あなたより年上ですが、愛してくれますか?

Ruhuna

文字の大きさ
13 / 48

13

しおりを挟む



「私も同席してもよろしいのでしょうか」


「両陛下からの指示だから問題ないだろう…はぁ、嫌な予感がする…」


私とフィルナンド殿下は謁見の間へと足を進めていた


1週間前に保護されたアイシラ様はバルハロ公爵家で両陛下の御前にたっても問題がないレベルには仕立て上げたと、連絡が来たのが2日前
その翌日には登城され、早速今日という日にアイシラ様が王族の方々との顔合わせがセッティングされた


そしてなぜか私までその場に呼ばれるという非常事態だ


ドキドキと心臓が早鐘のように動く
緊張しながらもフィルナンド殿下の後を追って足を前へ前へと踏み出した




やや長い道のりを経て、謁見の間に入るとそこにはすでに両陛下に王太子夫妻、バルハロ公爵閣下(フレドリック様)がいらっしゃった


「お待たせしました」


「私たちが早すぎたのだ、気にするな」


フィルナンド殿下が頭を下げると国王陛下が構わない、と労ってくださった


「それじゃあみんな集まったし早速呼びましょうか」


王妃様の声で私たちが入ってきた扉とは別の扉ががチャリと開く

カロリーナ様にエスコートされて入ってきた女性は、同じ女性である私でも感嘆するほど整った顔立ちだった


髪は陽の光を集めたようにキラキラと光り輝く金髪で、こぼれ落ちそなほど大きな瞳はルビーのように赤く染まっていた


まる天使が降臨したかのように場が華やいだ雰囲気にそこにいる全ての人が彼女に見惚れた
私も例外ではなくやや頬を染めながら美しいアイシラ様から目線を外せずにいた


「シャリー気を抜くな」


「殿下?」


ほぉっとアイシラ様に見惚れていると後ろから肩をトンっとフィルナンド殿下に小突かれた
小さな声でそう呟く彼の顔は1人だけ険しいものだった



「は、はじめまして…アイシラと申します。みなさまにお会いできてうれしいです」


よろしくお願いします。と頭をペコリと下げた姿は愛嬌があって可愛らしく

これは、モテるわ。と私は心の中で呟いた


「よく来てくれた。私は君の父親の兄だ。」


「はい…私はお父様との思い出はないのですが、母がよくこの写真を見せて話をしてくれたんです」


そう言いながら陛下に近づき、首にかけていたロケットペンダントをパカッと開きその中を陛下にみせた

「これは…!!私が幼い頃に弟にあげたものだ!」


本当に君は弟の子なのだな、と涙を流しながら陛下は喜んだ


「あぁ、。君は今から私の養子として迎え入れて王女になってもらおう」


陛下がそう話すと王妃様をはじめとした王子達全員が驚愕の表情をした
どうやら、養子に迎えるという話はあらかじめしていなかったようだ


だが、アイシラ様はあくまでも女性
王太子殿下がご健在の上に第二、第三と王子がいる我が国で彼女が王位につく事は限りなく無に等しい


脅威とはなり得ない、と判断したのか王太子殿下が「それがいいかもね」と同意した


王妃様も頷き、謁見の間にいる全てのものがアイシラ様を王女へと迎え入れる決意をしたと思えた



「えっ、私、王女になんてなれません…」


アイシラ様のその言葉に全員の表情が固まった
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…

ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。 一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。 そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。 読んでいただけると嬉しいです。 2/26 番外編を投稿しました。 読んでいただけると嬉しいです。 思っていたよりずっとたくさん読んでいただいていてとても嬉しいです。 とてもとてもありがとうございます!!   

すれ違う思い、私と貴方の恋の行方…

アズやっこ
恋愛
私には婚約者がいる。 婚約者には役目がある。 例え、私との時間が取れなくても、 例え、一人で夜会に行く事になっても、 例え、貴方が彼女を愛していても、 私は貴方を愛してる。  ❈ 作者独自の世界観です。  ❈ 女性視点、男性視点があります。  ❈ ふんわりとした設定なので温かい目でお願いします。

婚約破棄イベントが壊れた!

秋月一花
恋愛
 学園の卒業パーティー。たった一人で姿を現した私、カリスタ。会場内はざわつき、私へと一斉に視線が集まる。  ――卒業パーティーで、私は婚約破棄を宣言される。長かった。とっても長かった。ヒロイン、頑張って王子様と一緒に国を持ち上げてね!  ……って思ったら、これ私の知っている婚約破棄イベントじゃない! 「カリスタ、どうして先に行ってしまったんだい?」  おかしい、おかしい。絶対におかしい!  国外追放されて平民として生きるつもりだったのに! このままだと私が王妃になってしまう! どうしてそうなった、ヒロイン王太子狙いだったじゃん! 2021/07/04 カクヨム様にも投稿しました。

誰でもイイけど、お前は無いわw

猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。 同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。 見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、 「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」 と言われてしまう。

〖完結〗終着駅のパッセージ 

苺 迷音
恋愛
過去、使用人に悪戯をされそうになった事がきっかけとなり、分厚い眼鏡とひっつめた髪を編み帽で覆い、自身の容姿を隠すようになった女性・カレン。 その事情を知りながらも夫ローランは、奇妙で地味な姿の妻を厭い目を逸らし続けた。 婚姻してからわずか三日後の朝。彼は赴任先の北の地へと旅立ちその後、カレンの元へと帰省してきたのは、片手で数えるほどだった。 孤独な結婚生活を送る中。 ある冬の日に、ローランの上官であり北の地を治める領主ハルシオン公爵が、カレン夫妻の邸にやってきた。 始まりは、部下の家族を想う上司としての気遣いだった。 他愛もない会話と、節度を守ったやり取り。ほんの僅かな時間を重ねていく。 そのうちに、お互いに灯り始めた小さな心の想い。 だが二人は、それを決して明かさず語ることはなかった。 それから一年ほどたった冬の夜。 カレンから届いた手紙に、たった一度だけハルシオンは返事を書く。 そこには彼の想いが書かれてあった。 月日は流れ、カレンとローランが婚姻して三年目の冬の日。 カレンはひとつの決意と想いを胸に、北へ向かう汽車に乗った。 ※微さまぁか、もしくはざまぁになっていないかもしれないです。 ※舞台は近世・産業革命初頭を基にした架空世界だと思っていただけましたら有難いです。 稚拙な作品ではありますがご覧くださいましたら凄く嬉しいです。よろしくお願い致します。

伯爵家の箱入り娘は婚儀のまえに逃亡したい

瑞原唯子
恋愛
だから、きっと、恋を知らないままでよかった。 伯爵令嬢のシャーロットはもうすぐ顔も知らないおじさまと結婚する。だから最後にひとつだけわがままを叶えようと屋敷をこっそり抜け出した。そこで知り合ったのは王都の騎士団に所属するという青年で——。 --- 本編完結しました。番外編も書きたかったエピソードはひとまず書き終わりましたが、気が向いたらまた何か書くかもしれません。リクエストなどありましたらお聞かせください。参考にさせていただきます。

笑い方を忘れた令嬢

Blue
恋愛
 お母様が天国へと旅立ってから10年の月日が流れた。大好きなお父様と二人で過ごす日々に突然終止符が打たれる。突然やって来た新しい家族。病で倒れてしまったお父様。私を嫌な目つきで見てくる伯父様。どうしたらいいの?誰か、助けて。

《完結》悪女と噂されたわたくしのざまぁ

ヴァンドール
恋愛
悪女と噂のわたくしとの結婚なら、どれほど軽んじても問題はないと思っていた旦那様。 ところが……。

処理中です...