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しおりを挟む「私も同席してもよろしいのでしょうか」
「両陛下からの指示だから問題ないだろう…はぁ、嫌な予感がする…」
私とフィルナンド殿下は謁見の間へと足を進めていた
1週間前に保護されたアイシラ様はバルハロ公爵家で両陛下の御前にたっても問題がないレベルには仕立て上げたと、連絡が来たのが2日前
その翌日には登城され、早速今日という日にアイシラ様が王族の方々との顔合わせがセッティングされた
そしてなぜか私までその場に呼ばれるという非常事態だ
ドキドキと心臓が早鐘のように動く
緊張しながらもフィルナンド殿下の後を追って足を前へ前へと踏み出した
やや長い道のりを経て、謁見の間に入るとそこにはすでに両陛下に王太子夫妻、バルハロ公爵閣下(フレドリック様)がいらっしゃった
「お待たせしました」
「私たちが早すぎたのだ、気にするな」
フィルナンド殿下が頭を下げると国王陛下が構わない、と労ってくださった
「それじゃあみんな集まったし早速呼びましょうか」
王妃様の声で私たちが入ってきた扉とは別の扉ががチャリと開く
カロリーナ様にエスコートされて入ってきた女性は、同じ女性である私でも感嘆するほど整った顔立ちだった
髪は陽の光を集めたようにキラキラと光り輝く金髪で、こぼれ落ちそなほど大きな瞳はルビーのように赤く染まっていた
まる天使が降臨したかのように場が華やいだ雰囲気にそこにいる全ての人が彼女に見惚れた
私も例外ではなくやや頬を染めながら美しいアイシラ様から目線を外せずにいた
「シャリー気を抜くな」
「殿下?」
ほぉっとアイシラ様に見惚れていると後ろから肩をトンっとフィルナンド殿下に小突かれた
小さな声でそう呟く彼の顔は1人だけ険しいものだった
「は、はじめまして…アイシラと申します。みなさまにお会いできてうれしいです」
よろしくお願いします。と頭をペコリと下げた姿は愛嬌があって可愛らしく
これは、モテるわ。と私は心の中で呟いた
「よく来てくれたアイシラ嬢。私は君の父親の兄だ。」
「はい…私はお父様との思い出はないのですが、母がよくこの写真を見せて話をしてくれたんです」
そう言いながら陛下に近づき、首にかけていたロケットペンダントをパカッと開きその中を陛下にみせた
「これは…!!私が幼い頃に弟にあげたものだ!」
本当に君は弟の子なのだな、と涙を流しながら陛下は喜んだ
「あぁ、アイシラ。君は今から私の養子として迎え入れて王女になってもらおう」
陛下がそう話すと王妃様をはじめとした王子達全員が驚愕の表情をした
どうやら、養子に迎えるという話はあらかじめしていなかったようだ
だが、アイシラ様はあくまでも女性
王太子殿下がご健在の上に第二、第三と王子がいる我が国で彼女が王位につく事は限りなく無に等しい
脅威とはなり得ない、と判断したのか王太子殿下が「それがいいかもね」と同意した
王妃様も頷き、謁見の間にいる全てのものがアイシラ様を王女へと迎え入れる決意をしたと思えた
「えっ、私、王女になんてなれません…」
アイシラ様のその言葉に全員の表情が固まった
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