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第3章:離婚の提案と溺愛の証明
3-7. 父との対峙――彼女はもう、あなたの所有物ではない」
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6. 父との対峙――「彼女はもう、あなたの所有物ではない」
後日――私はエドワードの申し出を受け、彼の領地の屋敷に身を寄せることにした。突然家を出るという選択肢は考えもしなかったが、父に逆らって自宅に留まっていても、再びランドルフ家に連れ出される可能性があったからだ。
もちろん、ただ家出同然に逃げ込んだわけではない。エドワードが正式な手続きを取り、私を“保護”する形で同居する許可を王宮に申請してくれたのだ。政略結婚の渦中にある娘が相手方の領地に滞在するのは異例かもしれないが、エドワードの人脈と政治力があれば不可能ではないらしい。
そんな私に対して、父は激怒したらしい。何度も使者を出して「アマンダを連れ戻せ」と迫ってきたが、エドワードは一切譲らなかった。そもそも、父は“私をランドルフ公爵家に嫁がせる”と決めているのに、今さら私と話し合いをする意味などないだろう。
やがて父は観念したのか、あるいは別の打算があるのか、「直接エドワード侯爵と話をしたい」と申し入れてきた。エドワードが承諾し、私のいる屋敷に父が訪ねてくることになったのは、それから間もないことだった。
そして迎えた当日。エドワードの執務室に、父と私、そしてエドワードが顔を合わせる。父は私を見るなり、怒りでこわばった表情を浮かべた。
「アマンダ……なんということを。勝手に家を出て、こんな場所で……」
「勝手に、ですって? お父様が私を無理やり別の公爵家に差し出そうとしたことの方が、よほど勝手ではありませんか。私はもう、あなたの“道具”ではありません」
父は言葉に詰まるが、すぐにエドワードを睨みつける。
「……クラレンス侯爵。いったいどんな手を使って娘をそそのかしたのだ? ローウェル家を破滅に追い込む気か?」
エドワードは椅子から立ち上がり、父と向き合った。彼の表情は落ち着いているが、瞳の奥には凛とした光が宿っている。
「私はアマンダ嬢を“そそのかした”わけではありません。彼女が自分の意志で私を選んでくれたのです。それに――」
そう言いかけると、エドワードはサイドテーブルに用意された書類の束を手に取り、父の目の前に差し出した。
「こちらをご覧ください。ローウェル家が抱える借金の総額、債権者、返済期限、それらすべてを精査した書類です。――私はこれを肩代わりする用意がある」
「……なっ……」
父が絶句するのも無理はない。すでに多くの貴族から見放され、ランドルフ家くらいしか助けてくれる先がないと思い込んでいたのだから。
エドワードはさらに続ける。
「ローウェル家の土地や領地の一部を担保とする形であれば、私が融資や買い取りを引き受けましょう。そうすれば、ランドルフ公爵家の提案以上に、有利な条件で借金を返済できます。――貴方はローウェル家を守りたいのですよね?」
父は書類を手に、唖然とページをめくりながら目を走らせる。額には玉のような汗が浮かんでいる。そして、声をかすかに震わせてエドワードを見つめた。
「なぜ……なぜ、そこまでしてアマンダに肩入れする。貴方にとっても、こんな負債を背負うのはリスクだろう?」
それに対して、エドワードは全く揺るがぬ口調で答えた。
「私にとって、彼女は何よりも大切な存在だからです。――もしこれが、“娘を愛する父”である貴方の本心と対立するなら、残念ですが、もう言葉は通じないかもしれませんね。アマンダ嬢はもう、貴方の所有物ではない。私の妻になる人だ」
“私の妻になる人だ”――その言葉に、私は胸が熱くなる。ひとつの確かな“証明”のようにも聞こえる。エドワードがここまではっきり言ってくれることが、ただ嬉しかった。
一方、父は完全に追いつめられた様子だった。ランドルフ家に頼らなくとも、ここに救済策があるのなら、わざわざ娘を差し出す大義名分はなくなる。しかし、父に残された道は何か。“アマンダを説得してランドルフ家へ嫁がせる”という選択肢は、当の本人の意思も、エドワードの決意もあってほぼ不可能だ。
「……どうするかは、よくお考えください。ローウェル家の未来を願うならば、私の申し出は決して悪いものではないはずです」
エドワードは最後通告のように言い放つ。父は悔しそうに唇を噛み、やがて小さく肩を落とした。
この瞬間、私と父との力関係が逆転したことを実感する。かつて父が私をクラレンス家に押しやったように、今度は私が父に選択を迫っている。皮肉なものだが、これが現実。父は政治や金のことで私を追いつめたが、今それが自分に跳ね返ってきたのだ。
「……お前は、もうローウェル家には戻らないのか?」
父が沈んだ声で私に問いかける。その言葉に、一瞬胸が痛む。私が幼い頃、父がどれほど私を可愛がってくれたかを思い出すと、すべてが嘘のように感じられる。しかし、私はもう気持ちを決めていた。
――私はエドワードと生きる。それが、私のたどり着いた答えだ。
「私は、エドワード様と共に歩みます。政略結婚じゃなく、私が選んだ未来として」
きっぱりと答えると、父は深いため息をついた。そして手にした書類を握りしめ、うなだれた様子で執務室の扉へ向かう。もう、ここにい続ける意味はないという風情だ。
「……分かった。アマンダ、勝手にしろ。……ただし、ローウェル家の再建は頼むぞ、クラレンス侯爵」
それだけ呟いて、父は部屋を出ていった。その背中を見送る私は、不思議と悲しさよりも安堵を感じていた。ようやく長かった束縛から解放されたのだ――私はもう、“家の道具”ではない。
エドワードはそっと私の手を引き、扉が閉まった後の静寂の中で、穏やかに微笑んでくれる。
「これで、一つの決着がつきましたね。あなたの父上も、きっといつか分かってくれるでしょう。――私たちが幸せになることで、ローウェル家も救われるのだと」
私は涙を浮かべながら、エドワードの手をぎゅっと握り返す。ランドルフ家との縁談は破談。父にとっては苦渋の決断だろうが、今なら分かる。どんなに家が苦しい状況でも、私の人生を奪う権利は誰にもない。
思えば、エドワードが言っていた「あなた個人の夢や目標を支援する」という言葉。それはまやかしなどではなく、本気の思いだったのだ。彼は私をただの政略の駒ではなく、“一人の女性”として尊重してくれる。そして、どこまでも守ってくれる――それを今回の騒動で身をもって証明してくれた。
「エドワード様、ありがとうございます。わたし、あなたのそばで頑張っていきたい。領地のことも、政治のことも、もっと学んで……あなたの力になれたらと思います」
「ええ。あなたがそう言ってくれるだけで、私はとても嬉しい。――これからも、どうかよろしくお願いしますね」
エドワードは私を優しく抱き寄せ、額にそっとキスを落とす。私の心は幸せで満たされ、もう不安という不安が消え去ったかのようだ。
こうして、ランドルフ家との危うい縁談は解消され、私は再びエドワードとの結婚へ向けて進み出すことになった。政略結婚だったはずが、いつの間にか私たちは“お互いを尊重し合う結婚”へと近づいている。
――やがて訪れる挙式の日、どんなドラマが待ち受けているのか。まだ想像もつかないが、きっとこの人となら大丈夫。何があっても、私はもう一人じゃないから。
後日――私はエドワードの申し出を受け、彼の領地の屋敷に身を寄せることにした。突然家を出るという選択肢は考えもしなかったが、父に逆らって自宅に留まっていても、再びランドルフ家に連れ出される可能性があったからだ。
もちろん、ただ家出同然に逃げ込んだわけではない。エドワードが正式な手続きを取り、私を“保護”する形で同居する許可を王宮に申請してくれたのだ。政略結婚の渦中にある娘が相手方の領地に滞在するのは異例かもしれないが、エドワードの人脈と政治力があれば不可能ではないらしい。
そんな私に対して、父は激怒したらしい。何度も使者を出して「アマンダを連れ戻せ」と迫ってきたが、エドワードは一切譲らなかった。そもそも、父は“私をランドルフ公爵家に嫁がせる”と決めているのに、今さら私と話し合いをする意味などないだろう。
やがて父は観念したのか、あるいは別の打算があるのか、「直接エドワード侯爵と話をしたい」と申し入れてきた。エドワードが承諾し、私のいる屋敷に父が訪ねてくることになったのは、それから間もないことだった。
そして迎えた当日。エドワードの執務室に、父と私、そしてエドワードが顔を合わせる。父は私を見るなり、怒りでこわばった表情を浮かべた。
「アマンダ……なんということを。勝手に家を出て、こんな場所で……」
「勝手に、ですって? お父様が私を無理やり別の公爵家に差し出そうとしたことの方が、よほど勝手ではありませんか。私はもう、あなたの“道具”ではありません」
父は言葉に詰まるが、すぐにエドワードを睨みつける。
「……クラレンス侯爵。いったいどんな手を使って娘をそそのかしたのだ? ローウェル家を破滅に追い込む気か?」
エドワードは椅子から立ち上がり、父と向き合った。彼の表情は落ち着いているが、瞳の奥には凛とした光が宿っている。
「私はアマンダ嬢を“そそのかした”わけではありません。彼女が自分の意志で私を選んでくれたのです。それに――」
そう言いかけると、エドワードはサイドテーブルに用意された書類の束を手に取り、父の目の前に差し出した。
「こちらをご覧ください。ローウェル家が抱える借金の総額、債権者、返済期限、それらすべてを精査した書類です。――私はこれを肩代わりする用意がある」
「……なっ……」
父が絶句するのも無理はない。すでに多くの貴族から見放され、ランドルフ家くらいしか助けてくれる先がないと思い込んでいたのだから。
エドワードはさらに続ける。
「ローウェル家の土地や領地の一部を担保とする形であれば、私が融資や買い取りを引き受けましょう。そうすれば、ランドルフ公爵家の提案以上に、有利な条件で借金を返済できます。――貴方はローウェル家を守りたいのですよね?」
父は書類を手に、唖然とページをめくりながら目を走らせる。額には玉のような汗が浮かんでいる。そして、声をかすかに震わせてエドワードを見つめた。
「なぜ……なぜ、そこまでしてアマンダに肩入れする。貴方にとっても、こんな負債を背負うのはリスクだろう?」
それに対して、エドワードは全く揺るがぬ口調で答えた。
「私にとって、彼女は何よりも大切な存在だからです。――もしこれが、“娘を愛する父”である貴方の本心と対立するなら、残念ですが、もう言葉は通じないかもしれませんね。アマンダ嬢はもう、貴方の所有物ではない。私の妻になる人だ」
“私の妻になる人だ”――その言葉に、私は胸が熱くなる。ひとつの確かな“証明”のようにも聞こえる。エドワードがここまではっきり言ってくれることが、ただ嬉しかった。
一方、父は完全に追いつめられた様子だった。ランドルフ家に頼らなくとも、ここに救済策があるのなら、わざわざ娘を差し出す大義名分はなくなる。しかし、父に残された道は何か。“アマンダを説得してランドルフ家へ嫁がせる”という選択肢は、当の本人の意思も、エドワードの決意もあってほぼ不可能だ。
「……どうするかは、よくお考えください。ローウェル家の未来を願うならば、私の申し出は決して悪いものではないはずです」
エドワードは最後通告のように言い放つ。父は悔しそうに唇を噛み、やがて小さく肩を落とした。
この瞬間、私と父との力関係が逆転したことを実感する。かつて父が私をクラレンス家に押しやったように、今度は私が父に選択を迫っている。皮肉なものだが、これが現実。父は政治や金のことで私を追いつめたが、今それが自分に跳ね返ってきたのだ。
「……お前は、もうローウェル家には戻らないのか?」
父が沈んだ声で私に問いかける。その言葉に、一瞬胸が痛む。私が幼い頃、父がどれほど私を可愛がってくれたかを思い出すと、すべてが嘘のように感じられる。しかし、私はもう気持ちを決めていた。
――私はエドワードと生きる。それが、私のたどり着いた答えだ。
「私は、エドワード様と共に歩みます。政略結婚じゃなく、私が選んだ未来として」
きっぱりと答えると、父は深いため息をついた。そして手にした書類を握りしめ、うなだれた様子で執務室の扉へ向かう。もう、ここにい続ける意味はないという風情だ。
「……分かった。アマンダ、勝手にしろ。……ただし、ローウェル家の再建は頼むぞ、クラレンス侯爵」
それだけ呟いて、父は部屋を出ていった。その背中を見送る私は、不思議と悲しさよりも安堵を感じていた。ようやく長かった束縛から解放されたのだ――私はもう、“家の道具”ではない。
エドワードはそっと私の手を引き、扉が閉まった後の静寂の中で、穏やかに微笑んでくれる。
「これで、一つの決着がつきましたね。あなたの父上も、きっといつか分かってくれるでしょう。――私たちが幸せになることで、ローウェル家も救われるのだと」
私は涙を浮かべながら、エドワードの手をぎゅっと握り返す。ランドルフ家との縁談は破談。父にとっては苦渋の決断だろうが、今なら分かる。どんなに家が苦しい状況でも、私の人生を奪う権利は誰にもない。
思えば、エドワードが言っていた「あなた個人の夢や目標を支援する」という言葉。それはまやかしなどではなく、本気の思いだったのだ。彼は私をただの政略の駒ではなく、“一人の女性”として尊重してくれる。そして、どこまでも守ってくれる――それを今回の騒動で身をもって証明してくれた。
「エドワード様、ありがとうございます。わたし、あなたのそばで頑張っていきたい。領地のことも、政治のことも、もっと学んで……あなたの力になれたらと思います」
「ええ。あなたがそう言ってくれるだけで、私はとても嬉しい。――これからも、どうかよろしくお願いしますね」
エドワードは私を優しく抱き寄せ、額にそっとキスを落とす。私の心は幸せで満たされ、もう不安という不安が消え去ったかのようだ。
こうして、ランドルフ家との危うい縁談は解消され、私は再びエドワードとの結婚へ向けて進み出すことになった。政略結婚だったはずが、いつの間にか私たちは“お互いを尊重し合う結婚”へと近づいている。
――やがて訪れる挙式の日、どんなドラマが待ち受けているのか。まだ想像もつかないが、きっとこの人となら大丈夫。何があっても、私はもう一人じゃないから。
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