溺愛政略結婚 花嫁は女子高生

鍛高譚

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12話

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春の陽射しがふわりと差し込む久川家のキッチン。そこに立つのは、エプロン姿の未来。

「……ふふっ、今日のお味噌汁、出汁は完璧」

朝から未来はやる気満々だった。結婚後、本格的に始まった“若奥様”生活。最初はぎこちなかったが、持ち前の努力家気質と観察力で、今や料理も家事も卒なくこなす日々だ。

「お嬢様、いえ、奥様。本日のご朝食の準備が整いました」

執事の報告に、未来は胸を張ってうなずく。

「ありがとう。では、隼人さんを呼んできて」

朝食の席に着いた隼人は、ふわりと香る和食の香りに目を細める。

「……これは、また腕を上げたな」

「ふふん、当然です。毎日こっそり練習してますから」

隼人は未来の顔をじっと見て、優しく微笑んだ。

「君がキッチンに立つ姿を見るたび、なんだか胸がいっぱいになる。制服姿の高校生だった頃からは想像できないな」

「私だって、まさかこんなに“奥様業”が楽しいなんて思ってませんでした」

未来はそう言って照れ笑いを浮かべながら、料理をよそっていく。その一挙手一投足に気品と清潔感が漂い、執事や使用人たちの間でも“奥様覚醒”とひそかに噂されていた。

朝食後は花の手入れ、洗濯物の管理、さらには業者との応対までこなす未来。

「お届けものです、久川未来様宛てに……」

「ありがとうございます。ここにサインでよろしいですか?」

笑顔を絶やさず対応するその姿は、もうどこから見ても“ただの女子高生”ではなかった。

そして午前の家事を終えると、未来はさっと上着を羽織り、鏡の前で口元を引き締める。

「午後は、社長室へ」

そう、未来は今や“奥様”であると同時に、“社長夫人兼秘書”でもあった。

だがそれは、次の物語の舞台。

この日、邸内に戻った未来は、執事たちから一枚の報告書を受け取った。

「本日の邸内管理状況です。奥様の指導により、植物管理部門の配置換えが成功しました」

「よかった……去年から気になってたんです。陽当たりが悪くて、バラの成長が遅れてたんですよね」

未来は、メモ帳を片手に細かな改善点をチェックしていく。その真剣な表情に、隣で控えていたメイドたちは感心しきりだった。

「……もう、すっかり“奥様”ですね」

「そうですね。最初は可愛らしいお嬢様という印象でしたが、今は凛とした気品が……」

未来は、ふと耳に届いたその声に振り返り、苦笑した。

「まだまだ修行中です。でも、私、この生活が……すごく好きなんです」

その日の夜。書斎で隼人と並んで書類を読んでいた未来は、ふと手を止めて尋ねた。

「ねえ隼人さん。私って……ちゃんと“奥様”してますか?」

隼人は静かにペンを置き、彼女の手を取った。

「未来。君はね、僕にとって、もう“最強の奥様”だよ」

未来は頬を染めながらも、その言葉をしっかりと胸に刻んだ。

彼女はもう、ただの学生でも、夢を語るだけの少女でもない。

――夢に向かいながら、家庭を守り、誰かを支える“最強の奥様”。

その称号は、彼女にとって、何よりも誇らしいものだった。


翌日、未来はいつもより少し早く目を覚ました。

“奥様”としての役割にも慣れてきた彼女は、すでに次のステップに進んでいた。

――社長秘書。

久川グループ本社の役員フロア。その一角にある社長室は、静謐な空気と緊張感が漂う場所だった。そこに、新たに加わった若き秘書――久川未来の存在が、社内で密かに話題を呼んでいた。

「……え、あの新しい秘書さんって、奥様なんですか?」

「うそ、まだ18歳とかじゃなかったっけ……?」

「いや、それよりもあの対応力。社長室に配属されてすぐなのに、もう資料整理から応接準備まで完璧って……」

そんな声がエレベーター内や廊下、社員食堂の片隅で交わされていることを、未来自身は知らなかった。

それもそのはず。彼女は今、社長室の中で隼人のスケジュール管理と来客応対、契約書類の整理に追われていた。

「社長、次の会議は14時から。会議室Cで、担当部長との打ち合わせです」

「了解。資料の準備は?」

「すでに机上に用意しました。会議後の面談リストも更新済みです」

未来はタブレットを滑らせながら、的確に情報を伝えていく。

その流れるような仕事ぶりに、長年仕えてきた秘書課のベテランも舌を巻いた。

「正直なところ……ここまでやるとは思ってなかったわ」

「新人なんて呼べないですね……完全に“社長の右腕”」

未来は、自分が社長夫人であるという立場を笠に着ることなく、あくまでも仕事は仕事として、真剣に取り組んでいた。

午前中の業務が一段落し、社長室にひとときの静けさが訪れる。

「未来、疲れてないか?」

隼人が声をかけると、未来は椅子に腰掛けたまま微笑んだ。

「大丈夫です。最初は緊張しましたけど……今はすごく楽しいです」

「楽しい、か。君らしいな」

「たぶん、私は“働く奥様”って立場に、ちょっと憧れてたのかもしれません」

その言葉に、隼人は少し目を細めた。

「君の姿を見てると……この会社も、未来も、どちらも任せたくなってしまうよ」

「それはちょっと荷が重いですけど……でも、嬉しいです」

午後、未来は顧客との来客応対に臨んでいた。相手は老舗企業の会長で、かなりの年配だった。

「おやおや、随分と若い秘書さんだねぇ。社長の姪御さんか何かかと思ったよ」

「いいえ。……久川未来と申します。社長の秘書を務めております」

未来は一礼し、穏やかな笑みを浮かべてお茶を差し出す。

「お飲み物は、温かい煎茶とアイスコーヒーをご用意しております。お好みに合わせてお選びください」

その所作と声色、丁寧な言葉遣いに、来客の会長は目を丸くした。

「ふむ……見た目に反して、落ち着きがある。若いのに立派だ」

「恐れ入ります。社長を支える立場として、日々学んでおります」

未来の受け答えに、会長は何度も頷き、すっかり気を許した様子だった。

会談後、隼人が廊下で彼に見送られる際、その会長は耳打ちするように笑った。

「……君、あれだね。奥さんの教育、最高に成功してるよ」

隼人は苦笑しつつも、誇らしげにうなずいた。

「ええ。自慢の妻ですから」

社内の廊下を歩く未来の背筋は、まっすぐ伸びていた。

その背中を見た若手社員たちは、ぽつりとつぶやく。

「……マジで、“最強の奥様”だな」

「でも、なんか憧れるよね」

未来はそれを聞くこともなく、次の業務へとまっすぐ向かっていた。

“奥様”としても、“秘書”としても、彼女は着実にその存在を築き上げていたのだった。



週の半ばを過ぎた水曜日。久川家の門前には、黒塗りの車が一台、静かに停まった。

運転席から降り立ったのは、以前未来の警護を担当していた――いや、もはや“伝説”となっていたSPペア、真田真子と服部倉子だった。

二人はかつて、女子高生でありながら既婚者という特異な立場の未来を守るため、制服姿で同級生に成り済ましてまで警護を行っていた経歴を持つ。今ではもう、制服からも任務からも解放されていたが……

「ただいま戻りました」

「未来様の安全のため、今日から“新居セキュリティ担当”として復帰いたします」

二人は執事に丁寧に挨拶し、そのまま邸内に案内される。

「ご無沙汰しております、お嬢様……いえ、奥様」

真子が恭しく頭を下げると、未来は目を見開いた。

「えっ……ちょっと待って? なんでまた制服じゃなくてSPスーツで来てるの?」

倉子が真顔で答える。

「正式な配置です。社長よりご指示を受けました。今後、奥様が社外で活動される際の警護、ならびに自宅のセキュリティ強化を担当いたします」

「……いや、ちょっと。そんな物騒なこと起きてないですから! 最近は泥棒も猫くらいしか来ないですよ?」

「猫もまた、場合によっては情報収集の媒体となりえます」

「何の機密が!? いや、待って! いま私、普通の主婦ですよ!?」

未来の叫びにも動じることなく、二人は邸内の巡回とチェックを淡々と開始した。

キッチン裏、書斎前、そして中庭の死角となる位置――すべてを二人は厳しく確認していく。

「カメラの死角はこちら……植え込みの剪定が必要です。侵入経路になります」

「了解。今夜のうちに警備網を再設定」

もはや軍隊である。

未来はソファに倒れ込みながら、額に手を当てた。

「……隼人さん、これ絶対あなたの指示でしょ……」

その声に応えるように、隼人が書斎から顔を出した。

「うん。君が社外にも出るようになったから、安全管理は万全にしようと思って」

「いや、だからって、制服脱いだ二人の登場は反則ですよ……存在感すごすぎて普通の主婦やれてないです……」

「君はもう、普通の主婦じゃないからね」

「ぐっ……」

未来が押し黙ると、倉子が一歩前に進み出た。

「奥様。私たちは“戦場”を変えただけです。任務は終わっていません。奥様がどこにいても、私たちは守り抜く。それが使命です」

「真子もです!」

「……ぐぅ……ありがとうございます……」

夕方、再び社長室に戻った未来は、報告書とスケジュール調整をしている最中、背後でそっと倉子が控えていることに気づいた。

「……ずっといるの?」

「当然です」

「空気のように存在を消してます」

「存在感バリバリですけど……」

その頃、社内チャットにはこんなやりとりが飛び交っていた。

> 『社長夫人、今日からSP付きらしい』 『しかも超美人ふたり。前に女子高で制服着てた伝説のふたりじゃね?』 『あれマジだったんだ……』 『あの夫婦、なんなんだよ……最強かよ……』



未来は気づいていなかった。

社内では彼女のことを、密かに“令嬢型最強奥様”と呼ぶ者まで現れていたことに。

夜、ベッドで隼人に呟く。

「……もう驚く気力すらない」

隼人が微笑む。

「それでいい。きっと明日も、もっとすごいことが起きる」

「……やっぱり、もう驚きません」

その言葉が、未来にとってはある意味、本当の“強さ”の証だった。


春の終わりを告げるかのように、庭の花々が満開を迎えていた。

その日、未来は朝から忙しく動いていた。洗濯物を干し、簡単な朝食を整え、隼人のネクタイを結びながら「今日の予定は10時に取引先との面会、14時に会議」とテキパキ伝える。

「……奥様、まじですごいですよね」

いつの間にか背後に立っていたのは、いつものSP――真子と倉子。

「もう驚かないんですか? 社長、今朝はヘリで移動とか言ってましたけど」

「え? ……あ、うん。そうなんだ」

未来はため息をつきながら、少し笑った。

「正直ね……もう驚きません」

それは、もはや名言だった。

かつて、16歳の誕生日に突然告げられた政略結婚。

制服姿のまま、黒塗りの車で通学し、SP二人と生活を共にし、夫となった隼人の溺愛に振り回されながらも、学生生活を全うし、夢を貫いてきた未来。

そして今や、社長夫人として、社内秘書として、家庭人として、すべてを笑顔でこなす最強の奥様になっていた。

驚くよりも先に、やるべきことが目の前にある。

「じゃあ、行ってきます」

スーツ姿の隼人が微笑む。

未来は、軽く手を振って彼を見送った。

「行ってらっしゃい。気をつけてね」

それは、何気ない夫婦のやり取り。だけど、それこそが二人の築いた“本物の関係”の証だった。

邸内に戻った未来は、デスクに向かって次の週のスケジュールを確認する。自分のデザイン学校の授業日程と、隼人の出張予定、打ち合わせ候補日……

そこへ、SPの倉子が控えめに声をかけてきた。

「奥様。先ほど、旧校友会から講演依頼が届いております。『制服のまま妻だった私』というテーマでの登壇をご希望とのことです」

「……そっちの方面で名が知られてるの、なんだか複雑」

「でも、よく考えれば確かに唯一無二です」

「わかってる、わかってるけど!」

未来は苦笑しながらも、申し出を断らず、日程調整のメールを打ち始めた。

お昼には自分で簡単なサンドイッチを作り、午後はデザイン画を仕上げ、夕方には使用人たちと家庭菜園の打ち合わせ。そして夜――

「隼人さん、今日の食事はパスタにしました」

「嬉しい。今日は少し疲れてたから、君の料理が何よりの癒しだ」

二人並んで食卓を囲む。

未来は隼人の向かいで、スープを一口啜る。

「ねえ、隼人さん」

「ん?」

「結婚する前、あんなに怒ってた私が……今こうして、幸せそうにパスタを作ってるなんて、想像してた?」

隼人はスプーンを置き、少し笑った。

「想像は、してたよ。君となら、どんな未来も楽しめるって」

未来は思わず顔を赤らめた。

「ずるい……そんなこと言われたら、また頑張っちゃうじゃない」

「それが君の素敵なところだよ」

夜、ベッドに入る前。二人で並んで本を読む。

未来はふと顔を上げて、ぽつりと言った。

「……ねえ。これからもずっと、こうして笑っていられるかな」

隼人は本を閉じ、優しく彼女を抱き寄せた。

「もちろん。君がそばにいれば、どんな明日も大丈夫だ」

その言葉に、未来は安心したように目を閉じる。

「……うん、私も。もう、驚きません。どんな未来でも、あなたと一緒なら」

そして二人は、静かな夜の中で寄り添いながら、これからも続いていく未来にそっと誓いを立てた。

笑い合って、支え合って、少しずつ前に進む。

そうやって築かれていく日常こそが――

何より幸せな、彼女たちの物語の“本当のクライマックス”だった。



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