」
揶揄の声に、アルベルトの顔が怒りで赤黒く染まる。だが殴りつけようとした拳は隊規違反で即座に取り押さえられ、教官の杖が無慈悲に背へ降った。
「辺境では肩書より腕だ。甘さは命取りだと骨に刻め!」
夜。
薄汚れた兵舎でアルベルトは粗末な寝台に横たわり、瓦版に刷られた新政の見出しを睨みつけた。
“摂政セシリア、治水計画に民兵二千名雇用”
“市民代議会、王家財源に監査権――歴史的合意”
激しい嫉妬が胸を焼く。
(あれは余の夢だった……! 民衆に慕われ、栄光を築くはずだったのに!)
だが紙面には彼の名はなく、泥と汗のにおいだけが現実を刻んでいく。
◆
王都南門から一行の荷馬車が発った。
荷台には粗末な木箱と共に布切れ姿の女──レオノーラ・ブランシェが鎖で繋がれている。
侍女時代の豪奢な香水はとうに失われ、髪は脂で束になり、脇には“魔術行使禁止”を示す鉄製封印腕輪。
「私が……私ほどの策士が……こんな田舎へ流される?」
馬上から護送騎士が冷笑する。
「策士? 王子と王家を同時に失脚させた罪人だろう。口を慎め」
「黙れ! あの女、それに靴さえなければ……!」
怨嗟の叫びは乾いた風にさらわれた。
追放先は“ヴェルトラの荒野”――魔力暴走が頻発し結界壁の補修要員も不足する不毛の地。
かつて貴婦人と呼ばれた女が、崩れかけた魔力障壁の前で監視兵の鞭に怯える姿が後日報じられ、王都の瓦版は軒並み完売となった。
◆
王都近衛兵舎裏の石畳。
桶を抱えて歩くのはエラ・ブランシェ。
薄い麻服に変えられた体は冬の名残の冷気に震え、慣れない木靴が石を打つたび痛覚が足裏に突き刺さる。
石畳掃除は公共労役の初歩。しかし王城外周は広い。
「ほら、涙で石が磨けるか?」
巡回の衛兵の冷笑に、エラは歯を噛む。
舞踏会で浴びた羨望の視線が、いまや嘲笑の槍となって背を刺す。
あの晩、彼女は“可憐なヒロイン”の仮面しか持たなかった。その仮面が剥げた今、残ったのは素肌を切る風と、硬い石畳だけだ。
日暮れ、作業を終えたエラは膝を抱え込み、薄汚れた井戸端で涙を拭った。
ふと、石段の向こうで野良猫が古い菓子パンを齧っている。
空腹が急に身を締め上げ、彼女は立ち上がり、よろめきながら手を伸ばした。
しかし猫はパンを咥え、軽やかに塀を越えて姿を消す。
残されたのは、井戸水の冷たさと夜風の痛みだけだった。
◆
そして――“ざまぁ”の報は、王都に新たな活力を与えた。
「悪は裁かれ、嘘は破れた。ならば自分たちも変われる」
若い職人が議場の傍聴券を求め、農夫は治水工事の求人に名を連ねる。
子どもたちは瓦版の挿絵で〈悪役令嬢〉を指さし、
「ほんとうはヒーローなんだって!」と目を輝かせた。
◆
摂政府執務室。
夕刻、セシリアは報告書を読みながら窓外の夕焼けに目を細めた。
クロエが静かに茶を置く。
「王子の辺境従軍が始まったわ。初日に泥田へ落ちたと噂よ」
「身体で学ぶ痛みは、靴でも隠せない。必要な授業ね」
「エラの労役も瓦版が追いかけてる。“悲劇のヒロイン、今は洗い場の乙女”だって」
セシリアはペンを止め、ふっと息を吐いた。
「瓦版は興奮を売る商売よ。でも彼女がいつか“労役を終えた市民”として歩き出す記事を書いたなら、それが本当の更生の証」
クロエは目を瞬き、柔らかく笑った。
「悪役令嬢は最後まで優雅ね。ざまぁの後の未来まで考えてる」
「灰を撒くだけでは、灰かぶりは救えないもの」
窓の外、夕陽が王城を赤く染める。
セシリアは胸元の衣紋を整え、遥か北の空へ思いを馳せた。
――泥と汗に塗れた王子が、十年後“ほんものの騎士”として帰れるかどうか。
――荒野で魔力暴走を食い止めるレオノーラが、自らの策謀を悔いる時間を持つかどうか。
――井戸端で泣いたエラが、労役のあと何を望むか。
すべては彼ら次第。
だからこそ今、国は前へ進める。
「さあ、次の案件を」
セシリアは微笑み、真新しい議案書に視線を落とした。
“王都教育院改革案”――真実を語り、学ぶ力を育む未来への礎。
悪役令嬢のペン先が新しい物語を描き出し、夕闇は静かに王都を包み込んだ。
暫定摂政セシリアが「真実の記録庁」を開いてから二十日。
王都は情報の奔流に慣れはじめ、街角の会話は新政の議題から日々の利便へと移りつつあった。
そんな折――鐘楼が低い警告の音を三つ打ち、王城の掲示板に《特別審理判決》が貼り出される。
> 〈被告アルベルト・ディアス、レオノーラ・ブランシェ、エラ・ブランシェに対する大逆・詐欺・贈賄・公印偽造の事実認定〉
〈判決〉
一、王太子アルベルト・ディアス
・王位継承権永久剥奪
・全個人資産を王家基金へ移譲
・辺境聖騎士団への十年間従軍奉仕
二、レオノーラ・ブランシェ
・貴族籍剥奪および国外追放
・生涯にわたる魔術行使禁止
三、エラ・ブランシェ
・終身年期刑(二十年間公共労役)
・本人名義の慈善基金二十万金貨を貧民救済へ全額寄付
――瞬く間に号外が刷られ、酒場も市場も噂の炎で沸騰した。
「王子が辺境送りだって!?」「あの美貌のエラが石畳掃除? 見に行きたい!」
人々の好奇心と溜飲は、高価な酒より甘い酔いを与えた。
◆
数日後。
北門外の練兵地には、薄鎧に袖を通したアルベルトが立っていた。
濃紺の軍外套は彼の背丈に合わず、折り返した袖口から白手袋が不格好に覗く。
「前へ進め!」
叱咤する教官の声に、王子は慣れぬ長槍を構えたが瞬く間に体勢を崩し、泥水へ転倒した。
笑いを堪える若い騎士見習いの列。その中に、かつて宮廷で肩書だけを誇っていた下級貴族の二男も混じっている。
「殿下、じゃなかったな。――“隊員アル”さん、鎧の泥は自分で洗うんだぞ」
揶揄の声に、アルベルトの顔が怒りで赤黒く染まる。だが殴りつけようとした拳は隊規違反で即座に取り押さえられ、教官の杖が無慈悲に背へ降った。
「辺境では肩書より腕だ。甘さは命取りだと骨に刻め!」
夜。
薄汚れた兵舎でアルベルトは粗末な寝台に横たわり、瓦版に刷られた新政の見出しを睨みつけた。
“摂政セシリア、治水計画に民兵二千名雇用”
“市民代議会、王家財源に監査権――歴史的合意”
激しい嫉妬が胸を焼く。
(あれは余の夢だった……! 民衆に慕われ、栄光を築くはずだったのに!)
だが紙面には彼の名はなく、泥と汗のにおいだけが現実を刻んでいく。
◆
王都南門から一行の荷馬車が発った。
荷台には粗末な木箱と共に布切れ姿の女──レオノーラ・ブランシェが鎖で繋がれている。
侍女時代の豪奢な香水はとうに失われ、髪は脂で束になり、脇には“魔術行使禁止”を示す鉄製封印腕輪。
「私が……私ほどの策士が……こんな田舎へ流される?」
馬上から護送騎士が冷笑する。
「策士? 王子と王家を同時に失脚させた罪人だろう。口を慎め」
「黙れ! あの女、それに靴さえなければ……!」
怨嗟の叫びは乾いた風にさらわれた。
追放先は“ヴェルトラの荒野”――魔力暴走が頻発し結界壁の補修要員も不足する不毛の地。
かつて貴婦人と呼ばれた女が、崩れかけた魔力障壁の前で監視兵の鞭に怯える姿が後日報じられ、王都の瓦版は軒並み完売となった。
◆
王都近衛兵舎裏の石畳。
桶を抱えて歩くのはエラ・ブランシェ。
薄い麻服に変えられた体は冬の名残の冷気に震え、慣れない木靴が石を打つたび痛覚が足裏に突き刺さる。
石畳掃除は公共労役の初歩。しかし王城外周は広い。
「ほら、涙で石が磨けるか?」
巡回の衛兵の冷笑に、エラは歯を噛む。
舞踏会で浴びた羨望の視線が、いまや嘲笑の槍となって背を刺す。
あの晩、彼女は“可憐なヒロイン”の仮面しか持たなかった。その仮面が剥げた今、残ったのは素肌を切る風と、硬い石畳だけだ。
日暮れ、作業を終えたエラは膝を抱え込み、薄汚れた井戸端で涙を拭った。
ふと、石段の向こうで野良猫が古い菓子パンを齧っている。
空腹が急に身を締め上げ、彼女は立ち上がり、よろめきながら手を伸ばした。
しかし猫はパンを咥え、軽やかに塀を越えて姿を消す。
残されたのは、井戸水の冷たさと夜風の痛みだけだった。
◆
そして――“ざまぁ”の報は、王都に新たな活力を与えた。
「悪は裁かれ、嘘は破れた。ならば自分たちも変われる」
若い職人が議場の傍聴券を求め、農夫は治水工事の求人に名を連ねる。
子どもたちは瓦版の挿絵で〈悪役令嬢〉を指さし、
「ほんとうはヒーローなんだって!」と目を輝かせた。
◆
摂政府執務室。
夕刻、セシリアは報告書を読みながら窓外の夕焼けに目を細めた。
クロエが静かに茶を置く。
「王子の辺境従軍が始まったわ。初日に泥田へ落ちたと噂よ」
「身体で学ぶ痛みは、靴でも隠せない。必要な授業ね」
「エラの労役も瓦版が追いかけてる。“悲劇のヒロイン、今は洗い場の乙女”だって」
セシリアはペンを止め、ふっと息を吐いた。
「瓦版は興奮を売る商売よ。でも彼女がいつか“労役を終えた市民”として歩き出す記事を書いたなら、それが本当の更生の証」
クロエは目を瞬き、柔らかく笑った。
「悪役令嬢は最後まで優雅ね。ざまぁの後の未来まで考えてる」
「灰を撒くだけでは、灰かぶりは救えないもの」
窓の外、夕陽が王城を赤く染める。
セシリアは胸元の衣紋を整え、遥か北の空へ思いを馳せた。
――泥と汗に塗れた王子が、十年後“ほんものの騎士”として帰れるかどうか。
――荒野で魔力暴走を食い止めるレオノーラが、自らの策謀を悔いる時間を持つかどうか。
――井戸端で泣いたエラが、労役のあと何を望むか。
すべては彼ら次第。
だからこそ今、国は前へ進める。
「さあ、次の案件を」
セシリアは微笑み、真新しい議案書に視線を落とした。
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