知らない言葉、知らない感情。

雨水

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最初の出会い

15話

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僕は今までの間ズボンをはいていなかったことに気づいた。

ロジーやバローの前から逃げてズボンを履く。

もう、僕ばっかり恥ずかしい思いしてる気がする。

「タロ、食べる、行くぞ」

気を取り直してバローとロジーについていく。

食堂の機能と同じ席に座って、バローが注文するのを聞いている。

意味は分からないけど、耳を慣らさないとだよね。

なんだかここの店主だと思われるおばさんとバローがこちらを見ながら揉めているみたいだ…。

やっぱり僕みたいな得体のしれない人間がいるのが嫌なのだろうか?

「ごめん」

不安になりおばさんの方を見て謝る。

するとおばさんは焦った表情をして、こんどは笑顔になり飴みたいなものが10個入ったものを僕にくれた。

「?ありがとー」

よく分からないまま受け取る。

「食べな」

たぶん食べていいよってことなのかな?

バローの方を窺うと笑っているので大丈夫そうだ。

飴を一つ口に入れると、甘い味が口の中いっぱいに広がる。

僕は甘いものを学校の給食以外で食べたことがなくて久しぶりの甘味に幸せな気分になる。

小さな飴はすぐになくなり、結局なんで揉めているか分からないままご飯を食べることとなった。

朝食はトマトとレタスっぽい野菜とハムを挟んだサンドイッチと昨日と同じスープだ。

こんなしっかりご飯が食べられるのもバローのおかげだ。

バローに出会わなければ、僕はあの森の中で野垂れ死んでたに違いない。

『いただきます』

今日はバローへの感謝の気持ちも込めて言ってみる。

サンドイッチは少しパンが固いがとてもおいしいもので、スープは昨日より煮詰まって味が濃くておいしかった。

なんて幸せなんだろう。

いつまでこの夢のような時間が続くか分からないができるだけ続いてほしい。

『ごちそうさまでした』

食べてすんで飴をくれたおばさんに再度お礼を言った。

バロー達は移動し始めたので、急いで追いかけると村の馬がいる小屋?みたいなところでお金を払って馬を借りているみたいだ。

この村からさらにどこかに行くのかな?

「タロ、行くぞ」

馬に乗りながらバローは僕に言う。

もしかしなくても僕もそこに乗らないとダメですか?

どう乗ればいいか悩んでいると後ろからロジーが僕を持ち上げてあっという間に馬の上だ。

驚いて落ちそうになるところを後ろからバローが支える。

ロジーはバローより小さくて細いのに結構力持ちだな。

まあここの人たちは僕より大きい人ばかりなんだけどね。

っていうか、この体勢は…。

バローの息づかいが近くて朝のあれを思い出す。

顔が熱い。

そうこうしているうちに馬が動き始める。

僕が落ちそうになるたびにバローが抱き寄せる。

なんでこんなにドキドキするんだろ?

きっと朝の事件のせいだ!!

ロジーやっぱり解決できてないよ…。
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