知らない言葉、知らない感情。

雨水

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最初の出会い

5話

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おとなしくテントで待っているとバローがスープを持って入ってきた。

『※※※※※※※』

バローが手に持っているスープとスプーンを差し出してくる。

これは受けっとってもいいのだろうか?

おずおずと手を伸ばして受け取ってみるとバローは胡坐をかきじっとこちらを見つめてくる。

「いただきます」

いったんスープを置いて手を合わせる。

スプーンで掬って食べる。

お肉が少し臭いがまともな温かい食べ物に涙が出る。

「おいしい…」

『※※※※※!』

なぜかバローが焦っているみたいで、オドオドしている。

よくわからないが美味しいですという意味を込めて、あまり動かない顔を頑張って動かし笑って言う。

「美味しいです」

バローも少し黙ってから笑ったので意味が伝わったようだ。

かなり多めのスープをできるだけ食べるけど、半分くらいでお腹がいっぱいになってしまった。

「ごちそうさまでした」

お腹をぽんぽんとしてもう食べれないことを伝えると、バローは心配そうな顔をしながら受け取り、残りをさらえて外に出て行った。

「……どうしよう」

僕はここではよそ者どころか信じられないけど世界すら違うみたいだし、迂闊に動いて状況を悪くするかもしれない。

ここでじっとしていればいいのかな?

この後僕はどうなるんだろう…。

異世界に迷い込むなんて考えもしなかった。

やっとあの父から離れられたのはいいけど、これは予想外すぎる。

ご飯を食べて一息ついたら、この先のことが不安になってきた。

「はぁ…」

バローがなかなか帰ってこないので僕は横になった。

こんな状況なのに僕はウトウトしてきていつの間にか眠っていた。










ーーーーーー










目が覚めると、辺りはまだ暗いが目の前にはなぜか硬くて分厚い胸板が…。

必死に昨日の記憶を呼び起こし、ここがバローのテントで、バローの寝袋で寝ついてしまったことを思い出した。

「バロー、バロー」

この歳になって誰かと一緒に寝るなんて、なんだかとても恥ずかしくなって、呼びかけながらすぐに起き上がろうとしたけどバローの腕がまわっていて抜け出せずにもぞもぞしていると、さらに腕の力が強くなって動けなくなった。

いやどうしろと…。

暗闇に少し目が慣れてきてバローの顔をよく見る。

昨日は僕も必死で顔とかあまりちゃんと見れなかったけど、バローの顔はとても整っていてなぜかドキドキした。

外国人みたいに彫りが深くて、少し伸びているひげもかっこよく見える。

暫く見ていたが僕にとって久しぶりの優しい人の体温にまた眠ってしまった。
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