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しおりを挟む「これはっ」
「やっぱりね」
牡丹の間。
それはベルトラ公爵家の次女に与えられる部屋
つまり本来であればディアナの妹さんが使う部屋だ
「メイド長…貴様!!公爵家の物を私物化していたのか?!」
「ひぃ!!すみません…!!」
牡丹の間に入った私たちの目の前に広がっていたのは明らかにメイド長のものと思われる物ばかりだった
なにせクローゼットの中には数点のドレスに混じってメイド長が着るメイド服が連なっていた
「申し訳ござません!申し訳ございません!」
壊れた人形のように謝罪の言葉しか発さなくなったメイド長に寄り添う
「落ち着いてメイド長。あなた1人ではここまでできないわよね。教えて、誰がここに住むように言ったのかしら?」
ガクガクと震えるメイド長に笑顔を向け、その手をそっと握る
「ヴィオラ、様が…自分は百合の間に移るからこの部屋を使っていい、と…」
「そうね。それにこのブルーダイヤ…とても綺麗ね。ヴィオラにもらったの?」
「あっ!!そ、それは…!!」
メイド長の手を握りながらスッと近くに置いてあるブルーダイヤで作られたネックレスを手に取る
公爵家のメイド長といえば給料はかなり良いはずだが、ここまでの宝石を買える。と言うことは少なからず何かしらの裏があると言うことだ
その証拠に彼女の顔はさらに青白くなっていった
「ねえ、セバス。素敵よねこのブルーダイヤ。私初めて見たわ」
ニコニコ笑いながらそのネックレスをセバスに向ける
ネックレスを受け取ったセバスはネックレスのデザインを見て驚きの表情に染まった
「このネックレスは…ディアナお嬢様が先月買われたものではないのですか」
「そうなの?私初めて見たわよ」
「……先月のお嬢様の品位維持費の使用明細書に記載されていたものです」
「まあ!私、そんな宝石なんて買ってないのに…おかしいわね?」
そう思わない?メイド長。と笑いながら振り向けば、今にも彼女は倒れそうなほど震えていた
そんなメイド長にツカツカとセバスが近づく
「……横領。していたのか」
「…………」
「お嬢様方の品位維持費はメイド長自らが管理して報告するものだ。…簡単に横領できる上にヴィオラお嬢様と結託してディアナお嬢様の維持費を使っていたな?!!」
「も、も、申し訳ございません!!!」
「はぁ…おかしいと思ったんだ。報告される明細書には大した金額ではないのにヴィオラお嬢様がやたら高価なものをつけていると思っていたら…」
セバスに問いただされてガクガクと震える彼女はとうとう床に座り込んでしまった
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