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第4章:暴かれる聖女の嘘、そして私の選ぶ道
24話
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暴かれる真実、リリアの本性と王太子の破滅
カサリと足音が響き、国王陛下が険しい表情で前へ進んだ。側近の重臣や神官長も彼の後ろに控えている。
「リリア・エルステッド。――これはどういうことか、説明を求める」
陛下の低い声には、怒りと失望が入り混じった響きがあった。リリアは視線をさまよわせながら、崩れ落ちそうな声で呟く。
「……これは、ただの補助道具です。私の真の力は、もっと別の形で……。嘘では……」
しかし、その声は途切れ途切れで、誰も納得などできない。そこへテオドールがさらに畳みかける。
「補助道具? もしそうだとしても、あなたは今まで“神の奇跡”として人々を欺き、セイラ様を悪女と呼んで糾弾してきた。しかも、あわよくばこの光で殺そうとさえした。これが事実ならば、あなたは王族に対する重大な反逆行為だ」
リリアは最初こそ「あ、あれは事故だ」と言い訳しようとしたが、その場で衛兵たちや神官が押し寄せ、完全に追いつめられる。王太子が「やめろ! リリアに手を出すな!」と声を張り上げても、周囲の視線は冷たい。――「殿下も同罪なのでは」という空気が流れ始めていた。
「アルベルトよ。リリア殿と共に、まずは公爵家の使用人を解放するのだ。その上で、今回の一件を詳しく説明しろ。――それができぬというのなら、この国を預けるにはあまりにも不安が大きい」
国王陛下は鋭い眼差しで王太子を叱責する。周囲の貴族からも「ここまで来て知らぬ存ぜぬは通じない」「殿下はリリア殿にそそのかされていただけでは?」と非難や同情の声が入り混じっているが、いずれにせよアルベルトへの信用は地に落ちたも同然だ。
アルベルトは大きく目を見開き、リリアの手を取って訴えるように叫んだ。
「リリア、俺はおまえの奇跡に救われたと思っていた……! なのに、これがすべて嘘だったというのか? まさか、俺を騙していただけだというのか……!」
「そ、そんなわけない……。わたしはただ、殿下の力になりたくて……」
声を震わせるリリア。涙を流す芝居のようにも見えるが、もう誰も同情する者はいない。実際、リリアが王太子を操り、私を“悪女”に仕立て上げて権勢を握ろうとした――そう考えるのが自然だろう。
(これでようやく、私への濡れ衣が晴れる……!)
ほっと安堵しかけた私だったが、すぐに厳しい現実に気づく。――王太子がこのままでは引き下がらない可能性もあるし、リリアが最後の悪あがきをするかもしれない。
そう思った矢先、予想どおりリリアが王太子を突き放すように腕を振りほどき、叫び声を上げた。
「……ち、違うわ! 私は悪くない! こんな場所に仕掛けを施したのは殿下の側近たちかもしれないじゃない! 私は何も聞かされていなかったわ!」
突拍子もない言い訳に、王太子の顔が怒りで歪む。
「ふざけるな! おまえが自ら進んで準備したのだろう! 最初からすべてを俺に隠して、俺を利用していたくせに!」
「それは……それは殿下がセイラ様を悪女だと信じ込んでいたからでしょう? あの日、殿下はもう私の言葉しか聞かなかったわ。結局、殿下が望んだからこうなったのではなくて?」
リリアがなりふり構わず王太子を攻撃し始める様は、悲惨としか言いようがない。もはや二人の間にあったはずの“信頼”は、一瞬にして崩壊している。周囲の視線は急速に冷たくなり、まるで彼らの自滅劇を見物しているかのようだった。
国王陛下が渋面を作り、静かに手を挙げる。
「……もうよい。アルベルト、リリア。おまえたち二人に関しては、いったん拘束し、真相を厳しく調べることにする。――衛兵たち、連れて行け」
その言葉により、衛兵がアルベルトとリリアに手をかける。アルベルトは「父上、それだけは……!」と縋りつこうとするが、陛下の怒りは揺るぎない。リリアは叫び声を上げながら連行され、王太子も「リリアァァ……!」と嘆きつつ、身柄を確保されていった。
(……これで終わったの?)
私は呆然とその光景を見守るしかない。王太子とリリアが去った後、やがて神官長が先頭に立ち、私に向かって深々と頭を下げた。
「セイラ様、そしてアークライト公爵閣下……大変申し訳ございませんでした。私どもも殿下がここまで盲信していたとは知らず、セイラ様に多大なご迷惑をおかけしました」
周囲の貴族たちも、口々に私への謝罪や、これまでの態度への反省を口にする。国王陛下もまた、神妙な面持ちで私に言った。
「セイラ、汝の潔白が示された形だな。王太子が勝手におまえを悪女と呼び、リリアの言いなりになっていたことが判明してしまった以上、これまでの非礼を詫びるほかない。――おまえたち公爵家には改めて償いをさせてもらう」
父は目に涙を浮かべながら、深く頭を下げる。
「陛下……! お心あるお言葉、ありがたく存じます」
私も堪えきれない思いが込み上げ、国王陛下に一礼した。ようやく、私の悪女疑惑は完全に晴れたのだ。 そして拘束されていた公爵家の使用人たちも、すぐに解放されることを陛下が約束してくださる。
ほっと胸を撫で下ろすと同時に、私は疲労がどっと押し寄せ、思わず膝が崩れそうになる。――だが、そっと私を支えてくれる腕があった。
「セイラ……よく耐えたな。もう大丈夫だ」
それはレオニスの声。彼は温かく私を抱き留め、優しく微笑んでいた。その眼差しに、私は張り詰めていた糸が切れそうになるほどの安堵を感じる。
「殿下……! 本当にありがとうございました。もし殿下がいなければ、私ひとりではどうにもならなかった……」
「お礼ならテオドールたちにも言ってくれ。彼らが魔道具を見つけてくれたおかげだ。それに……何より君が最後まで諦めずに戦ったから、真実が暴かれたんだよ」
私の目に熱いものが滲む。あれほど私を苦しめた悪女の汚名が晴れ、リリアの正体も暴けた。さらに王太子アルベルトも退場が決定的だ。この結末に至るまで、あまりにも多くの時間と苦悩を要したが、それだけの価値があった。
カサリと足音が響き、国王陛下が険しい表情で前へ進んだ。側近の重臣や神官長も彼の後ろに控えている。
「リリア・エルステッド。――これはどういうことか、説明を求める」
陛下の低い声には、怒りと失望が入り混じった響きがあった。リリアは視線をさまよわせながら、崩れ落ちそうな声で呟く。
「……これは、ただの補助道具です。私の真の力は、もっと別の形で……。嘘では……」
しかし、その声は途切れ途切れで、誰も納得などできない。そこへテオドールがさらに畳みかける。
「補助道具? もしそうだとしても、あなたは今まで“神の奇跡”として人々を欺き、セイラ様を悪女と呼んで糾弾してきた。しかも、あわよくばこの光で殺そうとさえした。これが事実ならば、あなたは王族に対する重大な反逆行為だ」
リリアは最初こそ「あ、あれは事故だ」と言い訳しようとしたが、その場で衛兵たちや神官が押し寄せ、完全に追いつめられる。王太子が「やめろ! リリアに手を出すな!」と声を張り上げても、周囲の視線は冷たい。――「殿下も同罪なのでは」という空気が流れ始めていた。
「アルベルトよ。リリア殿と共に、まずは公爵家の使用人を解放するのだ。その上で、今回の一件を詳しく説明しろ。――それができぬというのなら、この国を預けるにはあまりにも不安が大きい」
国王陛下は鋭い眼差しで王太子を叱責する。周囲の貴族からも「ここまで来て知らぬ存ぜぬは通じない」「殿下はリリア殿にそそのかされていただけでは?」と非難や同情の声が入り混じっているが、いずれにせよアルベルトへの信用は地に落ちたも同然だ。
アルベルトは大きく目を見開き、リリアの手を取って訴えるように叫んだ。
「リリア、俺はおまえの奇跡に救われたと思っていた……! なのに、これがすべて嘘だったというのか? まさか、俺を騙していただけだというのか……!」
「そ、そんなわけない……。わたしはただ、殿下の力になりたくて……」
声を震わせるリリア。涙を流す芝居のようにも見えるが、もう誰も同情する者はいない。実際、リリアが王太子を操り、私を“悪女”に仕立て上げて権勢を握ろうとした――そう考えるのが自然だろう。
(これでようやく、私への濡れ衣が晴れる……!)
ほっと安堵しかけた私だったが、すぐに厳しい現実に気づく。――王太子がこのままでは引き下がらない可能性もあるし、リリアが最後の悪あがきをするかもしれない。
そう思った矢先、予想どおりリリアが王太子を突き放すように腕を振りほどき、叫び声を上げた。
「……ち、違うわ! 私は悪くない! こんな場所に仕掛けを施したのは殿下の側近たちかもしれないじゃない! 私は何も聞かされていなかったわ!」
突拍子もない言い訳に、王太子の顔が怒りで歪む。
「ふざけるな! おまえが自ら進んで準備したのだろう! 最初からすべてを俺に隠して、俺を利用していたくせに!」
「それは……それは殿下がセイラ様を悪女だと信じ込んでいたからでしょう? あの日、殿下はもう私の言葉しか聞かなかったわ。結局、殿下が望んだからこうなったのではなくて?」
リリアがなりふり構わず王太子を攻撃し始める様は、悲惨としか言いようがない。もはや二人の間にあったはずの“信頼”は、一瞬にして崩壊している。周囲の視線は急速に冷たくなり、まるで彼らの自滅劇を見物しているかのようだった。
国王陛下が渋面を作り、静かに手を挙げる。
「……もうよい。アルベルト、リリア。おまえたち二人に関しては、いったん拘束し、真相を厳しく調べることにする。――衛兵たち、連れて行け」
その言葉により、衛兵がアルベルトとリリアに手をかける。アルベルトは「父上、それだけは……!」と縋りつこうとするが、陛下の怒りは揺るぎない。リリアは叫び声を上げながら連行され、王太子も「リリアァァ……!」と嘆きつつ、身柄を確保されていった。
(……これで終わったの?)
私は呆然とその光景を見守るしかない。王太子とリリアが去った後、やがて神官長が先頭に立ち、私に向かって深々と頭を下げた。
「セイラ様、そしてアークライト公爵閣下……大変申し訳ございませんでした。私どもも殿下がここまで盲信していたとは知らず、セイラ様に多大なご迷惑をおかけしました」
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父は目に涙を浮かべながら、深く頭を下げる。
「陛下……! お心あるお言葉、ありがたく存じます」
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