あなたより年上ですが、愛してくれますか?

Ruhuna

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「ルフェリ侯爵夫人。ロックフェラー伯爵令嬢。ローズマリー妃殿下がお呼びです」



「ローズマリー様が?」


あの後すぐにラウラと合流した私はラウラと壁の花になっていた
そこに現れた1人のメイドが先程の言葉を私たちに告げた



「ご用件は?」


「申し訳ございません。呼んでくるように、としか言われておりません」


まるで人形のように表情のないメイドを訝しげに見る
ラウラも怪しいと思ったのかセンスを口元に当て、どう判断するか考えているようだ



「わかりました。妃殿下は今どちらに?」


「第一応接室にいらっしゃいます」


「わかったわ。すぐに伺いましょう」


パシリ、と扇子を閉じたラウラの言葉を聞いてホッとしているメイドに違和感を覚えつつも私たち2人は大広間から離れた第一応接室へと向かうことにした


「罠ね」


「そうね…何だか怪しいもの」


メイドがいなくなったのを見計らい私たちはこそこそとお互いが思っていることを話しはじめた
何せ、ローズマリー様は臨月間近であるため夜会は欠席している
それなのに第一応接室にいるのはおかしいことだったからだ


「シャーロット。ここは罠にかかりましょう」


「そうね、少し危険だけど…いい加減決着をつけなきゃ」


そう決めた私たちは意を決して第一応接室へと足を進めた





ーー





「人が全然いないわね」


「だってこっちは会場とは関係ない場所だもの」


本当にあからさまよね~と呑気に話すラウラに自然と力がこもっていた肩からそっと力を抜いた



「何かあったらすぐ走りましょう」


「そうね。幸いこのドレス結構走りやすそうなの」


私がきているドレスはラウラが手がけたマーメイドドレスは意外と体が動かしやすく、何かあったらすぐに走れるだろうと思った




「それじゃあ。いきましょうかラウラ」


「ええ。頑張りましょう」



ーー






入ります」


コンコンとノックをして遠慮なくガチャリと扉を開く
何せ中にローズマリー様はいらっしゃらないからだ


「お待ちしておりましたわ」


「これはこれは…デルフィーナ嬢とアイシラ様がなぜこちらに?」


案の定部屋の中にはローズマリー様はおらず、ソファの上に座っていたのはデルフィーナ様とアイシラ様だった


ラウラがわざとらしく縁起がかった声で
2人に声をかけた



「私達はローズマリー様に呼ばれたはずですが?」



私もわざとらしく声をかける


「白々しい!!!私が呼んだと分かっているのでしょう?!」


毅然とした態度を貫いていたデルフィーナ様だったが私の姿を見て我慢が出来なかったのか淑女とは思わないほどの荒げた声をぶつけてきた


「……ご用件は何かしら?」


「今すぐにフィルナンド様のと婚約を撤回しなさい!!」


「無理、ですわ」

「~~!!!腹立たしい!貴方のような下賤なものがフィルナンド様の横にいるのは相応しくないわ!公爵令嬢であるこの私が彼の横に立つのにふさわしいのよ!!」


「なんて無茶苦茶な…」


髪を乱しながらデルフィーナ様は叫び続けた
いかに自分の方がフィル様にふさわしいかと延々と話しだす彼女に私は不思議と何も感じなかった




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