空っぽ少年と色深き者たち ~世界を彩る物語~

和吉

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終わりと出会い

街へ4

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街へ向かい歩き始めた2日目の朝
シオンはグレスが起きるのを感じ目を覚ますと、周囲に何か生き物がいないかどうか息を殺し、耳を立てると特に変わった音は聞こえず外を確かめるために壁に穴を空け安全確認が済むと土小屋を壊し朝食の準備を始めた。

「おはようグレス 朝起きたらおはようっていう挨拶をするのよ。言えるかしら?」

ん~駄目みたいね。私の名前は返してくれたけど、自発的に話してくることはないのよね・・・まあ気長に待ちましょう

返事はするが、自発的に話すことをしないグレスに少し不安を感じるが言ってることは理解している様子に前向きに取れえていくシオンは、元気にグレスに声を掛け

「昨日の疲れは取れたしら?朝食を取ったら出発しましょう」

シオンはリュックからジャーキーとパンを取り出し、半分をグレスに渡すと2人は食べ始めた。

「ジャーキーはまだ食べられるけど、このパン保存食ようだから固いしあんまり美味しくないのよね~。グレスはどんな食べ物が好きかしら?」

反応せず、パンをモソモソと食べるグレスに少し笑いそうになりながら

「私はね、食べ物はどんなものでも好きよ!特に好きなのは、お肉なのだけど今日はお肉になる動物か魔物が見つかるといいわね。安全第一なのは絶対だけどね!」

食べ物を想像して、思わず顔が緩んでしまったがすぐに表情を治し気を引き締めてシオンは言った。

「さて、朝食も取ったことだし出発しましょうか!」

シオンはグレスを立たせ、平原を街に向かって歩き出した。

「それじゃあ今日のお話は、昨日の続きで魔力にしましょうか。」
「いきなりですが、グレスに問題です。全ての種族が魔力を持っているでしょうか?」
「うん」
「正解!昨日話した通り、全ての種族が魔力の量が多い少ないの違いはあるけども魔力を持ってるのよ。この世界に住んでいる種族としては、人 獣人 エルフ ドワーフ 竜人 魔族が代表的な物ね。あとは神の使いである天使、種族を陥れる悪魔 自然の化身である精霊や妖精が居るわね。私の種族は人よ、グレスは見た目からだと人かしら?」
「知らない」
「そう、でも種族なんてどうでもいいと思わない?私は私でしかないのだから」
「・・・・」
「それじゃあ、種族の特徴について話していくわね。まず、人 人はこの世界に多くいる種族で能力的には平均的ね。寿命もそんなに長くないし、特出している能力がある訳でもないわ。でも、何かを創作する力や工夫する力は長けていると思うわ。それと、短い寿命だからこそ必死に生きるから成長する種族ね。次は獣人、獣人は何かしらの動物の特徴を持った種族のことを言うわ。虎や蛇、鷹など様々な種類の獣人が居て、人によっては動物の姿になることもできるのよ。何の獣人なのかによって特徴が違うのだけど、兎だったら脚力やジャンプ力が高いとかイルカだったら泳ぎがとても速いとかね。総じて言えることは、彼らは身体能力が高くその代わりに魔力が多くないわ」
「もし獣人に成れるのならグレスはどんな動物がいい?」
「・・・」
「私はね、鳥の獣人に成ってみたいわ。この綺麗な空を大きな翼で自由に飛ぶことが出来るって素敵なことだと思わない?」

シオンは、空を見上げながら手を広げ翼で空を飛んでいるかのような仕草で笑いながらグレスに話しかける。グレスは、反応しなかったがシオンは鳥の獣人に成ったらという妄想をし笑いながら次の話を始めた。

「じゃあ、次はエルフ エルフは森の民や森の住民って言われることもあるぐらい自然と共存している種族なのよ。森の動物や植物に詳しくて、魔法にも詳しいの。寿命が長くて最低でも1000年は生きるって言われてるわ。身体的な特徴として耳が長くて瞬発力に優れているのよそして美形が多いわ。魔力は多くて、精霊の力を借りて魔法を使うことが出来るわ。私は植物が好きだから、エルフと話す機会が有ったら色々な植物の話を聞いてるわ~でも、エルフは数が少なくてあまり森から出てこないのよね・・・ドワーフは、背丈が小さくて、ずんぐりとした見た目をしているわ。手先が器用な人が多くて鍛冶屋や木工屋、細工やなどをやってる人が多いわね。この杖もドワーフに作ってもらったのよ。魔力量は、人間よりは多いけど属性が木や土に偏ってるのよね。次は竜人 竜人はドラゴンの血を引く人たちのことを言うの。身体能力が高くて、魔力も多い寿命も長いっていう凄い種族ね。竜人は本当に少なくて、出会う機会はめったにないわ。でも、長い間生きているから知識量が凄くて国の王様がわざわざ出向き教えを乞うほどなのよ。見た目は人とほぼ同じなのだけど、翼と尻尾があるのよ。」

話しながら歩いていると、あっという間に昼になりシオンのお腹が鳴った。シオンは恥ずかしそうにしながら、前方に見える少し丘になっている部分を指し

「あそこで昼食と休憩にしましょうか。種族の話の続きは昼食を取った後でね」
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