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「すみません、遅くなってしまって」
そう声をかけるとナツメを背負っていたヒジリが振り向いた。
慌てて鍵をあけると、電気をつける。ヒジリはゆっくりベッドの方に歩いて行くと、優しくナツメを横たえた。心配になってナツメの顔を覗き込むと、真っ青だった顔には少し赤みが戻り、今はすうすうと規則正しい寝息をたてていた。
「初めの方はがたがた震えていたのですが、次第に落ち着いてきたようで今は眠っています」
ヒジリがそう言って近くにあった椅子に腰掛け、腕を組む。
(良かった……)
アオイはナツメが無事だったことにほっと胸をなでおろした。
そんなアオイを見て、尋問するようにヒジリが尋ねた。
「アオイ先生。何故あなた達はこんな時間に音楽室にいたのですか?」
ヒジリに鋭く聞かれ、アオイは視線を泳がせた。ここで嘘を言うわけにもいかず、全て正直に話すことにした。
話を聞き終わった後、ヒジリは呆れたようにため息をついた。
「まったく、教師というものが肝試しなどと幼稚な行為をするなど……」
「すみません」とナツメの分まで頭を下げて謝る。ヒジリは再びため息をつくと口を開いた。
「私が見回り当番だったから良かったものを、発見が遅れていたらナツメ先生がどうなっていたか分かりませんよ。これからはこのような軽率な行動は控えてください」
そう叱られ、アオイは確かにその通りだと俯いた。そんなアオイを見ながらヒジリは足を組み替えて尋ねる。
「それで、音楽室で一体何があったんです?」
そう聞かれ、椅子の上で見つけた紙がないことに気づきはっとする。慌ててポケットを探ったが、見当たらなかった。
急にそわそわし始めたアオイをヒジリが怪訝そうに見つめる。アオイは決まり悪そうな顔をすると口を開いた。
「実は、音楽室の前に来たとき、中からピアノの音が聞こえたんです。誰かいるのかと思って中に入ったんですけど、それらしい人影は見当たらず、代わりに紙が椅子の上に落ちていたのを見つけたんです」
「紙?」とヒジリが尋ねる。
「はい。『私を殺した犯人を捜して』と書かれた紙です。今はどこかに行ってしまったんですけど……」
そう言うとヒジリが一際険しい顔をし、考え込んだ。
「あ、あの……」
黙り込んだヒジリに恐る恐る声をかける。
「ナツメ先生はその文字を見て青ざめたんですが、ナツメ先生がそうなったことに何か心当たりでもあるんですか?」
そう尋ねたがヒジリは固く口を閉ざし、何も言わずにいた。焦れたアオイがつめよるように問いかける。
「ヒジリ先生!教えてください!」
そうアオイが声を張り上げたのと同時に「カエデ先生のことだよ」と誰かの声がした。
はっとして振り向けばツカサが立っていた。そしてこちらに向かって歩いてくる。
「ツカサ先生……」
アオイがそう呟き、ヒジリが苦い顔をする。ツカサはそんなヒジリを見てふっと笑った。
「カエデ先生が、犯人を探して貰いたがっているんだよ。自分を自殺に追い込んだ、犯人をな……」
そう含みがあるように言うツカサにアオイが尋ねる。
「それって、他の先生たちが噂している、一年前の事件のことですか?」
ツカサが頷く。
「ああ。ちょうど一年前、この学校の音楽教師だったカエデという女性教員が屋上から飛び降りて自殺したのさ」
「自殺だったのに、どうして事件と呼ばれているんですか?」
そう尋ねるとツカサがナツメが寝ているベッドとは反対側にあるベッドに腰掛けた。
「遺書がなかったからだよ。それに、自殺したカエデ先生自体が、あまり人と関わることがない謎が多い教師だったことも相まって、奇妙な自殺だって言われているのさ」
そう普段の彼からは想像も出来ないほどぺらぺら話すツカサを、苦い顔でヒジリが見る。
「ツカサ先生。面白半分で人の死を掘り起こす物ではありません。それに、何も知らないアオイ先生に話すような内容ではありませんよ」
そう諭すように言うヒジリをちらりと見て、ツカサが馬鹿にしたように笑う。
「でも、カエデ先生は自分を自殺に追い込んだ犯人をアオイ先生に捜して貰いたがっているんだろ?ピアノの音が鳴ったって話だと、まだカエデ先生は成仏していないのかもしれない。アオイ先生が犯人を見つければ、カエデ先生は浮かばれるかもしれないじゃないか」
ツカサの言葉にヒジリは考え込んだ。
あのとき、ピアノの音が鳴ったのはカエデがその場にいたからなのだろうか。そして、アオイを呼んで、犯人を見つけて欲しかったからなのだろうか。
そんなことは到底信じられなかった。けれど、アオイは一年前の事件のことが気になって仕方がなくなっていた。そして、犯人を見つけてカエデが成仏出来るのなら、それはそれでいいことではないのだろうかと考えていた。
アオイは二人を見比べてから決心したように口を開いた。
「……私、カエデ先生が自殺した理由を探しに行きます」
そう言ったアオイを驚いたようにヒジリが見る。
「アオイ先生!何を言っているんです!」
「変なことを言っているのは百も承知です!でも、このままじゃカエデ先生が可哀想ですから……」
そう言うアオイを叱るようにヒジリが見る。
「確かにそうかもしれませんが、何も関係がないあなたがしなければいけない義務はないでしょう。それに、もう今日は遅いし早く帰ったほうがいい」
そうぴしゃりと言われ、返答につまる。
(確かにヒジリ先生の言うとおりだわ。でも……)
どう説得しようか迷っているとツカサが口を開いた。
「残念だけど、昇降口の扉は閉まっているよ」
ツカサの言葉に驚いたようにヒジリとアオイが彼のほうに振り返る。
「どういうことです?」
怪訝そうに言うヒジリに飄々とツカサが返す。
「そのままの意味だよ。開かないんだ。昇降口の扉の鍵もどこかにいっちゃったみたいだし」
「そんなはずは……」とヒジリが立ち上がる。そして保健室を飛び出し昇降口のほうに走って行った。
遠くでガタガタと重い扉を揺らす音がした。それが聞こえなくなってしばらくしてヒジリが保健室に帰ってきた。彼は悩んだように頭を抑えていた。
「な?言っただろ?」
ツカサが笑う。「こんなはずは……」とヒジリが滅入ったように机に肘をつき、額を抑えた。
「きっと、カエデ先生は犯人を捜すまで俺達をここから出さないつもりなのさ」
そう言ってツカサが足を組む。そしてアオイを見た。
「まあ、そういうことだ。頼むよ、アオイ先生。俺達も手伝うから、カエデ先生のことを助けてあげてくれないか?」
ツカサの言葉にアオイがこくりと頷いた。ナツメたちのためにも、早く犯人を探さないといけない。
「分かりました。……でも、犯人を見つけると言っても、どうやって?」
そう言うとツカサが考え込むそぶりをした。
「俺もよく分からないけど……。カエデ先生は音楽教師だったから、音楽室にでも何か証拠となるものがあるんじゃないかな?」
ツカサの言葉になるほど、と思う。
「分かりました。じゃあ、音楽室を探してみます」
アオイが頷くのを見て、ツカサが笑みを作った。
「頼んだよ」
「はい」と返事をする。ちらりとナツメを見れば寝息を立てていた。
(待っていてくださいね、ナツメ先生……)
アオイは活を入れると扉の方に向かって歩き出した。
「アオイ先生」
不意に声をかけられて振り返るとヒジリがこちらに何かを差し出していた。
「小さいけれど、懐中電灯です。よければ持って行ってください」
この学校は最終下校の時間をすぎれば一部の教室を除いて電気がつかなくなる。真っ暗な廊下を歩くのはいささか不安だったので、アオイはお礼を言うとありがたくそれを受け取った。
「さすが仕事の出来るヒジリ先生、用意がいいな」
そう冷やかすようにツカサが言う。その言葉に不快そうにヒジリが眉をひそめた。
「ありがとうございます、ヒジリ先生。それでは、行ってきますね」
「気をつけてくださいね」
「俺も後から行くよ」
そう銘々にヒジリとツカサに声をかけられ、アオイは頷くと暗い廊下へと飛び出した。
そう声をかけるとナツメを背負っていたヒジリが振り向いた。
慌てて鍵をあけると、電気をつける。ヒジリはゆっくりベッドの方に歩いて行くと、優しくナツメを横たえた。心配になってナツメの顔を覗き込むと、真っ青だった顔には少し赤みが戻り、今はすうすうと規則正しい寝息をたてていた。
「初めの方はがたがた震えていたのですが、次第に落ち着いてきたようで今は眠っています」
ヒジリがそう言って近くにあった椅子に腰掛け、腕を組む。
(良かった……)
アオイはナツメが無事だったことにほっと胸をなでおろした。
そんなアオイを見て、尋問するようにヒジリが尋ねた。
「アオイ先生。何故あなた達はこんな時間に音楽室にいたのですか?」
ヒジリに鋭く聞かれ、アオイは視線を泳がせた。ここで嘘を言うわけにもいかず、全て正直に話すことにした。
話を聞き終わった後、ヒジリは呆れたようにため息をついた。
「まったく、教師というものが肝試しなどと幼稚な行為をするなど……」
「すみません」とナツメの分まで頭を下げて謝る。ヒジリは再びため息をつくと口を開いた。
「私が見回り当番だったから良かったものを、発見が遅れていたらナツメ先生がどうなっていたか分かりませんよ。これからはこのような軽率な行動は控えてください」
そう叱られ、アオイは確かにその通りだと俯いた。そんなアオイを見ながらヒジリは足を組み替えて尋ねる。
「それで、音楽室で一体何があったんです?」
そう聞かれ、椅子の上で見つけた紙がないことに気づきはっとする。慌ててポケットを探ったが、見当たらなかった。
急にそわそわし始めたアオイをヒジリが怪訝そうに見つめる。アオイは決まり悪そうな顔をすると口を開いた。
「実は、音楽室の前に来たとき、中からピアノの音が聞こえたんです。誰かいるのかと思って中に入ったんですけど、それらしい人影は見当たらず、代わりに紙が椅子の上に落ちていたのを見つけたんです」
「紙?」とヒジリが尋ねる。
「はい。『私を殺した犯人を捜して』と書かれた紙です。今はどこかに行ってしまったんですけど……」
そう言うとヒジリが一際険しい顔をし、考え込んだ。
「あ、あの……」
黙り込んだヒジリに恐る恐る声をかける。
「ナツメ先生はその文字を見て青ざめたんですが、ナツメ先生がそうなったことに何か心当たりでもあるんですか?」
そう尋ねたがヒジリは固く口を閉ざし、何も言わずにいた。焦れたアオイがつめよるように問いかける。
「ヒジリ先生!教えてください!」
そうアオイが声を張り上げたのと同時に「カエデ先生のことだよ」と誰かの声がした。
はっとして振り向けばツカサが立っていた。そしてこちらに向かって歩いてくる。
「ツカサ先生……」
アオイがそう呟き、ヒジリが苦い顔をする。ツカサはそんなヒジリを見てふっと笑った。
「カエデ先生が、犯人を探して貰いたがっているんだよ。自分を自殺に追い込んだ、犯人をな……」
そう含みがあるように言うツカサにアオイが尋ねる。
「それって、他の先生たちが噂している、一年前の事件のことですか?」
ツカサが頷く。
「ああ。ちょうど一年前、この学校の音楽教師だったカエデという女性教員が屋上から飛び降りて自殺したのさ」
「自殺だったのに、どうして事件と呼ばれているんですか?」
そう尋ねるとツカサがナツメが寝ているベッドとは反対側にあるベッドに腰掛けた。
「遺書がなかったからだよ。それに、自殺したカエデ先生自体が、あまり人と関わることがない謎が多い教師だったことも相まって、奇妙な自殺だって言われているのさ」
そう普段の彼からは想像も出来ないほどぺらぺら話すツカサを、苦い顔でヒジリが見る。
「ツカサ先生。面白半分で人の死を掘り起こす物ではありません。それに、何も知らないアオイ先生に話すような内容ではありませんよ」
そう諭すように言うヒジリをちらりと見て、ツカサが馬鹿にしたように笑う。
「でも、カエデ先生は自分を自殺に追い込んだ犯人をアオイ先生に捜して貰いたがっているんだろ?ピアノの音が鳴ったって話だと、まだカエデ先生は成仏していないのかもしれない。アオイ先生が犯人を見つければ、カエデ先生は浮かばれるかもしれないじゃないか」
ツカサの言葉にヒジリは考え込んだ。
あのとき、ピアノの音が鳴ったのはカエデがその場にいたからなのだろうか。そして、アオイを呼んで、犯人を見つけて欲しかったからなのだろうか。
そんなことは到底信じられなかった。けれど、アオイは一年前の事件のことが気になって仕方がなくなっていた。そして、犯人を見つけてカエデが成仏出来るのなら、それはそれでいいことではないのだろうかと考えていた。
アオイは二人を見比べてから決心したように口を開いた。
「……私、カエデ先生が自殺した理由を探しに行きます」
そう言ったアオイを驚いたようにヒジリが見る。
「アオイ先生!何を言っているんです!」
「変なことを言っているのは百も承知です!でも、このままじゃカエデ先生が可哀想ですから……」
そう言うアオイを叱るようにヒジリが見る。
「確かにそうかもしれませんが、何も関係がないあなたがしなければいけない義務はないでしょう。それに、もう今日は遅いし早く帰ったほうがいい」
そうぴしゃりと言われ、返答につまる。
(確かにヒジリ先生の言うとおりだわ。でも……)
どう説得しようか迷っているとツカサが口を開いた。
「残念だけど、昇降口の扉は閉まっているよ」
ツカサの言葉に驚いたようにヒジリとアオイが彼のほうに振り返る。
「どういうことです?」
怪訝そうに言うヒジリに飄々とツカサが返す。
「そのままの意味だよ。開かないんだ。昇降口の扉の鍵もどこかにいっちゃったみたいだし」
「そんなはずは……」とヒジリが立ち上がる。そして保健室を飛び出し昇降口のほうに走って行った。
遠くでガタガタと重い扉を揺らす音がした。それが聞こえなくなってしばらくしてヒジリが保健室に帰ってきた。彼は悩んだように頭を抑えていた。
「な?言っただろ?」
ツカサが笑う。「こんなはずは……」とヒジリが滅入ったように机に肘をつき、額を抑えた。
「きっと、カエデ先生は犯人を捜すまで俺達をここから出さないつもりなのさ」
そう言ってツカサが足を組む。そしてアオイを見た。
「まあ、そういうことだ。頼むよ、アオイ先生。俺達も手伝うから、カエデ先生のことを助けてあげてくれないか?」
ツカサの言葉にアオイがこくりと頷いた。ナツメたちのためにも、早く犯人を探さないといけない。
「分かりました。……でも、犯人を見つけると言っても、どうやって?」
そう言うとツカサが考え込むそぶりをした。
「俺もよく分からないけど……。カエデ先生は音楽教師だったから、音楽室にでも何か証拠となるものがあるんじゃないかな?」
ツカサの言葉になるほど、と思う。
「分かりました。じゃあ、音楽室を探してみます」
アオイが頷くのを見て、ツカサが笑みを作った。
「頼んだよ」
「はい」と返事をする。ちらりとナツメを見れば寝息を立てていた。
(待っていてくださいね、ナツメ先生……)
アオイは活を入れると扉の方に向かって歩き出した。
「アオイ先生」
不意に声をかけられて振り返るとヒジリがこちらに何かを差し出していた。
「小さいけれど、懐中電灯です。よければ持って行ってください」
この学校は最終下校の時間をすぎれば一部の教室を除いて電気がつかなくなる。真っ暗な廊下を歩くのはいささか不安だったので、アオイはお礼を言うとありがたくそれを受け取った。
「さすが仕事の出来るヒジリ先生、用意がいいな」
そう冷やかすようにツカサが言う。その言葉に不快そうにヒジリが眉をひそめた。
「ありがとうございます、ヒジリ先生。それでは、行ってきますね」
「気をつけてくださいね」
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